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*第13話: エテルテの救出(アントスの失踪)
**登場人物
●フランセスク・ファブレガス/スポル領出身のカルマノイ(貴族階級)。アーガンアーガー信徒。アダルトグッズ製造販売が大成功中。(KON PC)
●アイザック/遠国クストリア王国(フェルスター湖畔)出身。フマクトロード。(和泉屋PC)
●ユーライジル/ルナー本国貴族階級出身のルナー主任監察官。イリピーオントール入信者。ジャイールに対抗してアイドル修行中。(のののPC)
●カル/遠国サーターのアマド族出身。オーランス入信者(非活動)。フマクト神殿で下働き中。ユーライジルを心配しつつ、帰郷を夢見る。(aza PC)
○アントス/スポルのフマクト寺院から雇用した傭兵。
○ベルク/ジャラージャをスポルの洞窟で発見してつれ出した少年。重度の中ニ病。
○エテルテ/とうもろこしアイドル。20歳。行方不明。
**ログ
1615 海 1615 火 4w
隙間に落ちたユーライジルとベルクを救出するため、セスク、アイザック、カル、アントスが地下水路を探索。
アイザックの神がかった導きで、2人の元へ到達するがアントスが消える。
消え方がエテルテ失踪時に近いため、近くにあった「巨大黒水晶球」が原因と思われた。
このままではいけないと、一度「黒い太陽をまつる教会」へ戻り、「巨大黒水晶球」上部に到達すると思われる太陽レリーフの大扉を開けるためにセスクが文献調査を継続。
解読終了後にベルクは何かの気配に気づき、ナイフを投げつけて見事見えない何かを打ち落とす。(77の01と、01)
セスクの分析に従い、宝石(魔漿石)に魔力を込めて、大扉の7つのフレア部分に指示どおりにはめると、扉が開く。
しかし扉の先は、光や火が消えてしまう強い魔力の領域となっており、探索はなかなか進まない。
やがて扉の先の部屋に大きな穴を見つけ、アイザックが踏み込む。
穴の先には「巨大黒水晶球」上部が露出しており、アイザックの手引きでカルも中へと踏み込む。
水晶球の中は魔道的空間であり、小トロールと大人間が争っていた。
小トロールを撃退しつつ探索を進め、アントスを発見する。
アントスと情報交換をしつつ先に進むと、地界への下り道に至る。
道を下りきるとそこには川が流れている。
川の向こうには黒い女の影が立っているのが見える。
周囲の精霊が襲い掛かる。
アイザックが精霊たちを打ち下し、カルやアントスもそれに従う。
3人はやがて何かが湧き出す地底の泉へと至る。
アントスはその先にあるものを見て、狂乱する。
アントスの神聖介入によるものか(嘘)、アイザックとカルは倒れたエテルテを拾い、黒い太陽の教会へと帰還を果たす。
しかしアントスは消えてしまう。
教会から持ち出す品を吟味して脱出を果たした一行は、エテルテとも情報交換をして、今後の行動方針を話し合う。
ユーライジルは早馬宛の手紙と、報告書をしたためるとセスクに預ける。
セスクは教会で獲得した品と共に、ゼルンからハラングワットへと帰還する事を望む。(ベルクの口封じも検討中の模様)
アイザックはゼルンのフマクト教会にアントスの件を報告したいと望む。
エテルテはひとまず酒を飲んで考えたいとつぶやく。
ベルクは結局ジャラージャの行方をつかむヒントは得られなかった事にがっかりする。
カルは旅の先にある故郷への帰還を夢見る。
一行に追跡者、もしくは刺客の手が伸びる。
**セスクの出納帳メモ欄
・1615年、火の季、4W
アイザックの感を頼りに2時間程度洞窟を探索した結果、無事に2人と合流できた。まぁ特に怪我をしている分けでもなさそうなので、ちょっと安心。このようなことを経験することも話のネタになるので、後々役に立ちそうだから良いが、ゆーちゃんに何かあった場合には責任問題になりかねないので今後は自重するか。こんな経験は一生に一度で十分だし。しかし、少しベルクの態度が目に付くな。他の者が気にしている様子もないのですぐさま何か手を打たなければいけないということもないが、やはり、今回の探索行が終わったら処遇を考えなければならないだろう。
