蒼き月の囁き > 2008-05-04

2008-05-04

すべてのグローランサは正しい

ここまでで「グローランサ」と「ヒーロクエスト」についての私の認識をざっくり書いたし、ゴールデンウィークで時間ができたので、本論に入ってみようかな。

さて、この呟きを書こうと思ったネタのひとつが「俺グローランサ」の問題です。
とりあえずは話の発端を。

mallion

G・ガイギャックス氏逝去のニュースでちょっと思い出したのですが、RuneWars が動き出したら、グレイホークみたいに各自のセッション、キャンペーンの情報を取り込むかたちでログを保存し、共有世界みたいにできたりしたら面白いと思うなあ。
別のテーブルの出来事が、ほかのテーブルのシナリオの事件の発端になったりとか、キャンペーンアークがあって、各テーブルでいろいろとやったりとかね。1621年あたりから始めて。
でも、管理の問題はでてきますけど。グレイホーク(?)で「わたしは核爆弾を爆発させたのでこの街の周囲にいたPCは死亡してください」と宣言した話をどっかで読んだ記憶があるのですが(結局ほかのパーティに退治されたとか)、ストーリーの齟齬をどうするんだというところですね。妙案はない。

なゆた

「本当の世界」を作らずに、すべて同時並行かつ相互補完。直線的な物事の因果を放棄。
セッションはひとつのヒーロークエスト。参加者の食い違う認識はすべて真実。
記憶が改変されれば事実も変わる。グローランサにかかわるすべての人々の残した記録と変わり行く記憶が真実。
グローランサはそのためにあると思っていて、私はそう扱ってます。

グレッグは「すべてが真実だ」ってよく言いませんでしたっけ(嘘)?

mallion

うん、いってた(笑)。そうでした。Your Glorantha Will Vary だった。

" Your Glorantha Will Vary" =「あなたのグローランサはだんだんと俺(グレッグ)のグローランサとは変わっていくけどそれでいいんだ だってそれがTRPGだもん」、すなわち、「(誰にとっても)『俺グローランサ』が正しい」。

「One True World」や公式設定にこだわりすぎる悪夢にとらわれてはいけないということですね。もちろん公式に沿っていればそれだけ共有がラクなのは確かではあるんだけど、グレッグが「ラリオス地方にフーマス(フマクトの元となったと David Dunham がいった神)はいないよ」と言っても「いや、いる!その方がおもしろいもん!」という人はいることにしていいんだ、ということ。

なゆた

「俺グローランサ」より広いニュアンスのつもりで書いてます。
「総体グローランサ」かな。他者のグローランサも俺にとってすべて正しい。

そもそも、同じセッションに参加していても、見えているものが違う。マスターに見えていないことがプレイヤーに見えてることも、プレイヤーに見えていないことがキャラクターに見えていることもありますよね。
テーブルトークをやって残るのは、キャラクターシートの数値と不完全なログ、そして参加者の記憶。これさえも長期間のうちに失われ、歪められていきます。

だから、ひとつの場所、ひとつの時で、複数の異なる事実が同時に存在してよい。
事実は変わってもよい。
違うセッションで行われた二つの事柄を、誰がどちらが真実だと証明できる?
異なる場所、異なる時で行われた同じ事象はひとつの行為と見なすことができる。
簡単なのは固有名詞をすべて伏字にしてしまうこと。
そこには歴史ではなく行為だけが残る。

──つまり、ヒーロクエストだ。
ああ、しまった。書き終わってからもっとシンプルな書き方を思いつきました。
「グローランサで行われる事象はすべてヒーロークエストであり再演である。」
ですね。

mallion

それも一つのかんがえ方ですね。説明が難しそうですが……
その場合、複数の歴史が存在することになりますね。

なゆた

歴史は存在せず因果関係の変動する無数の事象が存在するだけなんですが、なかなか理解してもらうのは難しいですw
ま、俺語りになってしまうので、この辺で。

基本的には書くべきことは上に書き尽くしています。

ただこれだけ読んで伝わるとも思わないので、具体的な事象と処理を引きながら、詳しく展開してみようと思います。
目的は主に
5.プレイヤーに少しだけネタばらしをしたい。
ですね。


つづく。 → 蒼き月の囁き/2008-05-05(執筆中)


Comment
名前:
コメント:

すべてのコメントを見る