*E95−2 秘書官機出撃(攻撃SSリスト)


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フェイクトモエ攻撃 投稿者:よっきー@海法よけ藩国


敵影を発見するや否や反射的に指が動いた。トリガーを引き絞る。

「くそっ、くそっ、くそぉっーーーーー!」
「落ち着けよ、そんなんじゃ当たる弾も当たりゃしない」

後ろから声がかかる。名前も知らないコパイロットだ。
急造のチーム。絶望的な状況がそのまま反映されているかのようだ。

「これが落ち着いていられるかってんだ!わかってんのか?」
「司令部がやられた。キノウツンにフィーブル、越前もだ」
「それがわかっていながら何でお前らはそんな冷静にしていられるんだよ!」

それまで黙っていたもう一人のコパイロットが突然口を開いた。

「来るぞ。5時の方向。回避パターンはデルタ……といっても通じんか。適当にやれ」

反射的に操縦棹を傾けると、一瞬前まで俺たちがいた場所を弾が通り過ぎていった。

「いいか、お前が熱くなるのは勝手だが。俺たちまで巻き込むんじゃない。
俺たちがこうやって空に上がってきているのは復讐のた」
「インメルマンターン。今なら後ろを取れる」

どうもこの声には不思議な力でもあるのか、いわれたとおりに体が動く。
十数秒の後には、敵の背面にピタリとフェイクトモエの銃口があっていた。

「俺たちがこうやって上がってるのは、復讐のためじゃないって、分かってるだろ?
 だったら自分の役目を果たすことをまず考えろ。
 お前の役目ってのはそうやって怒鳴り散らすことだったのか?」

俺は何も答えずにトリガーを引き絞る。
敵に向かって吸い込まれるかのように放たれる銃弾。
いつの間にか、俺の心の中からはただ闇雲に怒り狂う気持ちは消えうせていた。

「ふ……こうやって、また一人少年が兵士になる、か……」

何か聞こえたような気がしたが、俺は無視することにした





フェイク秘書官機攻撃 投稿者:助清@外交班


その時、突然動員が掛かった。
黒オーマとの戦いで疲れ果てていたアイツは、
今俺の前で契機と格闘している。

「笑えない、ね」

そう、笑えない。
良くあちこちで会っては言い合い、
時には殴り合いにすらなりかけたアイツの国が、丸ごと吹き飛んでしまったのだ。
余りにもあっけなく、そして余りにも悲しい。

「でも、ソイツに随分ポーカーの貸しがあったんだろ?」
「そりゃあ、な。アンタに義足の一つでも買ってやれる程度には。」
「ハハハ、そいつぁ良い。もっとも、俺はまだ五体満足だがな……来るぞ!」

かっ飛ばして来た甲斐があった。
覚悟なんか決める前に目前に現れた敵機の編隊。
問題ない。腹なんて一瞬で決まる。
相手の土手っ腹だけ目掛けて、矢の様に火力を叩き込むだけ。

「回避は任せな!」

言われるまでもない。初めからそのつもりで、自分はファイアトリガーしか握ってない。

「おもっくそ回避運動する。揺れるぜ!でも外すなよ!!」

やれるものならやってみろ!
必殺必中の心意気。
疲れ果てた体に、秘書官使用のトモエリバーは怒涛のGを掛けてくる。
まぁ、その程度、さっき切り結んだ黒どもに比べればはっきり言って問題外だ。
ズキリと腕が痛む。
問題ない、問題ない。
焼き払われたアイツの事を考えれば、むしろ心地が良いくらいだ。

「ターゲット、ロック………」

急加速、急上昇、キリモミ飛行にエンジンカット。
なにか変な動きをすれば良いわけじゃない!と言いたくなるが、相棒は的確に敵の攻撃を掻い潜った。

だから、後は引き金を引くだけ。

「仇だ、覚悟しろッ!」





フェイク空戦シーンSS 投稿者:藤野俊彦@FEG


「さて行こうか?」
 そういいながらスロットルを最大出力にするようコパイロットに頼む。
 ヘッドオン!
 一瞬にしてすれ違う自機と敵機、と思われたがその瞬間敵機がバラバラになって撃墜されていた。
 すれ違い際にミサイルを命中させていた。まさに神業である。
 「ふん!」
 鼻を鳴らしながら斜め上へのインメルマンターンすなわちシャンデルで敵の真上を取る。無防備な敵機の背面が見える。そのまま武装を切り替えトリガーを引く。
 機首下のジャベリンが発射。敵に突き刺さる。

 爆発!