7つの宝石はめ方についての手がかりを得るために、文書を読み進めていく。暗黒語・スポル語の辞書があったので、どちらかが読めればゆーちゃんに手伝ってもらをうと思ったが、どちらも出来ないとのことなので、1人で読み進める。その間、他のものは待っていることになっているようだ。
読み進めること6時間、とうとう7つの宝石のはめ方についての手がかりっぽい文章を発見。どうも、このような教会は全部で7つあり、この教会は最後の7つ目らしい。で、それぞれの教会と7つのフレアはなにやら対応しているらしく、この教会はメタモルフォーゼを意味しているようだ。ここの書物の内容にかんしては、政治的にかんがえると非常に好ましいものではないようなので、これ以上読むことは危険だと判断して封印。内容に関してもゆーちゃんやアイザックには教えておかないほうが無難だろう。
しかし、ここにある書物の文章の言い回しが癖がゆーちゃんのそれに非常に酷似しているのが気になるな。考えるに、収穫祭のときにジャラージャとゆーちゃんが接触しているらしいことを言っていたので、なんらかの事を感じ取ってのことだったのだろうか?ゆーちゃんの家の事もきちんと調べておいた方が良いのかもしれないが、あまり突っ込んだことまで関わってしまうと、万が一のときに言い逃れできない可能性もあるしな・・・。とりあえず、今回の件が解決したときに、もう一度考えることにするか。
イロイロと考えていると、気がつくと既に日もとっぷりと暮れており既にゆーちゃんとベルクは寝ていた。慣れないことをしたからか、かなりヘロヘロになっていることに気がつき、アイザックとカルに声をかけて私も休むことにした。寝ていたところ、なんとも言えぬ感じがして目が覚めた。周りを見回しても、この感じの原因となるものが何であるかは分からなかったが、不意にベルクが空間に向かってナイフを投げた。と、そのナイフは何かに当たって落ちたとのことだった。これは何か魔導が関係しているのだろう。ということは、誰かが我々を見張っているいるということであるが、我々を見張るとすると、
(1)ベルクがジャラージャの宝石を売り払った際にこの一件に気づいた一派
(2)ハランダッシュでジャラージャの身柄を拘束した一派
(3)ハランダッシュで私に接触してきたルナー系の裏の住人の一派
(4)ナプランかユーライジルの実家もしくはエテルテがらみのルナー一派
(5)アイザック関係のフマクト一派
(6)私のストーカー
正直(6)以外はどれも恐ろしい、いや(6)は別の意味で恐ろしいが。
ジャラージャ本人だけで今回のことに気がつくとは考えにくいので、(1)の情報を得て(2)となったと考えられるのが自然であろうから、(1)(2)は同一と考えても良いだろう。少なくとも、ジャラージャの居所が直ぐに割れないことから考えると、カルマノイクラスの者が絡んでいるのは間違えないだろう。(5)はフマクト神殿自身がジャラージャに興味があるとは考えにくいので、バインドル伯爵かバインドルの保守派のカルマノイがらみなのだろう。ただ、どちらにせよ、彼らであるとしたら、私が探索に来る前になんらかの接触がある可能性が高いので、(5)の可能性は排除してもよいとだろう。私の商売や、これまでのバインドルでの行動から考えても、私が全く交渉を受け付けないタイプであると思われていることは考えづらいので(1)(2)に関しても可能性は低いと思う。もし(1)(2)であったとしても、出発時点で、人員が複雑な構成になっていることから、政治的にも単純に襲うのは難しいため、ゼルン出発の前になんらか接触がある可能性の方が高いと判断できるしね。
(3)(4)に関しては、それがどれであろうがルナー関係であることは変わらない。よってその時点で私のカルマノイとしての影響力は全く行使できないから別々のものであるとは考えないでおこう。この場合、それが分かったことで何の対策もできないので、頭の片隅に留めておいて、別のことを考えておくか。
