ボンバス (C)
基本情報
名前 ボンバス
種族 不死
ジョブ ディフェンダー
召喚コスト 10
<タイプ> 魔械人
タイプ シャドーピープル
HP 300
ATK 10
DEF 5
覚醒 不可
超覚醒 不可
アーツ
CV ???

アビリティ
召喚 デッドトリプルウィーク
自身が死滅したとき、自身を撃破した敵ユニットの攻撃力・防御力・移動速度を一定時間下げる。さらに、自身の復活時間が短くなる。

ステータス
状態 HP ATK/DEF
召喚 300 10/5

DATA・イラスト・フレーバーテキスト
+ Ver3.5 DS
Ver3.5 DS
身長 影が長ければ長い程
体重 影なため計測不能
生息域 影の中
趣味 観察
特技 いつまでもじっとしていられる
製作者 パラケルスス
イラストレーター 伊藤 暢達
フレーバーテキスト
『それ』はいつも一人だった。
様々な生き物の影に入り込んでは、じっと影の持ち主を見上げるだけの存在だった。
影の持ち主たちには、『それ』の姿は見えず、よしんば見えたとしても、それこそ“黒い影”としか目に映ることはなかった。
長いことそれで良かったのだが、
――誰かに、見てもらいたいな。
『それ』は、いつからかそう思うようになっていた。
ここから出ることができれば、誰かの目にとまるかもしれない――そう思った『それ』は、影から出ようとした。「影」同士は、「影の世界」で繋がっていて、そこを通れば世界中どこの影にも行くことはできた。しかし、どれほど試しても、どの影からも外に出ることはできなかった。
ならば、誰か一緒に影の中に入ってくれないものだろうかと、影の持ち主を影に引き込んでみたこともあった。しかし、持ち主は影に入ることなく、手前でぐちゃりと潰れてしまった。
やはり、どうあっても自分は一人なのか――どうしようもなくなった『それ』は、じぃっと影の世界で、一人思索にふけった。
――そういえば、いつからこうしていたのだっけ?――はじめは… 生まれた時は、影の中にはいなかった――とても明るいところで、『あの人』は自分に話しかけていた――『あの人』?――あぁ、そうだ、やはり影の外にいた時は『あの人』に見られていたんだ――『あの人』は『父』と呼べと言っていた――『愛しているよ』と言っていた――自分が上手く影の中に入れたとき、手をパンパン叩いて――キャーと声をあげて喜んでいた――嬉しかったなぁ――とても嬉しかったなぁ――『あの人』は――繰り返し、繰り返し、そんなことを考え続けた。

“パン、パン。”

音がした。
かすかな音だった。普段なら無視をしていたところだが、『あの人』の叩く手の音に似たその音がどうにも気になって、『それ』は、久しぶりに、本当に久しぶりに、音のする影の方へと泳ぎ、顔を出した――
「うぉっっっっ!! ぶっはああああ、ビックリしたぜぇ… マジで出てきやがった。手ぇ叩くと出てくるとか、テメェは鯉か!? メイドさんか!? …しっかし、あいつもたまにゃ本当のこと言うんだな… だがオイ、こりゃあ心臓に悪ぃぜぇ… テメェも気を付けやがれ、オレは臆病なんだ」
――……
『それ』は落胆した――この生き物は『父』ではない…。
そして驚いた――この生き物は自分が…見えている…!
「『影人間』かよ… あいつ変わったもん造ってんなぁ。まぁ、不完全にせよ、テメェで『アルカナ』を作っちまうぐらいだからな… これくらいわけねぇか。オレはよ、その『アルカナ』を探してんだ。そいつはオメェの“弟”なんだとよ」
――弟…?
「お、興味出たかよ? オレらはその弟くんが必要なんだがよぉ、オメェを作った旦那がどっかに“失くしちまった”とか言ってんのさ。オメェは全時間、全次元を越えられるんだってなぁ? 協力しな。そしたら、“紋章”を与えて、テメェの存在を“固定”してやる。わかるか? 影から出られる体にしてやるっつってんだ」
――出ら…れる…
「どうだ? あー…なんだ…名前がねぇと不便だな… え~…うし! オメェ『ボンバス』な。“ボン!”って出て“バス!”って消えんだろ? ハハ、ぴったりだぜ。さすがオレ――教会に福音を、だ」

