【悪】ビリー・ザ・キッド(R)
基本情報
名前 【悪】ビリー・ザ・キッド
種族 人獣
ジョブ アタッカー
召喚コスト 30
<タイプ> 狂戦士
タイプ ガンナー
HP 400
ATK 40
DEF 50
覚醒
超覚醒
アーツ
CV 狩野 翔
備考 ビリー・ザ・キッド〕との同時登録不可

アビリティ
召喚 なし
覚醒 なし
超覚醒 ワンダイムショット
ファイタースタイル時に射程距離が延び、
自身が敵ユニットを攻撃したとき
一定回数追加でダメージを与え、弾き飛ばす。

ステータス
状態 HP ATK/DEF
召喚 400 40/50
覚醒 450 60/70
超覚醒 500 120/130

DATA・フレーバーテキスト
+Ver3.5
Ver3.5
身長 1.6[meter]
体重 55[kg]
名のひとつ ウィリアム・H・ボニー
好物 ターキーレッグ
パット・ギャレット
残りの『契約期間』 40日
イラストレーター 碧風羽
フレーバーテキスト

――from “【怨讐】ジェロニモ”

遥か頭上、雲一つなくギラリと晴れた空を、一羽の鳥が飛んでいく。
ボロボロに傷ついたビリーは無様に仰向けに地に倒れたまま、ぼんやりとそれを目で追った。
「あー…そーいや居たなぁ、そんなヤツ。成程な、テメェはあのパットとかいうヤツのために来たってワケか…泣かせるじゃねぇかよ。でもなぁ、契約は契約だ。現にアイツは不死身の体を手に入れて色々楽しんでたろ?」
全身に紋様を刻んだ頭巾の男は、倒れるビリーを見下ろしてそう言った。
「それを今更無かったことにしてくだちゃい~ってな、そういうのは大人の世界じゃ通じねえの。わかるか?…マジで噂通りのクソガキだよ、テメェは… いきなりブッこんできやがってよぉ、めちゃくちゃビビっちまったじゃねぇか。まあテメェがいくら鉄砲撃とうと、オレには効かねえんだけどな」
「……」
「つってもまぁ、あんな奴オレにとっちゃどうでもよくてよ。“使徒”になれそうな闇を持ったクズが絡んできたから、ちょーっと遊んでみたってだけで…だからテメェのガッツに免じて解放してやってもいいかな~って思ったんだが…でもよぉ、テメェも奴に聞いたんだろ? 契約には“期限”があるってよ」
そう言って、頭巾の男はわざとらしく悲しげな表情を浮かべ、
「残念だったな…ビリー、オレにたどり着くのがちょっとばかし遅かった………オレな、あいつに言ってた契約期限、間違えちまってたんだ」
そのままのけ反り、ゲラゲラと顔に手を当てて笑った。ビリーは一瞬だけ目を見開き、苦々しそうな表情で舌をうつ。
「テメェが思ってたより早く逝っちまうって知ってよぉ…奴ぁ最期はビビリにビビって、目につく人間手当たり次第にグッチャグッチャ、町から荒野までふらついてよ、お仲間その他お構いなしだ…ハハ! アレだけは結構面白かったかもな」
ビリーは何も言わなかった。
そしてあらぬ方向へ目線を逸らし、しばらく黙ってから…力無く、ひらひらと片手を振った。
「……そんなことよりよぉ…アンタの言う大人の世界ってのは、片っぽの同意なしに契約ができるモンなのかよ?」
うんざりしたようにそう言うと、ビリーは自分の胸元を、力が入らず震える親指でさした。
乱暴に破かれて、はだけたシャツからのぞくその胸元には、いつか悪友の胸に見たものと同じ、怪しげな紋様が浮かんでいた――
「マジで今日はついてねぇ…負けた上に、プリティーな自慢の体にこんなダッセェ落書きされてよぉ」
「あ? おい撤回しろテメェ、超クールで嬉しいって言えよ」
「――っつ!」
頭巾の男はビリーの頭に蹴りを入れると、そのまましゃがみ込んだ。そして、ぐぅっとビリーの顔を覗き込み…ニヤリと悪どそうな笑みを浮かべる。
「テメェは中々有能そうだからよ…ちょーっと協力してもらうことにしたぜ。“契約”として、テメェが期日までにすべきことはひとつ――ある男を、立派な“鍵”に育ててもらう」

