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学校 放課後 教室 部員が揃った時点でオレは部ができたと思っていた しかし肝心の顧問の先生が見つからないなんて このままじゃ一向に前に進まない、夏の大会も締め切りが迫ってる 五十嵐「桜井」 幸一「…はい」 五十嵐「顧問の先生は見つかったのか」 幸一「いえ…まだです」 五十嵐「まぁ、諦めずに頑張ってみるんだな」 幸一「…はい」 五十嵐に頼まないのには理由がある 飛行機やフライトウイングが嫌いなんだ 何故嫌いなのか誰も知らない、恐らく自分は操縦ができないからだと思う いつの間にかそれがタブーとなって五十嵐=フライトの話しはバツとなってきたのだろう そんな先生に頼めるはずもない、下手に怒らせてしまったら折角成り立とうとしている部そのものが無くなってしまう しかしまさか向こうからこの話しをしてくるとは思わなかった 五十嵐 消える それにしてもこれからどうしたらいいんだ 先生なんてそう何人も居る訳じゃないし他の部を持ってる人もいる でも、ここで挫けちゃ前と同じだ それにあの時とは違う 一緒に活動してくれる仲間がいるんだ 幸一「よし!もう一度お願いしてみるか」 移動 廊下 幸一「先生!このまえの話しなんですけど…」 先生「いや、ちょっと無理だな」 フェード 学校 入り口 幸一「先生、バスケ部と掛け持ちでも良いのでお願いします」 先生「ごめんな、掛け持ちは駄目だ」 幸一「…そうですか」 フェード 学校 教室 幸一「スイマセン…」 先生「顧問の話なら引き受けられないぞ」 幸一「!?」 先生「他の用事なら聞くが、どうした?」 幸一「いえ…何でもないです」 フェード 学校 廊下 幸一「まいったな…」 並木「お願いしますっ!顧問の先生になっていただけませんか」 !!並木さんの声だ レン「お願いします」 レンまで… 先生「悪いな…」 クソ! フェード 移動 職員室 幸一「失礼します」 幸一「先生、どうか部の顧問をしていただけませんか」 先生「だからさっきも言ったけど…」 幸一「どうして引き受けられないんですか」 幸一「せめてしっかりした理由を聞かせてください」 先生「そ、それは…」 幸一「問題児がいるからですか、面倒な事になるからですか」 先生「何を言ってる!」 幸一「はいっきり言ったら良いじゃないですか!面倒はゴメンだって!」 先生「桜井!それ以上言うと謹慎にするぞ!」 幸一「かまいません、このままグダグダと行くよりは」 皆が頑張ってるんだ、オレだってこのままじゃ終われないんだ 先生「そうか、分かった…教師に対し暴言を吐いた事に指導の一環として謹慎処分を課す」 五十嵐「先生、そこまで言わなくても」 先生「五十嵐先生…しかし」 五十嵐「ここは私に任せてもらえますか」 先生「…五十嵐先生に言われては返す言葉もありません」 五十嵐「桜井、来なさい」 幸一「…はい」 移動 空き教室 ガラッ こんな教室あったんだ…随分ほこりが積もってるな 五十嵐「そこに座りなさい」 幸一「はい」 五十嵐は窓を開けるとぼんやりと空を見た 五十嵐「今日は天気がいいな」 五十嵐「こういう日は弁当を持って外で食べるのもいい」 五十嵐「こうして空をゆっくりと眺めるのも悪くない」 五十嵐「桜井」 幸一「さっきはスミマセンでした」 五十嵐「もういい」 幸一「先生…オレ、部を作りたい」 幸一「どうしてもここだけは引けないんです」 五十嵐「…そうか」 五十嵐「入学してから揉め事なんて起こした事無かったのにな」 五十嵐「よっぽどの事なのだろう」 五十嵐「…いいだろう、私が顧問をしよう」 幸一「!?」 幸一「本当ですか!」 五十嵐「お前は私の大切な教え子だ、見捨てるわけにはいかないだろう」 幸一「先生…」 五十嵐「まずは言い過ぎたと他の先生に謝ってきなさい」 幸一「はい!ありがとうございます!!」 ガラッ! 