• 2からの設定なので仕方ないかもだけどLoVのドン・キホーテは孫が(勝手に)襲名したものでドン・キホーテ本人ではないよ -- (名無しさん) 2015-11-26 18:15:50
  • 編集したものですが、2の設定知らずに書いてしまいました。直しておきます -- (名無しさん) 2015-11-26 19:00:43
  • 相手のスロウを受けてる状態でもスマッシュが可能。 -- (名無しさん) 2015-11-29 18:23:37
  • 3.5 フレーバー(1/2)

    「はっはっは! みんなかっこいいいぞ! これは強そうな騎士様だ!」

    とある村の広場、物珍しい巨大な木馬に群がる子供たちを、満面の笑顔を浮かべた女騎士が抱き上げ、木馬に乗せてやっています。

    「ご主人様、みんな喜んでるっすね! …あ、クソガキ! ロシナンテを蹴るんじゃないっす!! 山の向こうまで投げ飛ばすっすよ!」

    その横には、興奮する子供たちを整列させようと四苦八苦する、女騎士の従者の姿。

    「ははは、いいんだサンチョ、ロシナンテも喜んでいるしな。こんなに機嫌のいいロシナンテは久しぶりに見たよ」
    「機嫌… そ、そうっすね! ロシナンテ超ご機嫌! いつもより硬くて目が死んでて、ウルトラ昇天ハッピーな感じっすもんね!!」
    「ふふ…だろう? しかし、ここは良い村だな――皆、本当に素敵な笑顔をしている。おじい様が言っていた“敵から守るべきもの”とは、このような笑顔なのかもしれない…」
    「敵? ご主人様には敵がいるんすか?」

    女騎士は、思いつめた表情で祖父から受け継いだ槍を見つめました。

    「ああ… 私には“敵”がいる。果たして、今の私で“あれ”と戦い、倒すことなどできるのだろうか…」

    「――できますよ、あなたならば」

    不意に、澄んだ声が響き、広場に春のように暖かな風が流れました。見ると、いつの間にか、ふたりのそばに黄金髪の美しい女が立っていました。

    「あなたが、ドン・キホーテ卿ですね?」
    「ごきげんよう、ご婦人。いかにも、私がドン・キホーテ・デ・ラマンチャ3世だ」
    「あ~はいはい、いい年してあんたもロシナンテに乗りたいんすか? ほら、だったらあの列の一番後ろに並ぶッすよ! 大人なら言われなくても順番を守るっす!」
    「私は木馬に乗りたいわけでは…」
    「あぁ? じゃ何しに来たんすか? まーたご主人様の純真さに目を付けた悪徳詐欺野郎っすか!?」
    「はは、サンチョ、こないだの方は食うにも食えず、仕方なく嘘をついてしまったのさ。あのお金、私は後悔していないよ」
    「サンチョは後悔してるっす! あの後、この村に辿りついてお慈悲をもらうまで、一週間もの塩と水生活、これ以上、ご主人様の健康を損なうことはできないっす! ご主人様の栄養を守るのは従者たるサンチョの役目っすからね!」
    「あの… 悪徳詐欺師でもないですよ」
    「じゃあ、何の悪徳勧誘っすか?」
    「悪徳は曲がらないのね…」

    女は困ったような笑顔を浮かべましたが、気を取り直すと、女騎士の目をしっかりと見据えて告げました。

    「私は“炎の矢と力の女神”。あなたを、迎えに来たのです」
    「…女神… 私を迎えに…?」
    「はい。ハーメルンから話は聞きました。あなたの美しい心――その子供のような純真さと、騎士として正しき義を成そうとするひたむきな気持ち――あなたこそ、私たちが探していた“剣”のひとりに相違ありません」
    「…剣…」
    「ぬぅ…あんた、あの金持ちゆとりパパラ笛野郎の仲間っすか… ご主人様、こいつは信用なりませんよ! なんか胡散臭さ爆発って感じっす!」

    従者は丸出しの敵意で女神を威嚇しましたが、女騎士は従者の頭を優しく撫でると、落ち着いた声で言いました。

    「大丈夫だよ、サンチョ――なるほどな。わかっていたさ… わかっていたとも――そうか、とうとうその時が来たのだな…」

    女騎士は、何かをかみしめるように一度空を仰ぐと、女神に決意の目を向けました。その目には騎士としての凛とした光、そして少年のような、新たな冒険への期待と好奇に満ちた光が混じり合い、輝いていました。