* * * *

『それ』は、今、外の世界に立っていた。
影から現れ、生き物の前に躍り出ると、誰もが振り向き、キャーと声を上げる。
――あぁ… 嬉しいなぁ。
『それ』は、世に非ざる悍ましき影を湛えて、にんまりと笑った。


考察
新たな不死の10コスト根本。
このところのカード追加では死滅によって効果を発揮するタイプの不死使い魔がやや乏しかったが、満を持してのデッド系使い魔になる。

自身が死滅すると撃破した相手のA/Dを20下げる効果を発揮する。
復活時間は10c短縮されているので、通常の半分の時間で再召喚可能。
移動速度低下は体感できるほど劇的ではないのでアテにし過ぎないように。

結局のところ自分の根本使い魔が死滅することに変わりはないし再召喚にかかるマナが軽減されるわけでもない。
そのため相手の軽い荒らし使い魔相手にわざと死滅させる運用はオススメできない。あくまで保険程度。
荒らす側にすればヒールはさせたいが死滅はさせたくない、ということでディフェンダー根本であるのも相まって、相手の荒らしアタッカー使い魔に粘着することはできるかもしれない。
むしろ、範囲攻撃持ち使い魔の入り乱れる集団戦にて相手自身が意識しないまま巻き込ませてもらって、相手部隊のキー使い魔の戦闘力を意識させないまま削いでいくような使い方になるであろう。
ただし大型使い魔で範囲攻撃持ちのものは固定値持ちも珍しくないのでATK減少の方は劇的な効果があるわけではない。
ボンバスでハメたからといって油断せず、DEFと移動速度が下がったところを迅速に叩くのがよいであろう。

注意点としては、レイブンなど自身の使い魔を犠牲にする使い魔でボンバスを切ると、その切った使い魔の攻撃力・防御力・移動速度がしっかり下がる。

キャラクター説明



関連カード


コメント *編集が苦手な方はこちらへ情報提供お願いします
  • 攻撃・防御は20下がる
    復活時間は10c短縮(半分の時間で再召喚可能)
    移動速度はよくわからない(体感では気にならない)
    ついでにレイブンとかでボンバスを切るとレイヴンの攻撃力・防御力・移動速度がしっかり下がる
    効果時間は覚えてない -- (名無しさん) 2016-07-22 09:13:39
  • しっかり下がるに草ww
    -- (名無しさん) 2016-07-24 22:50:31
  • と言うことは勿論アレスも同じなのか・・・アレスから離しておかないとうっかり斬っちゃいそう -- (名無しさん) 2016-07-25 07:35:32
  • こういうのってガイアのアビの犠牲になっても発動すんのかな? -- (名無しさん) 2016-07-25 13:50:00
  • 自使い魔の効果で死滅する系には何でも発動する。デス覚醒でも当然発動するしガイアでも発動する。 -- (名無しさん) 2016-07-30 03:45:56
  • ギルスと同時登録できないようです。 -- (名無しさん) 2016-08-03 02:36:25
  • ウリスのアーツでネタ動画出来そうw
    相方にバレたら超煽られそうだがww -- (名無しさん) 2016-09-11 12:33:04
  • 『それ』はいつも一人だった。

    様々な生き物の影に入り込んでは、じっと影の持ち主を見上げるだけの存在だった。

    影の持ち主たちには、『それ』の姿は見えず、よしんば見えたとしても、それこそ“黒い影”としか目に映ることはなかった。

    長いことそれで良かったのだが、

    ――誰かに、見てもらいたいな。

    『それ』は、いつからかそう思うようになっていた。

    ここから出ることができれば、誰かの目にとまるかもしれない――そう思った『それ』は、影から出ようとした。「影」同士は、「影の世界」で繋がっていて、そこを通れば世界中どこの影にも行くことはできた。しかし、どれほど試しても、どの影からも外に出ることはできなかった。

