ガルム(C)
- 基本情報
名前 |
ガルム |
種族 |
不死 |
ジョブ |
ディフェンダー |
召喚コスト |
10 |
<タイプ> |
凶獣 |
タイプ |
アスガルド |
HP |
300 |
ATK |
10 |
DEF |
10 |
覚醒 |
不可 |
超覚醒 |
不可 |
アーツ |
有 |
アビリティ |
召喚 |
なし |
|
アーツ |
死を番う咆哮 |
範囲内にいるターゲット中の敵降魔、または敵魔神の防御力と移動速度を下げる。 この効果は、対象がゲートへ帰還、またはマナタワーへ駐留するまで持続する。 |
消費マナ |
20 |
効果時間 |
ゲート帰還・タワー駐留まで |
wait時間 |
??秒 |
- ステータス
状態 |
HP |
ATK/DEF |
召喚 |
300 |
10/10 |
- DATA・イラスト・フレーバーテキスト
-
+
|
Ver3.5 |
全長 |
5.8[meter] |
「さあ、起きなさい」 主人の柔らかな声が、魔犬を夢から呼び戻した。擦り切れんがほどに、繰り返し見る忌々しいあの夢――隻腕の女戦士との死闘の夢から。 夢の終わりはいつも決まっている。魔犬が奴の喉笛をかみちぎり、奴の義手が魔犬の心臓を貫く。互いに打ち滅ぼし合い、怨嗟の苦鳴を上げて果てるのだ。地上では、何度も繰り返されてきた『黄昏』がまた始まっているらしいが、自分の“出番”はその終盤。それまでは冥府の門を守って眠り、『黄昏』の最後に、繰り返し見てきたあの夢を、現実のものとして演じ切る。その開幕の鐘を鳴らすのは決まって主人の呼び声だった。 ――そろそろ“出番”か…。 魔犬は辟易としながらも、愛する主人のために、重い瞼を開けた。 このあとに、主人が魔犬にかける言葉は決まっている。二回ほど魔犬の頭を優しくなでてから言うのだ。 ――“ガルム、お散歩に行く時間よ” 「ガルム――」 しかし、その日は違った。 「――狩りをしてきてちょうだい」 魔犬は何事かと思い、顔を上げ、主人の顔を覗き込んだ。その瞳の奥には、子供が新しいおもちゃを前に興奮を抑えきれないでいるような、そんな光が宿っていた。 そんな魔犬の眼差しに気付いてか、主人は微笑んで言った。 「今日は、いつもと違うお願いよ。『大釜』を探してきてほしいの。それは、『神々の酒宴』を開く『大釜』で、ある“男の方”が持ち歩いているわ」 魔犬は首を捻った。無理もない。主人の命ずる意図も、その男のことも、魔犬には何のことだかさっぱりだった。それなりに長い時を生きてきた魔犬ではあるが、ただの一度もそんな釜も、男も見たことは無い。何を手掛かりに、なんの臭いを辿って探せばいいものか――。 探し方は簡単よ――そう考えていた魔犬の頭を見透かしたように、主人は言った。 「あなたの“意中の人”もそれを探しているみたいなの」 ――!! 「彼女も少しいつもと違うみたいね。お兄様をあんなに早く解き放ってしまって… あれって、叔父様もわかってらっしゃるのかしら?」 ――ならば… 「何にせよよ、私のかわいいワンちゃん。彼女よりも先に、『大釜』と、その男を見つけて連れてきてちょうだい」 ――ならば問題はない… 「これはね、『黄昏』の先の先の先、ずうっと先に繋がる、大事な大事なお仕事なのよ」 ――むしろ、長いこと、“こうなる”時を待っていた…! そうして解き放たれた魔犬は、魔風の如く駆け出した。 はじめは、時たま見つける薄い霞のような、途切れ途切れの匂いを辿り、そのうち少しだけ濃くなった、義手の油の匂いを辿り、だんたんとはっきりする、軍神たるその戦の匂いを辿った。そして何十日か後に、魔犬はかすかに唸ると、遠吠えを上げた。 その声は告げていた――わかっている…匂っているぞ…お前がいる…近くにいる…! 何度も繰り返されてきた“脚本”とは異なる突然の邂逅に、魔犬は、鋼の紫毛を総毛立たせた。これは、何度も何度も“繰り返されてきた邂逅”ではない、これならば―― 魔犬は、ことさら力強く大地を蹴り、 ――今回は違う! 今度こそ共倒れはしない! うんざりするほど見てきたあの夢の結末を変えてやる! 今度こそ、今度こそ、今度こそ、待っていろ“テュール”! 来たぞ、この冥界の魔犬、ガルムが来たぞ!! ガルムは、自分の存在を相手に伝えるかのごとく、もう一度強く咆哮を上げた。
