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2012.8.11 傀儡 第10回
PCS
yukuhito “額にバッテン”トランス・バール M23S15A13I15 オーランス/マスターコス、トブサロス族出身、諸国漫遊坊ちゃん}短髪。背が高く痩せ男。顎がっつり系、太い眉、吊り目、三眼、イメージ募集中。
BS、TS、AP6、ARB、三眼、くぐつ指輪 。
現在の姿: BS、TS、AP6(右脚のみ5)、ロングコート、防寒毛布、金109p、手袋
当面の特徴:脚に風車模様のルーン。移動が6に
KON “伊達男”ジェローラモ M22S17A16I16 フマクト、坊ちゃん付き人、パンチェッタ=ジローラモ風 、サーター北部出身。
天パー短髪。細いが鍛えた体つき。だらしない姿勢。背中にデスルーンマント(見栄え重視)
BS、GS、KS、AP5、護身用ナイフ、財布に20ペニー。
現在の姿: 弓を置いてきた。ロングの外套。戦闘装備以外はなし。腰にBS、背中にKSとGS。手袋 。
当面の特徴:左下の防具なし(融けた)。娼妓33%
AZA マルミール M26S13I17A18 イェルマリオ、ほっそり面長ジャニーズ風
ロングサラサラ長い金髪、口顎髭、卵型の正統派の端正な顔つき、タレ目、肩幅あり。上目使いの姿勢。疲労回復2倍、ドワーフと話さない、火にあたらない
1Hスピア、TS、AP4
現在の姿: スピアとTS、ベザンド全身、腰にナイフ、ハチェット、毛布。ホストクラブの給金で借物を返却中。ベルトポーチに木炭(ボルト)と耳栓。
目立った特徴:お金がない(財布もない)
ののの リズ F19S10I16A15 アズリーリア、自称神聖借金取り、エスロリアのリゴス出身。
バトルアックス(扉破り用)、バックラー、ロックピック、借金閻魔帳、AP4
街中では暗色の袖なし神官服に長手袋、蔓編サンダル。長い癖毛の黒髪を後ろで束ね、帽子を被る。頭でっかちで細い華奢な身体、トップヘビーな外見。隠密行動を取るときは黒いタイトな仕事着に皮のブーツ。
肘までの長手袋に復讐精霊を呪縛。ターシュ王家由来の宝石ツインスター(体内に隠ぺい。錠前300P付)。ワイター(守護精霊)がつく。
目立った特徴:吊目。言動はナニワ金融道。
トカゲ聖地、聖祝期
現況:昼間、靄がかかっている。視界は気温は暖かい。ナルディアの注意。大地から目が切れる(意識をとばす)とはじき出されるかも。がけ下視界15mくらい。
パーティは崖下の調査を行う。
フックとロープをかけてリズが先陣。
登攀(効果)20m降下。
POWロール(01)
リズは猛烈な暑さと異常なまでの湿気を感じる。汗がダバダバ流れる。
巨大な生物の声。手が滑り、登攀が難しくなる(成功率1/5の界)
どうやら<界>を越えたか?リズには分からない。
リズが崖上に登って戻る。
POWロール→あまりよくない。
リズに続いて熱気も上がってくる。
微妙な顔のナルディアがやってくる。
マルミール「これはどういうことか。」
ナルディア「儀式が予想外に深くなったとしか。」
いずれにせよトランスを助けに行かねばならぬ。
群生地の岩トカゲはきゃわきゃわした小さいトカゲに変わっているので、一行はけちらしてトランス落下地点付近に向かう。
ついでに母トカゲの巣ものぞいてみる。
一枚岩の赤い岩。柄の無い剣で縫いとめられた岩トカゲ(通常サイズ)がいる。
トカゲは動いている。
トランス落下地点。崖下をのぞくと、崖の高さは6m位に見える。
トランス落下の痕跡は見つけられない。
マルミールが先行してロープで降りる。
マルミールは違和感を感じる。
岩肌がなんかぬるぬるして刺さる感じ。
世界が煮立っており安定してない感じ。
登攀2段階。苦労して成功。
マルミール、周囲を捜索。何も見当たらない。
エンカウンター(05)
ナルディアの背中に蟻SIZ7。
