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Ver4/イザナミ」(2019/01/12 (土) 00:23:27) の最新版変更点

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*UR イザナミ |BGCOLOR(#FFD9B3):最終更新日時|&lastmod()| **基本情報 |BGCOLOR(#FFD9B3):名前|イザナミ| |BGCOLOR(#FFD9B3):種族|不死| |BGCOLOR(#FFD9B3):ジョブ|マジシャン| |BGCOLOR(#FFD9B3):召喚コスト|80| |BGCOLOR(#FFD9B3):セフィラ|なし| |BGCOLOR(#FFD9B3):タイプ|ヤオヨロズ| |BGCOLOR(#FFD9B3):HP|650| |BGCOLOR(#FFD9B3):ATK|90| |BGCOLOR(#FFD9B3):DEF|110| |BGCOLOR(#FFD9B3):PSY|90| |BGCOLOR(#FFD9B3):武装|可| |BGCOLOR(#FFD9B3):血晶武装|可| |BGCOLOR(#FFD9B3):アーツ|有| |BGCOLOR(#FFD9B3):CV|悠木 碧| |BGCOLOR(#FFD9B3):対象称号|朱き神事の編纂者&br()古来より日の本を守りし者達の物語に関係する使い魔を使って50回勝利する。| **アビリティ |BGCOLOR(#FFD9B3):状態|BGCOLOR(#FFCCFF):ボーナス|BGCOLOR(#FFD9B3):アビリティ| |BGCOLOR(#86CC40):CENTER:召喚|なし|なし| |BGCOLOR(#FFDC50):CENTER:武装|なし|なし| |BGCOLOR(#FF8383):CENTER:血晶武装|DEF+30|黄泉の誘魅| |~|~|自身の攻撃に、「精神力と移動速度を一定時間下げる効果」を付与する。&br()この効果は、自身の精神力が高いほど上がる。| **アーツ |BGCOLOR(#FFD9B3):説明|黄泉顕臨| |~|範囲内にいる敵ユニットの移動速度を下げ、対象の敵ユニットの数に応じて自身の精神力が上がる。| |BGCOLOR(#FFD9B3):消費マナ|30| |BGCOLOR(#FFD9B3):効果時間|自身が死滅するまで| |BGCOLOR(#FFD9B3):wait時間|自身が死滅するまで| **パラメーター |BGCOLOR(#FFD9B3):状態|BGCOLOR(#FFD9B3):HP|BGCOLOR(#FF8383):ATK|BGCOLOR(#CCDDFF):DEF|BGCOLOR(#EECCFF):PSY|BGCOLOR(#FFD9B3):備考| |BGCOLOR(#86CC40):CENTER:召喚|650|90|110|90|| |BGCOLOR(#FFDC50):CENTER:武装|700|140|160|110|| |BGCOLOR(#FF8383):CENTER:血晶武装|750|160|210|140|通常時| |~|~|160|210|150|自アーツ内に敵ユニットが1体いるとき(1体につきPSY+10)| **修正情報 #region(close,修正履歴) 修正履歴 |>|BGCOLOR(#FFD9B3):&color(blue){▲}&link_anchor(page=アップデート情報 Ver4.203,使い魔のバランス調整){Ver4.203(2018.10.02)}にて、上方修正| |BGCOLOR(#FFDDFF):アーツ「黄泉顕臨」|移動速度:-10%→&color(red){-15%}| #endregion **DATA・フレーバーテキスト #region(close,Ver4.0/EVR) Ver4.0/EVR |>|BGCOLOR(#FFD9B3):Ver4.0| |BGCOLOR(#FFD9B3):No|不死:001/001EV| |BGCOLOR(#FFD9B3):身長|1.65[meter]| |BGCOLOR(#FFD9B3):体重|耳にした者は黄泉送り| |BGCOLOR(#FFD9B3):生息地|黄泉の沼・奥の院| |BGCOLOR(#FFD9B3):性質|惚れっぽく恨みやすい| |BGCOLOR(#FFD9B3):元夫|イザナギ| |BGCOLOR(#FFD9B3):好きな数|千| |BGCOLOR(#FFD9B3):イラストレーター|オサム| |BGCOLOR(#FFD9B3):フレーバーテキスト(通常カード裏面)| |許してやってもよいぞ? お前と あと九百と九十九の命を差し出せばな| |BGCOLOR(#FFD9B3):フレーバーテキスト(EVRカード裏面)| |……であるから 何故 妾を呼び出すのだ!?| |BGCOLOR(#FFD9B3):フレーバーテキスト(LoV4.net)| |「なんとこちらもか。ひとつ、ふたつ、みっつ……きりがないの。もはや数えるのも馬鹿らしいわ」&br()&br()  生者の国と亡者の国、その挟間にある黄泉比良坂の奥の院にて、伊邪那美神は辟易したように目を閉じ、深く椅子にもたれました。&br()&br() 伊邪那美神が数えていたのは、現世に生まれた“綻び”の数――。&br()&br() 様々な世界と繋がる幽世――その奥の院の天井に映る夜空には、望めば常世、現世、ありとあらゆる世界の魂魄が星として映し出され、その動きを知ることが出来ました。&br()&br() 伊邪那美神が覗いていたのは現世の星空――その東の都の“壁”に小さな“綻びの穴”がふつふつ空いたかと思うと、それぞれから異なる常世よりの魂魄が流れ込んでゆきます。&br()&br() 綻びは静かに、そして今も確実に増え続けており、現世はそう遠くない未来、大乱の坩堝へと転がり落ちるのは明白でした。&br()&br()「これ程の神魔霊獣があの小さき都に流れこむ異常――あのどうしようもない“引きこもり”がようやっと穴倉から出てきたのも頷ける。あの子が気付いていようがいまいが、それはこれから起こる大乱の予兆なのだろうよ……もっとも、現世なぞどうなろうが、妾の知ったことではないがのう」&br()&br() 伊邪那美神はくすりと笑みを浮かべ、小さく鼻を鳴らします。&br()&br() かつて地上の神々は伊邪那美神を裏切り、謀り、黄泉へと落とした挙句に醜き亡者と罵りました。そのような者たちが治める世界の危機を報せてやる道理など、彼女は持ち合わせておりませんでした。&br()&br()「ふん、報せるどころか、額を地に擦りつけ頼まれようと、手を貸してなどやるものか。もっとも、妾を恐れることなく助力を願おうとする剛の者など、現世にはおらんだろうがな……そのような酔狂者は、あの『紅蓮の君』くらいのものだろうよ」&br()&br() 伊邪那美神は、かつて常世にて手を取り戦った、赤き瞳持つ戦士を想い、ふと、何事かに気付いたように眉をひそめました。&br()&br()「いやまて、これ程の大禍……『紅蓮の君』よ。よもや此度のことも、お前が関係しておるのではあるまいな……?」&br()&br() そうつぶやくと、再び天井の星空へと目を向け、つぶさにその様子を眺めます。&br()&br() ぴくりとその肩が揺れ、手がわなわなと震え始めました。&br()&br()「なんと……まことなのか……!」&br()&br() 怒りの形相を浮かべた伊邪那美神がじっと見つめる一点の星――それは紅い光を放って爆ぜたかと思うと、十と六の流れ星となって堕ちていったのです。&br()&br()「……誰かは知らぬが、我が『紅蓮の君』を、よりにもよって妾の膝元たる現世の因果にて害そうなどと……まこと舐めておる……不遜、不敵、不愉快極まりないわ!!」&br()&br() 憤りは黒い焔へと変じて黄泉比良坂を黒く染め上げ、その身を焼かれた亡者や醜女たちの悲鳴をあちらこちらに響かせました。&br()&br()「……ならば放ってはおけぬ。妾は、妾のやり方でお前の為になるとしよう――それ、“鏡”を持って参れ」&br()&br() 伊邪那美神がぱんと手を叩くと、その影からぬるりと黒い腕が伸び、何かを差し出しました。&br()&br() それは、禍々しい気を放つ鏡――そこには、黒い炎に包まれ、静かに目を閉じる青年の姿が映し出されていました。&br()&br()「……ふふ、ひょんなことから手に入れたこの魂魄――妾の血を引く者でありながら、愚かにも“呑まれおった”この者……如何しようと案じておったが、此度の仕掛けにはおあつらえ向きよ。罪滅ぼしに、せいぜい妾の役に立ってもらうぞ?」