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 やっぱりブリタニアは嫌いだ。

 例外だった彼と、彼女は違う。


キライになれたらいいのに




 休暇の2日目。

 別邸で飼育されている馬に乗り、帝国最強の騎士である4人が行ったことは……

「ジノ、右から追い込め! アーニャは北西で狙撃待機!」

「わかった」

「スザクは軌道を併走。川越えされたら厄介だ」

「了解した」

本気で野生動物狩りだった。

 ライフル片手に、雄雄しく馬を片手で乗りこなす様子は、帝国貴族の極めつけの育ちを感じる。皇族として、帝王学を仕込まれた者の為せる技。

 右斜め後方をかけてくる彼女を一瞥すると、指示通りに逃げ回る猪の左側へと馬を加速させる。

 僕は、銃を持たなかった。

 勧められたが、どうしてもその気になれなかった。




「君ってさ、ゲンキンだよね」

 いくつかの獲物を獲た4人が、一時の休息を得る。

 ジノは甲斐甲斐しくも獲物の処理をしていて、僕はそのわきで血臭に顔をしかめつつ、それを手伝う。

「それを俺に言う?」

「あぁ」

「それをいうならスザクだろ、ゲンキンなのは。銃を持つのは拒否するくせに、こういうこと手伝うし」

「殺めることと、失われた命に敬意を示すのは違うことだよ」

 ライフルが好きになれないということもある。

 小銃や機関銃、果てはナイトメアフレーム用の巨大火器類まで扱えるのに、どうしてもこういう“娯楽用”に発達したものが好めなかった。

 娯楽で失われる命がある。それを受け入れられない自分。

 自嘲気味に鳥を木につるしたところで、ふいにジノがくすりと笑った。

「なに?」

「なーんかさ。狩りを始めた頃の姫に似てるな~って思った」

「昨日その姫に泣かされておいて、惚気るって、君どういう…」

「いいの!今は片思いでも、振り返らせて見せるし!」

 ため息しか出てこない。

 散々昨夜傷ついたように泣いて、他人の温もりを求めて散々…気絶するほど僕を抱いたのに。

 今朝は今朝で、睡眠時間2時間未満の僕を明け方に叩き起こして、狩りに連れ出すし。

 頭にくる。ジノも。ジノをそうさせたヴィクトリアも。

「手伝おうか?」

 馬の世話をしていたヴィクトリアが、ひとりで小川沿いにやってくる。

 途端惚気ていたジノの機嫌が更によくなった。

「姫!」

「二人でもすぐ終わりますけど」

「やりますか? スザクの言うとおり、私たちだけでもすぐにできはしますが」

「やるよ。スザク、疲れたなら休んできていいぞ」

「大丈夫ですよ」

 腰に下げたナイフを抜いて、スザクよりは慣れた手つきで肉を捌いていく。

 軍隊で慣らされた自分のナイフは、人を殺めることに向いていてはいても、こうして鳥を捌くのには向いていないらしい。

 不得手なのをあまり悟られたくなくて、休憩しようと場を譲る。

「スザクがさっき、昔の姫にそっくりなこといったんですよ」

「ほう」

「ジノ」

 口を塞ごうと片付けかけたナイフを構えたが、ジノは苦笑して言葉をつむぐ。

「殺めるのと失われた命に敬意を示すことは違うとか」

「ジノ!」

「スザク、勘弁してやれ。こいつは根っからの軍人貴族だから、そういう繊細な考えが出来ないんだ」

「ひどいですね。これでも皇女殿下の専属騎士になるって決まったときから、だいぶ教養面も鍛えたつもりなんですよ?」

 呆れたような物言いのヴィクトリア。

 茶化されるかと思ったが、ジノのほうを非難する言い方に波立つ心が若干凪いだ。

「鍛えたかもしれないが、教養ある人間としてまっとうな生死観を身に着けるより先に、人の殺し方を覚えて心を麻痺させた軍人貴族には、根本の気持ちが理解できていない」

「どう違います?そうやって語る貴女も、こうして狩りをすることに同意して、獲物を殺めている」

「……説明する気も失せてくるだろ?スザク。私はこんなのを一人前の騎士に育てようと一応したんだ。私の努力があるから、あの縦ロール皇帝が胡坐をかいてこんなやつを騎士にできているんだ」

「それ…誰かに聞かれたら洒落じゃすまないよ」

 噴出しかけながら、一応諌めておく。

 意地悪そうな笑みを疲れたように貼り付けている彼女の顔は、とてもキライになれる顔じゃなかった。

 本当に、茶化されるような笑顔が、彼にしか見えない。

 眩しい記憶とかぶる。

「あー、姫が意地悪なことをいうからスザクが泣いちゃったじゃないですか!」

「えっ」

 言われて気がつく。

 涙が頬を流れていた。



 いっそキライになれたらよかったのだ。

 思い出すことなど、なくなるのだから……


 それが出来ない以上……







 真夜中。

「はい、3日後には必ず……そういわれましても…」

 アンティークの受話器を片手に、廊下に立ち尽くした彼女は、聞かれているとは気づかずに、何処かに電話をかけていた。

 基本的には相手に対する相槌。その証拠に、聞いていた人間は、ほとんどその会話の内容を知りえなかった。

「わかりました。それが必要であれば……えぇ、わかっています」

 暗闇で、疲れ果てた白い顔が、電話を置く直前に切なげに呟いた。

「シュナイゼルに気づかれることはありませんよ、御父様」



9話の感想が書けません……

なんというか、公式のサービス精神とドエス精神が強くてですね。。。

どうも書けないのです。。。


なんというか、ルルスザ書きたいのに、ルルスザの燃料を投下されて、ヴィ×スザを書きたいとおもってしまう、、、

これが、世で反乱する皇女ルル病だな!('д')


でも、うちのヴィクトリア様はルルじゃないのだ。

スザクは区別できずにのめりこんでいくわけですが。。。

公式ジノカレはこっそりプッシュしていきたい。ルルスザ編の方でプッシュしようかな、、、ジノカレ、、、限りなくジノ→カレ→ルル→スザなんだけど。

どうにも、ルルスザじゃにゃぃ。。。。


にゃぃ。。。


2週間更新停滞していた間、ルルスザ編の続きは2000文字くらい書いてます。ジノスザ篇は、4000文字メール4通くらい書いて処分してます、、、

そこには、いい加減書かないとだめだろ!とおもうエロゥもはいっているわけで、、、あとでこの話と「捨てられた忠犬」の間にエロゥを挟むかもしれません。。。


にょたるるフレーバー可愛いのです、、、