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#image(mothra1964368.jpg,width=400,title=正義の怪獣)
&font(23,b,i,red){モスラーヤモスラ}
1961年の映画『モスラ』を始めとする東宝製作の怪獣映画に登場した巨大な蛾の[[怪獣]]。
卵から生まれた幼虫は繭を作り成虫へと羽化する。
インファント島の守り神で小美人(『ゴジラVSモスラ』ではコスモス、平成モスラシリーズではエリアス)と呼ばれる、
小さな妖精と共に暮らしている、平和を愛する怪獣である。
カラフルな色合いと平和を愛する善良な怪獣という事で人気も高く、映画への出演も多い。
小美人がモスラの意思を通訳し代弁できるおかげで人間との意思疎通がある程度行えるのも他の怪獣との違いと言える。
東宝怪獣としての活躍は多く、[[ゴジラ]]や[[ラドン]]と共に東宝三大怪獣と称されている。
幼虫は口から吐く粘着性の強い糸で相手の動きを封じる戦法を得意とし、
成虫は翅を覆う毒鱗粉を放ち相手を苦しめたり、高速飛行から繰り出す翅チョップ、羽ばたきによる突風の他、
シリーズによっては多彩な光線技を駆使して様々な敵の怪獣と戦ってきた。
タッグ戦や複数で一体のゴジラを相手にしているとはいえ、対ゴジラ戦の戦績が良く、
4戦3勝1敗とゴジラとの戦績は随一の高さを誇る。
#region(モスラ出演映画一覧)
***昭和シリーズ
-モスラ(1961年)
-モスラ対ゴジラ(1964年)
-三大怪獣 地球最大の決戦(1964年) -幼虫のみ。
-[[ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘>エビラ]](1966年)-成虫のみ。
-怪獣総進撃(1968年)-幼虫のみ
***平成VSシリーズ
-ゴジラvsモスラ(1992年)
-ゴジラvsスペースゴジラ(1994年)-フェアリーモスラのみ。
***平成モスラ3部作
-モスラ(1996年)-新モスラ及びその親にあたるモスラ、他にフェアリーモスラも登場。
-モスラ2 海底の大決戦(1997年)-形態としてレインボーモスラ・水中モードモスラが登場。
-モスラ3 キングギドラ来襲(1998年)-形態として鎧モスラが登場。他にフェアリーモスラと原始モスラ(幼虫)が登場。
***ミレニアムシリーズ
-ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年)-「最珠羅」として登場(主に成虫)。
-ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003年)
-ゴジラ FINAL WARS(2004年)-成虫のみ。
***モンスターバース
-ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年)
#endregion
//MUGENキャラのほとんどがバトラをストライカーにしていたため、以降の説明が分かりやすいように簡単なバトラの説明をregion外に
また、モスラの亜種である%%ツンデレ%%「バトラ」が存在する。詳細は[[バトラ]]のページを参照。
[[地球生命>オロチ]]が環境汚染などに対し[[造り出した>コダラー]][[怪獣>シラリー]]でありモスラと同様に地球の守護神というべき存在であるが、
「守護」を目的とするモスラとは相反し、「破壊」を目的としている存在であり、その名は「バトルモスラ」の略である。
ただし、[[ゴジラ]]との戦闘では最終的に%%モスラに助けられたのでデレて%%モスラと協力しゴジラと戦った。
戦いの後はゴジラと相打ちになったバトラの遺志を継ぐ形でモスラは地球に迫る巨大隕石の破壊へ向かう事になる。
このモスラと共闘した場面を再現して『[[ゴジラ 怪獣大決戦]]』ではモスラの隠し[[超必殺技]]に
バトラを[[呼び出して>ストライカー]]共に攻撃するというものがある。
#region(各作品での設定や活躍など)
***モスラ(1961年)
太平洋上の南洋諸島にインファント島の存在が発覚し、主人公達は調査に向かうが、
調査団の中にいたある人物が島の妖精・小美人を見世物にするべく攫ってしまう。
興行として歌わされる小美人だったが、その歌はインファント島の守護神・モスラを呼び覚ますためのものであった。
やがて卵から孵化したモスラは小美人を求めて日本へ上陸。
各地を蹂躙した上東京タワーを破壊(ちなみにこれが特撮映画史上初の東京タワー破壊シーン)し、そこで繭になり成虫へと進化した。
最後は主人公達の手によって小美人を返され、彼女らを連れて島へ帰った。
***モスラ対ゴジラ(1964年)
ゴジラシリーズ初登場。この作品からモスラは「人間に味方する正義の怪獣」として定着しはじめる。
台風によって流されてきた卵をゴジラから守るために寿命が残り僅かなのを承知で日本に飛来し、ゴジラと対決した。
毒鱗粉や空中攻撃、時にはゴジラを引きずり回すなど善戦するモスラだったが、熱線をまともに受けて大きな痛手を負い、卵を庇うように力尽きる。
#image(343dce00[1].jpg,width=400,title=幼虫は結構リアルな見た目)
しかしその後、小美人の歌に応えるかのように卵から双子の幼虫が誕生。
親の仇を討つべくゴジラに怯む事無く挑み、糸でゴジラの動きを封じて海に転落させて勝利した。
その後、小美人と共にインファント島へ帰って行った。
***三大怪獣 地球最大の決戦(1964年)
双子の幼虫の片割れが前作に引き続き登場。もう1体は死亡した事が小美人から語られている。
キングギドラが襲来し、これを迎え撃つためゴジラとラドンを説得するが応じなかったため、単身で挑んでいく。
人間寄りの立場のモスラに対し、初めは非協力的だったゴジラとラドンも流石に見ていられなかったのか遂に動いて共闘し始め、キングギドラを撃退した。
***ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘(1967年)
レッチ島に漂着した主人公達や、秘密結社「赤イ竹」に拉致されたインファント島民を爆発が迫る島から助け出すべく登場。
本作では[[エビラ]]がメインの(ゴジラの)対戦相手を務めている事もあり、総合的な出番は少なめ。
この時はあくまで島民達の救出が目的であるため、ゴジラに戦いを挑まれた際には翅チョップで転倒させる程度に留めている。
このモスラは一部資料によっては上記2作の幼虫が変態した姿ともされている。
***怪獣総進撃(1968年)
昭和シリーズ最後の出演となった本作では幼虫のみが登場。
インファント島ではなく怪獣ランドで暮らしており、小美人や従来の作品のモスラとの関連はない。
キラアク星人にコントロールされ、北京や東京を襲撃したが、
コントロールが解けた後は、キングギドラとの戦いでクモンガと共に糸攻撃で他の怪獣達をサポートした。
***ゴジラVSモスラ(1992年)
#image(mothraVS.jpg,title=可愛らしさは随一のVSシリーズ版)
本作で平成シリーズに初登場。
悪天候で地中から露出した卵が、船で運ばれている途中に海上で孵化した。
そこに居合わせていたゴジラ、更に乱入してきたバトラとの戦いに巻き込まれ島へと逃げ帰るが、
コスモス(旧作の小美人にあたる)が攫われたため、助け出すため日本へ上陸したあと、国会議事堂で繭を作り成虫となる。
この作品の成虫は昭和版とは違って触角から超音波光線を出す能力を持ち、また鱗粉には光線を反射させる効果がある。
そして時同じくして成虫となったバトラや、海底火山に飲み込まれるもそれをも通り抜けたゴジラと横浜で激突。
紆余曲折を経てバトラと和解し、タッグを組んでゴジラをダウンさせるとこまで追い詰めた。
だが、海へ連れ去ろうとした所にゴジラが目を覚まし、バトラの首に噛み付いて致命傷を負わせる。
やがてバトラの最期を見届けたモスラはゴジラ諸共海へと落下させ、封印する。
そして、本来バトラに課せられた使命であった「[[地球に迫る巨大隕石の軌道を変える事>νガンダム]]」を成し遂げるべく宇宙へと旅立っていった。
***ゴジラVSスペースゴジラ(1994年)
『ゴジラVSモスラ』の映像を流用する形で登場。
分身であるフェアリーモスラを地球に派遣し、[[スペースゴジラ]]の脅威を伝えている。
&s(){その一方で、作中人物からはモスラに付着したゴジラ細胞がスペースゴジラを生み出した一因とも推測されていた。}
&s(){…まぁ、その人物は[[ビオランテ]]の件も挙げていたし、そもそもモスラは地球を救うために宇宙に上がったので責任を求めるのは可哀想だが。}
***平成モスラ3部作(1996~1998年)
#image(新モスラ.jpg,width=500,title=多彩な形態)
ゴジラVSシリーズの後に展開された平成モスラシリーズには、
「新モスラ」「グリーンモスラ」「モスラレオ」などと呼ばれるモスラや、その母親にあたる個体が登場。
デスギドラに苦戦する母親を救援しようと、成長途中にもかかわらず孵化したため歴代モスラの中でも小柄である。
やがて屋久島で成虫へと変態し、力尽きた親に代わって多彩な光線技を駆使してデスギドラを封印した。
