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*オラオラデの話
昔からこの島にはオークという亜人種がいた。それは強いて言えば人間とトロウルの中間に位置するような生物で、牙と爪と角を持つ大きめの人間といった外見をしていた。いま、このことを覚えている者は少ない。いつのころからか、オークという言葉は伝承の中でもクルーニに取って代わられている。オークは“紅目”という神を信仰し、人間を食料としながら島の南西部に独自の国を築いていた。
ST550年頃、ザールという異邦人が光の神を連れてやってきた。彼はそれまで互いに争っていたヴォタンクがひとつの祖に連なるものだということを証明し、彼らを光の神の下に団結させた。ザールはオーク帝国と戦い、そのときに一番人間の多かった地にニディク砦を、次に本陣として島の南東にザール砦を造った。ザールの下に団結した人間はオークとよく戦い、10年後にはサールトまで。そして20年後には現在のオクレスまでを人間の領土とした。ザールは最後にオークに対する守りとしてオクレスを造り、3人の子等に各々の砦を与え、内世界を去った。
200年の後、グリフィン島に対してジルステラの介入が行われた。確たる証しはないが、彼ら独特の陰謀的な手口の端緒がそこここにみられる。サールトではヴォタンクの狩人がイェルマリオ信徒を政治から追放し、ガーダリンガー王朝が起こった。ニディクは巨人に破壊され、住民達は散り散りとなった。オクレスでは現在まで続く“退廃王朝”が起こり、ヴォタンクのいくつかの氏族はオクレスの勢力範囲を離れた。グリフィン島の勢力範囲は激動し、アルドリアミ、スラージ、オークが勢力を伸ばし、人間の勢力が衰えた。呪われた病によりザール砦は放棄され、島の南東部は人間の勢力範囲から外れた。避難民と外来の者達によって戦士の港が作られ、シルステラの大使館が置かれた。
この時期、77年間にわたってサールトとオクレスは争いを続けた。ST834年、オクレスの衰えを見計らったかのようにオークの侵攻が行われた。このときのオークはすでに現在のクルーニとなっていた。この変化の原因はまったく伝えられていない。ただ祈祷師達の間で、この時期島の精霊神達(水の神、火の神、闇の神、地の神、森の神)の大規模な戦いがあったという伝説が残っている。強大な戦闘力を持ってオクレスを制圧した彼らは人間を家畜とし、さらにサールトを包囲した。
“風の剣”アイゴノスはこの人がそれぞれの住む地を追われているときに現れた。彼は大陸でグリフィン島の危機を聞きつけ、仲間とともに海を渡った。アイゴノスはザールの足跡をたどり、ヴォタンクを結集させ、ついにサールトの包囲を打ち破った。彼はザールの秘宝“支配の輪”を使って巨人をも支配し、ニディク砦を再建した。しかし彼はさらなる探索の途上、どこへともなく姿を消した。
アイゴノス亡き後、サールトとオクレスは小さな戦いを繰り返しながらにらみ合っていた。ニディクではイェルマリオが支配権を確立した。この時期、大陸では大きな戦争(KOS対EWF)が起こり、島への渡来者が激減した。島にいたKOSの4人の議員(貴族階級と思われる)は一人を残して本土へ帰った。その変わりとして、オクレスから逃亡してきたひとりの狩人が島民として初めて“議員”の地位を与えられた。名をハルシオンという。ハルシオンの行動は謎に包まれてるが、確かなのはST857年にクルーニを味方につけ、オクレスの支配権を確立したということである。彼は退廃王朝の子孫に王権を与え、オクレスの人間を支配することを許した。このときからオクレスにおけるクルーニと人間の奇妙な共生が始まった。
ハルシオンが支配権を握ってもオクレスと他の人間勢力との関係は友好的なものにはならなかった。オクレスはサールト、ニディクと緊張関係を保ち、港を建造して海賊行為も働いた。さらにST898年、サールトの王朝がイェルマリオ信徒を虐待したことからサールトとニディクの不毛な戦いが始まった。オクレスがこれを見逃すわけもなく、サールトとニディクは大規模な略奪を受け、住民の半数がその冬に餓死したとされている。サールトのガーダリンガー王朝はこれ以降イェルマリオを政治的に重要な地位につけざるを得なくなり、ニディクとの関係は良い方向に転じる。
ST925年、サールトがイェルマリオ的になってゆくことに不満を抱いたヴォタンクが叛乱を起こしヤラリングが王位についた。彼はイェルマリオをないがしろにすることはしないと約束したが、政治からは切り離すことを宣言した。
同じ時期に戦士の港にモーグルが来航。オラオラデとエラフィオンがST932年に来航。オラオラデはエラフィオンの依頼でオクレスの調査を始める。ここまでの経緯を調査したのちヘシスと対立。捕らえられた。
ST933年、島は大閉鎖に襲われた。その前から大閉鎖の伝えを聞いていた外来系の各カルトはオーランスの一部とイェルマリオを残して本土に撤退した。
モーグルはそれまで戦士の港で強い影響力を持っていた交易王であったが、船舶事故により故郷への脱出を阻まれ、金属の武器と魔道の力を用いて戦士の港に独裁政権を打ち立てた。
ヴォタンクは外来者の排除を喜ぶが、島の経済は崩壊、貴金属の価値が暴騰し、貨幣経済は機能しなくなった。何隻もの船が島を出ていったが、戻ってくるものはいなかった。
完全に閉じ込められたという恐怖からサールト、ニデイク、オクレスはそれぞれ鎖国体制を取る。
大閉鎖から10年が過ぎたST943年、ヴェルディ号来航……。
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