チョンプー(C)
基本情報
名前 チョンプー
種族 不死
ジョブ マジシャン
召喚コスト 10
<タイプ> 怪異
タイプ チョンチョン
HP 300
ATK 5
DEF 10
覚醒 不可
超覚醒 不可
アーツ
CV 永峰 遥

アビリティ
召喚 オートスプレッド
ファイタースタイル時の攻撃が常にスプレッドショットになる。
TRANCE 超覚醒時、範囲内にいる最も近くのトランスを持つ自使い魔1体に憑依し、
自身のアビリティを付与、さらに攻撃力と防御力を30ずつ上げる。
ただし、同じ使い魔には1体しか憑依できない。
憑依した対象の自ユニットが死滅すると、トランスは解除され自身も死滅する。
消費マナ 20

ステータス
状態 HP ATK/DEF
召喚 300 5/10

DATA・フレーバーテキスト
+ Ver3.3
Ver3.3
身長 0.5[meter] 今日も私は花を売る。寒空の下、花を売る度、人々が私に声をかける。
「あんたも可哀そうだねぇ…あんな親父でさ」
――そんなこと、ありません。
「どうしたんだいその痣、またやられたのかい?…」
――いえ、良くしてくれてます。

今日も私は花を売る。星空の下、花を売る度、人々が私に声をかける。
「こんなに夜遅く… あんたも大変だね」
――そんなこと、ありません。
「どうしてあんたばかり… 親父は飲んだくれてるだけじゃないか」
――いえ、良くしてくれてます。

そんなある日の帰り道、私は不思議な生き物に出会った。
それは大きな耳でふわふわと飛び、くりくりした目でこちらを見ていた。
「キシシ、なるほどなのん。ぽっくん み~んなわかったのん♪」
そう言うと、ばたばたと羽ばたいてどこかへ飛んで行った。

家に帰ると、父親がこと切れていた。
父親の亡骸の上には、先ほどの生き物がいた。それはくりくりした目でこちらを見ていた。
「キシシ、いっぱいチュ~チュ~してやったのん♪美味しかったのん♪
    びっくりしてるのん?ぽっくんのお耳はぜ~んぶきこえてるのんよ」
そう言って、ケラケラと笑いながら闇夜の空へと消えていった。

今日も私は花を売る。寒空の下、花を売る度、人々が私に声をかける。
「あら、何かいいことでもあったのかい? なんだか嬉しそうだねぇ」
――そんなこと、ありません。
私は笑顔でそう言った。
体重 10[kg]
生息域 南アメリカ
生態 吸血して死に至らしめる
移動方法 大きな耳で羽ばたく
特徴 超地獄耳
イラストレーター 村上 ヒサシ
+ Ver3.4(VerRe:3.0)
Ver3.4(VerRe:3.0)
身長 0.5[meter]
体重 10[kg]
特徴 超地獄耳
主食 人間の生き血
性格 味にうるさい
こだわり あくどい奴程味が良い
イラストレーター 創-taro
フレーバーテキスト

私が病を患ってから半年。妻と弟が献身的に看病をしてくれているが、病状は悪くなる一方だった。最近では、パタパタと周囲を何かが飛び回る幻聴まで聞こえてくる始末だ。しかし私は、幻聴と思いつつもその音が気になって仕方なくなり、妻に頼んで持ってきてもらった書物で調べてみた。すると、ここいらの伝奇に登場する『チョンチョン』という悪魔の話が目についた。なんでも、そいつらは病人の生き血を吸うらしい。普段なら笑って済ませるそんなことが、病で弱気になっていたせいだろう、どうにも気になって仕方がなかった。

そんなある日の深夜、部屋の外からふたつの悲鳴が聞こえてきた。私がままならない体をひきずり妻の寝室に辿り着くと、そこには全身の血を吸いつくされ、からからに乾いた妻と弟の無残な亡骸が転がっていた。そしてそのすぐそばには、奇妙な生き物が大きな耳をパタパタと羽ばたかせて浮いていた。
「…お前は…チョンチョンなのか?」
恐怖に擦れる声で問いかけると、そいつはにやりと笑い、コクリとうなずいた。
「なぜ…病人の私ではなくこの2人を…」
するとチョンチョンは、にやにやしたままこう答えた。
「チョンプーさんはグルメなのん、病気は病気でも、心が病気のやつの血しか吸わないのん♪」
その生き物の、なんともありえぬ言い草に、私は声を荒げた。
「そんなわけあるか! この二人が、私をどれだけ親身に看病してくれていたことか…!」
するとチョンチョンは、奇妙な笑い声をあげながらグルグルと飛び回った。
「親身♪ 親身♪ おまえ面白いこと言うのん♪ そいつらは心が病気♪ おまえの弟はな~んで嫁の寝室にいるのんか~? そいつらはおまえが死ぬのをず~っと待ってたのんよ~♪」
「…!? そんな…そんなわけ…!」
「キシシ 本当のことなのん♪ ぽっくんの大きなお耳はな~んでも聞こえるのんよ~♪ ちなみに おまえが薬だと思ってたのは毒のん♪ ど~りで治らないわけなの~ん♪」
「…そんな…わけ…」
「キシシ よかったのん♪ おまえ命拾いしたの~ん♪」 
そう言うと、チョンチョンは笑いながら闇夜に飛び去っていった。

こうして、薄暗い部屋には、私とふたつの亡骸だけが取り残された。私は震える手で戸棚を開けると、いつも妻が用意してくれていた薬を取り出し――ありったけ飲みこんでみた。


考察
トランスを持つコスト10使い魔だが、トランス先はマジシャン専用。
仮にアタッカーやディフェンダーにトランスしても、複数攻撃になるわけではないので、意味が無い。

自動スプレッドショットはカード操作が不要なため便利ではあるが、
スプレッドショットによるダメージ減少や、攻撃発動までの遅さである程度は回避可能、などのデメリットもある。
因みにオートスプレッドによる攻撃はスマッシュと同等の扱いになる。
つまりミキストリのハイスマッシュが適応されるので、相性を考えるとチョンプーにとっては最有力なトランス先だろう。
しかしミキストリの長所である殲滅力を活かすと考えると、火車に出番を取られてしまうか。

キャラクター説明
チョンチョンとは、チリやアルゼンチンのマプチェ族に伝わる飛頭蛮の一種。
奇怪な鳴き声を上げ、病人や老人など弱った者を襲い、血を吸って殺してしまう。
カルクーと呼ばれる呪術師が秘薬を首に塗ることで首が胴から離れ、耳が翼となって飛行する。
場合によっては完全にフクロウの姿となることもできるという。
この秘薬が隠されたり、捨てられてしまうと元の体に戻れないことに耐え切れず、
地面に身を打ち付けて死んでしまうとされる。

関連カード


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最終更新:2017年02月14日 08:45