移動 職員室 幸一「先生」 先生「なんだ」 幸一「さっきはスミマセンでした」 先生「…まぁ反省してるみたいだから今回は良いが次は本当に謹慎にするからな」 幸一「次はありませんから心配しないでください」 先生「何?」 フェード  画面 黒 やったぞ!遂に部ができた! 皆に知らせないと 移動 ガレージ 幸一「おーい!」 東「何だよ、遅かったな」 並木「お帰りなさい」 幸一「やったぞ!顧問の先生が見つかった!」 東「!!」 レン「本当?」 並木「わ~!やりましたね」 幸一「これで部ができるよ」 ガラ! 峯岸「ういっす~!」 幸一「あ、トッシー!」 レン「珍しいお客さんだね」 峯岸「ちょ!一応部員だっつーの」 東「お前が峯岸か、オレは東。よろしくな」 峯岸「よろり~ってイケメンだな、おい」 東「…変な奴だなお前」 幸一「でもどうしたんだよ」 峯岸「今日は部活が早く終わったから来たんだろ~」 並木「峯岸君、部ができたんですよ」 峯岸「マジか!先生は誰?」 幸一「聞いて驚くなよ、五十嵐なんだ」 峯岸「はぁ~!?」 並木「そんなに驚く事なんですか?」 峯岸「そりゃ自分から地雷踏みに行くようなもんだろ」 レン「でもなってくれるなら地雷でも何でもいいよ」 幸一「トッシー明日は来れそう?」 峯岸「おお、向こうは休みだから顔出すぜ」 幸一「それじゃ明日はこれからの活動について話し合おうよ」 東「ああ、分かった」 並木「では放課後又ここで…ですね」 レン「うん」 東「それじゃオレはクラブに行くから帰るぜ」 幸一「明日ね」 並木「私も帰りますね」 レン「バイバイ」 2人消える 峯岸
学校 放課後 教室 部員が揃った時点でオレは部ができたと思っていた しかし肝心の顧問の先生が見つからないなんて このままじゃ一向に前に進まない、夏の大会も締め切りが迫ってる 五十嵐「桜井」 幸一「…はい」 五十嵐「顧問の先生は見つかったのか」 幸一「いえ…まだです」 五十嵐「まぁ、諦めずに頑張ってみるんだな」 幸一「…はい」 五十嵐に頼まないのには理由がある 飛行機やフライトウイングが嫌いなんだ 何故嫌いなのか誰も知らない、恐らく自分は操縦ができないからだと思う いつの間にかそれがタブーとなって五十嵐=フライトの話しはバツとなってきたのだろう そんな先生に頼めるはずもない、下手に怒らせてしまったら折角成り立とうとしている部そのものが無くなってしまう しかしまさか向こうからこの話しをしてくるとは思わなかった 五十嵐 消える それにしてもこれからどうしたらいいんだ 先生なんてそう何人も居る訳じゃないし他の部を持ってる人もいる でも、ここで挫けちゃ前と同じだ それにあの時とは違う 一緒に活動してくれる仲間がいるんだ 幸一「よし!もう一度お願いしてみるか」 移動 廊下 幸一「先生!このまえの話しなんですけど…」 先生「いや、ちょっと無理だな」 フェード 学校 入り口 幸一「先生、バスケ部と掛け持ちでも良いのでお願いします」 先生「ごめんな、掛け持ちは駄目だ」 幸一「…そうですか」 フェード 学校 教室 幸一「スイマセン…」 先生「顧問の話なら引き受けられないぞ」 幸一「!?」 先生「他の用事なら聞くが、どうした?」 幸一「いえ…何でもないです」 フェード 学校 廊下 幸一「まいったな…」 並木「お願いしますっ!顧問の先生になっていただけませんか」 !!並木さんの声だ レン「お願いします」 レンまで… 先生「悪いな…」 クソ! フェード 移動 職員室 幸一「失礼します」 幸一「先生、どうか部の顧問をしていただけませんか」 先生「だからさっきも言ったけど…」 幸一「どうして引き受けられないんですか」 幸一「せめてしっかりした理由を聞かせてください」 先生「そ、それは…」 幸一「問題児がいるからですか、面倒な事になるからですか」 先生「何を言ってる!」 幸一「はいっきり言ったら良いじゃないですか!面倒はゴメンだって!」 先生「桜井!それ以上言うと謹慎にするぞ!」 