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【登場人物紹介】
●フィリシア /F19/小柄な風の王 /剣杖、精霊の目、謎の同盟精霊(和泉屋)
●アルヨン /M26/オーランス信徒 /風殺しの剣、精霊の器 (りんぞう)
●ヤルトバーン/M28/サーターの王信徒/華麗なる弁舌、精霊の網 (aza)
●ネイディーン/F10/オーランス平信徒/一族に伝わる抜けない剣 (竜田久緒)
●アーニャ /M20/アーナルダ信徒 /第二期ワームの友邦帝国の魂 (ののの)
【出来事】
ヴォーリアの信徒がジョンスタウンの街を練り歩き、春の花で街をかざる。
ネイディーン「その服はどうしたの?」
?「これ、誰かにもらった。寒い時。」
ネイディーン「それ、気に入っているの?」
?「服を着ないからと驚かれるって、言われた」
ヤルトバーン「君の名前は?」
?「マッシモー」
ヤルトバーン「俺はヤルトバーン」
フィリシアが後ろで「名乗るなんてらしくない」と呟くが、ヤルトバーンは肩をすくめるだけでそれを聞き流す。
ネイディーンはそれぞれの名前をマッシモーに紹介する。
ネイディーン「いくつなの?」
マッシモー「気がついたのは春。一回寒くなって、一回あったかくなった。」
フィリシアは「依頼を受けたアーニーが決める事だ」と突き放した発言をする。
ヤルトバーンはアーニーに「君の身の振り方の時にも言ったが、君は状況に捕らえられすぎているようだ。依頼は依頼であり、ここは君が『自分がどうしたいか』で考えるべきだ。まあ選択肢としては、彼にどこかへ移ってもらうか、戻って寺院へありのまま報告するか、彼がここに居れないようにするか、だろうが」と語る。
アーニーは結局、自分の判断はせず、寺院へ戻って司祭に報告する事を選択する。
ヤルトバーンはアーニーを振り返り「で、君はどうしたいんだ?」と問いかけると、アーニーは「私も皆さんに助けていただいている身ですし、私一人でできない事は、私が決めれる事ではないので…」と答える。
ヤルトバーンはアーニーに「そうじゃない。君は君であって、どうしたいかを発言するべきだ。私達が君を保護しているのではなく、君は権利を主張できる人間の一人なのだから。」と語るが、アーニーは一行における自分のポジションをヤルトバーンが言うようには理解しようとしなかった。
ヤルトバーン「マッシモー、君は何を食べるんだい?」
マッシモー「魚。動物。…あと木の皮も食べる」
ヤルトバーン「冬は、寒い時は、どうしてたんだい?」
マッシモー「お腹すくから寝る」
ヤルトバーン「(頷きつつ)まるまってな。水のんでしのぐよなー。
なあ、マッシモー。君はこれからどうしたい?」
マッシモーは、単純にスエゾウというわけでもなく、オーマな予感のありつつも、人格の存在するNPCという風に感じる事ができました。
セッション中、「ピンクドレスを着ているべきかどうかは、キテレツ度が落ちるので着ないほうがいい」という話がありましたが、「キテレツ度が高い方がいきなり『人間じゃないから敵』という判定はされにくくなる」というように思うのですがいかがでしょう?