 破片に当たらぬように敵の爆炎を突き抜けて飛翔する鉄の鷲。

 A71-E W4/フェイクトモエリバーそれが鷲の名前である。
 長年ハンガークイーンとなっていたが今ここに本来の性能が発揮されることとなった機体である。

 「ちぃっ、後ろか!」
 後方レーダーの反応があったロックオンされている。
 そのまま速度を落として機体強度限界のハイG高速バレルロール。
 敵がオーバーシュートした。
 その瞬間に翼下に懸架されたミサイルを放つ。
 「甘い・・・」
 そのミサイルを回避しようとする方向に向けてジャベリンを放つ。
 命中するジャベリン。
 「残存敵機は?」
 「まだまだいますよ」
 コパイの声は不思議と安心したような声だった。
 「そうか。全て落とすぞ!」
 「了解」
 鉄の鷲は敵に向かって再び加速する。
 他の鉄の鷲も次々に敵機を落としていく。
 「俺たちは絶対に負けられないんだ」
 何処かからか通信が入る。
 「貴様らなんかに負けてたまるかぁ!」
 「そうだ!俺たちは勝つぞ!」
 「勝つんだ!」
 「勝利を!」
 そんな声が戦場に木霊する。
 いつの間にかこの戦場の支配者は15機の鉄の鷲になっていた。





ルージュ再戦:攻撃SS 投稿者:猫屋敷兄猫@ナニワアームズ商藩国


爆音を響かせて、真っ白な機体が飛び立つ。
フェイクトモエリバー…わんわん帝國が誇る超速戦闘機、その秘書官機である。
グングンと高度を上げて行くその姿を、整備士の犬士が猫士が見送る。
靴を揃え、ビシッと指の揃った敬礼を、天高く昇る白鳥の如き機体へと送っている。

一方、高高度へと上がったフェイクトモエリバー内。
そのコックピットは異色を極めた。
わんわん帝國のパイロットに、にゃんにゃん共和国のコパイロット…。
その逆もあり、犬猫混成の部隊編成であった。
しかも、所属する藩国もバラバラである。
はてない国・森国・南国…髪の色も肌の色も違う人達が必死で操縦していた。

「出力はこんな感じで良いのかな?」
初めての機体に戸惑いながら、メイン操縦を行うパイロット。
「索敵、開始…。」
レーダーの反応を見ながら、計器類の確認をするコパイロット。
「攻撃準備、いつでもトリガー引けます。」
武器の状態を確認しつつ、トリガーに手をかけるコパイロット。
戦闘準備が着々とすすめられていく。

「敵機、発見!」
レーダーに反応。索敵担当のコパイから機内通信が入る。
「OK。横っツラから叩きましょう。」
急速旋回の操縦。体にかかる凄まじいGに耐えながら指示をする。
「攻撃、よく狙って!お願いします。」
「落ち着いて…落ち着いて…。」
攻撃担当、トリガーにかけた手を、引く。

腹に響くような、重く鈍い音を轟かせて、撃ち出される銃弾が虚空を裂く





戦闘SS 投稿者:九頭竜川@愛鳴藩国


フェイクトモエリバー(以下、フェイクT)は速度に特化した機体である。
その先鋭的なシルエットを見るがいい。
鋭角なシルエットと巨大なエンジン。申し訳程度に付く手足がI=Dの名残をとどめている。
フェイクTはI=Dに飛行能力を付与したわけではなく、飛行機に手足をつけてI=Dにしたとも言われる機体だ。

「ぬ、ぬ、ぬぬぬー!」
パイロットはシートに押さえつけながら操縦桿を握り、圧倒的なGに耐えていた。
気圧服による身体への加圧により血流を確保しているが、生半可な身体では即座にブラックアウトし、そのまま空飛ぶ棺おけとなる。
パイロットはサイボーグであればこの機体を乗りこなせるのかと思い、自分の弱気に舌打ちする。
(いくらジリ貧とはいっても、まだ負けたわけじゃない)
フェイクT自体の索敵装置とオペレーターによる接敵情報を頼りに敵の機影を探す。
目視で見える距離ではない。敵はまだ先だ。

