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第十四章 (最終章)





14.
それから俺は高校をへて俺は芸術大学に入った。あれから絵を描き始めた。
そして、あれから7年が経った。卒業してから一度も岩城と会ったことはない。3年前に葉書が一枚来ただけだ。
文面には岩城が大学に進学したこと、別れ際のキスの話、など、言いたいことだけ言ったような文章だった。
おまけに自分の住所すら書いていないから返事が出せなかった。ただ、相変わらずだなと思った。
そして大学も卒業を迎えようとしている。
絵を描いて食べていくのはかなり難しい。だから俺は教師になって絵を描くことを続けようと思っている。

で、今日が教育実習の初日。
俺のほかにも教生が数人いた。
その中にふと、知っている顔を見つけた。
俺はまさかとは思ったが、向うもこちらに気づいたらしく、一瞬驚いた顔を見せたがすぐにニコッと笑いかけてきた。
俺はなんだか照れくさくなって下を向いた。けど、俺の顔は多分笑っている。

なぁ、岩城?
だからあの時言ったじゃないか。
また会えるって・・・


Fin







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