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殴り書き

※本編沿いで書くつもりなので、忘れないように殴り書き。
 あとで組み込むかもしれないし、プロット変わって使えなくなるかも、、(汗



22話 sleepy lady


 ルルーシュとともに、ペンドラゴン宮殿を占拠して半月がたつ。
 やってきた当時、贅沢の限りをつくしていた宮殿も、貴族の出入りが無くなり、ルルーシュのものという色が濃くなれば成る程、豪華さが味気なくなっていった。
 ジュレミア卿との打ち合わせをするルルーシュに、休むように言われてから、人の居ない廊下を歩いていく。
 外廊は明るく、風が清清しい。
 宮殿の主が物騒なことをしていても、世界が揺れ動いていても、ささやかなものは、そこにあった。
 ふいに、廊下の先。曲がり角の影から、白い服の端が揺れているのが目に入る。
「ヴィクトリア?」
 座っているのだろうか。ふわりと風にゆれるスカート。
 返事は無い。
 少し怖くなって、歩を速めて角を曲がる。
 小さな椅子を持ち出したヴィクトリアが、ルルーシュの政務服によく似たそれを着て、眠りこけていた。
 顔色が悪いわけではない。ただ、穏やかな空気の中で、昼寝をしているだけ。
 それに大げさなほどに安堵してしまうのは、ここがやはり未だ闘争の舞台であるからなのかもしれない。
 黒髪に乗る小さなコサージュ付の帽子。上半身のデザインこそ同じものの、しっかりとドレスになった白い衣装。
 第99代皇帝が、唯一ペンドラゴンに残した皇族。家名を取り戻した彼女こそ、ルルーシュが自分の代役を任せる、最も重要な人物だった。
 視界の届く範囲全てに視線を走らせて、この場所の安全を確かめる。狙撃でもされたら、一大事だ。
 幸い、手近な危険はなさそうだったが、いつどんなことがおこるかわからない。
「ヴィー。起きて」
「……ん、スザク?」
 肩をゆすり動かすと、かわいらしい仕草で目をこすりながら、ヴィクトリアが半分目を覚ます。
「昼寝なら部屋の中でしてくれるかな?ここはセキュリティ上、あまり褒められない」
「そうか?…わかった」
 ふらふらと立ち上がる彼女に、手を添えて、椅子を反対の手で抱え持つ。
「やっぱり眠いの?」
「眠い……」
 足取りのおぼつかないヴィクトリア。無理も無い。最近彼女の半身は、これでもかという激務をこなして尚精力的に動き回っているのだから。
「あぁ、大丈夫?ごめんね。ちゃんと今日は寝かせるから」
「頼む。このままだと人生が寝て終わってしまう」
「そうだね、ちゃんと寝かせるよ」
 ヴィクトリアを彼女の部屋に連れて行くのは、距離的にも問題があった。自分は休憩中とはいえ、皇帝からあまり離れるのは得策ではない。その上、あの危なっかしい足どり!
「ヴィー。僕の仮眠室でよければ、使う?寝心地は保障できないけど」
「…………借りたい……眠い…」
 今にも夢の中にとろけていきそうなヴィクトリア。
 眠り姫となりかけている彼女ですら、ブリタニアは必要としていた。
 それほど、宮殿の外は穏やかではなかった。