ジェロ聞き耳01「アリー?」
ジェロが鋭刃をかけて奮戦。一撃で仕留める
ジェロ「ふふんどうだ。」
リズ「おおすげーす。」
ジェロの棒倒しはどこもささず。リズ「やくたたず」
ついにナルディアが話し始める
ナル「お仲間を巻き込んでしまい申し訳ないです。
本当のところここにずっといるのは危険です。でも仲間を探したいですよね。」
ジェロ「卵が心配だが」
ナル「それは引き換えにはできないでしょう」
ジェロ「ならばお願いしましょう」
マル「上に残すか?」
リズ「なんかいるみたいですし、戦力分断はやめたほうがよさそう。
みんなでおりましょう」
ナルディア降りるが落ちるがノーダメージ。
リズ降りるが落ちて腹に3ダメージ、頭に2ダメージ。
マルミールとナルディアが治癒。
ジェロ「リズ大丈夫か」
リズ「一応生きてました」
ジェロ「ち」
リズ「なんか聞こえました」
ジェロ「いやー捜索すすめましょーか」
みんなで捜索に入る。
マルミールが「何か」を見つける。
マル「うお」
トランス発見
トランスが落ちた時の状況。
おちたー。POW抵抗12。
→ダメージ合計47ダメージ(10d6で)
→柔らかい皮しか装着していない状況。
→大変なオーバーキル。
マルミール「あそこでトランスさん倒れてます」
マルミール「トカゲ4匹が食べてます」
マルミール「あれ、全部捕まえないといけないと思う」
ジェロ「……うーん」
リズ「ちーん…」
とりあえず、マルミールの勧めでトランスを食べたトカゲを捕まえにかかる。
ナルディアとジェロが破裂連射。
1ラウンドで2匹行動不能、1匹脚やられて、1匹無傷。
なんとか4匹とも仕留める。
エンカウンター(8)「ヴ―ン」
ビートル(SIZ16 A%50、DMd10+d6、AP6 )
ジェロ「キター」(被害者10) ダメージ23頭。即死。
トランスダメージ状況:
右脚 -1
胸部 -10
頭 0
腹部 -2
右腕 -2
THP -28
トカゲによる損失:12アクション×4匹
ジェロが応急手当で適当に治す。
ナルディアも応急手当(77-01)で何かわかる。
ナル「足にルーンついてましたよね?なくなってますよ。
あーこれはトカゲが食べたのですね…」
ジェロがピキーンとくる。
まずMPでつぎ込んでトランスのHPを回復させ、
その後、トカゲを食べさせる方向。ナルディア、ジェロが治癒をかける。
エンカウンター(11)
蛇がキター。ジェロとリズが攻撃。一撃で沈める。
トランスが目を覚ます。
トランス「なにがおこったんだ」
ジェロ「とりあえず回復してますがまだ足りません。ぜひこれを食べて」
トランスの足にあったルーンがくっついたトカゲ。
アロカの神話を思い出したトランスは、トカゲを食べる決心をする。
喰う
マスター「ちょっとハードだよー(棒)」トカゲ1(足ルーン) POW対抗(11) 相手のPOWは6。精霊戦闘ルールで相手を喰って、食われた分を取り返していく。普通は自分と相手のPOWの見分けがつかないが、三眼である程度見分けることができる。
一匹当たり12喰らわれている。全てを取り返すには相当時間がかかりそう。
トランスがやっている間、ジェロとリズは蛇を食べてMP回復。
ジェロはビートルも食べる。マルミールはげっそりしながら見張り。
ナルディアは意外と平気らしい。
蛇 POW9 POW抵抗 成功した場合、相手の部位d100、ダメージd3
リズ(00) DM3 ww →
リズ(58) DM1 →MP+1
リズ(42) DM2 →MP+2
リズ(38) DM2 →MP+2
(あとは失敗)
ジェロはMPだけでなく登攀と隠れにボーナス。
リズは変なものがw
エンカウンター(06)
蟻×2匹
トランスはさらにトカゲを食べ続ける。
リズは蟻からMPを取る。
02 67 MP+4
00 97 -1 97 部位86を取られた →応急手当が00に。
02 70 MP+6
