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学校 教室 今日は霧島さんが来ていない 何だろう、又検査なのかな 峯岸「おはいょ!」 幸一「おわっ!?」 幸一「何だよ朝からハイテンションだな」 峯岸「オレ達は若いんだ!元気にいこうぜ」 峯岸「こうして覇気の無い親友に元気を与える、何て良い奴なんだ」 幸一「昨日待ってたのに帰りやがってさ」 峯岸「ありゃ疲れてたから仕方が無い!」 幸一「それを若さで何とかしろよ」 峯岸「若くても疲れるものは疲れる!」 幸一「それって強引すぎないか」 峯岸「そうか?いやオレもそう思うわ」 幸一「コイツは…」 峯岸「そういや霧ちゃん未だ来てないな」 幸一「ああ」 峯岸「結構休んだりするよな、この前も風邪引いたばっかりなのに」 幸一「体が弱いんだろ」 峯岸「あんなにパワフルな性格してるのにな」 幸一「トッシー、今日は部活出れる?」 峯岸「悪ぃ、何か知らんが今日は親と飯食いに行く事になっちった」 幸一「そっか…それなら仕方が無いな」 峯岸「悪いな、今度行くからさ」 幸一「あ、言い忘れてたけど新しい仲間ができたんだ」 峯岸「じゃ5人揃ったって事か?」 幸一「ああ、D組の東君だ」 峯岸「東?誰だそいつは」 幸一「まぁトッシーはフライトに興味が無いから分かんないかも知れないけど」 峯岸「あ、誰か言ってたな。この学校にフライトのエースが居るんだろ?」 幸一「そう!それ」 峯岸「何で又そんな奴が入ったんだよ」 幸一「まぁ色々あってさ、今度着たときに詳しく話すから」 峯岸「もったいぶらないで言えよ」 幸一「駄目だ!こうでもしないと来ないからな」 峯岸「ヤベェ凄い気になる」 キンコンカンコン 幸一「予鈴だ」 とうとう霧島さん来なかったな 又明日ってメールに書いてあったのに 放課後 教室 峯岸「じゃ先帰るわ」 幸一「おう、又な」 峯岸「おつ~」 峯岸去る 気になるな…見に行ってみようか 並木「桜井君、お待たせしました」 幸一「お疲れさん~今日の古文のテストどうだった?」 並木「え…まぁまぁですよ~」 幸一「オレ結構自信あったんだけど71点…トホホ」 並木「あはは、次頑張りましょう」 幸一「ちなみに並木さんは何点だった」 並木「え…っと…」 もしかして悪かったのかな… 並木「どうぞ…」 幸一「すげぇ…97点」 幸一「凄いね、でも何で見せるのをためらったの」 並木「何か…自慢してる気がしましたので」 幸一「今度勉強教えてよ」 並木「ええ、勿論良いですよ。ウフフ」 本当に並木さんは優しくて可愛くてそれに…胸も大きいし 東「何だガレージに行かないのか」 幸一「東君、今行く所」 並木「…お疲れ様です」 東「おぉ…」 並木「レンちゃんは何処ですか」 幸一「それなんだけどさ、今日は霧島さん休みなんだ」 並木「持病ですか」 東「何だアイツ病気持ちなのか」 幸一「うん…ちょっと気になるからオレ見に行ってみるよ」 並木「そうですか」 東「それじゃオレはガレージの整理でもしてるぜ」 幸一「あ、ありがと。適当に広げておいて」 東「ああ」 並木「私も一緒に整理してますね」 幸一「…大丈夫?」 並木「大丈夫ですよ」 東君と2人じゃ上手くやれるか心配だけど… 並木さんも自分を変えるために頑張ってるんだもんな 幸一「分かった、じゃ行ってくるよ」 並木「レンちゃんによろしくお願いしますね」 幸一「うん」 移動 バス亭 次のバスは後5分後か、丁度良いな そう考えていると間もなくバスは到着した こうして聖華病院に行くなんて初めてだな 移動 聖華病院 ロビー 看護婦「診察ですか」 幸一「いえ、面会です」 看護婦「患者さんのお名前は」 幸一「霧島レンです」 看護婦「それでは3階へどうぞ」 幸一「どうも」 移動 コンコン 幸一「霧島さん」 レン「!?」 幸一「入るよ」 レン「あ、待っ…」 ガラッ (CG 下着姿のレン)  幸一「わっ!」 