蘆屋道満(SR)
基本情報
名前 蘆屋道満(あしやどうまん)
種族 魔種
ジョブ マジシャン
召喚コスト 60
<タイプ> 退魔者
タイプ 陰陽師
HP 550
ATK 70
DEF 110
覚醒
超覚醒
アーツ
CV 石川 静

アビリティ
召喚 サクリディフェンスA
攻撃力が上がる。ただし、防御力が下がる。
覚醒 サクリディフェンスA
攻撃力が上がる。ただし、防御力が下がる。
超覚醒 ダメージリミット
自身が受ける最大ダメージを、一定値に制限する。

ステータス
状態 HP ATK/DEF
召喚 550 100/80〔アビリティ発動時〕
覚醒 600 170/80〔アビリティ発動時〕
超覚醒 650 240/150〔アビリティ発動時〕
155/150〔シュータースタイル時〕

DATA・フレーバーテキスト
+ Ver3.3
Ver3.3
身長 5.1[尺] 「ふぅ… 京って こんなに妖が多いのかぁ」
襲い来る餓鬼の群れを一蹴した陰陽師は、さしたる疲れも感じさせぬ所作で、式神である赤鬼を呪符へと戻した。
呆れたような言葉とは裏腹に、彼女の心は喜びに沸き立つ。
曰く、京には無比無双の陰陽師がいるという。
曰く、その陰陽師は見目麗しき娘子であるという。
曰く、その呪術の冴えたるや右に出る物はおらぬという。
都などという腑抜けた土地に、本当にそのような者が…などと最初は疑ったものの、もはやその疑念は消え失せていた。
京に来て出会った悪鬼悪霊はどれも強力な妖だった。
そのどれもが田舎の妖たちとは比べるべくもない程に。
この地獄の如き有様の中、京を守護し足らしめている存在がいる――それこそが何よりの証だった。
会いたい。早く会って、術比べをしてみたい。
「…ま、別に勝って一番を名乗りたいわけでもないけどね」
そう独りうそぶく彼女――道摩法師の瞳は、爛々と揺れていた。

――『紅陰陽奇譚』巻ノ伍
体重 13[貫]
出身 播磨国
式神 瘴鬼
好き 安倍晴明
趣味 術比べ
イラストレーター ひと和
+ Ver3.5
Ver3.5
身長 5.1[尺] 「これは…本当なのかい…? 本当に…信じられないよ…」

目に映る光景に、道摩法師は息を飲みました。

事のはじめはちょっとした興味本位でした。

――ああ、晴明の子供の頃は、いかに愛らしかっただろう。

――どんなことがきっかけで陰陽に目覚めて、どんな風に栄光の道を歩んできたんだろう。

そこで道摩法師が用いたものは、式人形に、嫌がる韋駄天に採ってこさせた晴明の毛髪を仕込み、過去にあった出来事を目の前で再現させる道摩法師の編み出した独自の呪法でした。

フフフフフフ、晴明、これで君も丸裸だよ――あやしく、嬉しそうに笑い、期待と昂ぶりに満ちていた道摩法師の表情は、式神が映し出す物語を前に次第に色を失っていったのでした。