幸一「かまいません、このままグダグダと行くよりは」 皆が頑張ってるんだ、オレだってこのままじゃ終われないんだ 先生「そうか、分かった…教師に対し暴言を吐いた事に指導の一環として謹慎処分を課す」 五十嵐「先生、そこまで言わなくても」 先生「五十嵐先生…しかし」 五十嵐「ここは私に任せてもらえますか」 先生「…五十嵐先生に言われては返す言葉もありません」 五十嵐「桜井、来なさい」 幸一「…はい」 移動 空き教室 ガラッ こんな教室あったんだ…随分ほこりが積もってるな 五十嵐「そこに座りなさい」 幸一「はい」 五十嵐は窓を開けるとぼんやりと空を見た 五十嵐「今日は天気がいいな」 五十嵐「こういう日は弁当を持って外で食べるのもいい」 五十嵐「こうして空をゆっくりと眺めるのも悪くない」 五十嵐「桜井」 幸一「さっきはスミマセンでした」 五十嵐「もういい」 幸一「先生…オレ、部を作りたい」 幸一「どうしてもここだけは引けないんです」 五十嵐「…そうか」 五十嵐「入学してから揉め事なんて起こした事無かったのにな」 五十嵐「よっぽどの事なのだろう」 五十嵐「…いいだろう、私が顧問をしよう」 幸一「!?」 幸一「本当ですか!」 五十嵐「お前は私の大切な教え子だ、見捨てるわけにはいかないだろう」 幸一「先生…」 五十嵐「まずは言い過ぎたと他の先生に謝ってきなさい」 幸一「はい!ありがとうございます!!」 ガラッ! 移動 職員室 幸一「先生」 先生「なんだ」 幸一「さっきはスミマセンでした」 先生「…まぁ反省してるみたいだから今回は良いが次は本当に謹慎にするからな」 幸一「次はありませんから心配しないでください」 先生「何?」 フェード  画面 黒 やったぞ!遂に部ができた! 皆に知らせないと 移動 ガレージ 幸一「おーい!」 東「何だよ、遅かったな」 並木「お帰りなさい」 幸一「やったぞ!顧問の先生が見つかった!」 東「!!」 レン「本当?」 並木「わ~!やりましたね」 幸一「これで部ができるよ」 ガラ! 峯岸「ういっす~!」 幸一「あ、トッシー!」 レン「珍しいお客さんだね」 峯岸「ちょ!一応部員だっつーの」 東「お前が峯岸か、オレは東。よろしくな」 峯岸「よろり~ってイケメンだな、おい」 東「…変な奴だなお前」 幸一「でもどうしたんだよ」 峯岸「今日は部活が早く終わったから来たんだろ~」 並木「峯岸君、部ができたんですよ」 峯岸「マジか!先生は誰?」 幸一「聞いて驚くなよ、五十嵐なんだ」 峯岸「はぁ~!?」 並木「そんなに驚く事なんですか?」 峯岸「そりゃ自分から地雷踏みに行くようなもんだろ」 レン「でもなってくれるなら地雷でも何でもいいよ」 幸一「トッシー明日は来れそう?」 峯岸「おお、向こうは休みだから顔出すぜ」 幸一「それじゃ明日はこれからの活動について話し合おうよ」 東「ああ、分かった」 並木「では放課後又ここで…ですね」 レン「うん」 東「それじゃオレはクラブに行くから帰るぜ」 幸一「明日ね」 並木「私も帰りますね」 レン「バイバイ」 2人消える 峯岸「この後どうする?」 幸一「え、帰んないのかよ」 峯岸「折角遊べるんだからよ」 レン「じゃ幸一の言ってた新しいアイス屋さん行きたいな」 幸一「そういえば前に行こうって言ってたよね」 峯岸「うっし!決まりだな」 移動 アイス屋 幸一「ここがそうだけど」 レン「へぇ~中々お洒落なお店だね」 峯岸「霧ちゃんも気にするんだ」 レン「…それどういう意味」 峯岸「なんでもないで~す」 幸一「入ろうよ」 店員「いらっしゃいませ」 峯岸「何にするかな~」 幸一「オレはペパーミントにしよう」 レン「私はバニラがいいな」 峯岸「じゃオレはジャイアントチョコスペシャルにするぜ」 幸一「何だそれ」 峯岸「ここに書いてある」 通常アイスの3倍の大きさ…すげぇ レン「・・・」 幸一「こんなの食べられるのかよ」 峯岸「いけるいける」 フェード 店員「お待たせしました」 店員「ペパーミントのお客様」 幸一「はい」 コトッ レン「綺麗な色してるね」 幸一「少し食べてみる?」 