&br()&br() 伊邪那美神はそのまま鏡をそっと懐にしまうと、くすくすと笑いながら椅子から立ち上がります。&br()&br()「ああ、紅蓮の君よ……苦しかろう、不安であろう? 待っておれ。この“黒き禍津”にて妾が守ってやろう……そしてことを成し遂げた暁には、また、妾の手をとってくれるかの――でなければお前の“器”、代わりに妾が全て叩き割ってくれようぞ」&br()&br() そうして、妖しげな笑い声だけを暗闇に残し、黄泉の女王は溶けるように比良坂から消え去ったのでした。&br()&br()&br() ~『紅編日本書記』より~| #endregion #region(close,ECR) ECR |>|BGCOLOR(#FFD9B3):ECR| |BGCOLOR(#FFD9B3):No|ECR:016/016ef| |BGCOLOR(#FFD9B3):衣装作成|黄泉の醜女が三人で二日| |BGCOLOR(#FFD9B3):感想|ちょっと恥ずかしかった| |BGCOLOR(#FFD9B3):占いに使ったもの|タロットカード| |BGCOLOR(#FFD9B3):タロットカードの絵|伊邪那美神お手製| |BGCOLOR(#FFD9B3):占いの勉強方法|醜女に教わり三日三晩練習| |BGCOLOR(#FFD9B3):性格|まずは形から入る| |BGCOLOR(#FFD9B3):イラストレーター|toi8| |BGCOLOR(#FFD9B3):フレーバーテキスト(カード裏面)| |-| |BGCOLOR(#FFD9B3):フレーバーテキスト(LoV4.net)| |「……むぅ……これでよいのか? なんとも裸のようであるが……まこと異国の衣というのはよう分からんものよの……」&br()&br()黄泉比良坂の奥の院にて、伊邪那美神は着なれぬ衣装にひとり奮闘していました。&br()&br()「よし、身支度は整った! ……して次は、この“かあど”なる札をこうして並べて……」&br()&br()かつて共に戦った『紅蓮の君』の危機を知り、なんとか助力したいと思った伊邪那美神は、偶然手に入れた魂魄『黒き禍津』を利用することを思いつきました。&br()&br()そこで『黒き禍津』をどう使うか、天井に映し出されたあらゆる魂魄の動きを示す『星図』を観ながら思案していたところ、黄泉に近づいて来ようとする魂魄を発見したのです。&br()&br()しかし『星図』では、その者が何者か、どのような目的で黄泉へ来ようとしているのかを知ることはできませんでした。&br()&br()「ぬぅ……この魂魄の輝き、『八百万』の誰かに相違いあるまいが……もう何千年も誰一人として訪れなんだこの黄泉に、一体誰が何用で………………はっ! まさか、この『黒き禍津』を取り返そうとしておるのではあるまいな……!? ぬぅぅぅ、いったい誰だ! 誰なのだ!? なんとか、この者を知るすべはないのか!? 誰ぞ!!!」&br()&br()伊邪那美神の苛立ちが黒い焔へと変じて黄泉比良坂を駆け巡り、亡者や醜女たちの身を焼きました。&br()&br()そこで堪らず醜女の一人が、知っていた異国の占いの技を伊邪那美神に伝え、ここに至ったのでした。&br()&br()伊邪那美神は山と積んだ札から三枚を引き、精神を集中します。&br()&br()「えいやあーーーー!」&br()&br()そして掛け声とともにカードをめくりました。&br()&br()そこには、へなちょこな絵で“大鎌を携えた骸”が上下逆さまに描かれていました。&br()&br()「えーなんであったかな、これは……『死神』……か? なんと妾らしいというか……ん? これは『逆位置』というやつか……『死神』は“終わり”を意味するというが、その逆ということはつまり……なにかが“再び始まる”ということか?」&br()&br()カードが示す意味を測りかね、暫く考え込んでいた伊邪那美神は、ハッと何かを思いつき立ち上がりました。&br()&br()「再び……再開……再会ぃ!? ま、まさか……まさまさか! イザナギの奴……妾とやり直したいなどと思っているのではあるまいな!?」&br()&br()伊邪那美神は、かつて自分を裏切り離縁した夫神を思い出し、机を激しく叩きました。&br()&br()「馬鹿な……馬鹿な馬鹿な馬鹿な!! あのように非道な仕打ちをしておいて、今更どの面下げて妾に許しを乞うつもりだ!!」&br()&br()そう叫ぶと、キッと再び『星図』を睨みつけます。先ほど見つけた魂魄は、やはりじわじわと黄泉の国へと近づいて来ていました。&br()&br()「ぐぬぬぅ……今になって何を……! 謝罪の期限など太古の昔に過ぎ去っておるわ! そのような心持ちがあったというのなら、なぜもっと早うに……!! しかし、妾にはもはや『紅蓮の君』が……」伊邪那美神はその魂魄の星を、ギリリと拳を握り震わせ眺めていましたが、そのうち妙にもじもじ、そわそわとし始めました。&br()&br()一方魂魄はというと、少し進んでは止まってみたり、ふらふらと明後日方向に行ってみたり、海らしき場所に向かってみたりと、その歩みは亀のごとし――。&br()&br()それを見るにつけ苛立ちを募らせた伊邪那美神は肩を震わすと、&br()&br()「お、おのれえええ!! 何をやっておるか!!! あ~のでっかいだけが取り柄の優柔不断軟弱男め!!! それによく見るとこの星ふたつないか!? まさか側女の紹介でもあるまいが……ええい、こうなったら妾から地上に出て、その横っ面張り倒し心中を聞き出してくれるわあああ!!!」&br()&br()そう情動のままに立ち上がったわりには、しっかりと化粧と身なりを整え奥の院から飛び出していきました。&br()&br()そうして主の居なくなった奥の院の机には、伊邪那美神がめくり忘れた残り二枚の札が残されておりました。&br()&br()その二枚に描かれた図――伊邪那美神の噴気に煽られひっくり返ったそれに描かれたものが、『月』と『吊るされた男』であることを、伊邪那美神はまだ知りませんでした。| #endregion #region(close,Ver4.2) Ver4.2 |>|BGCOLOR(#FFD9B3):Ver4.2| |BGCOLOR(#FFD9B3):No|不死:2-002| |BGCOLOR(#FFD9B3):身長|1.65[meter]| |BGCOLOR(#FFD9B3):体重|耳にした者は黄泉送り| |BGCOLOR(#FFD9B3):現在の生息地|六本木| |BGCOLOR(#FFD9B3):現在の想い人|紅蓮の君| |BGCOLOR(#FFD9B3):元夫|イザナギ| |BGCOLOR(#FFD9B3):生み出した者|ヒノカグツチ| |BGCOLOR(#FFD9B3):イラストレーター|タイキ| |BGCOLOR(#FFD9B3):フレーバーテキスト(カード裏面)| |現世か……何故に妾を読んだ……?| |BGCOLOR(#FFD9B3):フレーバーテキスト(LoV4.net)| |≪ From“イザナミ(ECR)”≫&br()&br()&br()「はっ!! けーっきょく居ないではないか!! あの臆病者め!!!」&br()&br() 黒い羽毛のショールにカクテルドレスを着た女が、ガンッと、重めのグラスをテーブルに叩き置きました。しかしその音は、すぐに大音量で流れるBGMに飲み込まれ、先程から注がれては消えるグラスの中のアルコールと共に、すぐに掻き消えてしまいます。&br()&br() 女が空になったグラスを睨んでガツンとテーブルを蹴飛ばすと、近くに酒瓶を持って立つ男が下を向いたまま、すぐさまグラスにおかわりを注ぎます。なみなみと注がれた酒がこぼれるのもお構いなしに、乱暴にグラスをひっ掴んだ女は、再びそれを一気に飲み干すと、「ふぅーーー」と長く大きな桃色の吐息を吐きました。そしてそのままソファーに深くもたれると、懐から取り出した手鏡を指でつまみ、&br()&br()「……まったく、相変わらず図体ばっかりでかくて気の小さい……なぁ、お前もそう思うであろう?」&br()&br() とクルクル回して弄びながら、愚痴をこぼします。&br()&br() いくら夜のクラブとはいえ、ここまで傍若無人に振る舞っていれば、悪い意味で周囲の注目を集めようものですが、周りで踊る男も、女も、店の従業員すらも、誰ひとり女に関心を示しません――それどころかみな生気を抜かれたように目を見開いたまま下を向き、ゆらゆらと風に吹かれるように体を揺らすのみ――。&br()&br()「……つまらん、やはり地上の男は駄目だな。このような者らの魂ごときでは、いくら抜いても気が晴れぬわ」&br()&br() その時、&br()&br()「うっげ! なんだこりゃあ!?」&br()&br() ホールに、BGMにも負けぬ、すっとんきょうな声が響きました。