でもこのパーティーの場合、ドラゴニュートもどきと一緒にいる方がかえって安全かもね。(街には入れないけど)
ストーリー的には穏やかな話でしたが、プレイヤー的にはとても面白いセッションでした。
素敵なNPCが出てきたという喜びもありますが、何よりも
「ヤルトバーンが複雑な反応をするのを見て、自分が作ったキャラクターながら深みがあって面白いなー」と気づかされたのが面白かったです。
時間をかけて練ったキャラクターはやっぱり味わい深いですねー。
第五話:ピンクドレスのマッシモー(2006/6/17)
【登場人物紹介】
●フィリシア /F19/小柄な風の王 /剣杖、精霊の目、謎の同盟精霊(和泉屋)
●アルヨン /M26/オーランス信徒 /風殺しの剣、精霊の器 (りんぞう)
●ヤルトバーン/M28/サーターの王信徒/華麗なる弁舌、精霊の網 (aza)
●ネイディーン/F10/オーランス平信徒/一族に伝わる抜けない剣 (竜田久緒)
●アーニャ /M20/アーナルダ信徒 /第二期ワームの友邦帝国の魂 (ののの)
【出来事】
- 1623、海の期、1日。
ヴォーリアの信徒がジョンスタウンの街を練り歩き、春の花で街をかざる。
- フィリシアは呪文の獲得をおこない、ヤルトバーンはSLOメンバーへ北方への旅立ちを語り、アルダチュール行きの手紙を預かる。
- アーニャは戻ってきたメンバーへ、ランカーマイ寺院での話を伝える。ヤルトバーンはそんな彼(彼女?)に「いいか、アーニャ。大切なのは、今ここにいる君が何をしたいか、何をするかだけなんだ。過去や常識という枷は外して自由になるべきだ」と語る。
- 一行は8日に街を出発し、北へ向かう事を決める。マニウスという追っ手を意識して、アーニャに変装を迫るヤルトバーン。
- 1623、海の期、8日。晴れ渡る空の下、街道をはずれ、丘陵地を進む一行。
- 1623、海の期、12日、夕方。ヘロングリーンに到着。
- アーニーとフィリシアはアーナルダ寺院へ行き、お祈りと、焦点具の作成、呪付物への神性呪文の回復を依頼する。対応した司祭はその依頼を受けるが、アーナルダの女性達の水浴び場にピンク色のルナー風ドレスを纏ったワニのような顔の生き物が住み着き困っているので、様子を見てきてくれないか、という依頼を代わりに出してくる。
- ヤルトバーンはSLOの伝言場所をみつけると、預かった手紙をそこへ収めて、宿屋へ戻った。
- 宿屋で合流した一行に、アーニーがアーナルダ寺院からの要請について説明し、助力を求める。フィリシアは「仕方あるまい約定だ」と協力を快諾する。(男性のアーナルダ信徒と女性のオーランスのロードの会話は奇妙であった)
- 翌日朝、青空の下、小川を遡っていく一行の前に、小川がゆるやかな流れとなっている場所で、事前情報と同じピンクのドレスを着た生き物が、水につかっているのが見える。慎重に接近するが、相手は全く気づかずに川魚を取るのに集中している。その姿はドラゴニュートのようでもあるが、目や口が大きく、尾も長いように見受けられた。
- まずはヤルトバーンが折衝のために単独で近づき、話しかける。相手はサーター語と新ペローリア語は理解するようだが話をしようとはせず、取った魚を一匹、照れたような仕草でヤルトバーンへ差し出した。背にした盾を差し出して受け取るヤルトバーンは、その魚を見ながら、目の前にいる生き物は人間が姿を変えさせられたものではないかという思いがわきあがってきて「これは困ったな」と小声で呟く。
- ぐずぐずしているヤルトバーンにじれたネイディーンとアーニーが近づき、話しかける。しかし、アーニーがオールドワーミッシュで話しかけると相手は岩陰に隠れてしまう。
- ヤルトバーンは川に入り、奥にうずくまっている生き物に話しかけると、相手はヤルトバーンに背を向けながらサーター語で「僕は危なくないよ。川で魚をとっているだけ」と話し始める。ヤルトバーンは「とりあえずこちらに来たまえ」と声をかけると、彼は自分の口元を両手で隠しながら出てきて話し始める。
- ヤルトバーン「君がここにいると困るっていう人達がいるんだ。他のところへいけないだろうか?」
ネイディーン「その服はどうしたの?」
?「これ、誰かにもらった。寒い時。」
ネイディーン「それ、気に入っているの?」
?「服を着ないからと驚かれるって、言われた」