次の日、諸々の理由により昼まで休憩。その間、昨日の残りの写本を完成。
7つの宝石をはめたところ、扉は開いた。が、扉の先は魔術的な何かがかかっているらしく、松明の光も消えるし呪文の光も消える。しょうがないのでカルとベルクが手探り状態で探索に向かう。通路の先の部屋のようなところは一度呪文をかけると消えるまで数秒かかるようなので、そのわずかな光で探索続行。部屋の中央に黒い石がむき出しになっているところがあり、探索するとしたらその先に行かなければならないと思われた。おそらく行方不明になったルナー人とフマクト傭兵もこの先にいるのであろう事は想像がつくが、それなりの実力を持つと思われる両者がまだ帰ってきていないことを考えると、この先の探索に行くにはリスクが高いと判断。私は待っていることにして、また政治的な配慮からゆーちゃんが探索に加わるのも反対した。
結局、私・ゆーちゃん・ベルクの3人が待ち組となった。待つ場所は一応安全と考えられる教会の中で。イロイロと考え事をしたかったのだが、ベルクが五月蝿い。ベルクに関しては、たまに才能の片鱗らしきものを見せるものの、それ以上に愚かであることが目に付く。きちんとした教育を受けていないせいではあると思うが、破滅的に場の空気を読めていない。まぁ今まで生きていた中で社会性を構築する必要がなかったと言えばそれまでだが、今後彼を使い続けるのは社交界的にリスクが高いことは想像がつくし、他の業務を任せるのも才覚の観点からも心もとない。面倒なことを引き起こす前に切り捨てて置いたほうが安全であろうとは思うが、現状の一行の思考パターンを鑑みると直ぐに始末すると批判を浴びる可能性がある。奴を飼うとしたら道化と割り切っておくべきだろうが、現状、実力のない道化を飼っておく理由も余裕もない。今後のことを考えると、これ以上ジャラージャのことを追っても、今回の探索以上にリスクに対するリターンは得られないであろうから、間違えなく私がジャラージャの一件から手を引く方向性に進むことは間違えない。ということは、こちらが何もしなくともベルクは私の元から離れていくに違いないな。ということは、ベルクというカードを手放す前に、奴から出来うる限りの利益を得る方向に持っていくのが正解だろう。うん、やはりモノを書くという行為は考えをまとめるには良いことだな。
イロイロと逡巡としていたところ、不意に目の前にアイザック・カル・ルナー人・フマクト傭兵が現れ、フマクト傭兵がすぐさま消え去ってしまった。ナニが起こったのか聞こうとも思ったが、知りたくもない情報が得られても面倒なので、そのままスルーしておくことにした。
で、今後のことを話し合う。で、一番面倒であったと思われるルナー人は混乱が続いているのか、元々このような遺跡が目当てであった訳ではないのか、即座に上に報告する意思はなさそうだ。嘘をついている訳でもないように見受けられるので、彼女がらみのルナー一派が監視しているということはなさそうだ。ゆーちゃんは上司に報告しなくてはならないとのことだった。アイザックはフマクト傭兵のことをゼルンの神殿に報告しなければならないとは言っていたが、彼自身がどこに報告する必要はないようだ。
今回の探索で、少なくとも何がしかの利益を得なければ、これまでの2季の調査が無駄になるので、それは避けなければならんだろうな。モノがモノだし、ゆーちゃん経由でナプラン(ルナー)に売却する方向性で進めるか。対応をきちんとする必要があるし、一度ハランダッシュに戻ろうと思うが、皆は旅を続けるようだ。まぁ、売却交渉中にも面倒なことがある可能性も捨てきれないし、そのときに皆がいないほうがスムーズに進む可能性が高いし、ありがたいか。護衛はゼルンでまたフマクト傭兵を雇えばよいしね。