リズは5回失敗しながらも、ワイターを召喚してアズリーリアの洞窟を作り、エンカウンターを避ける。。
エンカウンター(06) 蟻はスルー。
トランスはひたすら喰う。
エンカウンター(03)はスルー。
ようやく食いきる。
「おつかれさまでしたー」
儀式からの帰還
ナルディアは脱出を試みる。時間をかけて、儀式を行い(シコを踏む)現在地から帰路を呼び出す。
なかなかうまくいかない。
阻害になっているかもしれないワイター境界を解いて再度やってみるが、うまくいかない。
仕方なく登攀して崖上に戻ろうとする。
エンカウンター(10)
穴に指虫。ジェロの一撃で即死。
壁のロープを登ろうとするが、
ジェロがファンブルでロープを切る。
しょうがないので崖沿いに移動。
埒が明かないので、この場で儀式を再開。
全員ロープでつなぐ。
←トランス、ナルディア、ジェロ、マルミール、リズ
POW対抗ロールが悪かったリズが残されそうになって助けを求める
トランスがワイター技能で助ける。
儀式からの帰還
ジェロ11 → POW-7トランス 5+ちゅるーん → POW-5
リズ 2 → POW-2
ナルディア たまご →チケット一杯持っていたが払いきれない。
リズはワイター技能で持ち帰るものを隠そうとするが、うまくいかない。
ナル「みなさんありがとうございました。」
トランス「一応クリアした?」
ナル「持って帰ってみないとわかりませんが、多分だいじょぶ。」
帰路
ナルディアを口説くジェロとトランス「あなたは古いサーター語を話されますが、どちらから?」
「なまってますか?」
ノチェットの方から煙。
マルミールリズは情報集め。
村の周辺に難民。
内戦状態だそうだ。
今は海の第1週の終わりごろ
マルミールは門番(農夫ノーマー)に状況を聞く。
大地神殿の守旧派(古き大地の党派)と新進派(赤き大地の同盟)の争い。
始まりは昨年秋のホワイトウォール陥落から。
ルナーの力が確実なものになったように見えたので、守旧派が巻き返しに出た。
この村は新進派に属するらしい。
現在、ノチェット付近では数十人の集団がお互い牽制している状況。
最初仕掛けた守旧派の側が多く集めて押していたが、新進派は一旦郊外に引いて、巻き返しに出た。
オーランス神殿には両派居るらしい。
サーターやヒョルトランドでは風が止まったらしい。
ディターリがどっちにつくか(ここ数年はルナーにそそのかされてきた状況)
取りあえず戻ってきたマルミール。
今後の身のふりを決める一行。
守旧派のリズとオーランス信徒のトランスはナルディアと共に南の都市リゴスへ。マルミールも同行。
ジェロはミツフに合うことと、レンドへの報告のためノチェットへ戻る。
リゴスのリズの知り合いの酒場で落ち合う約束。
ジェロ
ジェロはノチェットに到着。レンドは留守という。ニャースコは変装していた。ミツフも居た。ディターリのおっさんはいない。
神殿から剣ができたとの知らせ。カーシーに向かう。
ジェロ以外
南に向かう一行。エンカウンタ(19)
赤派の追手と遭遇。
以下次号。
今週の傀儡の糸
1 J2 F
3 F
4 F
5 Tr
6 F
7 F
8 F
9 F
10 F
11 × F
12 × Tr
13 Tr
14 F
15 × Tr
16 F
17 Tr
18 F →Tr
19 F →Tr
20 × Tr
ワイターの能力(一部)
<ワイター技能>:1MPで〈ワイター(魔術)〉技能ロール。MPで世界に穴を開けて覆い隠す。
機能:
①シェルターで覆い隠し。MP当たり1D6サイズを包み込む。
②〈隠れ〉〈物を隠す〉68%保障又は+1D6/MP上昇。
浄化技能で成功率を上乗せ可能(ラウンド)
本日の一言
今週の「いつかバビゴに殺してもらうリスト」
ジェローラモティガ
トランスの手記
聖祝期8日
空を墜ちる
