マニカ (R)
基本情報
名前 マニカ
種族 海種
ジョブ マジシャン
召喚コスト 40
<タイプ> 艶妖
タイプ ウンディーネ
HP 450
ATK 60
DEF 80
覚醒
超覚醒
アーツ
CV 五十嵐 由佳

アビリティ
召喚 なし
覚醒 なし
超覚醒 サクリコストW
自身の攻撃力と防御力が上がる。
ただし、未召喚の自使い魔の召喚コストを上げる。

ステータス
状態 HP ATK/DEF
召喚 450 60/80
覚醒 500 80/100
超覚醒 550 200/220{アビリティ込}
125/220{アビリティ込defe.}

DATA・イラスト・フレーバーテキスト
+Ver3.2
Ver3.2
身長 1.66[meter] ――ヒヒヒ この使い魔は「映し魂」という術霊でな
まぁ“本人”ではない だが 心や記憶は本物よ
どれ その心の底は…

彼女の記憶は、この『裏町』から始まっていた。
裏町――大陸南部最大の商業都市に隠された暗部。
犯罪者、流行り病につかれた者、孤児、
そういった者達を社会から隔絶する場所。
両親の記憶はない。気付いた時にはそこにいた。
裏町の大人たちは、子供に用はない。
一人で生きれぬ子供はただ死ぬだけだ。彼女もまた、
盗み、騙し、傷つけ、自分の力だけで生きてきた。
だが、裏町の大人達が無関心でいるのは
「子供の時」のみ。美しい彼女が「商品」として
十分な成長を遂げた時、必然、その邪手は伸びた。
今思えば、彼女は自分が何者かは分からなかったが、
少なくとも人間だとは思っていた。しかし、
大人達に追い詰められた時、「力」は目覚める。
体を覆う美しい鱗、漂う妖気――相手は、
下卑た笑顔をはりつかせたままこと切れていた。
…ついたあだ名は『魔物つき』。普通の町ならば、
恐れられて殺されるか、見世物にされるしか
なかったろうが、どのようなものであろうとも、
この町で「力」は「力」。彼女の大人をも
ねじ伏せる力は、孤児の少女たちの憧憬をあつめ、
いつしか小さな一団を率いるまでになっていた
.              ――to be Continued
体重 49[kg]
過去の生息域 商業都市アルギア
率いていたチーム 水霊団
敵対していたチーム① 赤狼団
敵対していたチーム② 蒼骸団
イラストレーター 須田 彩加

+Ver3.3
Ver3.3
身長 1.66[meter] ――ヒヒヒ この使い魔は「映し魂」という術霊でな
まぁ“本人”ではない だが 心や記憶は本物よ
どれ その心の底は…

この『裏町』では、女はただ女というだけで弱い。
だから少女達は、生きるために、
より力をもった女にすり寄り、その力に頼ろうとする。
気付くと、『魔物憑き』という特異な力をもった彼女の周りには、
多くの少女達が集まっていた。
しかし、どれだけ仲間が集まろうとも、
肝心な彼女には、この世界で生きていく希望が持てないでいた。
彼女にあったのはある願いだけ
――それは、本当はとっても簡単な願いであったのだが、
彼女には、どうしても叶えることができなかった。
この願いが叶えば、生きていてもいいのかな――彼女はいつもそう思っていた。
ある日、仲間の一人が、ある貴族の屋敷に盗みに入り死んだ。
「串刺し屋敷」といわれるその屋敷に盗みに入って失敗した者は、
文字通りの目に遭い、路頭に晒される。
少女達は、思い思いに悔しがったり、悲しんだりしていたが、
彼女にはどうしてもそういった感情が湧いてこず、
ただ、その様子を見つめることしかできなかった。
人が命を落とすと、どうしてそこまで悲しいのか、
なら、なぜそんな危険のある所へ盗みに入ったのか…?
ひとりの少女が言った。
そこには、「手に入れれば願いが叶う宝石」があるのだという。
願い――もし、それが本当なら、自分の願いでも叶うのだろうか、
この世界で生きていく希望となる願い
――あたしは、人を、好きになってみたい。
.                           ――to be Continued
体重 49[kg]
過去の生息域 商業都市アルギア
率いていたチーム 水霊団
通常時 人の姿でいる
戦闘時 精霊化する
イラストレーター クレタ

+Ver3.5
Ver3.5
身長 1.66[meter] ◆『石塊の鎖』◆

――from”ver3.3 マニカ”