レン「!!」 こんなタイミングって… 幸一「ごめん」 レン「いいから早くドア閉めて!」 ガラ 幸一「その…着替えの途中とは思わなくて」 レン「エッチ…」 幸一「悪気は無かったんだよ」 レン「…」 うわ~完全に怒ってる フェードアウト ガレージ 東「結構色んな物があんな」 東「とりあえず使えそうなものかどうか見ていくか」 並木「私荷物を棚から下ろしますね」 並木「ん!…」 東「おい、そんな重い物…無理するなよ」 並木「大丈夫で…キャッ!?」 ガシッ 東「ったく、怪我でもしたらどうすんだよ」 並木「ごめんなさい」 東「並木は小さな物を運べよ、大きいのはオレがやるから」 並木「…はい」 東「後…」 東「昨日は…悪かったな」 並木「ぇ…」 東「結構きつい事言っちまっただろ」 並木「良いですよ…言われなれてますから」 東「そんな言い方するなよ」 並木「え、ごめんなさい。そんなつもりじゃ」 東「とにかく謝ったぜ」 並木「…はい」 フェードアウト ガラガラ 東「へ~こんな物まで置いてあるんだな」 東「これは随分古臭いやつが出てきたな」 並木「ウフフ」 東「ん?何がおかしいんだよ」 並木「東君も飛行機大好きなんですね」 並木「部品を見てる顔、とっても嬉しそうですよ」 東「…ふん」 並木「私もお手伝いしても良いですか?」 東「じゃこれ拭いてくれよ」 並木「はい!」 フェードアウト 病院 レンの部屋 レン「…」 幸一「いい加減許してよ~」 レン「いいよ」 幸一「ありがとう~はぁ落ち着いた」 レン「でも何で来たの」 幸一「だって学校休んだから心配になってさ」 幸一「又発作がでたの」 レン「…違う」 幸一「じゃ薬を貰いに行ったから」 レン「違う」 幸一「じゃ…なんだろう」 レン「皆には言っちゃ駄目だよ」 幸一「うん…」 レン「実は…昨日貰った携帯ずっといじってたら…寝坊しちゃった」 幸一「はぁ~?!」 レン「だって寝坊で遅刻とか恥ずかしいじゃん」 幸一「それだけの理由で学校を休んだの?」 レン「それだけの理由で学校を休んだの」 レン「たまには地の利を活かさないとね」 幸一「心配して損した~」 レン「お陰で私の下着姿見れたんだから良いじゃん」 幸一「え…ま、まぁ」 こんな時なんて言えばいいんだよ 素直に「うん!」て言えば変態扱いされるし だからって「別に」って言ったら怒りそうだし レン「幸一…」 幸一「え…」 幸一「今…下の名前」 レン「うん」 レン「私の事もレンでいいよ」 幸一「…レン」 うわっ!何かドキドキするな… レン「電話…ありがと」 幸一「あ…うん」 レン「幸一、今日の事は2人だけの秘密だよ」 幸一「分かった…言わないよ」 レン「沙羅達はどうしてるの」 幸一「今はガレージの整理してると思う」 レン「3人で?」 幸一「東君と2人」 レン「それってマズイんじゃないの」 幸一「ああ、マズイ…けど並木さんが自分で選んだんだし」 レン「そっか…」 幸一「でもレンが何でもなくて良かった、オレ帰るね」 レン「待って…」 幸一「未だ何かあるの」 レン「…携帯の使い方教えてよ、よく分からない所があるんだ」 幸一「何処…」 レン「えっと…」 フェードアウト ガレージ 東「ふぅ、大体片付いたか」 並木「私飲み物入れますね」 並木「東君は何のみます?」 東「何でもいいわ」 並木「コーラでいいですか」 東「おぅ」 並木「桜井君が来たらビックリしますよ」 東「あの2人付き合ってるのか?」 並木「レンちゃんは違うって言ってましたけど」 東「そうか、でも完全に桜井が尻に敷かれてるよな」 並木「レンちゃん気が強いですからね」 東「並木は付き合ってるの」 並木「え?付き合ってないですよ~桜井君とは」 東「別に桜井じゃなくてさ、誰かと」 並木「いないですよ、全然無しです」 東「ふ~ん。