さて、落ちて行った後の話をしようか。私は咄嗟に飛び降りて、少なくとも頭から落ちることだけは避けようとしたんだけどうまくいかず、空中で自分がどっちを向いているか、わからない状態だった。とりあえず崖からかなり離れている事はわかった。これは助からないかもな・・・そう思っていたら急に何かの衝撃を受けて意識が飛んだ。
トランスを探して
この話は後から聴いたものなので、ひょっとしたら間違っているのかも知れない。私が落ちて行く音を聞き付けたのはリズだけだったらしい。戻って来ない私を心配したものの、ナルディアさんがあまり動けないため、ナルディアさんを隠して崖下に降りる事にしたらしい。
下はよく見えないため、まずは30mのロープを繋げて60mにして、一番登はんの得意なリズが降りてみたらしい。ところが、20mぐらい降りても全く下が見えず、またかなり暑くなってきてロープが汗で滑るようになり、登るのも降りるのも大変になってきたため、一旦戻ることにしたらしい。登るのも大変だったらしいが、なんとかもといた崖上に辿り着いたらしいし。
ところが、リズが戻った辺りからなぜか暑くなってきた。さらに、隠したナルディアさんが出てきた。ナルディアさんはなぜか抱えていたはずの卵を持っておらず、代わりに小さな普通サイズの卵を持っていたらしい。
「小さくなってしまったんです。」
4人とも、これはどうも尋常ならざる事態であると気づいたらしい。ナルディアさんいわく「儀式が通常よりも深い領域に来てしまった」そうだ。
ともあれ、卵が小さくなったということは、おそらくトカゲも小さくなったということであり、それを確かめるために4人は岩トカゲの群生地に向かったらしい。そうすると、そこに岩とかげはいたが、予想通りに小さくなっており、自分たちの敵になりそうな状態ではなかったらしい。念のため、前回倒した巨大トカゲがいた岩場に行ってみたところ、そこには通常サイズの岩トカゲが剣の柄のないような形状のものに縫い止められて、じたばたとうごめいていた。
ジェロは私が前回折ったブロードソードかと思い、柄を合わせてみたが、違うもののようだったらしい。
剣に興味はあったものの、抜くとトカゲが暴れそうだったため、その場は放置して、彼らは私が落ちたと思しき場所へ移動したらしい。そこから崖下を覗きこんだところ、最初に見た時と異なり、5-6メートルぐらいの高さにしか見えなかったという。この程度なら、とマルミールがロープを仕掛けて、まず降りようとした。ところが、何故かものすごく降りるのが難しかったそうだ。普段ならすいすい難なく降りれそうな崖なのに、ものすごく苦労してマルミールは下に降りたらしい。岩肌が肌に刺さるような感じがしたという。世界が煮立ってる気がしたらしい。
そして私を捜しはじめたものの、捜すことも困難だったようで、20分程捜索してから見つからないのでどうするかを崖上に問い掛けたらしい。するとナルディアさんが私も降りて捜しましょうか、といってくれたらしい。
蟻との遭遇
その時、巨大蟻が崖上のジェロの後ろに現れたらしい。不意打ちではなかったものの、登はんと同じく剣を振ったり、回避したりという行為がとても難しくなっていたらしい。何とか倒して、そこから全員で降りて私を探すことにしたという。食べられてしまった
下に降りて探すことしばし・・・マルミールが私を見付けたらしい。今だから冷静に書いているが、それはもうひどい状態だったらしい。胸が大きく裂けて肋が出ており、右手右足腹部頭部から血を流していたらしい。そして、4匹のトカゲが私を食べていたらしい。マルミールはそれを見るとみんなを呼び集めて説明をした。私がぐちゃぐちゃになっていること、4匹のトカゲが食べていること、私を蘇生させるためにはあのトカゲが食べた私を何としても取り戻す必要があること。不用意に手を出すとトカゲに逃げられて、たとえ私を蘇生できてもいろいろな力を失ってしまうらしい。
4人で話し合い、散開して囲んで、『破裂』の呪いで1匹ずつ倒していくことにしたらしい。近付くと逃げられる恐れがあり、破裂』ならそもそも何が起きているか気付かない可能性があるからだという。もちろん逃げられたらその時は追うつもりで。