続編でも敵に苦戦した後にパワーアップを遂げ、「水中モードモスラ」や「鎧モスラ」などの超進化でキングギドラなどの強敵を倒した。
特に鎧モスラは歴代の東宝怪獣の中でもトップクラスの強さを持っている。
デザイン方面ではややつり目の複眼など、他のモスラに比べキリっとした感じが強いがこれは「少年らしさ」を意識しているらしい
(実際の性別は従来同様に雌)。
ちなみに本シリーズには「フェアリー」という、眷属である小型のモスラも登場する。
『VSスペースゴジラ』に登場したフェアリーモスラを思わせる外見ではあるが、
あちらが分身体であったのに対しこちらは別個の存在であるなど設定は根本から異なっている。
//平成モスラの説明は昭和にも出ている幼虫の後の方がいいかと
***ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年)
#image(img_2[1].jpg,width=400,title=VSシリーズ版とは違い、リアルさが目立つ大怪獣総攻撃版)
ミレニアムシリーズ初登場の本作では「インファント島の守り神」ではなく、
「護国聖獣」としての登場。そのため普通のモスラとは色合いなどが違っており、
幼虫状態が1カットのみの登場で次の場面ではもう既に繭状態となるなど特徴的である。
「護国三聖獣・海の神」であり、名前も「最珠羅」となっている。
従来のモフモフとした蛾のようなデザインから蜂のようなデザインになっているのが特徴。
攻撃法も尾から針を飛ばすという所が正に蜂である。
***ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003年)
#image(Mothratsos.jpg,width=400,title=初代の正統派リメイクといった感じ)
本作は1961年版モスラとの繋がりがあり、登場する個体は初代の子孫である。
初代ゴジラの骨を兵器化する事をよしとしない小美人の意思のもと、
三式機龍([[メカゴジラ]])に代わってゴジラと戦うため、日本に飛来した。
ゴジラとの戦いでは『モスラ対ゴジラ』を思わせるかのように鱗粉や強風で応戦。
しかし、その後駆け付けた双子の幼虫をゴジラの熱線から庇って爆散してしまう。
その後は機龍の攻撃で怯んだゴジラが幼虫2匹に糸で絡まれて機龍ともども海底深くへと沈んでいき、
幼虫達もインファント島へと帰って行った。
***ゴジラ FINAL WARS(2004年)
かつて地球に襲来した[[ガイガン]]に戦いを挑むも敗れ去ったとされている。
その子孫が、再起動したガイガンと[[モンスターX>カイザーギドラ]]の同時攻撃に苦しむゴジラを援護する形で現れる。
ガイガンと空中戦を繰り広げ、敵のブラディッドカッター→拡散光線 の連携を受けて爆発、倒されたかに見えたが、
毒鱗粉でカッターの軌道を狂わせており、これによりガイガンの首が切断される。
その後、光線の爆炎を身にまとったモスラはガイガンに体当りし、完全に破壊した。
描写では道連れにしたかのように見えるが、エンディングでインファント島に帰っていくシーンがあるため無事だったようだ。
なお脚本段階では火だるまになった直後海に飛び込み、火を消す描写が存在していたとの事。
造形物は『東京SOS』のものを流用している。
***ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年)
#image(mothra2019_larva.jpg,left,float,title=幼虫。日本版と比べて小顔)
#image(nothra2019_imago.jpg,title=成虫。女性らしさが強調されたスマートな外見に)
#clear
本作にてラドン、キングギドラと共にハリウッドデビューを果たす。
このモスラは成虫で体長15.8メートルと平成3部作モスラに輪をかけて小柄である一方、翅を広げた大きさは歴代2位(1位は初代の250メートル)。
この極端な比率はCGによる表現ならではといえるかもしれない。
デザインも日本版よりリアルな昆虫然としたものになり、成虫の前脚はカマキリのように鋭くなっており武器としても使用する。
#region(劇中での活躍)
作中序盤で中国の雲南省のモナーク(怪獣達を管理・監視している組織)前哨基地にあった卵から孵化。
敵意や害意には非常に敏感だが怪獣としては温厚な気質の個体であり、
パニックになった人間達から銃撃を受けても怯えて体当たりで吹き飛ばすなどしたものの、
その気になれば殺せたところを糸で身動きを封じる等、警戒心は見せても殺意は見せず、
一貫してなるべく人間を怪我をさせないようしていた。
生物学者の母娘と触れ合うなどしていたが(恐らく、本作における小美人相当)、
基地が環境テロリスト集団の襲撃を受けその混乱の際に付近の滝へと逃げ込んだ。
やがて蛹(本作では繭は作らない)、そして成虫へと変態を遂げると、
ギドラと戦いの最中に軍隊の横槍で重傷を負ったゴジラが潜む海域に飛来し、ゴジラと交信。
この様子はモナークにゴジラを蘇らせる大きな手がかりとなった。
その後モナークの人間達により復活したゴジラと、「王」となったギドラとの最終決戦の場にも駆け付け、ギドラの軍門に下っていたラドンと対決。
鱗粉はラドンの高熱で無効化され、体躯の差もあって苦戦したがボロボロになりながらも不意を突いてラドンを戦闘不能にさせる。
最後はその身を推してギドラからゴジラを庇い、光線を受けて散ってしまうが
その散った体はゴジラに降り注ぎ、ゴジラが王に返り咲くための大きな布石となった。
そして、&bold(){登場シーンの多くでまばゆい光を放っており、その様は非常に美しい。}
羽化するシーンや、その後にゴジラが潜む海域へ舞い降りるシーンは幻想的な画となっており、他の怪獣達とは一線と画す。
また、ゴジラとの関係も&bold(){基本対立、やむなく共闘する事もあったそれまでと違って最初から友好的}である。
これについては字幕版では「共生関係」、吹替版では「異なる種が愛し合う事は珍しくない」と言及されている。
%%…ドハティ監督、あまりゴジラとモスライチャイチャさせるとバトラファンが苦虫噛み潰した顔になるよ。%%
作中でも&bold(){「怪獣の女王」}と呼称されている他、視聴者からはほぼ満場一致で&bold(){「本作のヒロイン」}という扱いを受けている。
先述の通り、今回の戦いで倒れてしまうものの、本作のモスラはたとえ死しても次の肉体に転生する不滅の生命で、
ギドラとの戦いに赴く前に卵=次の体を産んでいたと監督から明かされており、EDでも「卵が発見された」という新聞記事がある。
余談だが、この記事を書いた記者の名前が「スティーブ・マーティン」となっているが、
これは初代ゴジラの海外版『Godzilla:King of monsters!』で追加されたアメリカ人の記者と同名だったりする。
#endregion
#endregion
#region(映画作品以外でのモスラ)
***小説『発光妖精とモスラ』
映画の原作…というよりは同時進行のメディアミックスの一環。
大まかな物語の流れは同じだが繭を作る場所が国会議事堂になっている。
これは後の『ゴジラVSモスラ』で映像作品においても実現している。
***アメコミ作品『ゴジラ:ルーラーズ・オブ・アース』版モスラ
2013年刊行開始のアメコミ『ゴジラ:ルーラーズ・オブ・アース』では古代から地球に生息する怪獣として登場。
小美人が怪獣達の知識を人間達に教えるなど、ストーリー上で重要な存在で、人間を助ける怪獣である。
[[デストロイア]]に苦戦するゴジラを助けに親子で現れ、デストロイアの光の刃で成虫が傷を負いながらも、
毒鱗粉など使って成虫と幼虫、ゴジラで総攻撃を仕掛け、デストロイア撃退を大きく助けた。
しかしこのしばらく後、この負傷でダウンしている状態で敵対するバトラの襲撃を受けてしまう。
本作は2017年に株式会社フェーズシックスより日本語翻訳版が刊行されており、モスラは日本語版では1、4巻に登場する。
&image(GRE4-mo.jpg,title=デストロイアに毒鱗粉で攻撃するモスラ)
***アニメ映画『GODZILLA』3部作・前史小説
第1弾『怪獣黙示録』において日系ブラジル人イチロウの口から、
彼が少年時代に南米で遭難した際、原住民の少女ミラ及び彼女の「友達」が持つという不思議な鱗粉や糸に助けられた事、
南米には怪獣被害が及んでいない(10m未満の小型のガバラがいたくらい)事から、
「人間に友好的な怪獣がおり、南米はその縄張りとなっているのではないか」と推測していた。
そして第2弾『プロジェクト・メカゴジラ』にて、
2048年に南米に現れたゴジラから人々を守るかのようにその姿を見せた。
ゴジラに対しては鱗粉で熱線を反射、電磁場の錯乱で器官を暴走させるなどしたが、
モスラにも決定打となる攻撃が無く、互いに大きなダメージを受け痛み分けに終わる。
しかし、これまであらゆる怪獣をほぼ一方的に蹂躙、いかなる兵器を以てしても倒すどころか傷一つ付けられなかったゴジラを、
負傷させ退かせた唯一の存在であり、作中に登場したこれまでの怪獣達とはまるで格の違う存在として描写されている。
#endregion
#region(シリーズ全体を通じての特徴など)
ちなみにモスラはその外見や登場作品のファンタジックな作風が相まって、東宝怪獣では女性人気が一番高い。