結構可愛いのにな」 並木「ぇ…そんな、勿体無いですよ~」 東「まぁいいけど」 並木「東君はこの部以外にもクラブに入ってるんですよね」 東「ああ、「メイクエース」って育成所に通ってるよ」 並木「凄いですね、何人ものプロフライターを出した名門じゃないですか」 東「でもオレさ、あんまり好きじゃねんだ」 東「クラブの中にも階級みたいなのがあって、それを上げる為なら平気で他人を落とす」 並木「やっぱりそういうのってあるんですね…ドラマみたい」 東「ドラマの方が筋書きがある分まだマシだろ」 並木「今日は無かったんですか、練習とか」 東「あるよ、もう始まってる」 並木「行かなくて良いんですか?」 東「別に…あそこにオレの求める奴は居ないけどこの部には居るからな」 並木「レンちゃん…ですね」 東「昔は何度か負けたがここ2年位同世代では公式非公式含めて負けた記憶がない」 東「霧島とやるまではな」 東「アイツならプロとだって戦えるかもしれない」 並木「見た目は可愛らしい女の子なんですけどね」 東「一段落したけど、これからどうするんだ」 並木「ちょっとメールしてみます」 ピピッ 並木「後は帰ってくるまでお話でもしませんか」 東「別にいいけど」 東「並木はさ、何でこの部に入ったの」 並木「えっと…変えたかったからです」 並木「弱くて、事あるごとに逃げてた…そんな自分を」 東「入って何か変われた?」 並木「えぇ、変われました」 東「具体的には」 並木「お友達ができましたよ、ウフフ」 並木「私にはこうしてお話しする友達すらいませんでした」 並木「普通の人なら当たり前なのかもしれませんが」 並木「東君は一杯いそうですよね」 東「…どうかな、確かに知り合いは多いけど」 東「案外オレも友達なんて居ないのかもしれない」 並木「そんな事無いですよ」 東「小さい時からフライトの訓練をしてきた」 東「ただガムシャラに飛ぶ事だけを考えて…勝つ事だけを考えて」 東「時が経つに連れて周囲からの期待も感じるようになったし」 東「正直、最近は飛んでても全然楽しくねぇんだ…」 並木「レンちゃん、言ってました」 並木「東君を誘う時、桜井君や私が止めるのを振り切って」 並木「もし東君がフライトの事だけを考えてるのならこの学校には居ないって」 並木「だから可能性はゼロじゃないって」 東「…完敗だな、そんな事まで読まれてたのかよ」 並木「でも私は感謝してますよ」 並木「東君とお友達になれたんですから」 東「お前らって変わってるな」 並木「え…変ですか」 東「さぁ…変なのはオレかもしれないけど」 東「今まで会った奴らは結局の所オレの立場とか名誉とか」 東「そんなものしか見てなかった」 東「お前らは一体誰と友達になりたいんだって…」 東「オレのトロフィーや称号と付き合いたいのかよ」 並木「…レンちゃんと似てますね」 東「霧島と?」 並木「前に桜井君から聞いたんですけどレンちゃんも霧島の子って事でそういう目で見られてたみたいで」 並木「だから東君の気持も分かったんじゃないですか」 東「…なるほどな」
学校 教室 今日は霧島さんが来ていない 何だろう、又検査なのかな 峯岸「おはいょ!」 幸一「おわっ!?」 幸一「何だよ朝からハイテンションだな」 峯岸「オレ達は若いんだ!元気にいこうぜ」 峯岸「こうして覇気の無い親友に元気を与える、何て良い奴なんだ」 幸一「昨日待ってたのに帰りやがってさ」 峯岸「ありゃ疲れてたから仕方が無い!」 幸一「それを若さで何とかしろよ」 峯岸「若くても疲れるものは疲れる!」 幸一「それって強引すぎないか」 峯岸「そうか?いやオレもそう思うわ」 幸一「コイツは…」 峯岸「そういや霧ちゃん未だ来てないな」 幸一「ああ」 峯岸「結構休んだりするよな、この前も風邪引いたばっかりなのに」 幸一「体が弱いんだろ」 峯岸「あんなにパワフルな性格してるのにな」 幸一「トッシー、今日は部活出れる?」 峯岸「悪ぃ、何か知らんが今日は親と飯食いに行く事になっちった」 幸一「そっか…それなら仕方が無いな」 峯岸「悪いな、今度行くからさ」 幸一「あ、言い忘れてたけど新しい仲間ができたんだ」 峯岸「じゃ5人揃ったって事か?」 