「手に入れれば願いが叶う宝石」――それを手に入れようと、少女は『串刺し屋敷』へと忍び込んだ。この貴族の屋敷に盗みに入り失敗したものは、文字通りの目に遭い、露頭に晒されるという――。

確かにこの屋敷には、主人の趣味の悪さがうかがえる仕掛けが、そこかしこにあった。しかし、少女は難なくそれを突破し、件の宝石を手にした。

「――これか…」

少し大きめの宝石がついた首飾り。彼女は、小さな窓から見える月に、シャラリと蒼碧の首飾りをかざしてみた。鈍い月明かりにもキラキラと輝きを見せる宝石――しかし、その輝きも、結局は鉄格子越しに差し込む冷たい光の反射でしかなく、特に不思議な力だとか、そう言ったものがあるようには思えなかった。

――あの子は、こんなものの為に、死んじゃったんだ。

揺れる蒼碧の宝石を、冷めた目で眺める少女。

「んな―――! おい、テメェ! その首飾りはオレんだぞコラ!!!」
「馬鹿、大声出すな…!」

突然、宝物庫に声が響いた。

――しまった、油断した。

少女は、すっと何もない空間に手をかざす。すると、少女の回りに霧が漂いはじめ、その姿を覆い隠していく。視界を覆っていく霧のスキマから、声の主が見える。

――子供…?

見えたのは二人、一人は粗野な雰囲気の赤い髪の少年、もう一人は神経質そうな青い髪の少年だった。自分と同じように、盗みか”度胸試し”に来た『裏町』の子供だろうか。とにかくこの場は去ろう――そう思った彼女は、霧にまぎれて宝物庫から抜け出すことにしあ。


「おい、なんか白くなってきてんぞ、火事か?」
「いや… 違うね、これは何か特別なやつだ――”あれ”みたいな」
「つうか、あいつどこ行った!」と、赤髪の少年がキョロキョロと周りを見回す。そして、何かに気づいた野生の動物のように、ピクンと体を揺らし、ニヤリと笑った。
「――逃さねぇぞぉ…『タロス』!!」

赤髪の少年が叫んだ。すると、宝物庫の扉の前に淡い光が集まり、はじけ、”何か”が現れる――。

――それは、子供より少し背が高いぐらいの、青銅で出来た人形だった。

『ゴオオオオオン!』

人形が、両手を掲げ、咆哮を上げる。

「馬鹿! それ無闇につかうな! ”壁向こうの貴族”にバレたら… それにそんな大きな音――ん?」
「あぁ? 知るかよ! そんときゃ全員ぶっ殺しゃいいんだろ!!」

そう、怒号を返す赤髪の少年をよそに、青髪の少年は、ある”違和感”に眉根を寄せた。

――この部屋、変だな…。

この部屋には”響き”が無い。どんな音を出したとしても、すぐに音が広がらずに消えてしまう。


それは、少女が張った『霧』の力だった。彼女は、霧で空気の振動を抑え、周囲の音を消していたのだった。

「ふーん…これ、すごいね少し興味がわいてきたかな。おい、赤犬、作戦変更だ。思いっきりやっていいぞ」
「あああ? てめえに指図される覚えはねぇよ。それに、言われなくてもそのつもりだぜ! かませぇ! タロス!!」

赤髪の少年の命令と共に、青銅の人形が片っ端から宝物庫の棚を倒し始める。それは、ただ適当に暴れまわっているだけであったのだが、単純なものほど嵌まれば効果も絶大なようで、少女は隠れる場所を失っていき、どんどんと部屋のすみへと追いやられていった。

――なんなのこいつら…

少女は、再び手をかざし、霧を濃くして自分の姿をさらに隠す。

「…うまく追い詰められているみたいだね。『エキドナ』、この霧なんとかしてくれないか?」

青髪の少年が、空中に語りかける。すると、空気振動が抑え込まれているにも関わらず、空中に囁くような声が響き渡る。

《アルス坊やが私に頼みごと? 珍しいわね…》

「すまないけど、よろしく頼むよ」

《ふふ… いいわ。まかせなさい》

すると、部屋の音頭が上がっていき、空気中に漂う霧が晴れていく。少年が呼び出した「何か」が空気中の水温を、操作しているのだ。

「テ~メ~だって使ってんじゃねえかよ!」
「僕は”姿”までは出してない」

「――あなたたちは、魔物なの…?」

突然の声に、言い争うふたりが振り向く――霧が晴れ、再び鉄格子から差し込んだ月明かりのした――そこには、美しい少女が立っていた。

「あぁ!? だ~れが魔物だコラ!」
「待てよ」

青髪の少年が、猛る赤髪の少年を手で制する。

「――魔物は君だろ? ”魔物憑き”のマニカさん」
「………」
「マニカ…? あの『水霊団』の? こいつがか?」

彼女は黙し、返事をしなかったが、その沈黙が少年らの問いかけを肯定していた。『水霊団』――裏町にすむ、身寄りのない少女ばかりが集まって血清された子供たちだけの盗賊団――。