***今日のひとコマ
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*第13話: エテルテの救出(アントスの失踪)/脱出直後に地元の一団に襲撃される
**登場人物
●フランセスク・ファブレガス/スポル領出身のカルマノイ(貴族階級)。アーガンアーガー信徒。アダルトグッズ製造販売が大成功中。(KON PC)
●アイザック/遠国クストリア王国(フェルスター湖畔)出身。フマクトロード。(和泉屋PC)
●ユーライジル/ルナー本国貴族階級出身のルナー主任監察官。イリピーオントール入信者。ジャイールに対抗してアイドル修行中。(のののPC)
●カル/遠国サーターのアマド族出身。オーランス入信者(非活動)。フマクト神殿で下働き中。ユーライジルを心配しつつ、帰郷を夢見る。(aza PC)
○アントス/スポルのフマクト寺院から雇用した傭兵。
○ベルク/ジャラージャをスポルの洞窟で発見してつれ出した少年。重度の中ニ病。
○エテルテ/とうもろこしアイドル。20歳。行方不明。
**ログ
1615 海 1615 火 4w
隙間に落ちたユーライジルとベルクを救出するため、セスク、アイザック、カル、アントスが地下水路を探索。
アイザックの神がかった導きで、2人の元へ到達するがアントスが消える。
消え方がエテルテ失踪時に近いため、近くにあった「巨大黒水晶球」が原因と思われた。
このままではいけないと、一度「黒い太陽をまつる教会」へ戻り、「巨大黒水晶球」上部に到達すると思われる太陽レリーフの大扉を開けるためにセスクが文献調査を継続。
解読終了後にベルクは何かの気配に気づき、ナイフを投げつけて見事見えない何かを打ち落とす。(77の01と、01)
セスクの分析に従い、宝石(魔漿石)に魔力を込めて、大扉の7つのフレア部分に指示どおりにはめると、扉が開く。
しかし扉の先は、光や火が消えてしまう強い魔力の領域となっており、探索はなかなか進まない。
やがて扉の先の部屋に大きな穴を見つけ、アイザックが踏み込む。
穴の先には「巨大黒水晶球」上部が露出しており、アイザックの手引きでカルも中へと踏み込む。
水晶球の中は魔道的空間であり、小トロールと大人間が争っていた。
小トロールを撃退しつつ探索を進め、アントスを発見する。
アントスと情報交換をしつつ先に進むと、地界への下り道に至る。
道を下りきるとそこには川が流れている。
川の向こうには黒い女の影が立っているのが見える。
周囲の精霊が襲い掛かる。
アイザックが精霊たちを打ち下し、カルやアントスもそれに従う。
3人はやがて何かが湧き出す地底の泉へと至る。
アントスはその先にあるものを見て、狂乱する。
アントスの神聖介入によるものか(嘘)、アイザックとカルは倒れたエテルテを拾い、黒い太陽の教会へと帰還を果たす。
しかしアントスは消えてしまう。
教会から持ち出す品を吟味して脱出を果たした一行は、エテルテとも情報交換をして、今後の行動方針を話し合う。
ユーライジルは早馬宛の手紙と、報告書をしたためるとセスクに預ける。
セスクは教会で獲得した品と共に、ゼルンからハラングワットへと帰還する事を望む。(ベルクの口封じも検討中の模様)
アイザックはゼルンのフマクト教会にアントスの件を報告したいと望む。
エテルテはひとまず酒を飲んで考えたいとつぶやく。
ベルクは結局ジャラージャの行方をつかむヒントは得られなかった事にがっかりする。
カルは旅の先にある故郷への帰還を夢見る。
一行に追跡者、もしくは刺客の手が伸びる。
**セスクの出納帳メモ欄
・1615年、火の季、4W
アイザックの感を頼りに2時間程度洞窟を探索した結果、無事に2人と合流できた。まぁ特に怪我をしている分けでもなさそうなので、ちょっと安心。このようなことを経験することも話のネタになるので、後々役に立ちそうだから良いが、ゆーちゃんに何かあった場合には責任問題になりかねないので今後は自重するか。こんな経験は一生に一度で十分だし。しかし、少しベルクの態度が目に付くな。他の者が気にしている様子もないのですぐさま何か手を打たなければいけないということもないが、やはり、今回の探索行が終わったら処遇を考えなければならないだろう。
