ブレトンウッズ体制

ブレトン・ウッズ体制とは、第2次世界大戦後の国際通貨体制の枠組みのことで、1944年に米国ニューハンプシャー州のブレトン・ウッズにおいて、大戦後の国際通貨体制を検討する会議が開かれたことからこの呼び名が付きました。

ブレトン・ウッズ体制による国際通貨体制の枠組みは、金本位制にもとづく固定相場制で、ドル以外の通貨はドルと、公的保有のドルは金と交換ができるというものでした。

また、IMF(国際通貨基金)の創設が合意され、1946年に実際にIMFが設立されました。

各国は、ドルを機軸としてレートが定められた自国の通貨について、上下1%の範囲に固定レートを維持することが義務付けられました。

一方、アメリカは他国の通貨当局から要求があった場合には、いつでも1オンス=35ドルで金とドルの交換に応じる義務を負ったのです。

なお、為替レートについては、著しい国際収支の不均衡が発生する場合には、IMFの承認を得て変更することが可能とされました(いわゆる通貨の切り上げ、切り下げ。)。

このブレトン・ウッズ体制の下に、戦後の世界経済は再スタートを切ることになったのです。
最終更新:2007年12月03日 17:12