|
重量 |
4.6[t] |
仕事 |
冥界の門の見張り |
最愛の主人 |
ヘル |
好敵手 |
テュール |
評価 |
犬として最高 |
イラストレーター |
猫将軍 |
-
|
- 考察
- 不死のデバフ持ち追加10コストのディフェンダーとなる。
- 対象は相手の降魔・魔神とかなり限定的だが、その分効果も大きい。
- 効果はDEF-30,また強力な移動速度低下。
- アタッカー降魔でもディフェンダー程度の速度でしか動けず、ディフェンダー降魔に至ってはほとんど止まるレベル。
- 荒らし・施設制圧特化で戦闘面では降魔ワントップのデッキや、あるいは戦況でキーになる降魔をピンポイントで殺しに行く性能としてはかなりえぐいものがある。
- 他にも有用なディフェンダー根本は多く中々見かけないが、こいつがマッチング画面で見えた場合はメルト降魔や嘆きの竜王など敵陣に踏み込む必要が出るタイプの降魔を使う人は細心の注意を払う必要があるだろう。
- 集団戦で相手の1体を弱らせる運用でも嫌らしいことには嫌らしいが、それだけでは他のデバフ使い魔の方が汎用性が高いようにも見える。
- 中央タワー争奪になる時間や、相手が傷ついた主力使い魔を魔人化で逃がすことを狙ってるタイミングなど、まだお互いに完成しきってない時間帯で降魔・魔神が動き出すときにこそアーツを狙いに行けば、この使い魔だからこその戦果も狙えるかもしれない。
- キャラクター説明
- ガルムは北欧神話に登場する冥府の番犬である。ロキの娘ヘルが冥府を統べているので、彼女がガルムの飼い主になる。ガルムは普段は冥界の入口に繋がれ門番をしているが、北欧神話の神々の最終戦争「ラグナロク」が勃発した折には鎖を解かれ、敵対する神々との戦闘に身を投じることとなる。
- また、北欧神話には“テュール”という戦の神が登場する。テュールは神話の中で、ロキの息子フェンリルを捕縛し鎖に繋いた神である。その時に右手を失い隻腕となった。
- 最終戦争「ラグナロク」にて、テュールとガルムは死闘を繰り広げ、テュールは片手ながら剣を操りガルムと相対し、ガルムはテュールの喉を食い破った結果、二人は相打ちとなる。
- ……という夢を繰り返し見ているLov世界のガルム。そこへ飼い主のヘルがやってきて、「大釜」を探してくれ、とガルムの鎖をほどく。
- Uo・ェ・oU <オオガマ?!
- 釜なんか探したことないよ?とうろたえるガルムであったが、「テュール」も釜を探しているのよ、というヘルの一言で俄然やる気に目覚め、飛び出していくのであった。
- 関連カード
コメント *編集が苦手な方はこちらへ情報提供お願いします
- DEFは-30 速度低下は□よりも遅くなってるっぽい -- (名無しさん) 2016-07-27 08:03:29
- ↑〇の降魔に対して使ったとき -- (名無しさん) 2016-07-27 08:04:03
- □に打ったらほぼとまる
-- (名無しさん) 2016-08-11 08:58:53
- タイプアスガルドだから神々の黄昏称号とれるのかな? -- (名無しさん) 2016-09-05 10:45:04
- コーン系や天天など、戦闘力が降魔頼りになるデッキにはえらく刺さりそうですが
そいつらメタるために他では使える場面の薄い根本入れるなら普通に完成形強いパーティにしたいところですね。 -- (名無しさん) 2016-09-05 16:46:47
- 運命神の終焉の魔神には刺さるかもしれないけど、魔紅星の開闢の聖帝には、リリスの力もあって刺さりにくそうな気も…
難しいキャラですね -- (名無しさん) 2016-09-14 16:17:51
- 想像よりは受けが広いカード
今だと「海や魔種の○△デッキの壁」として引っ張り出される月姫や開闢に