モスラは出演する映画において必ず何かしらの守護神となっており、所謂「敵役怪獣」になった事は一度もない。
破壊活動もモスラ自身の意図しないものであったりする(さらわれた小美人を追って云々、宇宙人に操られるなど)。
唯一の例外は『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』であり、あくまで国の[[守護聖獣であり必ずしも人間の味方ではない>ガメラ]]ため、
土産物店を荒らして番犬を湖に沈めようとした若者達の前に現われ、糸で雁字搦めにして殺している(なお、犬の命は救っている)。
なお、先述の通りモスラは蛾の怪獣なのだが、卵の殻は色彩以外は[[鳥>ペリカン]]や[[爬虫類>ハウザー]]を思わせるものになっている。
また、上のポスターに書いてあるようにモスラの英語表記は「MOTHRA」だが、
モスラが母性を象徴する怪獣である事を表す目的で、英語で母を意味する「mother」をかけたという説がある。
またモスラといえば劇中で小美人がモスラを呼び出す時に歌うモスラの歌が有名である。
モスラーヤモスラといった特徴的な歌詞でこれはまず日本語で書いた歌詞をインドネシア語に訳して、
それをローマ字読みにして完成させたものである。
モスラが登場する映画にはそれぞれにアレンジされたバージョンが劇中歌として流れる。
昭和ゴジラ出演の際にはなぜか日本語の歌だったりする。
&nicovideo(https://www.nicovideo.jp/watch/sm4599257)
余談だがモスラの原作となった小説『発光妖精とモスラ』を書いたのは、[[麻宮アテナ]]役の池澤春菜氏の祖父だったりする。
#endregion
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**『ゴジラ 怪獣大決戦』におけるモスラ
#image(mothra05.gif,title=例えるならジョジョ格ゲーの鳥公)
1994年にSFCで発売された格闘ゲーム『[[ゴジラ 怪獣大決戦]]』にも登場。
開始時は地上に這いつくばっており、この状態では歩く事しかできないが
ここから十字キー上を押すか、必殺技「急上昇」で宙に浮き、空中を自由に動き回れるようになる。またガードを持たないというのも特徴。
一般的な2D格闘ゲームの基本を踏襲した他のキャラとは違い、格闘ゲーム離れした性能と言える。
モスラは基本的に雌という設定からか(一応雄もいるらしいが)、攻撃モーションがスケート等の様に女性的である。
その一方で投げ技の一つである「組みモスラドロップ」は、
&b(){相手を正面から掴み、自身が宙返りする事で脳天から叩き付ける形になるアグレッシブな技となっている。}
…ここまで聞いて[[某鳥>ペットショップ]]を彷彿とさせる嫌な予感がした者もいるだろうが、ぶっちゃけその戦い方は&b(){「ウザい」}の一言に尽きる。
なぜならこのゲームは上空に攻撃する手段が乏しいので、基本的に相手の攻撃が殆どあたらない画面上部にモスラが待機し、
適当に技を出していれば大抵の相手はどうにかなってしまうのだ。
[[飛び道具]]の「超音波ビーム」、自他問わず飛び道具を反射する[[設置技>設置]]「鱗粉フィールド」など必殺技も高性能なものが多く、
「急降下攻撃」→「百烈衝撃波」の連携は相手のショックゲージをかなり溜める事ができる。
無敵移動技もあるため、ガードできない事がさほどデメリットになっていない。
説明書に書かれていないバトラを呼び出す隠し技の「モスラ&バトラ攻撃」は
一度地上に降りないと発動できないものの、コマンドが異様に簡単な上、威力も8割ダメージでガード不能とこちらの性能もとんでもない。
一応、広範囲の超必殺技を持つキングギドラや、対空射撃を持つ[[スーパーメカゴジラ>メカゴジラ]]にはやや相性が悪いものの、
隠しキャラである轟天号を抜かせば本作屈指の強キャラである。
特に飛び道具が主力であるゴジラはかなり不利であり、
やられ判定が大きいうえにジャンプができないビオランテは完全にモスラに対して詰む。
&s(){ゴジラがモスラに相性悪いというのはある意味[[原作再現]]になっているけど}
専用BGMは勿論「モスラの歌」なのだが、ドラムが印象的且つアップテンポにアレンジされ、ファンの間でも神アレンジと評されている。
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**MUGENにおけるモスラ
現在MUGENに存在するモスラはカーベィ氏の製作した幼虫を除き、全て『ゴジラ 怪獣大決戦』の[[スプライト>ドット絵]]を使用したものとなっている。
なだげつ氏が[[シューティング魔理沙]]を改変して製作したものが2009年に公開されたのが最初のモスラ。
シューティングゲームのシステムだったので全く格ゲーしていなかったが、STGキャラとして多くの動画に登場していた。
その後Alien X氏によってポートレートの画像を元に、モスラの生首が[[ゆっくり>ゆっくりしていってね!!!]]のように動くメカモスラが公開。
一枚絵のキャラであらゆる意味でカオスな見た目だが、突っ込んだら負けかもしれない。
メカモスラの見た目を通常モスラに差し替えた改変キャラも公開されたが、バトラが常時付いてくるため性能的にはさらにカオスが増した。
そして2014年4月30日にくねくね氏による現代格闘ゲーム風モスラが公開、こちらは格ゲー離れした原作ゲームとは違い、
ガードも持っていて空も飛ばずに、立ち、しゃがみ、ジャンプを使い分け、飛び道具以外の
弱中強の3種類の攻撃を使って近接戦で戦える一般的な格闘ゲームの仕様になるように作られている。
立モーションでは地上付近で羽ばたいて飛んでいるように見えるが、
地面まで食らい判定はあるので低い攻撃も当たるし上方向に飛行したりもしない。
bakisimu氏によって外部AIが公開されており、導入すると一般的な強キャラと言える強さで活躍してくれる。
[[アンギラス]]や[[メカゴジラ]]など『ゴジラ 怪獣大決戦』仕様のキャラが続々と製作される中、
モスラに関しては上記の通りアレンジされた性能のものが存在するばかりだったが、
2022年11月30日に怪獣キャラでお馴染みのカーベィ氏によって原作仕様のモスラが公開された。
***成虫
#region(なだげつ氏製作 シューティング仕様)
-なだげつ氏製作 シューティング仕様
ニコろだの閉鎖により下の動画で公開されていたのだが、現在は入手不可。
萃香の夫氏の[[シューティング魔理沙]]を改変したもので、攻撃力増加やボムを使うと[[バトラが登場したりする。>ストライカー]]
これは原作にてモスラと共闘した場面を再現したものである。
……ただこのバトラ、フィギュアの写真を加工したものを使っていて常に正面を向いているのでどことなくシュール。
&nicovideo(sm8655628)
スプライトはVSシリーズのモスラだが、グリーンモスラの技も使う。
***技
&b(){1~4P}
A 鱗粉攻撃1
B押しながらA クロスヒート・レーザー
C レインボーバスター
&b(){5~8P}
A 鱗粉攻撃2
B押しながらA 超音波ビーム
C エクセル・ダッシュ
&b(){9~12P}
A 針攻撃
B押しながらA シャイン・ストライク・バスター
C バトラ召喚
#endregion
#region(Alien X氏製作 メカモスラ)
-Alien X氏製作 メカモスラ
無限ロダで公開されていたが、閉鎖により現在は入手不可。
「X星人がモスラを模して作り上げたサイボーグ怪獣」という設定の一枚絵キャラ。
地上での歩きがとても遅い反面空中を自由に移動し、攻撃用の必殺技が全て空中技という極端な性能。
それ自体は原作でも同じで必殺技・超必殺技は基本的に原作と同じなのだが、
宙返りドロップで回転し続けたり組み技の放電エネルギーや、超必殺技の地球の使者連携攻撃がなく、
その代わり[[飛燕流舞>レイ]]のような衝撃波が増えていたり、咆哮が別の怪獣で[[勝ちポーズ]]がゆっくりなど幾つか違いがある。
だがそれより[[見た目がポトレ>カンフーヘッド]]。
モスラを模してどうして[[こう>ゆっくりしていってね!!!]]なったのか突っ込んだら負けである。
&nicovideo(sm25318264)
「『VSモスラ』の当初の案には、最後にモスラが死亡し、続編でメカモスラと呼ばれるトンボのようなサイボーグして蘇るというものがあった」
……と言われている事とは(多分)関係ない。
//原則として外部サイトへの直接リンクは貼らない(ニコニコ大百科などへは貼られることもあるが、海外サイトに貼るケースはない)
#endregion
#region(製作者不明 モスラを助けざるを得ない)
-製作者不明 モスラを助けざるを得ない
MUGENについて語るスレ用小物ロダで公開中。ファイル名は「Battra_Helped_Mothra」。
AlienX氏製作のメカモスラのガワ替え+自動行動するストライカーのバトラを追加したもので、[[どこかで聞いた名前>お覇王]]。
モスラは一部のモーションが不自然な以外は通常キャラで投げも効くが、バトラは[[のりもの]]がベースの模様。
必須スプライトのしゃがみ食らい関連など一部に抜けがある。
