ゾンビ

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ゾンビ - (2024/04/15 (月) 01:03:59) のソース

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**一般的なゾンビ
ゾンビとは、何らかの力で死体のまま蘇った人間の総称である。
綴りは「Zombie」。「ゾンビー」または[[「ゾンビィ」>DIO]]と伸ばす表記揺れも存在する。

現在では「生ける死体」としての意味で用いられる事が多いが、元来は実体を持つ妖怪全般を表す言葉である。
「ゾンビ」は、元はコンゴで信仰されている神「ンザンビ(Nzambi)」に由来され、
「不思議な力を持つもの」をンザンビとして呼ばれており、人や動物、物などに対し、使われていた。
これがコンゴの奴隷達により、中米・西インド諸島に伝わり、「ゾンビ」と呼ばれるようになり、「不思議なもの」→「妖怪」へと変わっていった。
また、[[ブードゥー教>サメディ男爵]]では司祭により墓場から復活させられ、奴隷として扱われる「疲れを知らない労働力」といった扱いで、
これは毒や薬などで仮死状態にさせた人間が覚醒するのを、「死亡した人間が蘇った」と見せるという説が最も一般的である。
現地では実際に目撃例もいくつかあり、真偽の程はいずれにせよゾンビとは人を襲う魔物の類ではなかったようだ。

現在のゾンビ像を決定付けたのは、1968年のジョージ・A・ロメロのアメリカ映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』で、
この作品でロメロはブードゥー教のゾンビに「生きた人間を餌食にしようとする」「噛まれた者も同じ存在になる」などの吸血鬼の特徴を混ぜ込み、
新たな恐怖の対象である「生ける死体」を作り上げた。
これより古い作品でも「死体が何者かによって生き返って操られる」といったキャラクターは登場しているが、
こうしたアンデッド達は今のゾンビとはイメージがかなり異なる。
例として、『[[ウルトラセブン]]』の第33話(1968年)に出てくる「シャドウマン」は劇中ではっきり「解剖用の死体が宇宙人に操られている」とされているのだが、
防腐剤のホルマリンの匂いまでする(魂などではなく死体そのものが動いている)のに「半透明」「壁をすり抜ける」など、ほぼ完全に幽霊のイメージである。
そして現在のゾンビに繋がるもので最も有名なのが1978年の続編的作品『ゾンビ』(原題『Dawn of the Dead』)で、
この映画によって「ゾンビ」という言葉が世間に普及した。
上記の二つの映画と1985年の『死霊のえじき』(原題『Day of the Dead』)の三作品が「ロメロ三部作」と呼ばれ、
この一連の映画に登場するゾンビは&b(){「ロメロゾンビ」}と呼ばれる。
-ロメロゾンビの特徴
--肉が腐っているからか動きが緩慢である
---一方で菊池秀行の『魔界都市シリーズ』では「常に[[火事場の馬鹿力>キン肉マン]]状態」なので素早かったりする。&s(){勝手に自滅(筋肉断裂)しそうだが}
--頭部を破壊されると活動を停止するが、他の部位では中々動きを止められない&br()([[既に死んでいる>ザベル・ザロック]]のでショック死とかは有り得ない。まぁ横真っ二つにすれば(頭部から切り離された)下半身は活動停止するだろうが)
--[[火]]に弱い
--知能や思考は無く、生前の記憶や習慣に従って行動する
--生きた人間の肉を喰らうために人を襲う
--ゾンビに噛まれた者はゾンビ化する&link_anchor(*1){*1}
作品によって特徴は異なるだろうが、後発のゾンビは殆どがこの"ロメロゾンビ”の影響下にあると言える。

ロメロ以降は数多くのゾンビ映画が作られ、一時期下火になったが、それこそゾンビの如くまたじわじわとその数を増やしつつある。
&s(){『[[マーベルゾンビーズ>アメコミ]]』などという怪作が生まれたりも}
それらでは原因が化学薬品や特殊な細菌といったSF的なものにシフトされ、一種のパニック映画の様相を呈している物も多い。
またゲームではゾンビを主題にした所謂「[[サバイバル>クリス・レッドフィールド]][[ホラー>ジル・バレンタイン]]」が一ジャンルを築いている。
一部ではこれらのゾンビをブードゥーのゾンビと区別するために、ロメロの映画に倣って生ける屍(Living Dead)と分類・呼称している。

一方、『[[ダンジョンズ&ドラゴンズ>ドレイヴン]]』をはじめとするファンタジーRPGでは[[邪悪な魔術師や司祭>デイモス]]が魔法で作り出したモンスター扱いであり、原典に近い
(コンピューターゲームとかだと(個人で作るには数が多すぎるため)「邪神から溢れ出た瘴気(魔力)の影響で勝手に動き出した」と言う場合も多いが)。
[[かつてはキリスト教の影響でブードゥー教そのものを邪悪扱いしている作品も多かったし…。>COMP]]

