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第十三章





13.
結局、俺達はそのまま何もなく卒業した。
一応岩城とは引っ越す前に話をした。

「この町すごく楽しかったよ」
「ならよかった」
「アキラ君や吉岡君、それに真弓も、あと真人君なんかも皆楽しい人ばっかりだった」
「これるようならまたこっちに遊びに来いよ」
「うん」
「ほれ、親が呼んでるぞ」
「うん、それじゃまた」
「ああ、またな」
そう言って俺は岩城に背を向けた。
「アキラ君」
呼ばれて俺は振り向いた。
振り向いたその先には岩城の顔が目の前にあった。
唇が当たっている。
俺は驚いたがそのままじっとしていることにした。
唇が触れている時間がやたら長く感じる。
しばらくすると岩城が唇を離した。
「ごめんね」
俺は何故か照れ隠しに
「別に」
なんて言ってしまった。
「それじゃあ、バイバイ」
「ああ、それじゃな」

どうする?桐嶋?
俺キスされちまった。
「嫉妬なんてしてあげない」
少し怒り気味の桐嶋の声。
「そうかい」
と、だけ返した。




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