7つの宝石はめ方についての手がかりを得るために、文書を読み進めていく。暗黒語・スポル語の辞書があったので、どちらかが読めればゆーちゃんに手伝ってもらをうと思ったが、どちらも出来ないとのことなので、1人で読み進める。その間、他のものは待っていることになっているようだ。
読み進めること6時間、とうとう7つの宝石のはめ方についての手がかりっぽい文章を発見。どうも、このような教会は全部で7つあり、この教会は最後の7つ目らしい。で、それぞれの教会と7つのフレアはなにやら対応しているらしく、この教会はメタモルフォーゼを意味しているようだ。ここの書物の内容にかんしては、政治的にかんがえると非常に好ましいものではないようなので、これ以上読むことは危険だと判断して封印。内容に関してもゆーちゃんやアイザックには教えておかないほうが無難だろう。
しかし、ここにある書物の文章の言い回しが癖がゆーちゃんのそれに非常に酷似しているのが気になるな。考えるに、収穫祭のときにジャラージャとゆーちゃんが接触しているらしいことを言っていたので、なんらかの事を感じ取ってのことだったのだろうか?ゆーちゃんの家の事もきちんと調べておいた方が良いのかもしれないが、あまり突っ込んだことまで関わってしまうと、万が一のときに言い逃れできない可能性もあるしな・・・。とりあえず、今回の件が解決したときに、もう一度考えることにするか。
イロイロと考えていると、気がつくと既に日もとっぷりと暮れており既にゆーちゃんとベルクは寝ていた。慣れないことをしたからか、かなりヘロヘロになっていることに気がつき、アイザックとカルに声をかけて私も休むことにした。寝ていたところ、なんとも言えぬ感じがして目が覚めた。周りを見回しても、この感じの原因となるものが何であるかは分からなかったが、不意にベルクが空間に向かってナイフを投げた。と、そのナイフは何かに当たって落ちたとのことだった。これは何か魔導が関係しているのだろう。ということは、誰かが我々を見張っているいるということであるが、我々を見張るとすると、
(1)ベルクがジャラージャの宝石を売り払った際にこの一件に気づいた一派
(2)ハランダッシュでジャラージャの身柄を拘束した一派
(3)ハランダッシュで私に接触してきたルナー系の裏の住人の一派
(4)ナプランかユーライジルの実家もしくはエテルテがらみのルナー一派
(5)アイザック関係のフマクト一派
(6)私のストーカー
正直(6)以外はどれも恐ろしい、いや(6)は別の意味で恐ろしいが。
ジャラージャ本人だけで今回のことに気がつくとは考えにくいので、(1)の情報を得て(2)となったと考えられるのが自然であろうから、(1)(2)は同一と考えても良いだろう。少なくとも、ジャラージャの居所が直ぐに割れないことから考えると、カルマノイクラスの者が絡んでいるのは間違えないだろう。(5)はフマクト神殿自身がジャラージャに興味があるとは考えにくいので、バインドル伯爵かバインドルの保守派のカルマノイがらみなのだろう。ただ、どちらにせよ、彼らであるとしたら、私が探索に来る前になんらかの接触がある可能性が高いので、(5)の可能性は排除してもよいとだろう。私の商売や、これまでのバインドルでの行動から考えても、私が全く交渉を受け付けないタイプであると思われていることは考えづらいので(1)(2)に関しても可能性は低いと思う。もし(1)(2)であったとしても、出発時点で、人員が複雑な構成になっていることから、政治的にも単純に襲うのは難しいため、ゼルン出発の前になんらか接触がある可能性の方が高いと判断できるしね。
(3)(4)に関しては、それがどれであろうがルナー関係であることは変わらない。よってその時点で私のカルマノイとしての影響力は全く行使できないから別々のものであるとは考えないでおこう。この場合、それが分かったことで何の対策もできないので、頭の片隅に留めておいて、別のことを考えておくか。