また、『仮面ライダー』シリーズでは、1980年の『[[仮面ライダー(新)>スカイライダー]]』第42話に「ゾンビーダ」というゾンビ&b(){ー}(原文ママ)を操る怪人がいたが、
ほぼ完全に呪術士っぽいキャラ(杖の力でゾンビを操ってたり、ご丁寧に「わしの術によってよみがえった死人」とまで説明している)だったのに対し、
2017年には、[[殺人ウイルスのパンデミックとデンジャラスなゾンビがモチーフの敵ライダーが登場する作品>仮面ライダーエグゼイド]]も誕生している。
&s(){2016年の時点でもゾンビ映画を隠しモチーフに入れてるように思える[[ライダー作品>仮面ライダーアマゾンアルファ]]が出てるのは内緒だ}
&nicovideo(so35702001)

#region(参考:ニコニコMUGENwikiに存在する「ゾンビ」のタグが付けられたページ一覧)
#list_by_tagsearch_cache(ゾンビ,100)
#endregion

***付録:ゾンビ以外の「動く死体」の種類
#region(一覧)
:スケルトン|
動く骸骨。筋肉無しで動いているのでSF作品(バイオハザード系)には出し辛い。
:マミー|
所謂ミイラ。エジプトの影響で[[包帯男>アナカリス]]が基本だが、日本の即身仏なども含まれる。乾燥しているため火に弱いと言うのが定番。
:グール|
食屍鬼。元々は&s(){[[吸血鬼に噛まれた非童貞・非処女、>アーカード]]}[[妖怪腐れ外道]]みたいな存在だったが、『D&D』以降はアンデッド扱いが定番に。
:ヴァンパイア|
吸血鬼。元々はグールと大差が無かったが、『[[カーミラ]]』『[[ドラキュラ>ドラキュラ伯爵]]』の影響で「夜の貴族」的な大物のイメージに。
:リッチ|
邪悪な魔術師が永遠を求めて自らアンデッド化した者。詳しくは[[デイモス]]参照。
:フレッシュゴーレム|
死体から作られた[[ゴーレム]]([[魔力で動くロボ>獅堂光]])。要は[[フランケンシュタイン]](ただしフランケンシュタインに魔力要素は無い)。
:アンデッド|
動く死体や幽霊をひっくるめた呼び名。「不死者」と訳される事も多いが、「[[死なない>藤原妹紅]]」ではなく「[[既に死んでいる>ザベル・ザロック]]」なので厳密には誤訳
(「不死者」にあたる言葉は「イモータル」。対する「死すべき定めの者=寿命がある者」が「[[モータル>モータルコンバット]]」)。
余談だが『[[仮面ライダー剣>仮面ライダーブレイド]]』では「アンデッドを先祖として生物が誕生した」事になっている。
更には殺せず封印するしかないので、純粋に「不死者」と言う意味のようだ。
平成ライダーで本来のアンデッドに近いのは[[オルフェノク>仮面ライダーファイズ]]の方だろう(吸血鬼(吸精鬼)とされる[[ファンガイア>仮面ライダーキバ]]も生物であってアンデッドではない)。

#region(参考:ニコニコMUGENwikiに存在する「骸骨」のタグが付けられたページ一覧)
#list_by_tagsearch_cache(骸骨,100)
#endregion
#region(参考:ニコニコMUGENwikiに存在する「吸血鬼」のタグが付けられたページ一覧)

※あくまでも「吸血する鬼」でしかないので、生物(非アンデッド)も多数存在
#list_by_tagsearch_cache(吸血鬼,100)
#endregion
#region(参考:ニコニコMUGENwikiに存在する「不死」のタグが付けられたページ一覧)

※イモータルも多数存在
#list_by_tagsearch_cache(不死,100)
#endregion
#endregion

&i(){(以上、一部Wikipediaより抜粋して改変)}

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**MUGENにおけるゾンビ
//以下2項目に分けて説明
***システム上のバグとしての呼称
MUGENでは主にタッグ戦(simul)で起こるバグを表す言葉として用いられる。