『破裂』作戦はうまくいき、一匹も逃がさず倒すことに成功した。
奪われた力
私はぐちゃぐちゃだったが、その状態でも生きていたらしい。どうも、その時いた場所はどこかの異界であったらしい。傷を負って動けない状態ではあるが、死が確定しないという。時間が経過しないせいらしい。『鋭刃』や『防護』が切れないのはいいが、魔力が時間で回復しないらしい。私を復活させるべく、ジェロとナルディアさんが応急手当をした。まあ、ぐちゃぐちゃなので、応急手当というか、人体再配置みたいな状態だったようだが。
ナルディアさんが応急手当をしながら言った。「トランスさんの足、移動のルーンが付いてましたよね。」足を示しつつ、「なくなってますね」そして倒したトカゲの足を示す。「ここにルーンが付いてますね。」
つまり、私のルーンが食べられてしまったらしい。そして、「食べられたことで奪われたなら・・・」と口を濁した。
そこでジェロはじゃあぼっちゃんにトカゲを食わせれば取り戻せる、と思い付いたらしい。
応急手当が終わり、それから『治癒』の呪いをかけて体を治しているときにでっかいへびが木から降りてきた。私を狙っていたらしい。ジェロがグレートソードで一撃で倒したが、『治癒』の呪いをかけていたナルディアさんと自分の上に血がかかったらしい。
神話の再演(アロカを食うオーランス)
私が再び目覚めた時、視界が真っ赤だった。蛇の血を頭から被ったナルディアさんが私を覗き込んでいた。私は目は覚めたものの、ぼーっとしていてなんだかよくわかっていなかった。そこにいきなりジェロがトカゲを突き出してきて言った。「ぼっちゃん、ぼっちゃんの移動のルーンはトカゲに食べられてしまいました。だからこれを食って移動のルーンを取り戻すんです。」
流石に目が醒めた。慌てて足を確認すると、確かに足首に付いていた移動のルーンがない。出されたトカゲを見ると確かに移動のルーンが付いている。
そか・・・こいつに喰われたから、移動のルーンが失われたのか。で・・・これを食べる??このトカゲを??この時の私はかなり混乱しており、ものすごく困惑していた。トカゲを食うということにものすごい抵抗を持っていて、だが、折角得た力が失われていて、何で食うんだ、とトカゲを恨んだ。失われる事は非常に堪え難い、しかし、食うのか・・・。トカゲを。食われて食い返すのか。
しばし考えて、ふと神話を思い出した。確かオーランス神も水竜アロカを倒した時に、アロカを喰らって力となしたはずだ。つまりこれは神話の再演、ヒーロークエストなのだ。そう思って決心が付いた。
夢中でトカゲを食った。何も考えずに食った。涙も出ていたと思う。あと、横でリズやジェロも食べていたらしい。魔力を回復させるためだという。まあ、リズは運悪く逆に蛇に喰われた部分もあったらしい。
三眼で見ながら、移動のルーンを食べる。しばらく食べていると、トカゲから移動のルーンが消え、右足に移動のルーンが現れた。どうやらうまくいっているようだった。力も増えた気がする。もう一匹移動のルーンを持っているものを食う。
ニ匹めを食い終わりかけた時、巨大蟻がやってきた。しかも2匹。ジェロやマルミールに任せて食い続ける。ジェロやマルミールが蟻を片付けてくれた頃、2匹めを食い終えて移動のルーンが戻った。残り2匹。お腹と右手を食べていたらしいので、間違いなく何かを奪っていっているのだろう。
この場にいると他に何か来るかもしれないため、ワイターの中に隠れることにした。リズがワイターの力を使い、大きな洞窟を造りあげる。そのなかにみんなで篭ってトカゲを食い続ける。
