2008-04-05
ここまでのまとめ
グローランサにはヒーロークエストがあります。
ヒーロークエストは「神を演じる」冒険の方法です。
グローランサには莫大な文化人類学的な設定があります。
でもそれはグローランサのコアではありません。
グローランサのデザイナは中二病で、偉そうな設定も後付です。
多くの設定は周囲のプレイヤーやコミュニティの功績です。
ルーンクエストではヒーロークエストはできませんでした。
おかげでグローランサは英雄的でない物語に満ち溢れました。
ルーンクエスト
さて、私はカルトブックの功績も大きいと思いますが、それ以上に「ルーンクエスト」という名前を評価しています。
ルーンクエストのルールはルーンをクエストするためのものではありませんでした。
しかしグレッグがそこかしこに織り込む「何か」が、ルールとは別に、グローランサを深く識る者に「ルーンの探索」を示唆しました。
「ルーンとは何か」
この問いがグローランサを動かしてきた大きな原動力だと私は確信しています。
つづく。 ⇒ 蒼き月の囁き/2008-04-12