幸一「ああ、D組の東君だ」 峯岸「東?誰だそいつは」 幸一「まぁトッシーはフライトに興味が無いから分かんないかも知れないけど」 峯岸「あ、誰か言ってたな。この学校にフライトのエースが居るんだろ?」 幸一「そう!それ」 峯岸「何で又そんな奴が入ったんだよ」 幸一「まぁ色々あってさ、今度着たときに詳しく話すから」 峯岸「もったいぶらないで言えよ」 幸一「駄目だ!こうでもしないと来ないからな」 峯岸「ヤベェ凄い気になる」 キンコンカンコン 幸一「予鈴だ」 とうとう霧島さん来なかったな 又明日ってメールに書いてあったのに 放課後 教室 峯岸「じゃ先帰るわ」 幸一「おう、又な」 峯岸「おつ~」 峯岸去る 気になるな…見に行ってみようか 並木「桜井君、お待たせしました」 幸一「お疲れさん~今日の古文のテストどうだった?」 並木「え…まぁまぁですよ~」 幸一「オレ結構自信あったんだけど71点…トホホ」 並木「あはは、次頑張りましょう」 幸一「ちなみに並木さんは何点だった」 並木「え…っと…」 もしかして悪かったのかな… 並木「どうぞ…」 幸一「すげぇ…97点」 幸一「凄いね、でも何で見せるのをためらったの」 並木「何か…自慢してる気がしましたので」 幸一「今度勉強教えてよ」 並木「ええ、勿論良いですよ。ウフフ」 本当に並木さんは優しくて可愛くてそれに…胸も大きいし 東「何だガレージに行かないのか」 幸一「東君、今行く所」 並木「…お疲れ様です」 東「おぉ…」 並木「レンちゃんは何処ですか」 幸一「それなんだけどさ、今日は霧島さん休みなんだ」 並木「持病ですか」 東「何だアイツ病気持ちなのか」 幸一「うん…ちょっと気になるからオレ見に行ってみるよ」 並木「そうですか」 東「それじゃオレはガレージの整理でもしてるぜ」 幸一「あ、ありがと。適当に広げておいて」 東「ああ」 並木「私も一緒に整理してますね」 幸一「…大丈夫?」 並木「大丈夫ですよ」 東君と2人じゃ上手くやれるか心配だけど… 並木さんも自分を変えるために頑張ってるんだもんな 幸一「分かった、じゃ行ってくるよ」 並木「レンちゃんによろしくお願いしますね」 幸一「うん」 移動 バス亭 次のバスは後5分後か、丁度良いな そう考えていると間もなくバスは到着した こうして聖華病院に行くなんて初めてだな 移動 聖華病院 ロビー 看護婦「診察ですか」 幸一「いえ、面会です」 看護婦「患者さんのお名前は」 幸一「霧島レンです」 看護婦「それでは3階へどうぞ」 幸一「どうも」 移動 コンコン 幸一「霧島さん」 レン「!?」 幸一「入るよ」 レン「あ、待っ…」 ガラッ (CG 下着姿のレン)  幸一「わっ!」 レン「!!」 こんなタイミングって… 幸一「ごめん」 レン「いいから早くドア閉めて!」 ガラ 幸一「その…着替えの途中とは思わなくて」 レン「エッチ…」 幸一「悪気は無かったんだよ」 レン「…」 うわ~完全に怒ってる フェードアウト ガレージ 東「結構色んな物があんな」 東「とりあえず使えそうなものかどうか見ていくか」 並木「私荷物を棚から下ろしますね」 並木「ん!…」 東「おい、そんな重い物…無理するなよ」 並木「大丈夫で…キャッ!?」 ガシッ 東「ったく、怪我でもしたらどうすんだよ」 並木「ごめんなさい」 東「並木は小さな物を運べよ、大きいのはオレがやるから」 並木「…はい」 東「後…」 東「昨日は…悪かったな」 並木「ぇ…」 東「結構きつい事言っちまっただろ」 並木「良いですよ…言われなれてますから」 東「そんな言い方するなよ」 並木「え、ごめんなさい。そんなつもりじゃ」 東「とにかく謝ったぜ」 並木「…はい」 フェードアウト ガラガラ 東「へ~こんな物まで置いてあるんだな」 東「これは随分古臭いやつが出てきたな」 並木「ウフフ」 東「ん?