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学校 教室

今日も霧島さんは学校を休んでいる

こんな事なら携帯番号を聞いておくべきだったかな

結局昨日の出来事が頭から離れず今日もオレは声をかけれずにいた

一度言われてしまうと周りの全員がそう思っているような気がして言葉が出ない

先生「今日のプリントを霧島さんに渡してくれる人はいませんか?」

幸一「はい…オレが持っていきます」

オレ、霧島さんに何て言えばいいんだよ…

放課後 教室

何だ…もう誰もいないじゃないか

今は霧島さんに会いたくない、できるだけ教室にいてこのまま逃げてしまいたい

峯岸「おいっす」

幸一「…おいっす」

峯岸「誰か入るって言ってくれた奴はいるのか」

幸一「正直言うと、あれから1人も声かけてないんだ」

峯岸「おいおい、霧ちゃんに怒られるぞ」

幸一「分かってるよ…でも引いちゃってる自分がいてさ」

峯岸「お前がそれでどうするんだよ!」

峯岸「あの霧ちゃんだってお前が言ったから一緒に動いてるんだろ」

峯岸「霧ちゃんとクラスの溝をお前が埋めてやるんだろ、それはオレじゃできねぇ事なんだよ」

(クソ!)

幸一「トッシーに何が分かるんだよ!こんな気持になんかなったことないくせに」

峯岸「わかんねぇよ!オレは峯岸俊樹で桜井幸一じゃねぇからな!」

幸一「そんなの答えになるかよ!」

幸一「こんな事になるならフライト部なんて考えなきゃ良かったんだ」

峯岸「桜井、お前さっきから自分の事ばっかりで霧ちゃんの事全然考えてないじゃねぇかよ」

幸一「…じゃぁオレにどうしろってんだよ!」

峯岸「オレはバカだから上手くは言えないけどよ、自分自身を信じれなきゃ相手なんて信じれないだろ」

幸一「…」

峯岸「会ったばかりの霧ちゃんはろくに会話もしてくれなかったよな」

峯岸「オレも初めは慣れてないせいかと思ってたけどそうじゃないって感じた」

峯岸「ぶっちゃけあんまり関わらない方がいいって考えた時もあったしな」

峯岸「でも桜井、お前だけはそれでも毎日アタックしてたよな」

幸一「…それは」

峯岸「ビックリしたけど内心根性あるなって思ってたんだぜ」

峯岸「最近じゃオレとも話しをしてくれるようになったしな」

峯岸「お前があの時動かなかったら霧ちゃんはずっと変わらなかっただろうよ」

峯岸「相手の心を動かすって物凄ぇ事だよ。霧ちゃんみたいな子ならなおさらだ」

峯岸「彼女はお前を信じたんだぜ?お前が応えなくてどうすんだよ。前の霧ちゃんに戻っても良いのかよ」

幸一「…嫌だ、折角ここまで来たんだから」

峯岸「霧ちゃんにそんな情けない姿見せんなよ」

幸一「ごめん…そうだよな」

峯岸「頑張れよ桜井、クラスの全員がお前の敵になってもオレ様が守ってやっからよ」

幸一「それは好きな女にでも言ってやれよ」

峯岸「えーアタシ幸一君になら初めてをあげてもいいわよーウッフ~ン」

幸一「キモ~」

フェードアウト

ウェイト

フェードイン

峯岸「じゃオレは部活にいくぜ」

幸一「ありがとうトッシー」

峯岸「又ラーメンおごれよ」

幸一「ああ」

峯岸いなくなる

(最後の言葉、オレが霧島さんに言ったのと同じだ)