「ああ、なんでも”水や霧”を操るんだとか。まさかと思ってたけど、本当だったね。これじゃ確かに”魔物憑き”って言われるのもうなずける――まぁ、ご覧のとおり、僕らも人のことは言えないけどさ」
「……色々…知ってるんだ」
「そりゃ、裏町じゃ有名人だからね。知らないこいつの方がどうかしてる」
「チッ、どうせ全部オレがぶっ倒すんだから、他の奴のことなんか知らなくたっていいんだよ!」
「ほんとにやかましいな君は…」

少女は、ふたりの少年に品定めするような視線を順に送り、尋ねた。

「…で、あなたたちは何?」
「ああ、このやかましいのは『赤狼団』のヴォルフ、僕は『蒼骸団』のアルス・クレメンスだ」
「なーにがクレメンスだ。ランジーニョ坊っちゃんがよ」
「うるさい、黙れ赤犬」

「チッ」と赤い髪の少年が舌打ち宜しく再び少女に詰め寄っていく。

「そもそもよ、オメェがそのマニカだろうが何だろうが、どうでもいいだよ! オレぁその首飾りを盗りに来たんだ!」
「……これを…?」
「ああ。ぼくらは、それぞれの団の代表として、この裏町の支配権をかけて勝負していたんだ。勝利の条件はその”首飾り”――まさか他の奴に先を越されるとは思わなかったけどね」

少女は、手に持った首飾りをもう一度眺めると――それを二人のほうに放って投げた。

慌てて赤髪の少年がそれをつかむ。

「…なら、それあげるわ」

少女はそう言って、もうそんなものに興味などない、と言わんばかりに、二人の横を通り過ぎていく。その背に、赤髪の少年が声をかけた。

「待てよ」

少女が振り向くと、何かが飛んできて、少女は思わずそれをつかんだ――それは、先ほどの首飾り――。

「なめんなコラ、そいつはこのオレが”盗む”んだよ! ランジーニョ坊っちゃんよぉ、まだ勝負は続けるぜ。条件は変わらねぇ、”その首飾りを先に盗んだ方が勝ち”だ。テメェもいいな! オレラの勝負に割って入ったんだ。落とし前、つけてもらうぜ」
「君は馬鹿か? 何を勝手な… 確かにあの『水霊団』の頭から盗むってことには意味があるかもしれないけど――」
「……別に、いいけど」

少女はどうでもいいと言った風に、そう言った。

「…え?」
「へへ、決まりだな!」

いぶかしの青毛の少年と、拳を叩いて笑う赤毛の少年。

「…それじゃ」

そうして、少女はシャラリと首飾りを首にかけ、宝物庫から出て行った。



その日から、少年たちの少女に挑む日々が始まった。

少年たちは、あの手この手と少女から首飾りを奪おうと奮闘したが、隙をつこうと、待ち伏せをしようと、何をしても少女からそれを奪うことはできず、最後は幼い子供のようにあしらわれてしまうだけだった。

何度かふたり共に、彼らそれぞれの持つ”とっておきの力”を使ってもみたが、その結果は変わらず、少年たちは少女のすさまじい実力を目の当たりにさせられるだけだった。そんな日々がただ過ぎていき、ふたりが半ばあきらめかけ始めたある日――。

青髪の少年が家にもどると、扉の横に、仏頂面をした赤髪の少年が座っていた。

「そんなところに居られると、迷惑だ」
青髪の少年がそのまま無視して扉をあけ、中には入ろうとする。

「気にくわねェ」

と、赤髪の少年。

「僕は君がそこに座り続けていることが気に食わないね」
「おい、ランジーニョ坊っちゃんよ、おめぇはこのままでいいのかよ」
「……本当に頭が悪いな。その名で呼ぶなって言ってんだろ。いい加減裏町から消してやろうか? それに――いいわけないだろ…」

