Valkyrie -The Power Beauties-

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Valkyrie -The Power Beauties- - (2022/10/26 (水) 10:14:01) のソース

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『 Valkyrie -The Power Beauties- 』は、1995年にDISCOVERYが製作・発売したPC98用格闘ゲーム。

**概要
PC98の&del(){エロ}格闘ゲームとしては既に『人形使い』や『クィーン・オブ・デュエリスト』、『[[V.G.>ヴァリアブル・ジオ]]』等が存在していたが、
これらは98のハード性能の問題もあり、対戦ツールとしては正直あまり良い出来ではなかった。
しかしこの『ヴァルキリー』は、挙動やジャンプだけでも先行作品を上回るものがあり、
通常技コンボやキャンセル必殺技といった当時の一般格ゲー並の動作を淀みなく行いつつ対戦が可能であった。
その完成度から、PC98の格闘ゲーム最高峰と評する声も高い。

基本ストーリーは、魔法の国からこちらの世界に修行に来た魔女っ子たちが次期女王の座を賭けてライバル達とサバイバルマッチを行う、
というもので、魔法少女シリーズというよりは『魔女っ子メグちゃん』の影響が強い。
プレイヤーの立場は「いい年して魔法の存在を心から信じている」という理由で試合の審判に選ばれた主人公(?)の男だが、割愛。
作品名とは裏腹に、[[ヴァルキリー]]及び[[北欧神話>オーディン]][[の神々>ロキ]]は一切登場しない。

『V.G』や『[[あすか120%]]』と違ってコンシューマー展開されなかった、
というかぶっちゃけエロゲーなので知名度は低いが、格闘要素はしっかり作り込んであり、
部室PCにインスコして存分に対戦を楽しんだ思い出を持つ今や40代のおっさんも少なからずいる…
…多分いると思う、いるんじゃないかな、そういう事にしてください。
当時としては珍しく草の根BBSで修正パッチがアップされていたが、
現在のように誰でも気軽にネットが使える時代ではなかったため持っていないユーザーも多く、
ただでさえマイナーなレトロゲームという事もあって、やり込みや研究は個人レベルにとどまっている。
//VGはコンシューマー出てるから削除
//あすか120%もコンシューマーで出ています。もともとの文意は「コンシューマー移植された『V.G』や『あすか120%』のようにコンシューマー展開されなかった」だったと思います。読み取りにくいので接続詞を変えておきます

作中曲は隠れた名作。
作曲はHuMI氏こと佐野広明氏。『[[魔法少女リリカルなのは>高町なのは]]』の音楽担当の人である。
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**システム
PCゲーなので基本はキーボード操作で、弱強パンチキックの4ボタン+方向キーorテンキー。
外付けジョイスティックにも対応しているが、コマンドが十字キー向けなのでキーボードでも操作は快適。
主なシステムとしては、
-パワーゲージ無し
-超必殺技は体力ゲージが赤くなったら何度でも使用可能
-二段ジャンプあり
-バックダッシュはあるが、前ダッシュは無い
-弱攻撃から強攻撃へ繋がる
-空中ガードあり
-一部の空中必殺技または地上発生で空中に飛び上がるタイプの必殺技は、技の途中や出終わった際に通常技を出すことができ、そこからさらに空中必殺技に繋がるものがある&br()(必殺技→通常技→必殺技といった具合。2回目の必殺技を出すと以降の派生は不可能)。&br()また、間で通常技を出さず、必殺技→必殺技とすることもできる
とここまではまぁ当時の常識レベル。
しかし地上・空中問わず、その状態で出せる必殺技・超必殺技を1発目からガードキャンセルできるため、
これを理解してくると恐ろしいまでのガーキャンゲーと化す。
また、避けや前転などの回避動作がないので、飛び道具の有無が試合の支配率に大きく影響する。

**キャラクター
-ストーリーあり
>[[夢空萌慧]](ゆめぞら もえ) 英田佐里(あいだ さり) [[戸川めぐみ]]
>[[友原敦子]](ともはら あつこ) [[白樺羽紗木]](しらかば うさぎ) [[青山桃子]]

-ラスボス・格闘モードのみ使用可能
>後醍醐乃霧(ごだいご のむ、現女王)

キャラランクは全てが高性能かつ飛び道具での制圧力が異常な女王が最強でほぼ間違いない。
だが他キャラも一発逆転のとんがった要素を持つため、そう極端なキャラ差は無いが、やり込んでくると大体次のようになると思われる。
高い技性能とゲームシステムと噛みあった性能で頭一つ抜けて強い萌慧・めぐみ。癖は強いがハマれば強い敦子・バランス型だが溜めキャラな佐里は中位、ゲームシステムと噛み合わず待ち・固めに弱い桃子・羽紗木は下位といったところか。

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**MUGENにおけるValkyrie -The Power Beauties-
2009年、にゃん☆鬼龍氏の根性キャプによって青山桃子・友原敦子が作られ、
AkagiK氏がこれをベースにしてより原作性能に近付けた桃子と、さらに戸川めぐみ・白樺羽紗木を公開した。
原作仕様そのままだと凶悪すぎるという事もあって、
両者ともパワーゲージ追加、ガードキャンセルはゲージ使用前提といったMUGEN用調整がなされている。
2012年にはにゃん☆鬼龍氏により、夢空萌慧、mer氏により夢空萌慧・英田佐里・後醍醐乃霧が公開され全キャラが揃っている。
基本的におっさんホイホイだが、実は[[脱衣KO]]は無いので18歳以下の君でも安心。
ニコMUGENにおいては、巫女キャラでAIもある青山桃子にはちらほら出番があるようだ。
WinMUGEN用キャラは全キャラに外部AIが存在されている他、mer氏の1.0用のキャラには簡易AIがデフォルトで搭載されている。
今後の活躍に期待したい所である。

また、当時のゲームマシンのスペック事情と比べて、
今のPC性能とMUGENという組み合わせによって移植されたキャラクター達は、原作以上の機動力を持っている。
当時では実現できなかった「アーケードゲームレベルの機動力」を以て活躍してくれる事だろう。

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