イントロで観覧車がモスラを跳ねる…と見せかけてバトラが観覧車を受け止めて助ける。
そして観覧車を持ったまま戦う。&s(){それは「乗る」というより「吊り下げる」では}
一見のりもの仕様のバトラだが、[[ポートレイト]]はモスラで、バトラはバイトも撃たず操作もモスラが受け付けるとモスラが本体。
かと思えばMUGEN1.1の[[勝利デモ]]で表示されるポトレは&b(){『ふたりはプリキュア』(ただし[[光太郎>仮面ライダーBLACK]]と[[信彦>シャドームーン]])。何故だ}。
見た目や声はメカモスラに比べて理解できるようになったが、本体性能はメカモスラのままで
本体が自由に空を飛べる上、自動行動するバトラが見かけより狭い攻撃範囲とはいえひっきりなしに攻撃をかけてくるなど、
やはり格闘ゲームとはかけ離れた性能になっている。
#endregion
#region(くねくね氏製作 現代格闘ゲームアレンジ仕様)
-くねくね氏製作 現代格闘ゲームアレンジ仕様
2014年4月30日に公開されたモスラ。怪獣スレ3の562で公開されている。
空中を自由に飛行しガードも持たないという格ゲー離れした性能だった原作ゲームと違い、
空中を自由に飛ばずに、地上からジャンプで飛び上がるし、ガードもできる一般的な格闘ゲームの操作感覚に仕上がっている。
攻撃も弱強2種類だった原作とは違い、弱中強の3ボタン式になっており、接近戦での性能が大きく向上。
原作ゲームでは区別のなかったジャンプ、立ち、しゃがみ攻撃も、それぞれ違ったものが搭載されている。
コンボやガードキャンセルも有り、パワーゲージも必殺技などで消費するなどとにかく普通の格ゲーらしい性能と言える。
readmeによると起き攻めとセットプレイ特化キャラというコンセプトらしく、
コンボ火力は低い分相手のダウンを奪える技が多く、一度転ばせてからの中下段・裏表の択が豊富なキャラを目指したとの事。
モチーフは、アカツキ電光戦記の[[ミュカレ]]+[[塞]]だそうである。
触角から超音波を放つ攻撃は強攻撃になっており、飛び道具でなく殴りと同程度の近距離にしか届かない攻撃になっている。
そして原作ゲームで強力だった触角からの光線状の飛び道具は使えず、接近戦をしかけて行く性能になっている。
遠距離攻撃としてはストライカーとしてバトラを召喚して攻撃する技が搭載されており、
発動から時間差で攻撃するので自分の攻撃に重ねての固めなどに使うといいだろう。
モスラの代名詞とも言える鱗粉攻撃としては電磁鱗粉という技が搭載されており、
硬直は長めで威力も低いが起き上がりに重ねての使用を想定しているとの事。
超必殺技はファイヤー・ヒート・アタックで自らの体を炎に包み水平に突進する。
特殊システムは[[ブロッキング]]のように使える『G細胞』や『緊急回避』などが搭載されている。
「G細胞」は打撃や飛び道具へのブロッキングとして使えるが、投げは防げず、ミスすると大きな隙を晒す当身技である。
「緊急回避」は投げ以外の攻撃に無敵の移動技となっており、回り込みのようにも使える。
ショックゲージと怒号ゲージも搭載されているが、超必殺技は怒号ゲージ消費ではなくパワーゲージ消費であり、
怒号ゲージの機能は満タン時にコマンド入力で5秒間攻撃力が1.2倍になるというシステムになっている。
このように怒号ゲージが満タン時に自動で攻撃力が上昇する訳ではなく、怪獣大決戦とは怒号ゲージの意味が大きく異なるのも特徴と言える。
2014年5月4日にbakisimu氏による外部AIが公開された。公開直後のものはreadme内のselectの書き方にミスがあった(現在は修正済み)。
強力な固め性能を武器に連続攻撃を決めてくるが、ひとたび相手に攻め込まれるとショックゲージもあるので追い込まれやすい。
実際の単発火力は低めでライフも960はあるのだが、ライフゲージの推移や試合の流れは高火力紙耐久に近いかもしれない。
AI導入時の強さは一般的な強キャラと言える強さに仕上がっていると言える。
若干鱗粉で画面が見にくくなりやすいが、性能面は普通の一般キャラで、普通に格闘してくれるので今後の活躍が期待される。
#endregion
#region(カーベィ氏製作 『ゴジラ 怪獣大決戦』仕様)
-カーベィ氏製作 『ゴジラ 怪獣大決戦』仕様
前述の通り原作再現版のモスラは長らく製作されていなかったが、
なだげつ氏によって最初のモスラが公開されてから10年以上経ってカーベィ氏によって製作された。
なお、カーベィ氏はバトラ(成虫)も同じく『大決戦』仕様のアレンジ版として同時公開している。
muu氏製作のラドンをベースに作られているとのことで、
他の大決戦キャラ同様ショックゲージや怒号ゲージが搭載されている。
元ゲー通り空中を自在に移動することが可能(高度に制限はあるが)で、
原作同様優秀な飛び道具の「超音波ビーム」や、飛び道具を反射する設置技「鱗粉フィールド」が搭載されている。
「鱗粉フィールド」はちゃんと自分の超音波ビームに反応するようになっているのが特徴。
また、隠し技の「モスラ&バトラ攻撃」もちゃんと搭載されており、威力や性能も原作通りの強力な技となっている。
[[AI]]もデフォルトで搭載済み。
#endregion
***幼虫
#region(カーベィ氏製作 モスラ(幼虫))
-カーベィ氏製作 モスラ(幼虫)
#image(Mothra-larva.gif,title=チョココロネじゃないよ)
[[ゴロザウルス]]や[[エビラ]]等、数多くの東宝怪獣を製作してきたカーベィ氏によるモスラ幼虫。
最新版は2020年3月28日更新。
[[スプライト>ドット絵]]は『[[ゴジラトレーディングバトル>ゴジラ(ゲーム)]]』のものを使用しており、
サイズはやや小さめで鎌首をもたげているとはいえ[[ゴジラ]]の放射熱線が当たらない大きさである。
また、移動の際やしゃがむと座高がさらに低くなるのが特徴。
通常技や必殺技はリーチが短いものが多いものの、その分[[超必殺技]]は強力なものが揃っており、どれも相手に大ダメージを与える事ができる。
[[AI]]もデフォルトで搭載されている。
#image(Geran_Bee.gif)
また、このモスラ幼虫をGesura505氏が改変したスプライトを用いて作られた「ゲラン蜂」も、同じくカーベィ氏によって作られている。
このキャラの元ネタ等については[[ゲスラ]]のページを参照。
通常技等基本的には元と同じだが、必殺技が一部異なっている。
この他、海外製のモスラ幼虫が数体存在する模様。
#endregion
***出場大会
#region(一覧)
****【なだげつ氏製作 シューティング仕様モスラ】
#list_by_tagsearch_cache([大会],[モスラ],sort=hiduke,100)
-[[運命に惹かれた者に捧げる!高性能タッグ大会【ステラ杯】]](おまけ)
''更新停止中''
#list_by_tagsearch_cache([更新停止中大会],[モスラ],sort=hiduke,100)
//''凍結''
//#list_by_tagsearch_cache([凍結大会],[モスラ],sort=hiduke,100)
''削除済み''
#list_by_tagsearch_cache([削除済み大会],[モスラ],sort=hiduke,100)
****【Alien X氏製作 メカモスラ】
#list_by_tagsearch_cache([大会],[メカモスラ],sort=hiduke,100)
#co{
''更新停止中''
#list_by_tagsearch_cache([更新停止中大会],[メカモスラ],sort=hiduke,100)
''凍結''
#list_by_tagsearch_cache([凍結大会],[メカモスラ],sort=hiduke,100)
}
****【くねくね氏製作 現代格闘ゲームアレンジモスラ】
#list_by_tagsearch_cache([大会],[モスラ(くねくね氏製作版)],sort=hiduke,100)
#co{
''更新停止中''
#list_by_tagsearch_cache([更新停止中大会],[モスラ(くねくね氏製作版)],sort=hiduke,100)
''凍結''
#list_by_tagsearch_cache([凍結大会],[モスラ(くねくね氏製作版)],sort=hiduke,100)
}
''削除済み''
#list_by_tagsearch_cache([削除済み大会],[モスラ(くねくね氏製作版)],sort=hiduke,100)
****【カーベィ氏製作 モスラ(幼虫)】
#list_by_tagsearch_cache([大会],[モスラ(幼虫)],sort=hiduke,100)
#co{
''更新停止中''
#list_by_tagsearch_cache([更新停止中大会],[モスラ(幼虫)],sort=hiduke,100)
''凍結''
#list_by_tagsearch_cache([凍結大会],[モスラ(幼虫)],sort=hiduke,100)
}
#endregion
***出演ストーリー
[[怪獣王 王座復権への道]]
[[飛び交う恋の弾幕!STG??学園ドキドキパニック!]]