タッグでは、どちらか片方のキャラの体力が0になった(KOされた)にも拘らず、
そのキャラが倒れる事なく行動していたり、妙な挙動を起こすバグが発生する事がある。
殆どは稀に起こる程度なのだが、キャラによっては毎度このバグを起こす場合もある。
特にkong氏製作の『[[MVC>MARVEL VS. CAPCOM]]』キャラは、先に倒されるとほぼ確実に[[ビクンビクン>バスケ]][[跳ね回った>コイキング]]かと思うと、
突如起き上がりゾンビ化する『ドーン・オブ・ザ・デッド』もびっくりな状況になる。
また、アフロン氏製作の一部のキャラ([[春日舞織]]、[[ミズチ]]等)にも発生が確認されており、
こちらはKOされると倒れずにラウンドが終了するまで後退をし続ける。

このシュールっぷりをネタとして楽しめない事もないのだが、
場合によっては勝敗にも大きく影響するので大会を開く際には厄介な存在でもある
(本来有利だったはずのチームが相手側に発生したこのバグのせいで逆転負けなど)。
「バグ無しでの決着を望みたい」と考えている視聴者は多いと思われるので、
動画として公開する場合、出来るだけバグが発生するようなキャラを出すのを極力避けるか、
知識があるなら該当するキャラのファイルの記述を修正して未然に防ぐなどしておく事をお勧めしたい。
#region(対処方法)

多くの場合、怪しい挙動の原因となっているステートコントローラーのトリガーが、
「RoundState」だけを監視し「Alive」を監視しておらず、暴発防止として不十分なためだと思われる。
一対一の戦いなら自分が「Alive = 0」になればその時点で決着であり、
「RoundState」が2から3に移行するが、チームモードではそうではない。
そのため「RoundState」の監視だけではコントローラーが実行され続けてしまう。

よって、大抵の場合は原因となっているコントローラーに以下のトリガーを追加すれば防止できる筈である。
>triggerall = Alive = 1

あるいは[statedef -3]に以下の記述を追加する方法もある。
>[state -3] 
>type=ctrlset 
>trigger1=life=0 
>value = 0 
>
>[state -3] 
>type=ChangeState 
>trigger1=life=0 
>trigger1=prevstateno=5150 
>trigger1=stateno!=5150 
>value = 5150 

#endregion
なお、先述のアフロン氏のキャラの場合は外部AI製作者が予めこの点を修正している場合が多い。

また、このバグとは別に格闘ゲームにはたまに[[モノホンのゾンビ>ザベル・ザロック]]がいる事がある他、
厳密にはゾンビではないが死者が[[復活>リザレクション]]したという形で参戦していたり、
ゾンビを[[呼び出す>ストライカー]]などして[[攻撃手段に>エンヤ婆]][[用いる>レッドアリーマー]][[者>ゲッコー・モリア]]や、[[技の演出で自身がゾンビ化する者>マルコ・ロッシ]]もいる
([[彼女>ジル・バレンタイン]]は呼び出したのではなく襲ってきたゾンビを回避しているのだが)。
//このwikiでは露骨なリョナ系は管轄外ですのでしかる場所でどうぞ

//ニコMUGENではおもに[[クーラ>クーラ・ダイアモンド]]の改変キャラである[[Isabeau]]や[[骸>紫鏡]](主にアレンジモード)が有名だろう。
//またニコMUGENではゾンビを攻撃手段とする者が「[[ネクロ>アリス(アシュラブレード)]][[マンサー>のぶ子]]」と呼ばれる事が多い。
//関連キャラの羅列は不要かと

***MUGENキャラクターとしてのゾンビ
The Pizzaman氏による[[ジル・バレンタイン]]の召還アシストとして登場するゾンビを単体キャラ化したものが公開されている。
|参考動画&br()&nicovideo(sm12210872)|

****出場大会
#list_by_tagsearch_cache([大会],[ゾンビ],sort=hiduke,100)
#co(){
''更新停止中''
#list_by_tagsearch_cache([更新停止中大会],[ゾンビ],sort=hiduke,100)
''凍結''
#list_by_tagsearch_cache([凍結大会],[ゾンビ],sort=hiduke,100)
}
//***出演ストーリー

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&aname(*1,option=nolink){&color(red){*1}} 
ロメロ作品では「ある日突然死者達が蘇った」のであり、ゾンビが発生した原因は不明のままで、
劇中のニュースで一応「衛星の爆発による放射線汚染の影響」などと説明されるものの、それが正しいのかはシリーズ通して説明されない。
また、作品によってはゾンビと全く関係無い死因で死んだ人間もゾンビ化しており、&b(){死因に関係無く全ての死者が蘇る(ゾンビ化する)}事が示唆されている。
そのため、ロメロ作品で「ゾンビに噛まれてゾンビ化」した場合は「ゾンビに噛まれる→その傷が原因で死亡→ゾンビ化」というプロセスを辿った事になる。

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//タグ管理用スペース(タグを変更した時は内容をこちらにコピペ上書きしてください)
//ゾンビ,不死,魔物