ヤルトバーン「君の名前は?」
?「マッシモー」
ヤルトバーン「俺はヤルトバーン」
フィリシアが後ろで「名乗るなんてらしくない」と呟くが、ヤルトバーンは肩をすくめるだけでそれを聞き流す。
ネイディーンはそれぞれの名前をマッシモーに紹介する。
ネイディーン「いくつなの?」
マッシモー「気がついたのは春。一回寒くなって、一回あったかくなった。」
- ネイディーンはマッシモーからドレスを預かると、川で洗い、ほつれを直しはじめる。
- 対策については話し合う一行。
フィリシアは「依頼を受けたアーニーが決める事だ」と突き放した発言をする。
ヤルトバーンはアーニーに「君の身の振り方の時にも言ったが、君は状況に捕らえられすぎているようだ。依頼は依頼であり、ここは君が『自分がどうしたいか』で考えるべきだ。まあ選択肢としては、彼にどこかへ移ってもらうか、戻って寺院へありのまま報告するか、彼がここに居れないようにするか、だろうが」と語る。
アーニーは結局、自分の判断はせず、寺院へ戻って司祭に報告する事を選択する。
- とりあえず、マッシモーに別れを告げ、街に戻ろうとする一行に、マッシモーはついてくる。困った一行は、とりあえず郊外でマッシモーと待つ組みと、アーニーと街に入る組みに分かれる事にする。
- 街にアーニーとアルヨンが入り、寺院へ報告をするが、司祭は「対話は確かにアーナルダとして大切な事ではありますが、何とかそこからどこかへ連れていってほしい。その代わり、依頼品は3日で用意する」と言ってくる。
- 本格的に困ったアーニーが外で待つ一行の元に戻って事情を説明すると、ヤルトバーンは唸りつつマッシモーを見つめる。
ヤルトバーンはアーニーを振り返り「で、君はどうしたいんだ?」と問いかけると、アーニーは「私も皆さんに助けていただいている身ですし、私一人でできない事は、私が決めれる事ではないので…」と答える。
ヤルトバーンはアーニーに「そうじゃない。君は君であって、どうしたいかを発言するべきだ。私達が君を保護しているのではなく、君は権利を主張できる人間の一人なのだから。」と語るが、アーニーは一行における自分のポジションをヤルトバーンが言うようには理解しようとしなかった。
ヤルトバーン「マッシモー、君は何を食べるんだい?」
マッシモー「魚。動物。…あと木の皮も食べる」
ヤルトバーン「冬は、寒い時は、どうしてたんだい?」
マッシモー「お腹すくから寝る」
ヤルトバーン「(頷きつつ)まるまってな。水のんでしのぐよなー。
なあ、マッシモー。君はこれからどうしたい?」
- その日の夜、街に入るのを諦め、野営をする一行に、タスクライダー6人+6頭が襲い掛かる。フィリシアの健闘で撃退するが、アルヨンが両足を折られ、瀕死の重症を負う。治癒で傷は癒せたが、戦闘に不慣れなアーニーにフィリシアが「3度までです。あと2回同じ事をしたら私があなたを殺します」と一喝する。
- ヤルトバーンは初めての戦闘におびえるマッシモーを落ち着かせるべく対応していたが、その様子を見ながら、彼は力は強く、大きいが純粋な子供のような存在だという思いを強くしていた。
- 1623、海の期、16日、朝。アーナルダ寺院は約束どおり呪付物や焦点具(杖に掘り込んだもの)を用意した。一行は新たな旅の道連れとともにヘロングリーンを後にした。
美味なセッションでした。/aza
マッシモーは、単純にスエゾウというわけでもなく、オーマな予感のありつつも、人格の存在するNPCという風に感じる事ができました。
セッション中、「ピンクドレスを着ているべきかどうかは、キテレツ度が落ちるので着ないほうがいい」という話がありましたが、「キテレツ度が高い方がいきなり『人間じゃないから敵』という判定はされにくくなる」というように思うのですがいかがでしょう?
でもこのパーティーの場合、ドラゴニュートもどきと一緒にいる方がかえって安全かもね。(街には入れないけど)
ストーリー的には穏やかな話でしたが、プレイヤー的にはとても面白いセッションでした。
素敵なNPCが出てきたという喜びもありますが、何よりも
「ヤルトバーンが複雑な反応をするのを見て、自分が作ったキャラクターながら深みがあって面白いなー」と気づかされたのが面白かったです。
時間をかけて練ったキャラクターはやっぱり味わい深いですねー。