----
//タグ管理用スペース(タグを変更した時は内容をこちらにコピペ上書きしてください)
//|東宝|,怪獣,強キャラ,虫,昆虫,蛾,神様,糸使い,炎使い,風使い,地球意思,反射攻撃,羽付
&hiduke(1961/07/30)
#image(mothra1964368.jpg,width=400,title=正義の怪獣)
&font(23,b,i,red){モスラーヤモスラ}
1961年の映画『モスラ』を始めとする東宝製作の怪獣映画に登場した巨大な蛾の[[怪獣]]。
卵から生まれた幼虫は繭を作り成虫へと羽化する。
インファント島の守り神で小美人(『ゴジラVSモスラ』ではコスモス、平成モスラシリーズではエリアス)と呼ばれる、
小さな妖精と共に暮らしている、平和を愛する怪獣である。
カラフルな色合いと平和を愛する善良な怪獣という事で人気も高く、映画への出演も多い。
小美人がモスラの意思を通訳し代弁できるおかげで人間との意思疎通がある程度行えるのも他の怪獣との違いと言える。
東宝怪獣としての活躍は多く、[[ゴジラ]]や[[ラドン]]と共に東宝三大怪獣と称されている。
幼虫は口から吐く粘着性の強い糸で相手の動きを封じる戦法を得意とし、
成虫は翅を覆う毒鱗粉を放ち相手を苦しめたり、高速飛行から繰り出す翅チョップ、羽ばたきによる突風の他、
シリーズによっては多彩な光線技を駆使して様々な敵の怪獣と戦ってきた。
タッグ戦や複数で一体のゴジラを相手にしているとはいえ、対ゴジラ戦の戦績が良く、
4戦3勝1敗とゴジラとの戦績は随一の高さを誇る。
#region(モスラ出演映画一覧)
***昭和シリーズ
-モスラ(1961年)
-モスラ対ゴジラ(1964年)
-三大怪獣 地球最大の決戦(1964年) -幼虫のみ。
-[[ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘>エビラ]](1966年)-成虫のみ。
-怪獣総進撃(1968年)-幼虫のみ
***平成VSシリーズ
-ゴジラvsモスラ(1992年)
-ゴジラvsスペースゴジラ(1994年)-フェアリーモスラのみ。
***平成モスラ3部作
-モスラ(1996年)-新モスラ及びその親にあたるモスラ、他にフェアリーモスラも登場。
-モスラ2 海底の大決戦(1997年)-形態としてレインボーモスラ・水中モードモスラが登場。
-モスラ3 キングギドラ来襲(1998年)-形態として鎧モスラが登場。他にフェアリーモスラと原始モスラ(幼虫)が登場。
***ミレニアムシリーズ
-ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年)-「最珠羅」として登場(主に成虫)。
-ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003年)
-ゴジラ FINAL WARS(2004年)-成虫のみ。
***モンスターバース
-ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年)
#endregion
//MUGENキャラのほとんどがバトラをストライカーにしていたため、以降の説明が分かりやすいように簡単なバトラの説明をregion外に
また、モスラの亜種である%%ツンデレ%%「バトラ」が存在する。詳細は[[バトラ]]のページを参照。
[[地球生命>オロチ]]が環境汚染などに対し[[造り出した>コダラー]][[怪獣>シラリー]]でありモスラと同様に地球の守護神というべき存在であるが、
「守護」を目的とするモスラとは相反し、「破壊」を目的としている存在であり、その名は「バトルモスラ」の略である。
ただし、[[ゴジラ]]との戦闘では最終的に%%モスラに助けられたのでデレて%%モスラと協力しゴジラと戦った。
戦いの後はゴジラと相打ちになったバトラの遺志を継ぐ形でモスラは地球に迫る巨大隕石の破壊へ向かう事になる。
このモスラと共闘した場面を再現して『[[ゴジラ 怪獣大決戦]]』ではモスラの隠し[[超必殺技]]に
バトラを[[呼び出して>ストライカー]]共に攻撃するというものがある。
#region(各作品での設定や活躍など)
***モスラ(1961年)
太平洋上の南洋諸島にインファント島の存在が発覚し、主人公達は調査に向かうが、
調査団の中にいたある人物が島の妖精・小美人を見世物にするべく攫ってしまう。
興行として歌わされる小美人だったが、その歌はインファント島の守護神・モスラを呼び覚ますためのものであった。
やがて卵から孵化したモスラは小美人を求めて日本へ上陸。
各地を蹂躙した上東京タワーを破壊(ちなみにこれが特撮映画史上初の東京タワー破壊シーン)し、そこで繭になり成虫へと進化した。
最後は主人公達の手によって小美人を返され、彼女らを連れて島へ帰った。
***モスラ対ゴジラ(1964年)
ゴジラシリーズ初登場。この作品からモスラは「人間に味方する正義の怪獣」として定着しはじめる。
台風によって流されてきた卵をゴジラから守るために寿命が残り僅かなのを承知で日本に飛来し、ゴジラと対決した。
毒鱗粉や空中攻撃、時にはゴジラを引きずり回すなど善戦するモスラだったが、熱線をまともに受けて大きな痛手を負い、卵を庇うように力尽きる。
#image(343dce00[1].jpg,width=400,title=幼虫は結構リアルな見た目)
しかしその後、小美人の歌に応えるかのように卵から双子の幼虫が誕生。
親の仇を討つべくゴジラに怯む事無く挑み、糸でゴジラの動きを封じて海に転落させて勝利した。
その後、小美人と共にインファント島へ帰って行った。
***三大怪獣 地球最大の決戦(1964年)
双子の幼虫の片割れが前作に引き続き登場。もう1体は死亡した事が小美人から語られている。
キングギドラが襲来し、これを迎え撃つためゴジラとラドンを説得するが応じなかったため、単身で挑んでいく。
人間寄りの立場のモスラに対し、初めは非協力的だったゴジラとラドンも流石に見ていられなかったのか遂に動いて共闘し始め、キングギドラを撃退した。
***ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘(1967年)
レッチ島に漂着した主人公達や、秘密結社「赤イ竹」に拉致されたインファント島民を爆発が迫る島から助け出すべく登場。
本作では[[エビラ]]がメインの(ゴジラの)対戦相手を務めている事もあり、総合的な出番は少なめ。
この時はあくまで島民達の救出が目的であるため、ゴジラに戦いを挑まれた際には翅チョップで転倒させる程度に留めている。
このモスラは一部資料によっては上記2作の幼虫が変態した姿ともされている。
***怪獣総進撃(1968年)
昭和シリーズ最後の出演となった本作では幼虫のみが登場。
インファント島ではなく怪獣ランドで暮らしており、小美人や従来の作品のモスラとの関連はない。
キラアク星人にコントロールされ、北京や東京を襲撃したが、
コントロールが解けた後は、キングギドラとの戦いでクモンガと共に糸攻撃で他の怪獣達をサポートした。
***ゴジラVSモスラ(1992年)
#image(mothraVS.jpg,title=可愛らしさは随一のVSシリーズ版)
本作で平成シリーズに初登場。
悪天候で地中から露出した卵が、船で運ばれている途中に海上で孵化した。
そこに居合わせていたゴジラ、更に乱入してきたバトラとの戦いに巻き込まれ島へと逃げ帰るが、
コスモス(旧作の小美人にあたる)が攫われたため、助け出すため日本へ上陸したあと、国会議事堂で繭を作り成虫となる。
この作品の成虫は昭和版とは違って触角から超音波光線を出す能力を持ち、また鱗粉には光線を反射させる効果がある。
そして時同じくして成虫となったバトラや、海底火山に飲み込まれるもそれをも通り抜けたゴジラと横浜で激突。
紆余曲折を経てバトラと和解し、タッグを組んでゴジラをダウンさせるとこまで追い詰めた。
だが、海へ連れ去ろうとした所にゴジラが目を覚まし、バトラの首に噛み付いて致命傷を負わせる。
やがてバトラの最期を見届けたモスラはゴジラ諸共海へと落下させ、封印する。
そして、本来バトラに課せられた使命であった「[[地球に迫る巨大隕石の軌道を変える事>νガンダム]]」を成し遂げるべく宇宙へと旅立っていった。
***ゴジラVSスペースゴジラ(1994年)
『ゴジラVSモスラ』の映像を流用する形で登場。
分身であるフェアリーモスラを地球に派遣し、[[スペースゴジラ]]の脅威を伝えている。
&s(){その一方で、作中人物からはモスラに付着したゴジラ細胞がスペースゴジラを生み出した一因とも推測されていた。}
&s(){…まぁ、その人物は[[ビオランテ]]の件も挙げていたし、そもそもモスラは地球を救うために宇宙に上がったので責任を求めるのは可哀想だが。}
***平成モスラ3部作(1996~1998年)
#image(新モスラ.jpg,width=500,title=多彩な形態)
ゴジラVSシリーズの後に展開された平成モスラシリーズには、