何がおかしいんだよ」 並木「東君も飛行機大好きなんですね」 並木「部品を見てる顔、とっても嬉しそうですよ」 東「…ふん」 並木「私もお手伝いしても良いですか?」 東「じゃこれ拭いてくれよ」 並木「はい!」 フェードアウト 病院 レンの部屋 レン「…」 幸一「いい加減許してよ~」 レン「いいよ」 幸一「ありがとう~はぁ落ち着いた」 レン「でも何で来たの」 幸一「だって学校休んだから心配になってさ」 幸一「又発作がでたの」 レン「…違う」 幸一「じゃ薬を貰いに行ったから」 レン「違う」 幸一「じゃ…なんだろう」 レン「皆には言っちゃ駄目だよ」 幸一「うん…」 レン「実は…昨日貰った携帯ずっといじってたら…寝坊しちゃった」 幸一「はぁ~?!」 レン「だって寝坊で遅刻とか恥ずかしいじゃん」 幸一「それだけの理由で学校を休んだの?」 レン「それだけの理由で学校を休んだの」 レン「たまには地の利を活かさないとね」 幸一「心配して損した~」 レン「お陰で私の下着姿見れたんだから良いじゃん」 幸一「え…ま、まぁ」 こんな時なんて言えばいいんだよ 素直に「うん!」て言えば変態扱いされるし だからって「別に」って言ったら怒りそうだし レン「幸一…」 幸一「え…」 幸一「今…下の名前」 レン「うん」 レン「私の事もレンでいいよ」 幸一「…レン」 うわっ!何かドキドキするな… レン「電話…ありがと」 幸一「あ…うん」 レン「幸一、今日の事は2人だけの秘密だよ」 幸一「分かった…言わないよ」 レン「沙羅達はどうしてるの」 幸一「今はガレージの整理してると思う」 レン「3人で?」 幸一「東君と2人」 レン「それってマズイんじゃないの」 幸一「ああ、マズイ…けど並木さんが自分で選んだんだし」 レン「そっか…」 幸一「でもレンが何でもなくて良かった、オレ帰るね」 レン「待って…」 幸一「未だ何かあるの」 レン「…携帯の使い方教えてよ、よく分からない所があるんだ」 幸一「何処…」 レン「えっと…」 フェードアウト ガレージ 東「ふぅ、大体片付いたか」 並木「私飲み物入れますね」 並木「東君は何のみます?」 東「何でもいいわ」 並木「コーラでいいですか」 東「おぅ」 並木「桜井君が来たらビックリしますよ」 東「あの2人付き合ってるのか?」 並木「レンちゃんは違うって言ってましたけど」 東「そうか、でも完全に桜井が尻に敷かれてるよな」 並木「レンちゃん気が強いですからね」 東「並木は付き合ってるの」 並木「え?付き合ってないですよ~桜井君とは」 東「別に桜井じゃなくてさ、誰かと」 並木「いないですよ、全然無しです」 東「ふ~ん。結構可愛いのにな」 並木「ぇ…そんな、勿体無いですよ~」 東「まぁいいけど」 並木「東君はこの部以外にもクラブに入ってるんですよね」 東「ああ、「メイクエース」って育成所に通ってるよ」 並木「凄いですね、何人ものプロフライターを出した名門じゃないですか」 東「でもオレさ、あんまり好きじゃねんだ」 東「クラブの中にも階級みたいなのがあって、それを上げる為なら平気で他人を落とす」 並木「やっぱりそういうのってあるんですね…ドラマみたい」 東「ドラマの方が筋書きがある分まだマシだろ」 並木「今日は無かったんですか、練習とか」 東「あるよ、もう始まってる」 並木「行かなくて良いんですか?」 東「別に…あそこにオレの求める奴は居ないけどこの部には居るからな」 並木「レンちゃん…ですね」 東「昔は何度か負けたがここ2年位同世代では公式非公式含めて負けた記憶がない」 東「霧島とやるまではな」 東「アイツならプロとだって戦えるかもしれない」 並木「見た目は可愛らしい女の子なんですけどね」 東「一段落したけど、これからどうするんだ」 並木「ちょっとメールしてみます」 ピピッ 並木「後は帰ってくるまでお話でもしませんか」 東「別にいいけど」 東「並木はさ、何でこの部に入ったの」 並木「えっと…変えたかったからです」 並木「弱くて、事あるごとに逃げてた…そんな自分を」 東「入って何か変われた?」 