中盤辺りのカチ合いで打てると崩しのきっかけになったりする
ただ、「○◻︎の狐やマラ様」みたいなジョブ補完がメインみたいな降魔には刺さらない -- (名無しさん) 2016-09-21 00:51:18
- 「さあ、起きなさい」
主人の柔らかな声が、魔犬を夢から呼び戻した。擦り切れんがほどに、繰り返し見る忌々しいあの夢――隻腕の女戦士との死闘の夢から。
夢の終わりはいつも決まっている。魔犬が奴の喉笛をかみちぎり、奴の義手が魔犬の心臓を貫く。互いに打ち滅ぼし合い、怨嗟の苦鳴を上げて果てるのだ。地上では、何度も繰り返されてきた『黄昏』がまた始まっているらしいが、自分の“出番”はその終盤。それまでは冥府の門を守って眠り、『黄昏』の最後に、繰り返し見てきたあの夢を、現実のものとして演じ切る。その開幕の鐘を鳴らすのは決まって主人の呼び声だった。
――そろそろ“出番”か…。
魔犬は辟易としながらも、愛する主人のために、重い瞼を開けた。
このあとに、主人が魔犬にかける言葉は決まっている。二回ほど魔犬の頭を優しくなでてから言うのだ。
――“ガルム、お散歩に行く時間よ”
「ガルム――」
しかし、その日は違った。
-- (名無しさん) 2016-10-03 15:13:42
- 「――狩りをしてきてちょうだい」
魔犬は何事かと思い、顔を上げ、主人の顔を覗き込んだ。その瞳の奥には、子供が新しいおもちゃを前に興奮を抑えきれないでいるような、そんな光が宿っていた。
そんな魔犬の眼差しに気付いてか、主人は微笑んで言った。
「今日は、いつもと違うお願いよ。『大釜』を探してきてほしいの。それは、『神々の酒宴』を開く『大釜』で、ある“男の方”が持ち歩いているわ」
魔犬は首を捻った。無理もない。主人の命ずる意図も、その男のことも、魔犬には何のことだかさっぱりだった。それなりに長い時を生きてきた魔犬ではあるが、ただの一度もそんな釜も、男も見たことは無い。何を手掛かりに、なんの臭いを辿って探せばいいものか――。
探し方は簡単よ――そう考えていた魔犬の頭を見透かしたように、主人は言った。
「あなたの“意中の人”もそれを探しているみたいなの」
――!! -- (名無しさん) 2016-10-03 15:14:15
- 「彼女も少しいつもと違うみたいね。お兄様をあんなに早く解き放ってしまって… あれって、叔父様もわかってらっしゃるのかしら?」
――ならば…
「何にせよよ、私のかわいいワンちゃん。彼女よりも先に、『大釜』と、その男を見つけて連れてきてちょうだい」
――ならば問題はない…
「これはね、『黄昏』の先の先の先、ずうっと先に繋がる、大事な大事なお仕事なのよ」
――むしろ、長いこと、“こうなる”時を待っていた…!
そうして解き放たれた魔犬は、魔風の如く駆け出した。
はじめは、時たま見つける薄い霞のような、途切れ途切れの匂いを辿り、そのうち少しだけ濃くなった、義手の油の匂いを辿り、だんたんとはっきりする、軍神たるその戦の匂いを辿った。そして何十日か後に、魔犬はかすかに唸ると、遠吠えを上げた。 -- (名無しさん) 2016-10-03 15:14:51
- その声は告げていた――わかっている…匂っているぞ…お前がいる…近くにいる…!
何度も繰り返されてきた“脚本”とは異なる突然の邂逅に、魔犬は、鋼の紫毛を総毛立たせた。これは、何度も何度も“繰り返されてきた邂逅”ではない、これならば――
魔犬は、ことさら力強く大地を蹴り、
――今回は違う! 今度こそ共倒れはしない! うんざりするほど見てきたあの夢の結末を変えてやる! 今度こそ、今度こそ、今度こそ、待っていろ“テュール”! 来たぞ、この冥界の魔犬、ガルムが来たぞ!!
ガルムは、自分の存在を相手に伝えるかのごとく、もう一度強く咆哮を上げた。
全長
5.8[meter]
重量
4.6[t]
仕事
冥界の門の見張り
最愛の主人
ヘル
好敵手
テュール
評価
犬として最高
-- (名無しさん) 2016-10-03 15:15:33
最終更新:2017年02月08日 19:12