* * * *


陰陽の名家に生まれた少女は、所謂“落ちこぼれ”でした。

基礎の陰陽術すらおぼつかず、厳格な父の叱責に幾度となく涙し、優しくて優秀な兄の後をちょこちょことついて回る――そんな少女でした。

そんな少女を変えたのは、敬愛してやまない兄の死でした。

父の遣いで兄と共に都を離れたとき、2人はその旅路にて野党に襲われました。

兄は必死に少女を守り、少女はそのおかげで無事逃げおおせることが出来ましたが、兄の方は、少女の目の前で儚くも命を落としてしまいました。

その日から、少女はまるで別人のようになりました。笑うことも、泣くことも少なくなり、ただひたすらに陰陽の修業に明け暮れました。

自らを追い込み、気の遠くなるほどの時間、命を落としかねないほどの極限の修行を重ねるその姿は、まるで自らを罰しているかのように見えました。

そうして陰陽の道を究めた少女は、いつしか都随一の陰陽師と呼ばれ、それにふさわしい地位と名声を手に入れていました。

しかし、そんな今もなお、彼女の頭を占めているのは、弱い自分への強い自責と、ある一つの願いでした。

それは――


* * * *


「死者蘇生の法…」

道摩法師は苦々しく呟きました。

死者蘇生――反魂の呪法、それは、数多ある陰陽の秘術において禁忌中の禁忌とされるものでした。

型破りで形式に縛られることを嫌う道摩法師をもってしてなお看過できぬ外法に、“あの”安倍晴明が、手を出そうとしている――

「だめだよ晴明… それだけはだめなんだ!」

道摩法師は頭を押さえ、様々な想いが混ぜ合わさった言葉を、搾り出すように吐きました。

同じ陰陽を志す者でありながら、外法に手を染めようとしている者への失望――悲しい過去に囚われ続けている者への同情――たった一つの願いのために自らを厳しく律し続けた者への畏敬――それに――

道摩法師はもどかしげに頭を掻きむしりました。

「禁忌に手を出した者が、決して幸せな最後を迎えることはない――晴明、君が知らないはずはないだろう…!?」

道摩法師は嘆息しました。

いや、彼女は知っていてなお、その道を歩むと決めているのだろう… 自分が目指し、天よりも憧れた安倍晴明とは、そういう女だ――と。

「ならば、君の好敵手として、親友として、理解者として…晴明、あたしは、君の前に立ち塞がるよ」

――たとえそれが晴明自身の望みだったとしても、受け入れない、受け入れたくない、受け入れなどするものか!

道摩法師が決然とした瞳と共に立ち上がると、その背後に鬼と仏が姿を現しました。

「茨木、韋駄天――わかってるよ。彼女のためだのなんだの言ってるけど、結局これはあたしの我儘なんだ。でも、付き合ってよ」

彼女の存在を汚し、彼女を貶め、彼女を不幸たらしめんとするものは、それがたとえ彼女自身だとしても許せない。これを我儘と言わずしてなんと言おう――道摩法師は自嘲気味に笑いました。

鬼と仏は何も言わず、道摩法師の想いを首肯するかのように背後に控えます。道摩法師はそんな二人にニヒリと笑いかけ、遠くを見据えて式札を掲げました。

「さぁ晴明、君の我儘とあたしの我儘、どちらが我儘を貫き通せるか、勝負といこうか!!」


~『紅陰陽奇譚』巻ノ陸の③~
体重 13[貫]
出身 播磨国
晴明との思い出の果実 蜜柑
晴明との思い出の動物
役小角、柿本人麻呂
イラストレーター 碧 風羽

考察
魔種の新しい60コストの主力級マジシャン。
主力級マジシャンとは言いつつも、今までのマジシャンとは毛色が違うタイプ。

素のステータスは普通だが、アビリティのおかげで覚醒時点でもコスト40超覚醒並みの打点を出せ、タワー防衛力としては有力。
逆にDEFがコスト20の超覚醒以下の低数値になるので、攻めは他のマジシャン以上に難しくなる。
このままだと高打点で紙耐久の使い魔だが、超覚醒アビリティのダメージリミットのおかげで受けるダメージが最大100に抑えられる。
これにより大型アタッカー相手でも他マジシャン以上に耐えることが可能になるが、
逆に格下のアタッカーから受けるダメージが高く、攻撃回数増加アビリティのカードからは100以内のダメージを回数分受けてしまうので、一長一短な点もある。
またディフェンダーやマジシャン相手であっても被ダメージが増えがちで、集団に集中攻撃されると手数の差で落ちやすい。

超覚醒時のDEF150の状態であれば、ATK175以上のアタッカーであればダメージが100に制限される。
反面、ATK170の通常攻撃であれば98ダメージ、スマッシュダメージはコストによるがATK160程度なら100以内のダメージが出てしまうので注意。

キャラクター説明
蘆屋(芦屋)道満とは、平安時代の陰陽師・呪術師。有名なドーマンセーマンのドーマンの方である。
安倍晴明と実力伯仲であったとされるが、彼に術勝負で敗れて弟子入り、または都落ちしたという伝説がある。
LOVでは晴明同様女性として登場。裏書の「好き」の欄に「安倍清明」ともあり、何やらステキな香りがする。
創作では晴明に一歩劣る扱いをされる事が多い道満だが、ジョブ相性でもコスト的にもこちらが優越している。
特にタイマンでは絶対に負けない。
イラスト担当はSR安倍晴明と同じひと和氏。

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最終更新:2016年12月15日 01:30