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この世界には魔力が存在する。
いや、魔法のような力であらゆる法則が捻じ曲げられている。
その力がどうゆう原理、法則で働いているのか未だ解明されていない。
その力の影響が顕著に見られるのは生物である。
異常に巨大化した陸上生物。重力を無視して飛ぶ生物。生命なき生物等。
その力を研究し自在に操ろうとする者もいる。だが、一般的には不思議な力のまま進歩はない。むしろ深く考えず受け入れることを常識としていた。

シムルグの存在も魔力によるところが大きく、それだけにその力の謎を究明したく研究し続けているらしい。
ルースは昨晩の話を振り返りながらゆっくりと頭の整理をしていた。


気付けば外は明るくなっていた。


(今日、ここを出よう。)

最終的にそう決断した。
いろいろ考えすぎて、結果とまどいや不安に駆られ、タイミングを失うことを酷く嫌う自分に気付いたのだ。

(どうにもならない時は行動あるのみ。閉じこもって怯えていてもなにも変えられない。結果がどうなろうが、それを受け入れるだけさ。)

ルースが自己分析するに、恐らく元々は事前にいろいろ考えすぎて無用に心配し、行動力や判断力を鈍らす性格だったのではないか。結果、機を逸して不本意な結果になる。
事前に組んだ計画通りに事が進まなければそれだけで挫折する。
それを克服する為に考えを煮詰めてしまう前に、とりあえず目先の行動予定を組んだ時点で行動を開始するよう務めてきたのではないだろうか。
心の底に巨大な不安があるにもかかわらず、動かなければならないという強迫観念の方が強く働いている自分から、失われている過去の自分を想像した。

同時に、これまで生きた中で学習したことは忘れたわけではなく、ただ表面的に思い出せないだけなのも解った。
本当は相当臆病で小心者。それを克服したい、又は他人に悟られたくない為に、浅はかで愚かな結果に嘲笑されても行動することを重んじたのだろう。
それを長い間繰り返してきたのだろう。相当刷り込まれているようだ。

(危なく、自分は物事に動じない腹の据わった人間だと勘違いするところだった。これから暫くは自分探しの旅になりそうだな)

自分の弱い所、苦手とする所は結構簡単に見つけられるだろう。だが、長所や得意とする分野は自分を正確に評価できないと見つけられないだろう。ただでさえ自分に対して否定的でとても低い評価をしているのだから、自分の長所を自覚しているとは限らない。

(おっと!考えすぎない。追々解ることさ)

ふと、他へ目をやると朝食の準備が丁度出来たところだった。


(これ食べたら今日出て行くことを伝えよう)