青髪の少年が扉の方を向いたまま言った。

「けど、オレのタロスも、おめぇの蛇女だって、あいつには通じねぇ」
「………」

赤髪の少年が立ち上がり、青髪の少年に言った。

「オメェに話がある」



数日後、裏町の工場後で、少女は青髪の少年と対峙していた。

「…もうやめたら? 首飾りならあげるわよ」

少女が首にかけた首飾りを手で弄びながら言う。

「そうだね、でも、それじゃ意味がないんだ。君も大変だろうけど、もう少しだけ付き合ってくれないか?」

そう言うと共に、少年の右の赤い瞳が赤光を放つ。すると、少年の目の前の空間に突然水が湧きだし、何かの形を成していく。そして水は、水流を纏った蛇腹の半身をもつ、美しい女に姿を変えた。

それを見た少女は軽く眉を寄せたが、特に動揺した様子はみられない。

「へぇ… さすがだね、エキドナを見て逃げ出さなかったの、赤犬以外じゃ君だけだよ」
《アルス、もう一度言っておくけれど、”この子”には私の力は効かないわよ。あなたのアルカナが、もう少し成長すれば別だけれど――》

「いいんだ、話しておいたように頼むよ。僕も、あまり女性にこういうことをするのは好きじゃないんだ。けど――”誇り”には代えられない」
「………」

少女は黙したまま、動かない。

《……仕方のないアルス坊やね――それにしても、あなたのような子が、アルカナの力もなしにこの世界に留まっていられるなんて… それじゃあ、ごめんなさいねお嬢さん》

蛇女の周りの水流がうねりをもって舞い始める。そして、その両の手が前に突き出されると同時に、水流が勢い良く少女へと延びる。

だが、少女はやはりその場を動くことはなく、ただ手を前に掲げるのみ――。

水流が少女に激突する――しかし、それは、少女にあたる直前で、勢い良く消えてゆく蝋燭のように、全て霧となって散ってしまう。

《ほら、無駄でしょ? あの子、水の精霊みたいなものだもの》

「いいんだエキドナ。続けてくれ」

《はいはい》

蛇女は、青髪の少年に言われるがままに、前から、右から、左から、次々とあらゆる方向から水流をぶつけていく。しかし、少女は一歩も動くことなく、それらすべてを霧へと変えてしまう。

工場内が、次第に霧で覆われていき、視界が効かなくなっていく。

「……これ、いつまで続けるの? いい加減めんどうね」

そう言うと少女は、まるでこの一帯の霧に語りかけるように、目をつむって上を向き両手を広げた。すると、少女の周囲から霧がさらに濃くなっていく。

「………!」

突然、青髪の少年の回りの霧がねっとりと重くなり、少年に絡みつく。そしてそのまま霧は、ゆっくりと少年の体を這いあがり、少年の首を締め上げていく。

「……ぐ、…うぅ…」

《坊や、霧、なんとかしましょうか? まずいのじゃない?》

「…ふん、いいん…だ………」

霧の中から少女が少年に語りかける。

「そろそろ降参したら? …死ぬわよ」
「…たしかに、まずそうだ………君がね…」
「………?」

突然少女の体の自由が奪われる。

見ると、真後ろから霧にまぎれて近づいていた、赤髪の少年が少女を羽交い絞めにしていた。

「へへ、ま~た油断した、か?」
「…ふーん、そういうこと…」

少女がキッと目に力を込めると、赤髪の少年の周りの霧が重くなり、強い力でその首を締めはじめる。苦悶の表情を浮かべる少年。しかし――少年は笑ってみせた。

「んぎぎぎぎ……ばっかやろう…なぁめんなよおおお! タアアア、ロオオオ、スウウウウ!!!」

赤髪の少年が、自身の髪の色よりも真っ赤な顔をしながら息んで、青銅の人形を呼び出す。
ズズンと建物が揺れた――。

すると、少女の足元から、大人の二倍はあろうかという青銅の巨人があらわれ、少女をつかみあげる。

「早くしろ坊っちゃん!! ”デッカイの”はもたねぇぞ!!!」

赤髪の少年が叫ぶ。すると、霧の中から青髪の少年が飛び出し、素早く巨人を駆け登って、身動きのできない少女の前に立つ。そして、少女の首からそっと首飾りを外す。

「ふん、頂いたよ」
「いよっしゃあああ!」

赤髪の少年が腕をふりあげて吠える――と同時に、巨人が消え、足場を失った二人が落ちる。少女は華麗に屈んで着地し、青髪の少年は無様に尻餅をついてしまう。

「…ぐぅっ! 馬鹿犬! だから君は少し考えてから…!」
「ハッハー! でもよ、上手くいったろ?」
「…な、そもそもこの作戦は僕が考えたんだ!」
「オレが言いださなきゃ始まんなかっただろうが!」