「新モスラ」「グリーンモスラ」「モスラレオ」などと呼ばれるモスラや、その母親にあたる個体が登場。
デスギドラに苦戦する母親を救援しようと、成長途中にも拘らず孵化したため歴代モスラの中でも小柄である。
やがて屋久島で成虫へと変態し、力尽きた親に代わって多彩な光線技を駆使してデスギドラを封印した。
続編でも敵に苦戦した後にパワーアップを遂げ、「水中モードモスラ」や「鎧モスラ」などの超進化でキングギドラなどの強敵を倒した。
特に鎧モスラは歴代の東宝怪獣の中でもトップクラスの強さを持っている。
デザイン方面ではややつり目の複眼など、他のモスラに比べキリっとした感じが強いがこれは「少年らしさ」を意識しているらしい
(実際の性別は従来同様に雌)。
ちなみに本シリーズには「フェアリー」という、眷属である小型のモスラも登場する。
『VSスペースゴジラ』に登場したフェアリーモスラを思わせる外見ではあるが、
あちらが分身体であったのに対しこちらは別個の存在であるなど設定は根本から異なっている。
//平成モスラの説明は昭和にも出ている幼虫の後の方がいいかと
***ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年)
#image(img_2[1].jpg,width=400,title=VSシリーズ版とは違い、リアルさが目立つ大怪獣総攻撃版)
ミレニアムシリーズ初登場の本作では「インファント島の守り神」ではなく、
「護国聖獣」としての登場。そのため普通のモスラとは色合いなどが違っており、
幼虫状態が1カットのみの登場で次の場面ではもう既に繭状態となるなど特徴的である。
「護国三聖獣・海の神」であり、名前も「最珠羅」となっている。
従来のモフモフとした蛾のようなデザインから蜂のようなデザインになっているのが特徴。
攻撃法も尾から針を飛ばすという所が正に蜂である。
***ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003年)
#image(Mothratsos.jpg,width=400,title=初代の正統派リメイクといった感じ)
本作は1961年版モスラとの繋がりがあり、登場する個体は初代の子孫である。
初代ゴジラの骨を兵器化する事をよしとしない小美人の意思のもと、
三式機龍([[メカゴジラ]])に代わってゴジラと戦うため、日本に飛来した。
ゴジラとの戦いでは『モスラ対ゴジラ』を思わせるかのように鱗粉や強風で応戦。
しかし、その後駆け付けた双子の幼虫をゴジラの熱線から庇って爆散してしまう。
その後は機龍の攻撃で怯んだゴジラが幼虫2匹に糸で絡まれて機龍ともども海底深くへと沈んでいき、
幼虫達もインファント島へと帰って行った。
***ゴジラ FINAL WARS(2004年)
かつて地球に襲来した[[ガイガン]]に戦いを挑むも敗れ去ったとされている。
その子孫が、再起動したガイガンと[[モンスターX>カイザーギドラ]]の同時攻撃に苦しむゴジラを援護する形で現れる。
ガイガンと空中戦を繰り広げ、敵のブラディッドカッター→拡散光線 の連携を受けて爆発、倒されたかに見えたが、
毒鱗粉でカッターの軌道を狂わせており、これによりガイガンの首が切断される。
その後、光線の爆炎を身にまとったモスラはガイガンに体当りし、完全に破壊した。
描写では道連れにしたかのように見えるが、エンディングでインファント島に帰っていくシーンがあるため無事だったようだ。
なお脚本段階では火だるまになった直後海に飛び込み、火を消す描写が存在していたとの事。
造形物は『東京SOS』のものを流用している。
***ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年)
#image(mothra2019_larva.jpg,left,float,title=幼虫。日本版と比べて小顔)
#image(nothra2019_imago.jpg,title=成虫。女性らしさが強調されたスマートな外見に)
#clear
本作にてラドン、キングギドラと共にハリウッドデビューを果たす。
このモスラは成虫で体長15.8メートルと平成3部作モスラに輪をかけて小柄である一方、翅を広げた大きさは歴代2位(1位は初代の250メートル)。
この極端な比率はCGによる表現ならではといえるかもしれない。
デザインも日本版よりリアルな昆虫然としたものになり、成虫の前脚はカマキリのように鋭くなっており武器としても使用する。
#region(劇中での活躍)
作中序盤で中国の雲南省のモナーク(怪獣達を管理・監視している組織)前哨基地にあった卵から孵化。
敵意や害意には非常に敏感だが怪獣としては温厚な気質の個体であり、
パニックになった人間達から銃撃を受けても怯えて体当たりで吹き飛ばすなどしたものの、
その気になれば殺せたところを糸で身動きを封じる等、警戒心は見せても殺意は見せず、
一貫してなるべく人間を怪我をさせないようしていた。
生物学者の母娘と触れ合うなどしていたが(恐らく、本作における小美人相当)、
基地が環境テロリスト集団の襲撃を受けその混乱の際に付近の滝へと逃げ込んだ。
やがて蛹(本作では繭は作らない)、そして成虫へと変態を遂げると、
ギドラと戦いの最中に軍隊の横槍で重傷を負ったゴジラが潜む海域に飛来し、ゴジラと交信。
この様子はモナークにゴジラを蘇らせる大きな手がかりとなった。
その後モナークの人間達により復活したゴジラと、「王」となったギドラとの最終決戦の場にも駆け付け、ギドラの軍門に下っていたラドンと対決。
鱗粉はラドンの高熱で無効化され、体躯の差もあって苦戦したがボロボロになりながらも不意を突いてラドンを戦闘不能にさせる。
最後はその身を推してギドラからゴジラを庇い、光線を受けて散ってしまうが
その散った体はゴジラに降り注ぎ、ゴジラが王に返り咲くための大きな布石となった。
そして、&bold(){登場シーンの多くでまばゆい光を放っており、その様は非常に美しい。}
羽化するシーンや、その後にゴジラが潜む海域へ舞い降りるシーンは幻想的な画となっており、他の怪獣達とは一線と画す。
また、ゴジラとの関係も&bold(){基本対立、やむなく共闘する事もあったそれまでと違って最初から友好的}である。
これについては字幕版では「共生関係」、吹替版では「異なる種が愛し合う事は珍しくない」と言及されている。
%%…ドハティ監督、あまりゴジラとモスライチャイチャさせるとバトラファンが苦虫噛み潰した顔になるよ。%%
作中でも&bold(){「怪獣の女王」}と呼称されている他、視聴者からはほぼ満場一致で&bold(){「本作のヒロイン」}という扱いを受けている。
先述の通り、今回の戦いで倒れてしまうものの、本作のモスラはたとえ死しても次の肉体に転生する不滅の生命で、
ギドラとの戦いに赴く前に卵=次の体を産んでいたと監督から明かされており、EDでも「卵が発見された」という新聞記事がある。
余談だが、この記事を書いた記者の名前が「スティーブ・マーティン」となっているが、
これは初代ゴジラの海外版『Godzilla:King of monsters!』で追加されたアメリカ人の記者と同名だったりする。
#endregion
#endregion
#region(映画作品以外でのモスラ)
***小説『発光妖精とモスラ』
映画の原作…というよりは同時進行のメディアミックスの一環。
大まかな物語の流れは同じだが繭を作る場所が国会議事堂になっている。
これは後の『ゴジラVSモスラ』で映像作品においても実現している。
***アメコミ作品『ゴジラ:ルーラーズ・オブ・アース』版モスラ
2013年刊行開始のアメコミ『ゴジラ:ルーラーズ・オブ・アース』では古代から地球に生息する怪獣として登場。
小美人が怪獣達の知識を人間達に教えるなど、ストーリー上で重要な存在で、人間を助ける怪獣である。
[[デストロイア]]に苦戦するゴジラを助けに親子で現れ、デストロイアの光の刃で成虫が傷を負いながらも、
毒鱗粉など使って成虫と幼虫、ゴジラで総攻撃を仕掛け、デストロイア撃退を大きく助けた。
しかしこのしばらく後、この負傷でダウンしている状態で敵対するバトラの襲撃を受けてしまう。
本作は2017年に株式会社フェーズシックスより日本語翻訳版が刊行されており、モスラは日本語版では1、4巻に登場する。
&image(GRE4-mo.jpg,title=デストロイアに毒鱗粉で攻撃するモスラ)
***アニメ映画『GODZILLA』3部作・前史小説
第1弾『怪獣黙示録』において日系ブラジル人イチロウの口から、
彼が少年時代に南米で遭難した際、原住民の少女ミラ及び彼女の「友達」が持つという不思議な鱗粉や糸に助けられた事、
南米には怪獣被害が及んでいない(10m未満の小型のガバラがいたくらい)事から、
「人間に友好的な怪獣がおり、南米はその縄張りとなっているのではないか」と推測していた。
そして第2弾『プロジェクト・メカゴジラ』にて、