    ならば、誰か一緒に影の中に入ってくれないものだろうかと、影の持ち主を影に引き込んでみたこともあった。しかし、持ち主は影に入ることなく、手前でぐちゃりと潰れてしまった。
    -- (名無しさん) 2016-10-03 15:09:06

  • やはり、どうあっても自分は一人なのか――どうしようもなくなった『それ』は、じぃっと影の世界で、一人思索にふけった。

    ――そういえば、いつからこうしていたのだっけ?――はじめは… 生まれた時は、影の中にはいなかった――とても明るいところで、『あの人』は自分に話しかけていた――『あの人』?――あぁ、そうだ、やはり影の外にいた時は『あの人』に見られていたんだ――『あの人』は『父』と呼べと言っていた――『愛しているよ』と言っていた――自分が上手く影の中に入れたとき、手をパンパン叩いて――キャーと声をあげて喜んでいた――嬉しかったなぁ――とても嬉しかったなぁ――『あの人』は――繰り返し、繰り返し、そんなことを考え続けた。


    “パン、パン。”


    音がした。
    -- (名無しさん) 2016-10-03 15:09:34
  • かすかな音だった。普段なら無視をしていたところだが、『あの人』の叩く手の音に似たその音がどうにも気になって、『それ』は、久しぶりに、本当に久しぶりに、音のする影の方へと泳ぎ、顔を出した――

    「うぉっっっっ!! ぶっはああああ、ビックリしたぜぇ… マジで出てきやがった。手ぇ叩くと出てくるとか、テメェは鯉か!? メイドさんか!? …しっかし、あいつもたまにゃ本当のこと言うんだな… だがオイ、こりゃあ心臓に悪ぃぜぇ… テメェも気を付けやがれ、オレは臆病なんだ」

    ――……

    『それ』は落胆した――この生き物は『父』ではない…。

    そして驚いた――この生き物は自分が…見えている…!

    「『影人間』かよ… あいつ変わったもん造ってんなぁ。まぁ、不完全にせよ、テメェで『アルカナ』を作っちまうぐらいだからな… これくらいわけねぇか。オレはよ、その『アルカナ』を探してんだ。そいつはオメェの“弟”なんだとよ」 -- (名無しさん) 2016-10-03 15:10:06

  • ――弟…?

    「お、興味出たかよ? オレらはその弟くんが必要なんだがよぉ、オメェを作った旦那がどっかに“失くしちまった”とか言ってんのさ。オメェは全時間、全次元を越えられるんだってなぁ? 協力しな。そしたら、“紋章”を与えて、テメェの存在を“固定”してやる。わかるか? 影から出られる体にしてやるっつってんだ」

    ――出ら…れる…

    「どうだ? あー…なんだ…名前がねぇと不便だな… え~…うし! オメェ『ボンバス』な。“ボン!”って出て“バス!”って消えんだろ? ハハ、ぴったりだぜ。さすがオレ――教会に福音を、だ」


    * * * *


    『それ』は、今、外の世界に立っていた。

    影から現れ、生き物の前に躍り出ると、誰もが振り向き、キャーと声を上げる。

    ――あぁ… 嬉しいなぁ。

    『それ』は、世に非ざる悍ましき影を湛えて、にんまりと笑った。 -- (名無しさん) 2016-10-03 15:10:45
  • 身長
    影が長ければ長い程
    体重
    影なため計測不能
    生息域
    影の中
    趣味
    観察
    特技
    いつまでもじっとしていられる
    製作者
    パラケルスス -- (名無しさん) 2016-10-03 15:11:39
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最終更新:2017年12月28日 12:46