    「女神よ、鍵となる数字は“13”――確か、そうだったな」

    自身に満ちた笑顔を浮かべる女騎士の言葉に、女神は驚いた表情を見せました。

    「あなたは、知っていたのですか…?」
    「おじい様から昔聞かされていてね――やがて訪れる“光と闇の戦い”について――」
    「そこまで… まさか私たち以外に、この運命を予見できる人物がいただなんて…」

    驚く女神をよそに、女騎士は木馬に近づくと、その首を愛おしそうに撫でました。 -- (名無しさん) 2016-07-04 01:26:25
  • ~「ぬぅ…あんた、あの金持ちゆとりパパラ笛野郎の仲間っすか… ご主人様、こいつは信用なりませんよ! なんか胡散臭さ爆発って感じっす!」

    従者は丸出しの敵意で女神を威嚇しましたが、女騎士は従者の頭を優しく撫でると、落ち着いた声で言いました。

    「大丈夫だよ、サンチョ――なるほどな。わかっていたさ… わかっていたとも――そうか、とうとうその時が来たのだな…」

    女騎士は、何かをかみしめるように一度空を仰ぐと、女神に決意の目を向けました。その目には騎士としての凛とした光、そして少年のような、新たな冒険への期待と好奇に満ちた光が混じり合い、輝いていました。

    「女神よ、鍵となる数字は“13”――確か、そうだったな」

    自身に満ちた笑顔を浮かべる女騎士の言葉に、女神は驚いた表情を見せました。

    「あなたは、知っていたのですか…?」
    「おじい様から昔聞かされていてね――やがて訪れる“光と闇の戦い”について――」
    「そこまで… まさか私たち以外に、この運命を予見できる人物がいただなんて…」

    驚く女神をよそに、女騎士は木馬に近づくと、その首を愛おしそうに撫でました。

    「ああ、私が小さいころ、このロシナンテに乗せてもらいながらおじい様がよく語り聞かせて聞かせてくれたんだ。世界の“敵”――この世のすべてを闇に染めようともくろむ悪魔たちが、13個の暗黒の宝玉を手中に収めたとき復活する、暗黒竜の伝説を――」
    「………へ?」
    「そしてその暗黒竜を打ち倒せるのは、女神に導かれ、真の騎士道を究めた者のみ――だったな」
    「…えーと…」
    「ご… ご主人様にそんなかっけー使命が……」
    「サンチョ、黙っていてすまない… 今の私がどこまで通用するかはわからない… きっと厳しい道行きになるであろう。しかし、私は騎士ドン・キホーテ、時が来てしまったのならば行くしかない――付き合ってくれるな?」
    「何言ってるっすか! このサンチョ、地の果てが見えてもそれをぶち破って付いていくっすよ! うっひゃ~ そうなればサンチョも“伝説の従者”っすねぇ!!」
    「あの… 盛り上がっているところごめんなさい… 何かその話は違って…」
    「なに、女神よ、心配には及ばないさ。私はこの日の為に、真の騎士たらんとたゆまずに鍛錬を行ってきたのだ。 見ていてくれ、私は立派に伝説となってみせよう! さぁ、そうと決まれば出立だ。ゆくぞ! サンチョ! イル・アサーーールト!!」
    「はいっすーーーーー!!」

    そう言って颯爽と走り去る女騎士と従者を、女神は茫然と見つめていましたが、やがてあきらめたように溜息をつきました。

    「ふぅ… 本当に無垢な… まぁ、あの子が『13の剣』であるのは間違いないのだし、彼女の持つ“正義たる者の運命”を信じましょう」

    女騎士の自信と冒険の喜びにに満ちた背中を見送りながら、女神はそう微笑んで、頬をかいたのでした。


    ~『夢なりし紅の騎士物語』 その7~ -- (名無しさん) 2016-07-04 01:27:56
  • 身長
    1.58[meter]
    体重
    47[kg]
    大切なもの
    騎士道
    怒る姿
    見た者はいない
    哀しむ姿
    見た者はいない
    親友
    ドルシネア
    NaBaBa -- (名無しさん) 2016-07-04 01:29:54

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最終更新:2016年07月04日 01:29