* * *

静かな夜の荒野、切り立った断崖の頂上――三人の戦士は、それぞれ測りきれぬ相手の動きを警戒しながら、各々の武器を構え相手を牽制していた。
“悪魔の左”ビリー・ザ・キッドは、突如現れた“災厄を運ぶ風”カラミティ・ジェーンを――ジェーンは、復讐にかられ先にこの均衡を崩そうとするであろう“怒れる草原の戦士”ジェロニモを――ジェロニモは、不意な邪魔に苦々しい顔をする復讐の相手ビリーを。
そのまま息苦しい沈黙がいくらか流れた後…ふいに、ビリーが笑い出す。
「…おいジェーン、何を言い出すかと思ったらよぉ…ジェロニモの仇はオレじゃねぇだと? ハハ、もしかして適当言ってオレを庇ってくれてんのか? まずったぜ…めんどくせぇ女にホレられちまったもんだ」
「アハハ、アンタってホント、冗談のセンスもクソ以下ね。…あたしはね、あんたとジェロニモ、それぞれ両方ぶちのめしてやらなきゃ気が済まないの。勝ち逃げされるのはゴメンだわ…こんな意味の無い決闘で勝手にどっちかに死なれたら、困るのよ」
「おいジェロニモ、聞いたろ? この女はオレたちのゲームをジャマしてぇんだ。だから根拠もねぇこと言って、オレとお前を仲良しこよしさせようとしてるってわけさ」
「ジェロニモ! あたしの話には、まだ続きがあるの。アンタの家族が殺された頃、同じように惨殺された人間がたくさんいたのよ。“犯人”を見たって奴もいたわ。…ビリー、適当言って庇ってるのはアンタのほうなんじゃない? そいつはアンタの――」
――ガァアン!
銃声が響き、ジェーンの顔から数センチ横を弾丸がかすめる。
「…ジェーン 次は本当に黙らせるぜ…」
魔銃を構えたビリーが、低い声で言った。
歴戦のガンマンであるジェーンにとっては、脅しにもならないちゃちな威嚇――しかしビリーの表情には、ジェーンを黙らせる確かな凄味があった。飄々と笑みを浮かべているいつものビリーからは想像もできない、冷たく、しかし激しい表情…
ぐ、とジェーンが口を噤んだのを見ると、ビリーはぱっと表情を変え、ジェロニモを見た。
「テメェの嫁さんとガキはよぉ、最期まで無様に命乞いしてた。オレはそれ見てじっくり楽しませて貰ったぜ。弾は勿体ねぇからよぉ、ブーツのかかとで踏みつぶしてやったんだ。ハハハ…! テメェも見たろ? 虫みてぇに潰れた姿をよ!大事な家族をそんなふうにブッ殺されちまって、マジで惨めだなぁ、テメェ!」
「…………」
ビリーの言葉に、ジェロニモの筋肉がぐぅっと隆起する。
「ジェロニモ! 待って!」
ジェロニモが突進し、戦斧を振り上げた。
同時に身を引くビリーの魔銃が火を吹き、振り下ろされる戦斧をガチン!と火花を散らせて跳ね上げる――
――よぉパット、テメェが残したゲームは中々ハードで悪くねぇぜ…でもよぉ、勝っても、テメェのくやしがる汚ねぇツラはもう見れねぇんだよなぁ…
剛戦斧と魔銃の攻防の最中、ビリーはそんなことを考え…その目は不思議な感情を浮かべていた。
ジェロニモは、その目に一瞬だけ眉を潜めると――