&br()&br()「んん?」&br()&br() 女は酔って揺れる視界を凝らすように目をすぼめてホールを見ます。&br()&br() すると、入り口付近にフードを目深に被った男が現れ、ぶつくさと何やら不満そうに呟きながら、何かを探すように人垣をかき分け、店内をウロウロ見回しているではありませんか。男はしばらくそうしていましたが、見つめる女と目が合うと「おっ、いたいた」と片手を上げて近づいて来ました。&br()&br()「はぁ~、やっと見つけたぜぇ。あんた“イザナミ”さんだろ? この“ゆらゆら人間”たちあんたがやったの? 神のクセにえげつねぇことしてんなぁ……」&br()&br() へらへらと笑う男を、女――伊邪那美神は、再びグラスに酒を注がせつつ、値踏みするように眺めました。&br()&br()「失せよ、不細工め」&br()&br()「なっ!!?? 傷つくぜぇぇぇ!! オレこれでも結構モテんのよ!? あんたに話があってよ、せーーっかく冥府くんだりまで行ったのに、いきなりいなくなっちまっててよ、方々探してやーーーと見つけたんだぜぇ??」&br()&br()「知らぬわ。顔に絵など書きよって、趣味ではない」&br()&br()「っだーー! 趣味とかどうとかじゃないでしょ!? あとこれオシャレでしょ!? ガキじゃねぇんだから、そう言われてホイホイ帰れるかっつの!!」&br()&br() ぶんぶんと腕を振って喚く男に、伊邪那美神は眉間に皺を寄せつつも、&br()&br()「やかましい男だの……気まぐれだ、酒の慰みに一言だけ聞いてやる」&br()&br() とグラスを口に運びました。&br()&br() それを聞いた男は、「やれやれ」と伊邪那美神の正面のソファーにドカリと腰を落とします。そして、&br()&br()「その手に持ってる鏡の“そいつ”、それ元々オレのなんだわ――返してくんね?」&br()&br() と、伊邪那美神の手鏡を指さしました。&br()&br() 伊邪那美神は指された手鏡をちらりと見やると、&br()&br()「ふぅ、愚か者め。妾の目が黄泉の節穴とでも思うたか? 貴様――」&br()&br() 一気にグラスを空け、&br()&br()「――混沌の手の者であろう?」&br()&br() 男をずぃっと睨みつけました。&br()&br()「『紅蓮の君』に仇為す輩に、妾が手を貸す? 冗談ではないわ。それに此奴は今、妾の大事な慰め鏡となっておる。いろいろと“仕掛け”の予定もあってな、渡すわけにはいかぬ。とにかくだ、『紅蓮の君』に手を出すというのであれば誰であろうが――」&br()&br() 伊邪那美神から静かに立ち昇り始めた怒気に呼応するように、周囲に『八雷神の勾玉』が黄泉の闇より浮かびあがります。&br()&br() それを見た男は、慌てて手をバタバタと振り、伊邪那美神を制止しました。&br()&br()「まーーったまったまった! 慌てるなって! 鏡返してくれたらすごいよ!? なんと今なら、その『紅蓮の君』ちゃんを、独り占めできちゃう安心サポート付き!!」&br()&br() その言葉に勾玉の動きが止まり、フードの男の頬につつぅと汗が垂れました。&br()&br()「どうよ……?」&br()&br() にわかに静まった二人の会話に、誰も聞いていないBGMの音のみが、間の抜けたようにホールに流れます。&br()&br()「ほう……」&br()&br() そして、伊邪那美神はもたれたソファーから身を起こして目を細めると、&br()&br()「詳しく、話を聞かせてもらおうか」&br()&br() と、死の香り漂う笑みを浮かべました。&br()&br()&br() ~『紅編日本書記』より~| #endregion **セリフ一覧 #region(close,通常版/Ver4.0、Ver4.2、ECR) 通常版/Ver4.0、Ver4.2、ECR |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:召喚|&ruby(うつしよ){現世}か 何故、妾を呼んだ| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:武装|お前も妾と共に居てくれると…?| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:血晶武装|裏切るでないぞ? 決して…決して!…決してなぁ!!| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:通常攻撃|これで黄泉へと送って行こう| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:アーツ|開け 黄泉の大穴よ| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:タワー制圧|お前らも黄泉へと参れ フフ 賑やかになるぞ| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:ストーン破壊|許してやろう あと九百と九十九の命を差し出せばな &small(){(※カード裏テキストと少し異なる)}| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:死滅|よくも…妾を謀ったなぁ!!| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:サポート(Ver4.0)|| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:サポート(Ver4.2)|| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:サポート(ECR)|| #endregion #region(close,EVR版) EVR版 |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:召喚|……であるから 何故 妾を呼び出すのだ!?| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:武装|産んでは捨て、産んでは捨て…妾をなんだと思っておる!| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:血晶武装|我は怨讐の母にして黄泉の女王、イザナミぞ!| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:通常攻撃|くっ…どうせまた捨てる気なのであろう| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:アーツ|みな祝えい、祝言である!| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:タワー制圧|何故にこれほど何度も…もしや、照れ屋さん、なのか…?| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:ストーン破壊|| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:死滅|また捨てたぁー!!| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:サポート|| #endregion **考察 血晶武装時のスペックはDEFが高い反面、ATKは中堅△程度と低く火力を補佐する能力も無い。 アビリティは、自身の精神力に応じて攻撃対象の速度と精神力を低下させる効果(素の状態だと精神力-41)を持つ。 精神力低下は地味な感じはするが、使い魔の様々な行動に影響を与えているためうまく扱えば相手の各種行動を抑え込めて強力。 アーツは、範囲内の敵の速度低下に加え自身の精神力を範囲内の敵の数×10上昇させる。 速度低下効果に関してはイザナミのアビリティとアーツを重ねれば、速度上昇アビリティを持たないアタッカーがダッシュできなくなる程。 アーツ単体でも体感できる程度の速度低下が発生するため、イザナミの場合召喚後すぐアーツを打てば相手が接近しにくくなってタワー戦に寄与してくれる。 80コストなのに頑張って血晶武装状態まで持って行っても火力は低いままなので、少しでも早く戦力として機能させるためアーツ発動は武装より優先度が高い。 結局、単体で撃破を取っていけるタイプではないので、速度低下効果を活かしてうまくチーム戦を仕掛けていこう。 ちなみにURで海種90にしても精神力低下は-60程度(速度低下は要検証)にしかならないので、わざわざ精神力アップのサポートに振る必要はない。 