言い争うふたりの後ろで、少女が立ち上がる。それを横目で見た赤髪の少年は、青髪の少年から首飾りをひったくると、つかつかと少女へと近寄り、腕を突きだして首飾りを見せつけた。

「ヘッ、どうよ?」
「…どっちが盗むかの勝負じゃなかったの?」
「もうな、そんなんどうだっていいんだよ! やられっぱなしって訳にゃいかねぇだろが! ”男の誇り”ってやつの問題よ!!」
「…ふーん」

そう冷めた声で答えると、少女はそのまま少年の横を通り過ぎる。

「じゃ、誇り、また盗られちゃったわね」

――少女の手には、また首飾りが。

「へぇ、すごいな」

青髪の少年が少女の技に感心し、赤髪の少年が地団駄を踏んで吠える。しかし少女は、もう用はないとばかりに、振り返りもせずに歩き去っていく。

「かーーー! なんなんだテメェは!! そんじゃもうオメェごと頂く!!!」

少女が立ち止まり、怪訝な表情を浮かべ振り返る。

「何を言ってるんだ君は、それじゃまるで…」
「うっせ! もうオレら三人で組めばいいだろ! そしたら、あの首飾りもこの町も、オレらのもんだ!!」
「…無茶苦茶だな…」

青髪の少年が呆れたように肩をすくめる――が、何かを思いついたような顔をすると、少女の方に向き直る。

「――でも、悪くないかもな。僕もある目的があって、この裏町を牛耳ろうと思ってるんだ――一緒に、君もどうだい?」

少女の目をまっすぐに見つめ、言葉をかける二人の少年。

「……でも、あたし……魔物憑きよ」
「関係あっかよ! そんなんどーーーーーでもいい!!」
「――珍しく気が合ったな。まぁ、僕らも似たようなもんだしね」

少女は目を見開き、その手をきゅっと握った。


「…まぁ、無理な話か」
「あぁ!? なんでだよ!」

「――いいわよ」

少女の言葉に、ふたりはなぜか言葉を失い、顔を見合わせた。。

「それじゃ、あたしたちの『団名』、考えておいてね」

そう言って、少女は工場を出て行った。


* * * *


打ち捨てられた貴族の屋敷――。

あの頃より少し大きくなったあたしは、部屋の隅にある箱に手をかけた。

その箱は、最近はほとんど使われなくなった、『三人で盗んだものを入れとくハコ』。

三人で一緒に盗んだものを、誰かが抜け駆けして持ち出さないようにと、昔アルが用意して、ヴォルが命名したものだ。

あたしは、箱をあけ、中に入っている碧緑色の宝石がついた首飾りを手に取り眺めた。

これは、「手に入れれば願いが叶う宝石」がついた首飾り。

あの時のあたしの願いは、”この世界で生きていく希望となる願い”。その願いは――


「おーいマニカー! まだかよ?」
「今日は『石塊の鎖団』結成、あぁ――何周年だったか? …記念の『大盗み』だかんなぁ! 気合入れてくぞぉ!!」
「ヴォル… それを忘れてどうするんだ君は…」

相変わらずのふたり。彼らに、あたしは最近良く笑うようになったと言われる。

「…うん、今行く!」


――あたしは、人を、好きになってみたい。


――fin


体重 49[kg]
過去の生息域 商業都市アルギア
特技 器用な手先を詰まった諸々
好きなもの シュトリエン(水ようかん)
嫌いなもの 散らかった部屋
イラストレーター tomachika

考察
Ver3.2に多く見られるデメリットで強ステータスを得る使い魔の一つ。
サクリするのは海種らしく召喚コスト。自分の未召喚使い魔は実質コスト+5される。ただ、この効果によってコスト90を超える事はないので安心しよう。
(アルフォス、サンチョ等で所持最大マナが90を超えても、90コスト使い魔は90マナで召喚可能)
ただしゲート内でも効果が発動しているためデメリットから逃れる事は不可能。

コスト40としては召喚時点でまぁまぁ高めのスペックなので、刺さる相手に突っ張る形で活かしやすい構造にはなっている。
超覚醒時にはコスト50超覚醒並みのステータスとなり、シューターでもATK125を確保できるので根本をいじめるにはぎりぎり許容範囲。スペック的には最速ゲーデを多少扱いやすくした感じ。
それでもアタッカー相手にはタワー防衛もやや辛い。まさに刺さる場面で刺すためのカードと言える。