ドシュッ、という湿った音が響く。

次いで、何か重たいものが地に落ちる鈍い音がして…ビリーは、その場に膝をついた。
「…マジかよ ハハ…不死身でも、痛ってぇな…ハハハハ!」
悪魔の左――そう称されたものが、地面に落ちている…ビリーは左腕の肘から下に熱い滴りを感じながら、しっかりと魔銃を握りしめ転がるそれを見て、声を上げてゲラゲラと笑った。
そしてジェロニモがゆっくりと歩み寄ってくると、ビリーは笑うのをやめ、覚悟したように顔を上げる。
しかし、自分を見つめたまま動かないジェロニモを見ると、子供のように首を傾げた。
「…なんだ? その顔…さっさとやれよ。不死身っつってもよぉ、精霊の加護とやらを受けたテメェなら話が違うかもしれねぇぜ?」
「…終わった」
「…あぁ?」
「オレが果たすべきことは済んだ。たった今、オレの妻と子の魂を侮辱した報いを受けさせた…」
ジェロニモはそう言うと、戦斧を下げ――ビリーに背を向ける。
ビリーは、その背中から完全に殺気が消え去ったのを感じ…大きな溜息をついて、のけ反るように夜空を見上げた。
「ふぅ…マジで、今夜は冷えやがる…」
そしてゆっくりと立ち上がると、スタスタと崖の方へ歩いて行った。
「あ~あ、初めてだぜこんなのよぉ…このオレがなぁ~」
「…ちょっとビリー、止まりなさいよ。何する気?」
ジェーンが呼び止めるも、ビリーは気にせず歩き続ける。
「やめだ、やめ。…旦那ぁ! 見てるかー? どーやったって、コイツは『鍵』なんかになりゃしねぇよ! “契約”は果たせねぇ。期限切れでクソみてぇに崩れて死ぬのもダセェしよ、ドロップだ――オレぁ、降りるぜ!」
ここに居ない誰かに向かってか、ビリーは声を張り上げる。
そして切り立った断崖の端――あと一歩で、遥か下に落ちようというところで、ビリーは止まった。
「…良かったじゃねぇか、最後はテメェの勝ちだぜ…32戦29敗、オレの勝ち越しだけどな」
ひとり、そう子供のような顔でククっと笑うと、ビリーは振り向いた。
「ヘイ クソ女! ひとつだけ言っとくぜ。オレの親友はよぉ、良い子ちゃんの保安官だったんだ。アイツが周りの信頼集めて、裏でオレが悪さする…それがオレたちのルールなのさ。…だから、殺しをやるパットを見たとか言ってるバカどもに伝えとけ。ぜーんぶ、このビリー・ザ・キッドが仕組んだことだったってよぉ」
「…ビリー…あんた…」
「オイ、なんだそのキモい顔…そんな憐みなんて御免だぜ。オレは稀代の悪童ビリー・ザ・キッド様だ…悪いゲームにしか興味ねぇ。好き勝手やって楽しんで、遊びが終わりゃあ身を退くんだ。そうやって――」
空を見上げたまま、その体が、ゆっくりと後ろへ傾いていく――
「オレはオレらしく生きて――死ぬのさ」
いつもの飄々とした笑みを浮かべて…――ビリー・ザ・キッドは、底の見えぬ崖の下へ、落ちて行った。

* * * *

――しっかしよぉ、テメェ、軽く不気味だぜぇ。な~んでフツーの顔してオレとつるんでられんだよ? オレが言うのもなんだがなぁ、『クソ理不尽な契約結びやがって、ブッ殺してやる!!』とか思わねぇのか?――
いつだったか、頭巾の男は、ビリーに向かって、そう尋ねたことがあった。
契約期間が過ぎれば、ビリーは死ぬ…そんな契約を結んだにも関わらず、ビリーは存外飄々とした顔で、従順に男に言われた通り仕事をこなしていたからだ。普通ならば、怒り、憎しみをぶつけてくるのが当然だと、頭巾の男は思っていた。
しかし、その時、彼の顔に浮かんだもの――彼は、笑っていた。嘲るでも、おどけるでも、呆れるでもなく、ただ、心から笑っていただけだった。
『べっつにぃ。いつもの遊びと変わらねぇしな。パットが連れてきたターゲットを、オレが制限時間内にぶっ殺す…今回は、アイツが命がけでターゲットを用意した分、オレも命をかけなきゃならねぇ。それだけさ…楽しいじゃねぇか。オレはぜってぇドロップはしねぇ主義だしよ、ゲームってなぁ、懸けるもんがデカいほど、燃えるモンなんだぜ――』

静かな夜の荒野の片隅で…頭巾の男は、その悪ガキを絵に描いたようなニヤリ顔を思い出していた。
「…チッ ま~たダメだったかよ…でもまぁ、オメェのことは嫌いじゃなかったぜ、ビリー」
そう呟くと、はぁと白い息を吐き出し、気だるげに呟いた。
「あ~あ…またイチから使徒くん探さなきゃいけねぇじゃねぇか…ホント、めんどくせぇぜ」

考察
本文

キャラクター説明
「悪魔の左」、「悪童」等の通り名を持つさすらいのガンマン。殺しと悪行が三度のメシより大好きな危険人物。
諸事情により現在は『教会』の使徒になっており、バン・ドレイルと行動を共にすることもある。
自身を家族の仇として追うジェロニモとついに邂逅し、互いに死闘を繰り広げていた。
が、突如現れた乱入者により一時休戦。そして衝撃の真実と彼の真意が語られることになる…。


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  • 覚醒で ATK:60 DEF:70
    超覚醒で ATK:120 DEF:130
    ファイタースタイル時の射程はマジシャンのファイタースタイル程度には長くなってる気がします。
    追加ダメージはよくわかりませんでした。 -- 名無しさん (2016-10-13 12:26:45)
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