• 3.5フレーバー

    お~い、キミキミ、そーそーキミだよ、エルフのお嬢さん。そんなしょぼくれた顔でいったいどこに行くのかな? へ? 軍を抜ける? 確かにキミはウチの軍にいた子のような… まぁ誰でもいいさ。宛て無し暇ありなんだったら、ちょっとわたくし様の機甲研究の成果を見ていってくれないかい?

    そんな気分じゃない? まーまー、そんなつれないこと言わないでさ、ちょっとだけ見ていきなよ! ね?

    じゃーん、まずはこれ、全自動粒子撹拌装置! これはね、空気中の微粒子を選り分けて――なに? 興味ない? あ、そ。じゃあこれはどうだい? 半自動重力反射……これもダメ? わがままだなぁ…じゃあ次――んん? わたくし様? そうだよ、わたくし様は、キミらエルフの言うところの、“古”と“伝統”を重んじる、森の賢者様であるハイエルフで間違いない。

    や、そうそう、普通はそんな感じで文明嫌いなんだけどね、わたくし様が特別なだけさ。だって天才だし、わたくし様。にゃははは――は? 悩み? わたくし様に? そりゃあるさ。あるに決まってる。

    …なんだい、その意外そうな顔は。「こいつ悩み無さそー」って思ったんでしょ。なかなか失礼だねキミ~。

    そりゃわたくし様だって悩むよ、研究に行き詰まって悩むこともあるし、今日何を食べようかなんてことにも悩んだりもする。この性格が原因で、わたくし様が一族に疎まれてることだって…何とも思わないわけはない。数え上げれば枚挙に暇はないほどさ。

    けれど、わたくし様は思うんだよね。「悩む」ってのはどうしたらいいかわからなくて、立ち止まることだ。つまるところ、時間の無駄でしかないってこと。

    だってそうだろう? 悩みを解決するには行動をするしかない。行動せずとも解決する悩みならそもそもほうっておけばいい。わたくし様はね、そんなことに時間を使って立ち止まっているくらいなら、禁忌と言われるものに触れてでも、前に進みたいと思うわけだよ。それこそが、悠久に近い時間を与えられたわたくし様達の務めだと思わないかい、エルフちゃん。

    んん? どうしたの? そんな呆けた顔しちゃって。まぁ難しいこと考えなくてもさ、要するに自分のやりたいように生きればいいんだよ。他の誰でもない、自分の気持ちに従う。それで失敗したってしょうがないじゃないさ。好きで一生懸命やった結果なら、諦めもつくでしょよ!

    さぁさ、そんな話は置いておいてさ。ほら、これ見てよ。ばばーん! 全手動洗濯……もー、いいじゃん、ちょっとくらい聞いてくれたってさぁ~ え? 今すぐ会いに行きたい人がいるから無理? えー…さっきまでそんな感じじゃなかったのに、急にそんな――それがエルフちゃんの今一番やりたいこと? フフ… 参ったなぁ。そんな良い顔でそう言われちゃったら――何も言えないじゃん。
    身長
    1.62[meter]
    体重
    49[kg]
    出身
    太古の森
    重んじるもの
    知恵と工夫
    好きな食べ物
    少量で高カロリーなもの
    欲しいもの
    眠らずに動ける身体
    Hitoto* -- (名無しさん) 2016-07-20 20:10:01

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最終更新:2016年07月20日 20:10