フェイクTの戦術はきわめてわかりやすい。
「その有無を言わさぬ速度で」
「敵の背後を付き接近」
「必殺の一撃の後、速やかに離脱」
というものだ。いわゆるヒットアンドウェイが定石となる。
期待の運用はその設計思想と合致するもので無ければならない。
フェイクTの思想とは…「高機動力を活かした圧倒的近接戦闘の実現」。そのまんまともいう。
圧倒的な速度を生み出すために、犠牲にしたものは数知れない。それでもフェイクTはこの道を選んだのだ。

フェイクTの戦術ディスプレイには敵の飛行経路に合わせ接敵進路が表示されている。
そのラインに沿って飛ぶフェイクTは一本の槍であった。
そのとき敵機の進行方向が予想進行方向から外れ始めた。
「ちちっ! まさか気づかれたか!」
こちらの知らない未知の索敵手段があれば、それもまたありえることだろう。
しかしパイロットは機体と、そして眼下の新世界に住む人々のことを信じる。
私がフェイクTを、我々を送り出した人々を信じないで、なにをつかむ事ができようか。
今、がむしゃらに掴まなければならないものは、敵機の討ち果たした向こうにある。
アフターバーナーON。
エンジンに燃料を投入し、更なる推力を搾り出す。
「速度こそがこの機の攻撃力だ!」
次第に狭くなる視界を必死ににらみつけながら、敵機への背後からのアプローチに挑む。
「まってろよー、赤! 今オレたちの意地の一撃を食らわせてやる!」
燃料系が景気よく回る。
まるでスロットのリールのようだ。
回る先にはどんな結果が待っている・・・?
「スリーセブンできめてやるぜっ!!」
フェイクTは勝利を掴み取るために、空を駆けた





ルージュ再戦SS フェイクトモエリバー攻撃 投稿者:刀岐乃@越前藩国


越前の上空は黒い影で覆い尽くされていた。

敵の大型爆撃機。レーダー以外の防空設備のない越前藩国にとって、
この距離まで近づかれたのは、致命的だった。

威容と言って70mほどの凶鳥が腹にかかえているのは、滅びを呼ぶ
漆黒の羽。それが一度舞い散れば、なんの防御施設もない越前は木端微塵に吹き飛ぶだろう。

指揮所のモニター越しにその光景を見ていたオペレーター、ハッカー達は、しかし、最後まで
その声を、指を止めることはしなかった。最後の最後まで、ここで得た情報を他国へと。ただ

それだけを考えていた。

人は、あまりにも絶望的な状態に置かれると絶望するよりも、その時できることをやろうとす

るらしい。墜落する飛行機のパイロットは墜落するその瞬間まで操縦桿を握っているというが

、まさにその心境であった。

「敵機体、下部に熱源反応。爆撃準備のようです」

こんな時まで、彼らは冷静に状況を報告すると、指揮を執っていたセントラル越前の方を見た

。みな、そこに悲壮の色はない。やるだけはやりきったというような、そんな清々しささえそ

こには感じられた。

「敵から取れるだけのデータ、通信のつながるすべての国に送信しました」

それが最後だった。もうやれることもない。

ある者は誰かと手を取り合い、ある者は主君とうなづきあい、ある者はこんな時まで笑みを浮

かべ…。

その時を待った。
一秒…
二秒…
三秒…

最初に異変に気付いたのは、まだ年端もいかぬ犬妖精の少年オペレーターだった。

「あ…あれは…」
「え…?」

その声に、オペレーター達が我に帰ったようにモニターをのぞき込み、レーダーを確認する。

「あ…ああ…」

それは、暗雲からさす一陣の光のように。

「あれは…大きな鷲…?」

暗い闇夜を斬り裂いて。

「あれは、あれは…!」

絶望を殺し。

「フェイク!!!!!」

明日をそこに呼ぶために!

「フェイクトモエリバー!!!!」

歓声が響き渡る。同時に、にわかに水を得た魚のようにオペレーターに活気が戻る。

「敵味方識別信号確認。…フェイクトモエリバーです!それも帝国秘書官専用機!」

空がぱっと晴れた気がした。気がつけば明日はこんなに近くまで来ていた。

フェイクトモエリバーの編隊は、空を鋭角に切り裂いて飛ぶと、そのコードネームに相応しい獰猛な、しかし優雅な飛行を見せると、猛然と敵の飛行部隊に襲いかかった
ルージュ再戦SS フェイクトモエリバー攻撃



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