レン「うん」 店員「バニラのお客様」 レン「はい」 コトッ バニラアイスは小さなウサギの形をしていた レン「…可愛い」 店員「ジャイアントチョコスペシャルのお客様」 峯岸「ヘイ!」 ガツッ! 幸一「うげっ!?」 レン「…何コレ」 峯岸「…ははは」 トッシーも笑うその量はとても3倍ではすまないように見える 店員「ごゆっくり」 幸一「トッシーちゃんと食えるか」 峯岸「…完食したら腹壊しそうだな」 レンはそんな状況を無視しメニューを見ながら自分のバニラアイスをペロペロ舐めている 幸一「口にアイスついてるよ」 レン「ぇ…あ」 そばにあるティッシュで口を拭く 峯岸「…エロいな」 幸一「…確かに」 バニラアイスがアレに見えない事もない レン「ん…何か言った?」 峯岸・幸一「なんでもないです!」 レン「…峯岸君、アイス溶けてるけど」 峯岸「これどうやって食うんだよ」 フェード 店員「ありがとうございました、又のお越しを」 レン「美味しかった、又来ようね」 峯岸「うぷっ…気持わりぃ…」 幸一「止めたのにさ」 峯岸「もっとだよ、体張って注文を阻止しろよ」 幸一「どれだけ自己中なんだよ」 峯岸「調子悪くなったからオレは先に帰るわ」 幸一「気をつけろよ」 峯岸「おう~じゃな」 レン「またね」 峯岸消える レン「私もそろそろ帰らないと瞳さんが心配するから」 幸一「分かった、バス停まで送るよ」 レン「…うん」 フェード 場所移動 バス停 辺りは夕闇に落ちている レン「ごめん、帰り道と逆なのに」 幸一「いいよ、もしレンに何かあったら藤田さんに怒られちゃうからね」 遠くから強い光がこっちに来る…バスだ レン「…そっか」 幸一「ん?」 レン「だったら無理して送ってくれる必要ないから」 幸一「え…急にどうしたの」 レン「今日はありがとう、じゃあね」 レンはオレの返答を聞く間もなくバスの中へ入っていった 幸一「レン…どうしちゃったんだよ」 窓を覗くもまったく目を合わせようとしないままバスは出発していった 幸一「…」 バスの姿が無くなるまで見送り家に向かって歩き始めながらオレは考えていた 何かまずい事言っちゃったのかな… とりあえずメールしておこうかな ピピッ <どうしたの?何か気に触ったなら謝るよゴメン  又明日学校でね              > ピピ 幸一「返信くるかな」 フェード 移動 自室 結局来なかったか… 時計を見ると0時をまわっていた 幸一「部のスケジュールとか考えないと…明日は色々決め事もあるし」 フェード 幸一「ふぅ…大体決まったかな」 幸一「ってもう3時じゃないかよ、急いで寝ないとな」 電気を消し布団に入る ピピピッ 携帯だ…今頃誰だよ かちゃ <着信 霧島さん> 幸一「レン?!」 何だろうこんな時間に… ピッ 幸一「…もしもし」 レン「…」 幸一「レン?」 レン「…こんな遅い時間に電話してゴメンね」 幸一「いいよ、どうしたの?」 レン「夕方の事…謝ろうと思って」 幸一「もう気にしてないよ、でもビックリしたかな」 レン「…ごめん」 幸一「早く寝ないと又寝坊しちゃうよ」 レン「…そしたら休む」 幸一「ええっ、明日は…ってもう今日か。大事な会議があるんだからちゃんと来てよ」 レン「じゃ起こしに来て」 幸一「え…」 レン「もう寝る、おやすみ」 幸一「う、うん。おやすみ」 プツッ 起こしにきてって…あそこまで片道1時間以上かかるぞ 8時に学校ってことは、7時には病院に着きたいからここを出るのは6時前?! 今が…3時17分…オレの睡眠時間終わった… フェード 病院 レンの部屋 レン「…はぁ」 レン「何であんな事言ったんだろう…」 レン「…変な気持」 フェードアウト

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