次の日、諸々の理由により昼まで休憩。その間、昨日の残りの写本を完成。
7つの宝石をはめたところ、扉は開いた。が、扉の先は魔術的な何かがかかっているらしく、松明の光も消えるし呪文の光も消える。しょうがないのでカルとベルクが手探り状態で探索に向かう。通路の先の部屋のようなところは一度呪文をかけると消えるまで数秒かかるようなので、そのわずかな光で探索続行。部屋の中央に黒い石がむき出しになっているところがあり、探索するとしたらその先に行かなければならないと思われた。おそらく行方不明になったルナー人とフマクト傭兵もこの先にいるのであろう事は想像がつくが、それなりの実力を持つと思われる両者がまだ帰ってきていないことを考えると、この先の探索に行くにはリスクが高いと判断。私は待っていることにして、また政治的な配慮からゆーちゃんが探索に加わるのも反対した。
結局、私・ゆーちゃん・ベルクの3人が待ち組となった。待つ場所は一応安全と考えられる教会の中で。イロイロと考え事をしたかったのだが、ベルクが五月蝿い。ベルクに関しては、たまに才能の片鱗らしきものを見せるものの、それ以上に愚かであることが目に付く。きちんとした教育を受けていないせいではあると思うが、破滅的に場の空気を読めていない。まぁ今まで生きていた中で社会性を構築する必要がなかったと言えばそれまでだが、今後彼を使い続けるのは社交界的にリスクが高いことは想像がつくし、他の業務を任せるのも才覚の観点からも心もとない。面倒なことを引き起こす前に切り捨てて置いたほうが安全であろうとは思うが、現状の一行の思考パターンを鑑みると直ぐに始末すると批判を浴びる可能性がある。奴を飼うとしたら道化と割り切っておくべきだろうが、現状、実力のない道化を飼っておく理由も余裕もない。今後のことを考えると、これ以上ジャラージャのことを追っても、今回の探索以上にリスクに対するリターンは得られないであろうから、間違えなく私がジャラージャの一件から手を引く方向性に進むことは間違えない。ということは、こちらが何もしなくともベルクは私の元から離れていくに違いないな。ということは、ベルクというカードを手放す前に、奴から出来うる限りの利益を得る方向に持っていくのが正解だろう。うん、やはりモノを書くという行為は考えをまとめるには良いことだな。
イロイロと逡巡としていたところ、不意に目の前にアイザック・カル・ルナー人・フマクト傭兵が現れ、フマクト傭兵がすぐさま消え去ってしまった。ナニが起こったのか聞こうとも思ったが、知りたくもない情報が得られても面倒なので、そのままスルーしておくことにした。
で、今後のことを話し合う。で、一番面倒であったと思われるルナー人は混乱が続いているのか、元々このような遺跡が目当てであった訳ではないのか、即座に上に報告する意思はなさそうだ。嘘をついている訳でもないように見受けられるので、彼女がらみのルナー一派が監視しているということはなさそうだ。ゆーちゃんは上司に報告しなくてはならないとのことだった。アイザックはフマクト傭兵のことをゼルンの神殿に報告しなければならないとは言っていたが、彼自身がどこに報告する必要はないようだ。
今回の探索で、少なくとも何がしかの利益を得なければ、これまでの2季の調査が無駄になるので、それは避けなければならんだろうな。モノがモノだし、ゆーちゃん経由でナプラン(ルナー)に売却する方向性で進めるか。対応をきちんとする必要があるし、一度ハランダッシュに戻ろうと思うが、皆は旅を続けるようだ。まぁ、売却交渉中にも面倒なことがある可能性も捨てきれないし、そのときに皆がいないほうがスムーズに進む可能性が高いし、ありがたいか。護衛はゼルンでまたフマクト傭兵を雇えばよいしね。
***今日のひとコマ
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