一番わかりやすいのは低ATKを補う魔種90、他使い魔のレイド時も腐らない。 神族や不死に振って、囮やサポート特化にしてもいいが活躍はしづらい。 **キャラクター説明 日本神話における創造神の片割れにして、黄泉の国の死者たちの女王。 夫である[[イザナギ>Ver3/イザナギ]]と共に中津国(要は日本)を創造し、様々な神々を産んだ。 しかし、[[ヒノカグツチ>ver4/ヒノカグツチ]]が生まれた際に腹を痛めるどころか焼け焦げて死んでしまい、黄泉の国へと行くことに。 最終的にイザナギにすら裏切られ怒りに燃えるイザナミは「裏切ったお前に復讐するため、毎日1000人の人間を殺してやる」と脅迫し、宣言通り実行し始めた。 イザナギもそれを越える数の人間を毎日創造するようになり、このお陰で地上の人間たちの命は循環するようになったのだとか。 LoVRe:2より復活した不死の大人気使い魔。今作もデバフ効果を引っさげ、最高レアリティでの登場。 イザナギへは愛憎入り混じる感情を抱き続けており、そんな彼女にイザナギもビビっていた。 過去の出来事はトラウマらしく、2主人公の[[ニド>Ver3/~紅輝の英王~]]にヤンデレじみた執着を向ける。 ちょうどよく拾った[[闇に呑まれた半神>Ver3/【黒禍】ヤマトタケル]]の魂を役立てるためにいろいろ企んでいたが、「ニドを助けられるよ」と[[混沌の使者>Ver4/バン・ドレイル]]にノセられ、[[頼朝>Ver4/源頼朝]]の力の源として渡した。 担当声優の悠木 碧氏は3主人公のテレーゼ、4主人公の小梅、〔ブレイブルー〕ゲストの[[プラチナ>Ver3/白金錬金術師 プラチナ]]も担当している。 普段はクールな声色であるが、好感度最大の使い魔ドールやVR版では&bold(){とてもかわいい声を出す}。 また、見よう見まねのタロット占いのためにわざわざカードを自作(絵が下手)した上で何故かエロい占い師のコスプレをしたり、 イザナギを問いただすといいつつしっかり身なりを整えてから地上へ出るなど、言動に可愛らしい部分も多い。 **紹介動画 #region(close,ECRカード) ECRカード &youtube(https://www.youtube.com/watch?v=uTxuq8NUBVM){560,315} #endregion ---- #region(close,編集用コメント *編集が苦手な方はこちらへ情報提供お願いします) - ECRテキスト &br()「……むぅ……これでよいのか? なんとも裸のようであるが……まこと異国の衣というのはよう分からんものよの……」 &br() &br() &br() 黄泉比良坂の奥の院にて、伊邪那美神は着なれぬ衣装にひとり奮闘していました。 &br() &br() &br()「よし、身支度は整った! ……して次は、この“かあど”なる札をこうして並べて……」 &br() &br() &br() かつて共に戦った『紅蓮の君』の危機を知り、なんとか助力したいと思った伊邪那美神は、偶然手に入れた魂魄『黒き禍津』を利用することを思いつきました。 &br()  &br() そこで『黒き禍津』をどう使うか、天井に映し出されたあらゆる魂魄の動きを示す『星図』を観ながら思案していたところ、黄泉に近づいて来ようとする魂魄を発見したのです。 &br()  &br() しかし『星図』では、その者が何者か、どのような目的で黄泉へ来ようとしているのかを知ることはできませんでした。 -- 名無しさん (2018-02-21 15:04:10) - 「ぬぅ……この魂魄の輝き、『八百万』の誰かに相違いあるまいが……もう何千年も誰一人として訪れなんだこの黄泉に、一体誰が何用で………………はっ! まさか、この『黒き禍津』を取り返そうとしておるのではあるまいな……!? ぬぅぅぅ、いったい誰だ! 誰なのだ!? なんとか、この者を知るすべはないのか!? 誰ぞ!!!」 &br() &br() &br() 伊邪那美神の苛立ちが黒い焔へと変じて黄泉比良坂を駆け巡り、亡者や醜女たちの身を焼きました。 &br()  &br() そこで堪らず醜女の一人が、知っていた異国の占いの技を伊邪那美神に伝え、ここに至ったのでした。 &br()  &br()  &br() 伊邪那美神は山と積んだ札から三枚を引き、精神を集中します。 &br() &br() &br()「えいやあーーーー!」 &br() &br() &br() そして掛け声とともにカードをめくりました。 &br()  &br() そこには、へなちょこな絵で“大鎌を携えた骸”が上下逆さまに描かれていました。 -- 名無しさん (2018-02-21 15:04:48) - 「えーなんであったかな、これは……『死神』……か? なんと妾らしいというか……ん? これは『逆位置』というやつか……『死神』は“終わり”を意味するというが、その逆ということはつまり……なにかが“再び始まる”ということか?」 &br() &br() &br() カードが示す意味を測りかね、暫く考え込んでいた伊邪那美神は、ハッと何かを思いつき立ち上がりました。 &br() &br() &br()「再び……再開……再会ぃ!? ま、まさか……まさまさか! イザナギの奴……妾とやり直したいなどと思っているのではあるまいな!?」 &br() &br() &br() 伊邪那美神は、かつて自分を裏切り離縁した夫神を思い出し、机を激しく叩きました。 &br() &br() &br()「馬鹿な……馬鹿な馬鹿な馬鹿な!! あのように非道な仕打ちをしておいて、今更どの面下げて妾に許しを乞うつもりだ!!」 &br() &br() &br() そう叫ぶと、キッと再び『星図』を睨みつけます。先ほど見つけた魂魄は、やはりじわじわと黄泉の国へと近づいて来ていました。 &br() &br() &br()「ぐぬぬぅ……今になって何を……! 謝罪の期限など太古の昔に過ぎ去っておるわ! そのような心持ちがあったというのなら、なぜもっと早うに……!! しかし、妾にはもはや『紅蓮の君』が……」 &br() -- 名無しさん (2018-02-21 15:05:23) - 伊邪那美神はその魂魄の星を、ギリリと拳を握り震わせ眺めていましたが、そのうち妙にもじもじ、そわそわとし始めました。 &br() &br() &br() 一方魂魄はというと、少し進んでは止まってみたり、ふらふらと明後日方向に行ってみたり、海らしき場所に向かってみたりと、その歩みは亀のごとし――。 &br()  &br() それを見るにつけ苛立ちを募らせた伊邪那美神は肩を震わすと、 &br()  &br()「お、おのれえええ!! 何をやっておるか!!! あ~のでっかいだけが取り柄の優柔不断軟弱男め!!! それによく見るとこの星ふたつないか!? まさか側女の紹介でもあるまいが……ええい、こうなったら妾から地上に出て、その横っ面張り倒し心中を聞き出してくれるわあああ!!!」 &br() &br() &br() そう情動のままに立ち上がったわりには、しっかりと化粧と身なりを整え奥の院から飛び出していきました。 &br() &br() &br() そうして主の居なくなった奥の院の机には、伊邪那美神がめくり忘れた残り二枚の札が残されておりました。 &br() &br() &br() その二枚に描かれた図――伊邪那美神の噴気に煽られひっくり返ったそれに描かれたものが、『月』と『吊るされた男』であることを、伊邪那美神はまだ知りませんでした。 -- 名無しさん (2018-02-21 15:05:55) - 衣装作成 黄泉の醜女が三人で二日 &br()感想 ちょっと恥ずかしかった &br()占いに使ったもの タロットカード &br()タロットカードの絵 伊邪那美神お手製 &br()占いの勉強方法 醜女に教わり三日三晩練習 &br()性格 まずは形から入る &br()イラストレーター toi8 -- 名無しさん (2018-02-21 15:07:23) #comment(size=85,vsize=3,nsize=30,num=20) #endregion -&color(red){余りにも当Wikiやゲームから逸脱した無関係な雑談や、誹謗中傷めいた暴言、ページに関係ないコメントはおやめ下さい。} -wikiは不特定多数の人が利用する場です。プレイヤーの個人名や所属ギルドなどを書き込む行為は慎んで頂きますようお願いします。 -個人的な日記として使用するのも控えて下さい。 #region(close,コメント *雑談や使用方法などの相談にご利用下さい) - 超覚醒時のATKは170程度でした。 &br() -- 名無しさん (2017-07-24 20:20:43) #comment(size=85,vsize=3,nsize=30,num=20) #endregion