2048年に南米に現れたゴジラから人々を守るかのようにその姿を見せた。
ゴジラに対しては鱗粉で熱線を反射、電磁場の錯乱で器官を暴走させるなどしたが、
モスラにも決定打となる攻撃が無く、互いに大きなダメージを受け痛み分けに終わる。
しかし、これまであらゆる怪獣をほぼ一方的に蹂躙、いかなる兵器を以てしても倒すどころか傷一つ付けられなかったゴジラを、
負傷させ退かせた唯一の存在であり、作中に登場したこれまでの怪獣達とはまるで格の違う存在として描写されている。
#endregion
#region(シリーズ全体を通じての特徴など)
ちなみにモスラはその外見や登場作品のファンタジックな作風が相まって、東宝怪獣では女性人気が一番高い。
モスラは出演する映画において必ず何かしらの守護神となっており、所謂「敵役怪獣」になった事は一度もない。
破壊活動もモスラ自身の意図しないものであったりする(さらわれた小美人を追って云々、宇宙人に操られるなど)。
唯一の例外は『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』であり、あくまで国の[[守護聖獣であり必ずしも人間の味方ではない>ガメラ]]ため、
土産物店を荒らして番犬を湖に沈めようとした若者達の前に現われ、糸で雁字搦めにして殺している(なお、犬の命は救っている)。
なお、先述の通りモスラは蛾の怪獣なのだが、卵の殻は色彩以外は[[鳥>ペリカン]]や[[爬虫類>ハウザー]]を思わせるものになっている。
また、上のポスターに書いてあるようにモスラの英語表記は「MOTHRA」だが、
モスラが母性を象徴する怪獣である事を表す目的で、英語で母を意味する「mother」をかけたという説がある。
またモスラといえば劇中で小美人がモスラを呼び出す時に歌うモスラの歌が有名である。
モスラーヤモスラといった特徴的な歌詞でこれはまず日本語で書いた歌詞をインドネシア語に訳して、
それをローマ字読みにして完成させたものである。
モスラが登場する映画にはそれぞれにアレンジされたバージョンが劇中歌として流れる。
昭和ゴジラ出演の際にはなぜか日本語の歌だったりする。
&nicovideo(https://www.nicovideo.jp/watch/sm4599257)
余談だがモスラの原作となった小説『発光妖精とモスラ』を書いたのは、[[麻宮アテナ]]役の池澤春菜氏の祖父だったりする。
#endregion
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**『ゴジラ 怪獣大決戦』におけるモスラ
#image(mothra05.gif,title=例えるならジョジョ格ゲーの鳥公)
1994年にSFCで発売された格闘ゲーム『[[ゴジラ 怪獣大決戦]]』にも登場。
開始時は地上に這いつくばっており、この状態では歩く事しかできないが
ここから十字キー上を押すか、必殺技「急上昇」で宙に浮き、空中を自由に動き回れるようになる。またガードを持たないというのも特徴。
一般的な2D格闘ゲームの基本を踏襲した他のキャラとは違い、格闘ゲーム離れした性能と言える。
モスラは基本的に雌という設定からか(一応雄もいるらしいが)、攻撃モーションがスケート等の様に女性的である。
その一方で投げ技の一つである「組みモスラドロップ」は、
&b(){相手を正面から掴み、自身が宙返りする事で脳天から叩き付ける形になるアグレッシブな技となっている。}
…ここまで聞いて[[某鳥>ペットショップ]]を彷彿とさせる嫌な予感がした者もいるだろうが、ぶっちゃけその戦い方は&b(){「ウザい」}の一言に尽きる。
なぜならこのゲームは上空に攻撃する手段が乏しいので、基本的に相手の攻撃が殆どあたらない画面上部にモスラが待機し、
適当に技を出していれば大抵の相手はどうにかなってしまうのだ。
[[飛び道具]]の「超音波ビーム」、自他問わず飛び道具を反射する[[設置技>設置]]「鱗粉フィールド」など必殺技も高性能なものが多く、
「急降下攻撃」→「百烈衝撃波」の連携は相手のショックゲージをかなり溜める事ができる。
無敵移動技もあるため、ガードできない事がさほどデメリットになっていない。
説明書に書かれていないバトラを呼び出す隠し技の「モスラ&バトラ攻撃」は
一度地上に降りないと発動できないものの、コマンドが異様に簡単な上、威力も8割ダメージでガード不能とこちらの性能もとんでもない。
一応、広範囲の超必殺技を持つキングギドラや、対空射撃を持つ[[スーパーメカゴジラ>メカゴジラ]]にはやや相性が悪いものの、
隠しキャラである轟天号を抜かせば本作屈指の強キャラである。
特に飛び道具が主力であるゴジラはかなり不利であり、
やられ判定が大きいうえにジャンプができないビオランテは完全にモスラに対して詰む。
&s(){ゴジラがモスラに相性悪いというのはある意味[[原作再現]]になっているけど}
専用BGMは勿論「モスラの歌」なのだが、ドラムが印象的且つアップテンポにアレンジされ、ファンの間でも神アレンジと評されている。
----
**MUGENにおけるモスラ
現在MUGENに存在するモスラはカーベィ氏の製作した幼虫を除き、全て『ゴジラ 怪獣大決戦』の[[スプライト>ドット絵]]を使用したものとなっている。
なだげつ氏が[[シューティング魔理沙]]を改変して製作したものが2009年に公開されたのが最初のモスラ。
シューティングゲームのシステムだったので全く格ゲーしていなかったが、STGキャラとして多くの動画に登場していた。
その後Alien X氏によってポートレートの画像を元に、モスラの生首が[[ゆっくり>ゆっくりしていってね!!!]]のように動くメカモスラが公開。
一枚絵のキャラであらゆる意味でカオスな見た目だが、突っ込んだら負けかもしれない。
メカモスラの見た目を通常モスラに差し替えた改変キャラも公開されたが、バトラが常時付いてくるため性能的にはさらにカオスが増した。
そして2014年4月30日にくねくね氏による現代格闘ゲーム風モスラが公開、こちらは格ゲー離れした原作ゲームとは違い、
ガードも持っていて空も飛ばずに、立ち、しゃがみ、ジャンプを使い分け、飛び道具以外の
弱中強の3種類の攻撃を使って近接戦で戦える一般的な格闘ゲームの仕様になるように作られている。
立モーションでは地上付近で羽ばたいて飛んでいるように見えるが、
地面まで食らい判定はあるので低い攻撃も当たるし上方向に飛行したりもしない。
bakisimu氏によって外部AIが公開されており、導入すると一般的な強キャラと言える強さで活躍してくれる。
[[アンギラス]]や[[メカゴジラ]]など『ゴジラ 怪獣大決戦』仕様のキャラが続々と製作される中、
モスラに関しては上記の通りアレンジされた性能のものが存在するばかりだったが、
2022年11月30日に怪獣キャラでお馴染みのカーベィ氏によって原作仕様のモスラが公開された。
***成虫
#region(なだげつ氏製作 シューティング仕様)
-なだげつ氏製作 シューティング仕様
ニコろだの閉鎖により下の動画で公開されていたのだが、現在は入手不可。
萃香の夫氏の[[シューティング魔理沙]]を改変したもので、攻撃力増加やボムを使うと[[バトラが登場したりする。>ストライカー]]
これは原作にてモスラと共闘した場面を再現したものである。
……ただこのバトラ、フィギュアの写真を加工したものを使っていて常に正面を向いているのでどことなくシュール。
&nicovideo(sm8655628)
スプライトはVSシリーズのモスラだが、グリーンモスラの技も使う。
***技
&b(){1~4P}
A 鱗粉攻撃1
B押しながらA クロスヒート・レーザー
C レインボーバスター
&b(){5~8P}
A 鱗粉攻撃2
B押しながらA 超音波ビーム
C エクセル・ダッシュ
&b(){9~12P}
A 針攻撃
B押しながらA シャイン・ストライク・バスター
C バトラ召喚
#endregion
#region(Alien X氏製作 メカモスラ)
-Alien X氏製作 メカモスラ
無限ロダで公開されていたが、閉鎖により現在は入手不可。
「X星人がモスラを模して作り上げたサイボーグ怪獣」という設定の一枚絵キャラ。
地上での歩きがとても遅い反面空中を自由に移動し、攻撃用の必殺技が全て空中技という極端な性能。
それ自体は原作でも同じで必殺技・超必殺技は基本的に原作と同じなのだが、
宙返りドロップで回転し続けたり組み技の放電エネルギーや、超必殺技の地球の使者連携攻撃がなく、
その代わり[[飛燕流舞>レイ]]のような衝撃波が増えていたり、咆哮が別の怪獣で[[勝ちポーズ]]がゆっくりなど幾つか違いがある。
だがそれより[[見た目がポトレ>カンフーヘッド]]。
モスラを模してどうして[[こう>ゆっくりしていってね!!!]]なったのか突っ込んだら負けである。
&nicovideo(sm25318264)
「『VSモスラ』の当初の案には、最後にモスラが死亡し、続編でメカモスラと呼ばれるトンボのようなサイボーグして蘇るというものがあった」