言いたい事を言ったら少し気分が楽になったな

遅くならないうちに霧島さんのところへ行こう

移動 聖華病院

藤田「あれ、幸一君じゃない」

幸一「どうも、霧島さんはいますか?」

藤田「あっゴメ~ン、今隣町の病院に行ってるのよ」

幸一「移動したんですか?!それで学校にも来てないのか」

藤田「検査をするには隣町まで行かないとね。明日には戻ってくるから」

幸一「そうですか…」

藤田「レンちゃんに会いに来たんでしょ」

幸一「はい…このプリントを渡してくれと頼まれまして」

藤田「良いわ、帰ってきたら渡しておいてあげる。それより」

幸一「なんですか?」

藤田「聞いたわよ、部を作るんだって?凄いじゃない」

ドキッ

幸一「は…はい、でも…」

藤田「レンちゃんね隣町に行く時飛行機の本や高校の大会本なんか買って持って行ってたわよ」

幸一「え…」

藤田「学校では幸一君が頑張ってるはずだから私も何かしないとって」

幸一「…霧島さんが」

藤田「君が来たあの日からレンちゃんはずっと部活の話しばっかりだもん」

オレは…霧島さんの気持ちまで裏切る所だったんだ

藤田「あんなに物事に取り組むレンちゃんは初めて見るな~流石は幸一君ね」

幸一「オレは…何もしてませんけど」

藤田「そんな事ないでしょ。私も応援してるから頑張ってね!」

幸一「…ありがとうございます」

移動 廊下 

まさか家の鍵を教室に忘れるなんてな~

今日は母さん夜番だから帰ってくるのも遅くなるし

霧島さん、そこまで考えてくれてたんだな

無理して作らなくてもいいとか言っておきながら自分はしっかり期待してたんじゃないか

そう考えると霧島さんが無性に可愛く感じた

あれ、サッカー部の人達だ。こんな遅くまでやってるんだ

トッシーはいるかな、お礼ぐらい言っておくか

居ないな…ってあれ先輩達ばっかりじゃないか

何処か隠れる場所は…あ、前にトッシーが言ってたあの死角がある

とっさに隠れたお陰で先輩達に見つからずにすんだ

部員「あの1年生意気だよな」

部員「峯岸だろ?何でも今日キャプテンに部の掛け持ちさせてくれって言ったらしいじゃん」

部員「そりゃキャプテンも切れるよ、ただでさえアイツにポジション取られてイラついてるのに」

トッシー…なんで

部員「お陰でボコボコにやられてたよな、いい気味だぜ」

う、ウソだろ?!

部員「ちょっと上手いからって調子に乗ってるからああなるんだよ」

部員「今頃泣いてるぜ、ハハハ」

トッシー!まさか…

移動 教室

ガラッ

幸一「トッシー…」

峯岸「ぉ…なんだ桜井か」

幸一「どうしたんだよ?!その傷は!」

峯岸「ヘヘッ、ちっとな」

幸一「すぐ手当てしないと」

峯岸「大丈夫だって、2,3日したら治るさ」

峯岸「桜井、オレフライト部に入部するぜ」

幸一「…やっぱり」

峯岸「やっぱりって何だよ」

幸一「さっきサッカー部の人たちが話してるのを聞いてさ」

峯岸「そっか…じゃ説明する手間が省けて楽だな」

幸一「どうしてあんな事したんだよ」

峯岸「言っただろ、オレはバカだから上手く言えないって」

峯岸「オレにできるのはこうして行動を起こすことだけだ」

幸一「トッシー」

峯岸「言っておくけどサッカー部は辞めないぜ、あくまで掛け持ちだからな」

幸一「ありがとうトッシー」

峯岸「全くだよ、あつ~いキスでもしてもらいたいぜ」

幸一「してやろうか?」

峯岸「おい!やめろ気持悪いから」

幸一「冗談に決まってるだろ、アハハ」

峯岸「ちょ、笑わせるなよ体中痛ぇんだから」

幸一「大きな借りができたな~」

峯岸「その借りはこれからのお前の行動で示せよ」

幸一「ああ!もう大丈夫だよ」

峯岸「うっし、お前のおごりでラーメンでも行くか!」

幸一「おう!今日は好きなだけ食っていいぜ」

峯岸「お、いいね~マジで食うぜ!オレは」

幸一「怖ぇな~」

移動 自宅

幸一「うぇ…」

付き合って食ったら気持悪くて駄目だ

本当に食いやがって、もう今月はお金無いぞ

母さんは未だ帰ってきてないんだな

移動 自室

幸一「ふ~スッキリした」

今日は1日色々あったな

初めてトッシーと面と向かって言い合ったし

霧島さんの想いも分かった

なにより3人目のメンバーが入ったんだ

後2人、必ず見つけてみせるぞ
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