*UR イザナミ |BGCOLOR(#FFD9B3):最終更新日時|&lastmod()| **基本情報 |BGCOLOR(#FFD9B3):名前|イザナミ| |BGCOLOR(#FFD9B3):種族|不死| |BGCOLOR(#FFD9B3):ジョブ|マジシャン| |BGCOLOR(#FFD9B3):召喚コスト|80| |BGCOLOR(#FFD9B3):セフィラ|なし| |BGCOLOR(#FFD9B3):タイプ|ヤオヨロズ| |BGCOLOR(#FFD9B3):HP|650| |BGCOLOR(#FFD9B3):ATK|90| |BGCOLOR(#FFD9B3):DEF|110| |BGCOLOR(#FFD9B3):PSY|90| |BGCOLOR(#FFD9B3):武装|可| |BGCOLOR(#FFD9B3):血晶武装|可| |BGCOLOR(#FFD9B3):アーツ|有| |BGCOLOR(#FFD9B3):CV|悠木 碧| |BGCOLOR(#FFD9B3):対象称号|朱き神事の編纂者&br()古来より日の本を守りし者達の物語に関係する使い魔を使って50回勝利する。| **アビリティ |BGCOLOR(#FFD9B3):状態|BGCOLOR(#FFCCFF):ボーナス|BGCOLOR(#FFD9B3):アビリティ| |BGCOLOR(#86CC40):CENTER:召喚|なし|なし| |BGCOLOR(#FFDC50):CENTER:武装|なし|なし| |BGCOLOR(#FF8383):CENTER:血晶武装|DEF+30|黄泉の誘魅| |~|~|自身の攻撃に、「精神力と移動速度を一定時間下げる効果」を付与する。&br()この効果は、自身の精神力が高いほど上がる。| **アーツ |BGCOLOR(#FFD9B3):説明|黄泉顕臨| |~|範囲内にいる敵ユニットの移動速度を下げ、対象の敵ユニットの数に応じて自身の精神力が上がる。| |BGCOLOR(#FFD9B3):消費マナ|30| |BGCOLOR(#FFD9B3):効果時間|自身が死滅するまで| |BGCOLOR(#FFD9B3):wait時間|自身が死滅するまで| **パラメーター |BGCOLOR(#FFD9B3):状態|BGCOLOR(#FFD9B3):HP|BGCOLOR(#FF8383):ATK|BGCOLOR(#CCDDFF):DEF|BGCOLOR(#EECCFF):PSY|BGCOLOR(#FFD9B3):備考| |BGCOLOR(#86CC40):CENTER:召喚|650|90|110|90|| |BGCOLOR(#FFDC50):CENTER:武装|700|140|160|110|| |BGCOLOR(#FF8383):CENTER:血晶武装|750|160|210|140|通常時| |~|~|160|210|150|自アーツ内に敵ユニットが1体いるとき(1体につきPSY+10)| **修正情報 #region(close,修正履歴) 修正履歴 |>|BGCOLOR(#FFD9B3):&color(blue){▲}&link_anchor(page=アップデート情報 Ver4.203,使い魔のバランス調整){Ver4.203(2018.10.02)}にて、上方修正| |BGCOLOR(#FFDDFF):アーツ「黄泉顕臨」|移動速度:-10%→&color(red){-15%}| #endregion **DATA・フレーバーテキスト #region(close,Ver4.0/EVR) Ver4.0/EVR |>|BGCOLOR(#FFD9B3):Ver4.0| |BGCOLOR(#FFD9B3):No|不死:001/001EV| |BGCOLOR(#FFD9B3):身長|1.65[meter]| |BGCOLOR(#FFD9B3):体重|耳にした者は黄泉送り| |BGCOLOR(#FFD9B3):生息地|黄泉の沼・奥の院| |BGCOLOR(#FFD9B3):性質|惚れっぽく恨みやすい| |BGCOLOR(#FFD9B3):元夫|イザナギ| |BGCOLOR(#FFD9B3):好きな数|千| |BGCOLOR(#FFD9B3):イラストレーター|オサム| |BGCOLOR(#FFD9B3):フレーバーテキスト(通常カード裏面)| |許してやってもよいぞ? お前と あと九百と九十九の命を差し出せばな| |BGCOLOR(#FFD9B3):フレーバーテキスト(EVRカード裏面)| |……であるから 何故 妾を呼び出すのだ!?| |BGCOLOR(#FFD9B3):フレーバーテキスト(LoV4.net)| |「なんとこちらもか。ひとつ、ふたつ、みっつ……きりがないの。もはや数えるのも馬鹿らしいわ」&br()&br()  生者の国と亡者の国、その挟間にある黄泉比良坂の奥の院にて、伊邪那美神は辟易したように目を閉じ、深く椅子にもたれました。&br()&br() 伊邪那美神が数えていたのは、現世に生まれた“綻び”の数――。&br()&br() 様々な世界と繋がる幽世――その奥の院の天井に映る夜空には、望めば常世、現世、ありとあらゆる世界の魂魄が星として映し出され、その動きを知ることが出来ました。&br()&br() 伊邪那美神が覗いていたのは現世の星空――その東の都の“壁”に小さな“綻びの穴”がふつふつ空いたかと思うと、それぞれから異なる常世よりの魂魄が流れ込んでゆきます。&br()&br() 綻びは静かに、そして今も確実に増え続けており、現世はそう遠くない未来、大乱の坩堝へと転がり落ちるのは明白でした。&br()&br()「これ程の神魔霊獣があの小さき都に流れこむ異常――あのどうしようもない“引きこもり”がようやっと穴倉から出てきたのも頷ける。あの子が気付いていようがいまいが、それはこれから起こる大乱の予兆なのだろうよ……もっとも、現世なぞどうなろうが、妾の知ったことではないがのう」&br()&br() 伊邪那美神はくすりと笑みを浮かべ、小さく鼻を鳴らします。&br()&br() かつて地上の神々は伊邪那美神を裏切り、謀り、黄泉へと落とした挙句に醜き亡者と罵りました。そのような者たちが治める世界の危機を報せてやる道理など、彼女は持ち合わせておりませんでした。&br()&br()「ふん、報せるどころか、額を地に擦りつけ頼まれようと、手を貸してなどやるものか。もっとも、妾を恐れることなく助力を願おうとする剛の者など、現世にはおらんだろうがな……そのような酔狂者は、あの『紅蓮の君』くらいのものだろうよ」&br()&br() 伊邪那美神は、かつて常世にて手を取り戦った、赤き瞳持つ戦士を想い、ふと、何事かに気付いたように眉をひそめました。&br()&br()「いやまて、これ程の大禍……『紅蓮の君』よ。よもや此度のことも、お前が関係しておるのではあるまいな……?」&br()&br() そうつぶやくと、再び天井の星空へと目を向け、つぶさにその様子を眺めます。&br()&br() ぴくりとその肩が揺れ、手がわなわなと震え始めました。&br()&br()「なんと……まことなのか……!」&br()&br() 怒りの形相を浮かべた伊邪那美神がじっと見つめる一点の星――それは紅い光を放って爆ぜたかと思うと、十と六の流れ星となって堕ちていったのです。&br()&br()「……誰かは知らぬが、我が『紅蓮の君』を、よりにもよって妾の膝元たる現世の因果にて害そうなどと……まこと舐めておる……不遜、不敵、不愉快極まりないわ!!」&br()&br() 憤りは黒い焔へと変じて黄泉比良坂を黒く染め上げ、その身を焼かれた亡者や醜女たちの悲鳴をあちらこちらに響かせました。&br()&br()「……ならば放ってはおけぬ。妾は、妾のやり方でお前の為になるとしよう――それ、“鏡”を持って参れ」&br()&br() 伊邪那美神がぱんと手を叩くと、その影からぬるりと黒い腕が伸び、何かを差し出しました。&br()&br() それは、禍々しい気を放つ鏡――そこには、黒い炎に包まれ、静かに目を閉じる青年の姿が映し出されていました。&br()&br()「……ふふ、ひょんなことから手に入れたこの魂魄――妾の血を引く者でありながら、愚かにも“呑まれおった”この者……如何しようと案じておったが、此度の仕掛けにはおあつらえ向きよ。罪滅ぼしに、せいぜい妾の役に立ってもらうぞ?」&br()&br() 伊邪那美神はそのまま鏡をそっと懐にしまうと、くすくすと笑いながら椅子から立ち上がります。&br()&br()「ああ、紅蓮の君よ……苦しかろう、不安であろう? 待っておれ。