……と言われている事とは(多分)関係ない。
//原則として外部サイトへの直接リンクは貼らない(ニコニコ大百科などへは貼られることもあるが、海外サイトに貼るケースはない)
#endregion
#region(製作者不明 モスラを助けざるを得ない)
-製作者不明 モスラを助けざるを得ない
MUGENについて語るスレ用小物ロダで公開中。ファイル名は「Battra_Helped_Mothra」。
AlienX氏製作のメカモスラのガワ替え+自動行動するストライカーのバトラを追加したもので、[[どこかで聞いた名前>お覇王]]。
モスラは一部のモーションが不自然な以外は通常キャラで投げも効くが、バトラは[[のりもの]]がベースの模様。
必須スプライトのしゃがみ食らい関連など一部に抜けがある。
イントロで観覧車がモスラを跳ねる…と見せかけてバトラが観覧車を受け止めて助ける。
そして観覧車を持ったまま戦う。&s(){それは「乗る」というより「吊り下げる」では}
一見のりもの仕様のバトラだが、[[ポートレイト]]はモスラで、バトラはバイトも撃たず操作もモスラが受け付けるとモスラが本体。
かと思えばMUGEN1.1の[[勝利デモ]]で表示されるポトレは&b(){『ふたりはプリキュア』(ただし[[光太郎>仮面ライダーBLACK]]と[[信彦>シャドームーン]])。何故だ}。
見た目や声はメカモスラに比べて理解できるようになったが、本体性能はメカモスラのままで
本体が自由に空を飛べる上、自動行動するバトラが見かけより狭い攻撃範囲とはいえひっきりなしに攻撃をかけてくるなど、
やはり格闘ゲームとはかけ離れた性能になっている。
#endregion
#region(くねくね氏製作 現代格闘ゲームアレンジ仕様)
-くねくね氏製作 現代格闘ゲームアレンジ仕様
2014年4月30日に公開されたモスラ。怪獣スレ3の562で公開されている。
空中を自由に飛行しガードも持たないという格ゲー離れした性能だった原作ゲームと違い、
空中を自由に飛ばずに、地上からジャンプで飛び上がるし、ガードもできる一般的な格闘ゲームの操作感覚に仕上がっている。
攻撃も弱強2種類だった原作とは違い、弱中強の3ボタン式になっており、接近戦での性能が大きく向上。
原作ゲームでは区別のなかったジャンプ、立ち、しゃがみ攻撃も、それぞれ違ったものが搭載されている。
コンボやガードキャンセルも有り、パワーゲージも必殺技などで消費するなどとにかく普通の格ゲーらしい性能と言える。
readmeによると起き攻めとセットプレイ特化キャラというコンセプトらしく、
コンボ火力は低い分相手のダウンを奪える技が多く、一度転ばせてからの中下段・裏表の択が豊富なキャラを目指したとの事。
モチーフは、アカツキ電光戦記の[[ミュカレ]]+[[塞]]だそうである。
触角から超音波を放つ攻撃は強攻撃になっており、飛び道具でなく殴りと同程度の近距離にしか届かない攻撃になっている。
そして原作ゲームで強力だった触角からの光線状の飛び道具は使えず、接近戦をしかけて行く性能になっている。
遠距離攻撃としてはストライカーとしてバトラを召喚して攻撃する技が搭載されており、
発動から時間差で攻撃するので自分の攻撃に重ねての固めなどに使うといいだろう。
モスラの代名詞とも言える鱗粉攻撃としては電磁鱗粉という技が搭載されており、
硬直は長めで威力も低いが起き上がりに重ねての使用を想定しているとの事。
超必殺技はファイヤー・ヒート・アタックで自らの体を炎に包み水平に突進する。
特殊システムは[[ブロッキング]]のように使える『G細胞』や『緊急回避』などが搭載されている。
「G細胞」は打撃や飛び道具へのブロッキングとして使えるが、投げは防げず、ミスすると大きな隙を晒す当身技である。
「緊急回避」は投げ以外の攻撃に無敵の移動技となっており、回り込みのようにも使える。
ショックゲージと怒号ゲージも搭載されているが、超必殺技は怒号ゲージ消費ではなくパワーゲージ消費であり、
怒号ゲージの機能は満タン時にコマンド入力で5秒間攻撃力が1.2倍になるというシステムになっている。
このように怒号ゲージが満タン時に自動で攻撃力が上昇する訳ではなく、怪獣大決戦とは怒号ゲージの意味が大きく異なるのも特徴と言える。
2014年5月4日にbakisimu氏による外部AIが公開された。公開直後のものはreadme内のselectの書き方にミスがあった(現在は修正済み)。
強力な固め性能を武器に連続攻撃を決めてくるが、ひとたび相手に攻め込まれるとショックゲージもあるので追い込まれやすい。
実際の単発火力は低めでライフも960はあるのだが、ライフゲージの推移や試合の流れは高火力紙耐久に近いかもしれない。
AI導入時の強さは一般的な強キャラと言える強さに仕上がっていると言える。
若干鱗粉で画面が見にくくなりやすいが、性能面は普通の一般キャラで、普通に格闘してくれるので今後の活躍が期待される。
#endregion
#region(カーベィ氏製作 『ゴジラ 怪獣大決戦』仕様)
-カーベィ氏製作 『ゴジラ 怪獣大決戦』仕様
前述の通り原作再現版のモスラは長らく製作されていなかったが、
なだげつ氏によって最初のモスラが公開されてから10年以上経ってカーベィ氏によって製作された。
なお、カーベィ氏はバトラ(成虫)も同じく『大決戦』仕様のアレンジ版として同時公開している。
muu氏製作のラドンをベースに作られているとのことで、
他の大決戦キャラ同様ショックゲージや怒号ゲージが搭載されている。
元ゲー通り空中を自在に移動することが可能(高度に制限はあるが)で、
原作同様優秀な飛び道具の「超音波ビーム」や、飛び道具を反射する設置技「鱗粉フィールド」が搭載されている。
「鱗粉フィールド」はちゃんと自分の超音波ビームに反応するようになっているのが特徴。
また、隠し技の「モスラ&バトラ攻撃」もちゃんと搭載されており、威力や性能も原作通りの強力な技となっている。
[[AI]]もデフォルトで搭載済み。
#endregion
***幼虫
#region(カーベィ氏製作 モスラ(幼虫))
-カーベィ氏製作 モスラ(幼虫)
#image(Mothra-larva.gif,title=チョココロネじゃないよ)
[[ゴロザウルス]]や[[エビラ]]等、数多くの東宝怪獣を製作してきたカーベィ氏によるモスラ幼虫。
最新版は2020年3月28日更新。
[[スプライト>ドット絵]]は『[[ゴジラトレーディングバトル>ゴジラ(ゲーム)]]』のものを使用しており、
サイズはやや小さめで鎌首をもたげているとはいえ[[ゴジラ]]の放射熱線が当たらない大きさである。
また、移動の際やしゃがむと座高がさらに低くなるのが特徴。
通常技や必殺技はリーチが短いものが多いものの、その分[[超必殺技]]は強力なものが揃っており、どれも相手に大ダメージを与える事ができる。
[[AI]]もデフォルトで搭載されている。
#image(Geran_Bee.gif)
また、このモスラ幼虫をGesura505氏が改変したスプライトを用いて作られた「ゲラン蜂」も、同じくカーベィ氏によって作られている。
このキャラの元ネタ等については[[ゲスラ]]のページを参照。
通常技等基本的には元と同じだが、必殺技が一部異なっている。
この他、海外製のモスラ幼虫が数体存在する模様。
#endregion
***出場大会
#region(一覧)
****【なだげつ氏製作 シューティング仕様モスラ】
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-[[運命に惹かれた者に捧げる!高性能タッグ大会【ステラ杯】]](おまけ)
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****【Alien X氏製作 メカモスラ】
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****【くねくね氏製作 現代格闘ゲームアレンジモスラ】
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''削除済み''
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****【カーベィ氏製作 モスラ(幼虫)】
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#endregion
***出演ストーリー
[[怪獣王 王座復権への道]]
[[飛び交う恋の弾幕!STG??学園ドキドキパニック!]]
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//タグ管理用スペース(タグを変更した時は内容をこちらにコピペ上書きしてください)
//|東宝|,怪獣,強キャラ,虫,昆虫,蛾,神様,糸使い,炎使い,風使い,地球意思,反射攻撃,羽付
&hiduke(1961/07/30)