慣れてきたのか、4匹めを食うときには、食いにくさを解消するため、相手の存在力(訳注:POWか)を食うことも覚えた。存在力を食って食いやすくして、喰われたと思われる部分は全て取り戻した。更に失った魔力を補うため、弱ったトカゲから魔力も食った。何と言うか、きついんだけど必要だから仕方がないというか。人間何にでも慣れるものなのかもしれない。ヴァラノーランスに目覚めそうな気がした。(訳注:野性のオーランスという古い下位カルトの事。信者は荒野で一人で生き延びる術を持つ)
と、最後に魔力を食っている時に事故が起きた。ものすごく上手く食べてしまったらしく、トカゲがまるごと消えてしまった。魔力だけでよかったのだが。
全て取り戻し、魔力も回復した。もう少し食うことも考えたが、止めておいた。今回はナルディアさんの探索行について来ただけなので、これ以上はダメだと思ったし、何よりあまり食いたくなかった。究極の征服というか・・・喰われたから喰い反したが・・・。どうせなら仲良くするほうがいい。
帰還
さて、ナルディアさんは帰還の儀式を始めた。ナルディアさんはワイターの洞窟の中で何度も儀式をやっていたが、まるで成功せず、ワイターの中にいるのが悪いのだろう、と結論して洞窟から出た。
出て、上から帰ろう、という話になり、降りてきた崖まで移動した。
崖を登ろうとしたものの、やはり難しすぎて登れず、それどころかロープが落ちてきてしまった。外に出てもナルディアさんの儀式がうまくいかなかったため、結局ナルディアさんは私を帰還の儀式に巻き込むことにした。移動のルーンが役に立つといいが。
まずナルディアさんが全員を囲むようにロープを巡らし、ロープを呪付する。そして私が先頭になり、ナルディアさんが二番目、ジェロ、マルミール、リズの順である。次にナルディアさんから儀式の説明があった。召喚を逆転させて自分達をここから外に出すようである。
そして儀式に入った。私は儀式がうまくいかなかったが、ナルディアさんはうまくやったようで、何とか移動の道の中に入れた。
存在の力の壁を感じたが、そこはするりと抜けることができた。みんな抜けて行ったが、リズだけがひどく苦労して、うまくいかなかった。リズだけロープから離れてしまい、見覚えあるアズリーリアの復讐精霊みたいな手がリズからいろいろなものを剥ぎ取っていくのが見えた。
何とかワイターの力を借り、リズをその手から取り戻すことができた。
得たもの、失ったもの
前回や前々回ではあまり意識しなかったが、異界から出る時は、中で得たものの代価を求められるらしい。体が重くて出られない感じがする。何かを捨てれば出られるのだが、捨てるときに選べそうなのは、存在の力、神聖魔術呪文、何か、だと感じた。体にある捨てられそうなもので、わかったのがその三つだけだった。三眼で見ればわかりそうな気もするが・・・。今回私は存在の力を捨てた。もともとトカゲから得た分もあるし、そもそもそんなに得てはいなかった。存在の力を失い、力を得た。
リズはなんとワイターの力を使って、得たものを秘匿しようとした。うまくいかなかったようだが、そういう使い方もできるようだ。
ノチェット動乱
戻ってきて、ノチェットの方を見ると火の手が上がっている・・・。近隣の村でリズとマルミールが情報収集をしてきたところ、ノチェットで守旧派(古き大地の同盟)と改革派(赤き大地の同盟)が激突してるらしい。ノチェットは改革派のほうが優勢ということで、これからどうするかをナルディアさんに尋ねると、ナルディアさんは南に行きましょう、と言った。
ただ、ノチェットに残した人達がいるため、ジェロだけはノチェットに戻ってもらった。ウスクスやミツフさんが無事だといいが・・ニャースコさんは自分でどうにかするだろうけれど。
次はリゴス。どうなることやら。
ジェロ、画面に向かって語り始める
俺の名前はジェローラモ、死と真実の番人であるフマクトの戦士だ。人は俺のことを「伊達男」と呼ぶ。
俺のことを見掛け倒しなんていう奴もいるが、もてない男の僻みなんざいちいち聞いてられないぜ。
俺の名前はジェローラモ、将来 畳の上で孫たちから「早く死ね」とか言われる男だ。