この“黒き禍津”にて妾が守ってやろう……そしてことを成し遂げた暁には、また、妾の手をとってくれるかの――でなければお前の“器”、代わりに妾が全て叩き割ってくれようぞ」&br()&br() そうして、妖しげな笑い声だけを暗闇に残し、黄泉の女王は溶けるように比良坂から消え去ったのでした。&br()&br()&br() ~『紅編日本書記』より~| #endregion #region(close,ECR) ECR |>|BGCOLOR(#FFD9B3):ECR| |BGCOLOR(#FFD9B3):No|ECR:016/016ef| |BGCOLOR(#FFD9B3):衣装作成|黄泉の醜女が三人で二日| |BGCOLOR(#FFD9B3):感想|ちょっと恥ずかしかった| |BGCOLOR(#FFD9B3):占いに使ったもの|タロットカード| |BGCOLOR(#FFD9B3):タロットカードの絵|伊邪那美神お手製| |BGCOLOR(#FFD9B3):占いの勉強方法|醜女に教わり三日三晩練習| |BGCOLOR(#FFD9B3):性格|まずは形から入る| |BGCOLOR(#FFD9B3):イラストレーター|toi8| |BGCOLOR(#FFD9B3):フレーバーテキスト(カード裏面)| |-| |BGCOLOR(#FFD9B3):フレーバーテキスト(LoV4.net)| |「……むぅ……これでよいのか? なんとも裸のようであるが……まこと異国の衣というのはよう分からんものよの……」&br()&br()黄泉比良坂の奥の院にて、伊邪那美神は着なれぬ衣装にひとり奮闘していました。&br()&br()「よし、身支度は整った! ……して次は、この“かあど”なる札をこうして並べて……」&br()&br()かつて共に戦った『紅蓮の君』の危機を知り、なんとか助力したいと思った伊邪那美神は、偶然手に入れた魂魄『黒き禍津』を利用することを思いつきました。&br()&br()そこで『黒き禍津』をどう使うか、天井に映し出されたあらゆる魂魄の動きを示す『星図』を観ながら思案していたところ、黄泉に近づいて来ようとする魂魄を発見したのです。&br()&br()しかし『星図』では、その者が何者か、どのような目的で黄泉へ来ようとしているのかを知ることはできませんでした。&br()&br()「ぬぅ……この魂魄の輝き、『八百万』の誰かに相違いあるまいが……もう何千年も誰一人として訪れなんだこの黄泉に、一体誰が何用で………………はっ! まさか、この『黒き禍津』を取り返そうとしておるのではあるまいな……!? ぬぅぅぅ、いったい誰だ! 誰なのだ!? なんとか、この者を知るすべはないのか!? 誰ぞ!!!」&br()&br()伊邪那美神の苛立ちが黒い焔へと変じて黄泉比良坂を駆け巡り、亡者や醜女たちの身を焼きました。&br()&br()そこで堪らず醜女の一人が、知っていた異国の占いの技を伊邪那美神に伝え、ここに至ったのでした。&br()&br()伊邪那美神は山と積んだ札から三枚を引き、精神を集中します。&br()&br()「えいやあーーーー!」&br()&br()そして掛け声とともにカードをめくりました。&br()&br()そこには、へなちょこな絵で“大鎌を携えた骸”が上下逆さまに描かれていました。&br()&br()「えーなんであったかな、これは……『死神』……か? なんと妾らしいというか……ん? これは『逆位置』というやつか……『死神』は“終わり”を意味するというが、その逆ということはつまり……なにかが“再び始まる”ということか?」&br()&br()カードが示す意味を測りかね、暫く考え込んでいた伊邪那美神は、ハッと何かを思いつき立ち上がりました。&br()&br()「再び……再開……再会ぃ!? ま、まさか……まさまさか! イザナギの奴……妾とやり直したいなどと思っているのではあるまいな!?」&br()&br()伊邪那美神は、かつて自分を裏切り離縁した夫神を思い出し、机を激しく叩きました。&br()&br()「馬鹿な……馬鹿な馬鹿な馬鹿な!! あのように非道な仕打ちをしておいて、今更どの面下げて妾に許しを乞うつもりだ!!」&br()&br()そう叫ぶと、キッと再び『星図』を睨みつけます。先ほど見つけた魂魄は、やはりじわじわと黄泉の国へと近づいて来ていました。&br()&br()「ぐぬぬぅ……今になって何を……! 謝罪の期限など太古の昔に過ぎ去っておるわ! そのような心持ちがあったというのなら、なぜもっと早うに……!! しかし、妾にはもはや『紅蓮の君』が……」伊邪那美神はその魂魄の星を、ギリリと拳を握り震わせ眺めていましたが、そのうち妙にもじもじ、そわそわとし始めました。&br()&br()一方魂魄はというと、少し進んでは止まってみたり、ふらふらと明後日方向に行ってみたり、海らしき場所に向かってみたりと、その歩みは亀のごとし――。&br()&br()それを見るにつけ苛立ちを募らせた伊邪那美神は肩を震わすと、&br()&br()「お、おのれえええ!! 何をやっておるか!!! あ~のでっかいだけが取り柄の優柔不断軟弱男め!!! それによく見るとこの星ふたつないか!? まさか側女の紹介でもあるまいが……ええい、こうなったら妾から地上に出て、その横っ面張り倒し心中を聞き出してくれるわあああ!!!」&br()&br()そう情動のままに立ち上がったわりには、しっかりと化粧と身なりを整え奥の院から飛び出していきました。&br()&br()そうして主の居なくなった奥の院の机には、伊邪那美神がめくり忘れた残り二枚の札が残されておりました。&br()&br()その二枚に描かれた図――伊邪那美神の噴気に煽られひっくり返ったそれに描かれたものが、『月』と『吊るされた男』であることを、伊邪那美神はまだ知りませんでした。| #endregion #region(close,Ver4.2) Ver4.2 |>|BGCOLOR(#FFD9B3):Ver4.2| |BGCOLOR(#FFD9B3):No|不死:2-002| |BGCOLOR(#FFD9B3):身長|1.65[meter]| |BGCOLOR(#FFD9B3):体重|耳にした者は黄泉送り| |BGCOLOR(#FFD9B3):現在の生息地|六本木| |BGCOLOR(#FFD9B3):現在の想い人|紅蓮の君| |BGCOLOR(#FFD9B3):元夫|イザナギ| |BGCOLOR(#FFD9B3):生み出した者|ヒノカグツチ| |BGCOLOR(#FFD9B3):イラストレーター|タイキ| |BGCOLOR(#FFD9B3):フレーバーテキスト(カード裏面)| |現世か……何故に妾を読んだ……?| |BGCOLOR(#FFD9B3):フレーバーテキスト(LoV4.net)| |≪ From“イザナミ(ECR)”≫&br()&br()&br()「はっ!! けーっきょく居ないではないか!! あの臆病者め!!!」&br()&br() 黒い羽毛のショールにカクテルドレスを着た女が、ガンッと、重めのグラスをテーブルに叩き置きました。しかしその音は、すぐに大音量で流れるBGMに飲み込まれ、先程から注がれては消えるグラスの中のアルコールと共に、すぐに掻き消えてしまいます。&br()&br() 女が空になったグラスを睨んでガツンとテーブルを蹴飛ばすと、近くに酒瓶を持って立つ男が下を向いたまま、すぐさまグラスにおかわりを注ぎます。なみなみと注がれた酒がこぼれるのもお構いなしに、乱暴にグラスをひっ掴んだ女は、再びそれを一気に飲み干すと、「ふぅーーー」と長く大きな桃色の吐息を吐きました。そしてそのままソファーに深くもたれると、懐から取り出した手鏡を指でつまみ、&br()&br()「……まったく、相変わらず図体ばっかりでかくて気の小さい……なぁ、お前もそう思うであろう?」&br()&br() とクルクル回して弄びながら、愚痴をこぼします。&br()&br() いくら夜のクラブとはいえ、ここまで傍若無人に振る舞っていれば、悪い意味で周囲の注目を集めようものですが、周りで踊る男も、女も、店の従業員すらも、誰ひとり女に関心を示しません――それどころかみな生気を抜かれたように目を見開いたまま下を向き、ゆらゆらと風に吹かれるように体を揺らすのみ――。&br()&br()「……つまらん、やはり地上の男は駄目だな。このような者らの魂ごときでは、いくら抜いても気が晴れぬわ」&br()&br() その時、&br()&br()「うっげ! なんだこりゃあ!?」&br()&br() ホールに、BGMにも負けぬ、すっとんきょうな声が響きました。&br()&br()「んん?」&br()&br() 女は酔って揺れる視界を凝らすように目をすぼめてホールを見ます。&br()&br() すると、入り口付近にフードを目深に被った男が現れ、ぶつくさと何やら不満そうに呟きながら、何かを探すように人垣をかき分け、店内をウロウロ見回しているではありませんか。