10コスト使い魔を根本とした海種単デッキならばキマでデメリットを打ち消せるが、キマが死滅時間中の時やキマハル(キマヒルコ)デッキだと落とした根本の復帰がしづらいのがネック。
また海種の40コストマジシャンは個性派揃いであり、ほぼデメリット無しで高い攻撃性能を持つものも多い。
その中でタワー戦で痛いマナ関係のデメリット持ちの彼女は中々居場所が厳しい。
厳しい競争の中で彼女の特徴を見出すなら、ATKの方よりも超覚醒即出て来るDEF220の方。
50~60コストマジシャンでも防御系アビリティ持ちでないとこの数字はあまり出てこない。
さすがに苦手ジョブのアタッカーに対してタワー戦で強引に押し通せるほどでこそないが、逆サイドからアタッカーが流れてきた場合などの事故にはそれなりに耐性がある。
完成パーティ戦でも、DEF160の風澄徹やDEF170のアルビダと比較して明らかに粘ってくれる時間が長い。
海種単デッキで根本や降魔でエンチャントを重ねまくり殺られる前に殺る、という構成だと平凡な攻撃性能がネックになり採用しづらい。
しかし完成勝負を仕掛けられるデッキを混色で組めば、タワー戦でも刺さる相手には刺さる性能をしつつ完成パーティでもそこそこ数字を出せるマジシャンとしてお声がけがあるかもしれない。

キャラクター説明
ストーリーモードではお馴染み、でなくともLov3稼働最初期からアルスとヴォルフのキャラ解説に出てきた"魔物憑きの少女"。
アルス・ヴォルフと同じ貧民街の出身だが、昔は別々の盗賊団で互いに敵対していた。
しかし大貴族の屋敷から「どんな願いでも叶う宝石」を盗み出す一悶着を経て3人は親友となり、一つの盗賊団に統合し活躍していく。
本編の5年前に皇帝軍に街が襲われた際に行方をくらませ、親友2人も彼女を追って戦いに身を投じることとなった。
+ネタバレ注意
美しい魔物として登場するマニカは親友らの呼びかけにも無反応、覚醒や超覚醒のセリフも無感情で心をなくしてしまっている。
彼女のロードであるアルスも「マニカは魔物の血を引くために皇帝に心を支配されている」と語っていた。しかしこれは嘘であった。
皇帝軍の襲撃があったとき、人間たちが滅ぼされる様子にマニカは目を輝かせていたのをアルスとヴォルフは目撃している。
また死滅時には「申し訳ありません、陛下」と言い、ロキも彼女がアルスの使い魔ではなく紅蓮皇帝の使い魔であることを示唆するセリフを発している。
心を失ったこととの詳細な因果関係は語られていないが、魔物の一人として自ら皇帝軍に忠誠を誓っているのだろう。
最期にはオリス・アルカナを生まれさせようとするロキの策略により消滅させられてしまう。

満を持してのカード化である。模擬戦で出てくるアルスのエキドナがしっかりマニカに。
(旧模擬戦でのマニカはアビリティもエキドナ準拠のATKウィークであった)
電撃オンラインでの紹介フレーズは「ふたつの愛と過ごした少女」。
フレーバーからも読み取れるように「本人」では無いらしく、ヴォルフとアルスは心中複雑であろう。

キャラクターデザインはLoV1のウンディーネなど多くのキャラを描いた代表的なイラストレーターのtomachika、そしてゲーム中でもある場面で見ることのできる幼少期の方のデザインは浅尾ディレクターである。
関連カード
カードデータリンク
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コメント *編集が苦手な方はこちらへ情報提供お願いします
  • 3.5フレーバー長くて手がへし折れそうです 誤字は原文ママですが一箇所どっかタイプミスしてしまってます、すいません -- (名無しさん) 2016-06-28 23:33:18
  • 浅尾Dが一つ糞長いのがあると言ってたけどこれのことかな
    フレーバーテキストはlov.netのをコピペして貼り付ければ楽ですよ
    改行コードを
    に全置換するとなお良し -- (名無しさん) 2016-06-29 09:35:04
  • ↑6000文字超えるのでまあ糞長いですね 今回はまだマニカ引いていないので
    他の人が画像でうpったやつを手打ちでコピりましたがまた参考にさせていただきます -- (名無しさん) 2016-06-29 17:34:55
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