並木「えぇ、変われました」 東「具体的には」 並木「お友達ができましたよ、ウフフ」 並木「私にはこうしてお話しする友達すらいませんでした」 並木「普通の人なら当たり前なのかもしれませんが」 並木「東君は一杯いそうですよね」 東「…どうかな、確かに知り合いは多いけど」 東「案外オレも友達なんて居ないのかもしれない」 並木「そんな事無いですよ」 東「小さい時からフライトの訓練をしてきた」 東「ただガムシャラに飛ぶ事だけを考えて…勝つ事だけを考えて」 東「時が経つに連れて周囲からの期待も感じるようになったし」 東「正直、最近は飛んでても全然楽しくねぇんだ…」 並木「レンちゃん、言ってました」 並木「東君を誘う時、桜井君や私が止めるのを振り切って」 並木「もし東君がフライトの事だけを考えてるのならこの学校には居ないって」 並木「だから可能性はゼロじゃないって」 東「…完敗だな、そんな事まで読まれてたのかよ」 並木「でも私は感謝してますよ」 並木「東君とお友達になれたんですから」 東「お前らって変わってるな」 並木「え…変ですか」 東「さぁ…変なのはオレかもしれないけど」 東「今まで会った奴らは結局の所オレの立場とか名誉とか」 東「そんなものしか見てなかった」 東「お前らは一体誰と友達になりたいんだって…」 東「オレのトロフィーや称号と付き合いたいのかよ」 並木「…レンちゃんと似てますね」 東「霧島と?」 並木「前に桜井君から聞いたんですけどレンちゃんも霧島の子って事でそういう目で見られてたみたいで」 並木「だから東君の気持も分かったんじゃないですか」 東「…なるほどな」 ピピッ 並木「あ、桜井君からです」 東「何て書いてあるんだ」 並木「レンちゃんの体調は大丈夫だって、良かった…先に帰ってていいと書いてありますね」 東「そうか、それじゃ帰るとするかな」 並木「東君」 東「ん?」 並木「ありがとうございました、その…お話してくれて」 東「普通だろ」 並木「そ、そうですね」 東「じゃ又明日な」 並木「はいっ、また」 フェードアウト 移動 レンの部屋 幸一「これで一通りの説明は終わったよ」 レン「一杯あるんだね、一度に言われても頭に入らないよ」 幸一「分からなくなったらその時にまた聞いてよ」 レン「うん」 ガチャ 藤田「やっほ~」 幸一「あ、どうも」 レン「瞳さんどうしたの?」 藤田「だって面会時間もう過ぎてるからね」 幸一「うわ、もうこんな時間だ」 幸一「じゃ明日ね、レン」 レン「…うん」 幸一「わざわざスミマセン」 藤田「又会いに来てね」 幸一「はい」 ガチャ 藤田「レンちゃん~♪」 レン「…何」 藤田「気のせいか幸一君「レン」って呼んでなかった?」 レン「…気のせいだよ」 藤田「別に~お姉さんは応援してるからね」 レン「楽しんでるの勘違いじゃなくて?」 藤田「少しね~」 レン「・・・」 フェードアウト 移動 自宅 やっと帰ってきた…まさかこんな時間になるなんてな ガチャ 幸一「ただいま~」 由紀「おかえり」 由紀「最近帰りが遅いじゃない」 幸一「色々あってさ」 由紀「ご飯できてるよ」 幸一「風呂入ってから食べる」 由紀「ごゆっくり」 フェード 移動 自室 幸一「ふ~」 結局今日は並木さんと東君を2人だけにさせちゃったな…何もなければいいんだけど ピピ 幸一「ん、レンからメールだ」 <おやすみ> ぶっ、これだけかよ 何でもいいからメールしたいのかなやっぱり レンらしいと言えばらしいけど レン…かもしかしてオレに気があるのかな まさかね…あんだけ否定され続けてるんだもん流石に無いか 明日こそ顧問の先生を見つけるぞ ふぁ~

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