男はしばらくそうしていましたが、見つめる女と目が合うと「おっ、いたいた」と片手を上げて近づいて来ました。&br()&br()「はぁ~、やっと見つけたぜぇ。あんた“イザナミ”さんだろ? この“ゆらゆら人間”たちあんたがやったの? 神のクセにえげつねぇことしてんなぁ……」&br()&br() へらへらと笑う男を、女――伊邪那美神は、再びグラスに酒を注がせつつ、値踏みするように眺めました。&br()&br()「失せよ、不細工め」&br()&br()「なっ!!?? 傷つくぜぇぇぇ!! オレこれでも結構モテんのよ!? あんたに話があってよ、せーーっかく冥府くんだりまで行ったのに、いきなりいなくなっちまっててよ、方々探してやーーーと見つけたんだぜぇ??」&br()&br()「知らぬわ。顔に絵など書きよって、趣味ではない」&br()&br()「っだーー! 趣味とかどうとかじゃないでしょ!? あとこれオシャレでしょ!? ガキじゃねぇんだから、そう言われてホイホイ帰れるかっつの!!」&br()&br() ぶんぶんと腕を振って喚く男に、伊邪那美神は眉間に皺を寄せつつも、&br()&br()「やかましい男だの……気まぐれだ、酒の慰みに一言だけ聞いてやる」&br()&br() とグラスを口に運びました。&br()&br() それを聞いた男は、「やれやれ」と伊邪那美神の正面のソファーにドカリと腰を落とします。そして、&br()&br()「その手に持ってる鏡の“そいつ”、それ元々オレのなんだわ――返してくんね?」&br()&br() と、伊邪那美神の手鏡を指さしました。&br()&br() 伊邪那美神は指された手鏡をちらりと見やると、&br()&br()「ふぅ、愚か者め。妾の目が黄泉の節穴とでも思うたか? 貴様――」&br()&br() 一気にグラスを空け、&br()&br()「――混沌の手の者であろう?」&br()&br() 男をずぃっと睨みつけました。&br()&br()「『紅蓮の君』に仇為す輩に、妾が手を貸す? 冗談ではないわ。それに此奴は今、妾の大事な慰め鏡となっておる。いろいろと“仕掛け”の予定もあってな、渡すわけにはいかぬ。とにかくだ、『紅蓮の君』に手を出すというのであれば誰であろうが――」&br()&br() 伊邪那美神から静かに立ち昇り始めた怒気に呼応するように、周囲に『八雷神の勾玉』が黄泉の闇より浮かびあがります。&br()&br() それを見た男は、慌てて手をバタバタと振り、伊邪那美神を制止しました。&br()&br()「まーーったまったまった! 慌てるなって! 鏡返してくれたらすごいよ!? なんと今なら、その『紅蓮の君』ちゃんを、独り占めできちゃう安心サポート付き!!」&br()&br() その言葉に勾玉の動きが止まり、フードの男の頬につつぅと汗が垂れました。&br()&br()「どうよ……?」&br()&br() にわかに静まった二人の会話に、誰も聞いていないBGMの音のみが、間の抜けたようにホールに流れます。&br()&br()「ほう……」&br()&br() そして、伊邪那美神はもたれたソファーから身を起こして目を細めると、&br()&br()「詳しく、話を聞かせてもらおうか」&br()&br() と、死の香り漂う笑みを浮かべました。&br()&br()&br() ~『紅編日本書記』より~| #endregion **セリフ一覧 #region(close,通常版/Ver4.0、Ver4.2、ECR) 通常版/Ver4.0、Ver4.2、ECR |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:召喚|&ruby(うつしよ){現世}か 何故、妾を呼んだ| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:武装|お前も妾と共に居てくれると…?| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:血晶武装|裏切るでないぞ? 決して…決して!…決してなぁ!!| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:通常攻撃|これで黄泉へと送って行こう| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:アーツ|開け 黄泉の大穴よ| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:タワー制圧|お前らも黄泉へと参れ フフ 賑やかになるぞ| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:ストーン破壊|許してやろう あと九百と九十九の命を差し出せばな &small(){(※カード裏テキストと少し異なる)}| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:死滅|よくも…妾を謀ったなぁ!!| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:サポート(Ver4.0)|| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:サポート(Ver4.2)|| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:サポート(ECR)|| #endregion #region(close,EVR版) EVR版 |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:召喚|……であるから 何故 妾を呼び出すのだ!?| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:武装|産んでは捨て、産んでは捨て…妾をなんだと思っておる!| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:血晶武装|我は怨讐の母にして黄泉の女王、イザナミぞ!| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:通常攻撃|くっ…どうせまた捨てる気なのであろう| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:アーツ|みな祝えい、祝言である!| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:タワー制圧|何故にこれほど何度も…もしや、照れ屋さん、なのか…?| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:ストーン破壊|| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:死滅|また捨てたぁー!!| |BGCOLOR(#FFD9B3):CENTER:サポート|| #endregion **考察 血晶武装時はDEFが高い反面、ATKは30コスト程度しかなく火力を補佐する能力も無い。%%そもそも何故基礎スペックが普通の80コストより低いのか。%% アビリティは、自身の精神力に応じて攻撃対象の速度と精神力を低下させる効果(素の状態だと精神力-41)を持つ。 精神力低下は地味な感じはするが、使い魔の様々な行動に影響を与えているためうまく扱えば相手の各種行動を抑え込めて強力。 アーツは、範囲内の敵の速度低下に加え自身の精神力を範囲内の敵の数×10上昇させる。 速度低下効果に関してはイザナミのアビリティとアーツを重ねれば、速度上昇アビリティを持たないアタッカーがダッシュできなくなる。 アーツ単体でも体感できる程度の速度低下が発生するため、イザナミの場合召喚後すぐアーツを打てば相手が接近しにくくなってタワー戦に寄与してくれる。 80コストなのに頑張って血晶武装状態まで持って行っても火力は低いままなので、少しでも早く戦力として機能させるためアーツ発動は武装より優先度が高い。 結局、単体で撃破を取っていけるタイプではないので、速度低下効果を活かしてうまくチーム戦を仕掛けていこう。 ちなみにURで海種90にしても精神力低下は-60程度(速度低下は要検証)にしかならないので、わざわざ精神力アップのサポートに振る必要はない。 一番わかりやすいのは低ATKを補う魔種90、他使い魔のレイド時も腐らない。 神族や不死に振って、囮やサポート特化にしてもいいが活躍はしづらい。 **キャラクター説明 日本神話における創造神の片割れにして、黄泉の国の死者たちの女王。 夫である[[イザナギ>Ver3/イザナギ]]と共に中津国(要は日本)を創造し、様々な神々を産んだ。 しかし、[[ヒノカグツチ>ver4/ヒノカグツチ]]が生まれた際に腹を痛めるどころか焼け焦げて死んでしまい、黄泉の国へと行くことに。 最終的にイザナギにすら裏切られ怒りに燃えるイザナミは「裏切ったお前に復讐するため、毎日1000人の人間を殺してやる」と脅迫し、宣言通り実行し始めた。 イザナギもそれを越える数の人間を毎日創造するようになり、このお陰で地上の人間たちの命は循環するようになったのだとか。 LoVRe:2より復活した不死の大人気使い魔。今作もデバフ効果を引っさげ、最高レアリティでの登場。 イザナギへは愛憎入り混じる感情を抱き続けており、そんな彼女にイザナギもビビっていた。 過去の出来事はトラウマらしく、2主人公の[[ニド>Ver3/~紅輝の英王~]]にヤンデレじみた執着を向ける。 ちょうどよく拾った[[闇に呑まれた半神>Ver3/【黒禍】ヤマトタケル]]の魂を役立てるためにいろいろ企んでいたが、「ニドを助けられるよ」と[[混沌の使者>Ver4/バン・ドレイル]]にノセられ、[[頼朝>Ver4/源頼朝]]の力の源として渡した。 担当声優の悠木 碧氏は3主人公のテレーゼ、4主人公の小梅、〔ブレイブルー〕ゲストの[[プラチナ>Ver3/白金錬金術師 プラチナ]]も担当している。 普段はクールな声色であるが、好感度最大の使い魔ドールやVR版では&bold(){とてもかわいい声を出す}。 また、見よう見まねのタロット占いのためにわざわざカードを自作(絵が下手)した上で何故かエロい占い師のコスプレをしたり、 イザナギを問いただすといいつつしっかり身なりを整えてから地上へ出るなど、言動に可愛らしい部分も多い。 **紹介動画 #region(close,ECRカード) ECRカード &youtube(https://www.youtube.com/watch?v=uTxuq8NUBVM){560,315} #endregion ---- #region(close,編集用コメント *編集が苦手な方はこちらへ情報提供お願いします) - ECRテキスト &br()「……むぅ……これでよいのか? なんとも裸のようであるが……まこと異国の衣というのはよう分からんものよの……」 &br() &br() &br() 黄泉比良坂の奥の院にて、伊邪那美神は着なれぬ衣装にひとり奮闘していました。 &br() &br() &br()「よし、身支度は整った! ……して次は、この“かあど”なる札をこうして並べて……」 &br() &br() &br() かつて共に戦った『紅蓮の君』の危機を知り、なんとか助力したいと思った伊邪那美神は、偶然手に入れた魂魄『黒き禍津』を利用することを思いつきました。 &br()  &br() そこで『黒き禍津』をどう使うか、天井に映し出されたあらゆる魂魄の動きを示す『星図』を観ながら思案していたところ、黄泉に近づいて来ようとする魂魄を発見したのです。 &br()  &br() しかし『星図』では、その者が何者か、どのような目的で黄泉へ来ようとしているのかを知ることはできませんでした。 -- 名無しさん (2018-02-21 15:04:10) - 「ぬぅ……この魂魄の輝き、『八百万』の誰かに相違いあるまいが……もう何千年も誰一人として訪れなんだこの黄泉に、一体誰が何用で………………はっ! まさか、この『黒き禍津』を取り返そうとしておるのではあるまいな……!? ぬぅぅぅ、いったい誰だ! 誰なのだ!? なんとか、この者を知るすべはないのか!? 誰ぞ!!!」 &br() &br() &br() 伊邪那美神の苛立ちが黒い焔へと変じて黄泉比良坂を駆け巡り、亡者や醜女たちの身を焼きました。 &br()  &br() そこで堪らず醜女の一人が、知っていた異国の占いの技を伊邪那美神に伝え、ここに至ったのでした。 &br()  &br()  &br() 伊邪那美神は山と積んだ札から三枚を引き、精神を集中します。 &br() &br() &br()「えいやあーーーー!」 &br() &br() &br() そして掛け声とともにカードをめくりました。 &br()  &br() そこには、へなちょこな絵で“大鎌を携えた骸”が上下逆さまに描かれていました。 -- 名無しさん (2018-02-21 15:04:48) - 「えーなんであったかな、これは……『死神』……か? なんと妾らしいというか……ん? これは『逆位置』というやつか……『死神』は“終わり”を意味するというが、その逆ということはつまり……なにかが“再び始まる”ということか?」 &br() &br() &br() カードが示す意味を測りかね、暫く考え込んでいた伊邪那美神は、ハッと何かを思いつき立ち上がりました。 &br() &br() &br()「再び……再開……再会ぃ!? ま、まさか……まさまさか! イザナギの奴……妾とやり直したいなどと思っているのではあるまいな!?」 &br() &br() &br() 伊邪那美神は、かつて自分を裏切り離縁した夫神を思い出し、机を激しく叩きました。 &br() &br() &br()「馬鹿な……馬鹿な馬鹿な馬鹿な!! あのように非道な仕打ちをしておいて、今更どの面下げて妾に許しを乞うつもりだ!!」 &br() &br() &br() そう叫ぶと、キッと再び『星図』を睨みつけます。先ほど見つけた魂魄は、やはりじわじわと黄泉の国へと近づいて来ていました。 &br() &br() &br()「ぐぬぬぅ……今になって何を……! 謝罪の期限など太古の昔に過ぎ去っておるわ! そのような心持ちがあったというのなら、なぜもっと早うに……!! しかし、妾にはもはや『紅蓮の君』が……」 &br() -- 名無しさん (2018-02-21 15:05:23) - 伊邪那美神はその魂魄の星を、ギリリと拳を握り震わせ眺めていましたが、そのうち妙にもじもじ、そわそわとし始めました。 &br() &br() &br() 一方魂魄はというと、少し進んでは止まってみたり、ふらふらと明後日方向に行ってみたり、海らしき場所に向かってみたりと、その歩みは亀のごとし――。 &br()  &br() それを見るにつけ苛立ちを募らせた伊邪那美神は肩を震わすと、 &br()  &br()「お、おのれえええ!! 何をやっておるか!!! あ~のでっかいだけが取り柄の優柔不断軟弱男め!!! それによく見るとこの星ふたつないか!? まさか側女の紹介でもあるまいが……ええい、こうなったら妾から地上に出て、その横っ面張り倒し心中を聞き出してくれるわあああ!!!」 &br() &br() &br() そう情動のままに立ち上がったわりには、しっかりと化粧と身なりを整え奥の院から飛び出していきました。 &br() &br() &br() そうして主の居なくなった奥の院の机には、伊邪那美神がめくり忘れた残り二枚の札が残されておりました。 &br() &br() &br() その二枚に描かれた図――伊邪那美神の噴気に煽られひっくり返ったそれに描かれたものが、『月』と『吊るされた男』であることを、伊邪那美神はまだ知りませんでした。 -- 名無しさん (2018-02-21 15:05:55) - 衣装作成 黄泉の醜女が三人で二日 &br()感想 ちょっと恥ずかしかった &br()占いに使ったもの タロットカード &br()タロットカードの絵 伊邪那美神お手製 &br()占いの勉強方法 醜女に教わり三日三晩練習 &br()性格 まずは形から入る &br()イラストレーター toi8 -- 名無しさん (2018-02-21 15:07:23) #comment(size=85,vsize=3,nsize=30,num=20) #endregion -&color(red){余りにも当Wikiやゲームから逸脱した無関係な雑談や、誹謗中傷めいた暴言、ページに関係ないコメントはおやめ下さい。} -wikiは不特定多数の人が利用する場です。プレイヤーの個人名や所属ギルドなどを書き込む行為は慎んで頂きますようお願いします。 -個人的な日記として使用するのも控えて下さい。 #region(close,コメント *雑談や使用方法などの相談にご利用下さい) - 超覚醒時のATKは170程度でした。 &br() -- 名無しさん (2017-07-24 20:20:43) #comment(size=85,vsize=3,nsize=30,num=20) #endregion

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