「ペニーワイズ」の編集履歴（バックアップ）一覧はこちら

「ペニーワイズ」(2021/10/25 (月) 15:48:06) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

#image(IT.png,width=300,title=ﾌﾟｷﾞｬｰwwwwww)

&font(25,b,i,red){"Hiya, Georgie!"}

#region(日本語吹替声優)
:[[辻親八>https://w.atwiki.jp/niconicomugen/tag/|CV:辻親八|]]|1990年映画版（テレビ東京版）
:[[麦人>https://w.atwiki.jp/niconicomugen/tag/|CV:麦人|]]|1990年映画版（NHK-BS2版）
:[[多田野曜平>https://w.atwiki.jp/niconicomugen/tag/|CV:多田野曜平|]]|『“それ”が見えたら、終わり。』
#endregion

ペニーワイズとは、スティーヴン・キングのホラー小説及びそれを元にした映像作品『IT／イット』に登場する[[殺人ピエロ>ジョーカー]]である。
1990年に製作された前・後編のドラマ版ではティム・カリー氏が、
リメイクとして2017年に製作された映画版（邦題『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』）ではビル・スカルスガルド氏が演じた。
特に旧作はその不気味な存在感からトラウマ製造機として名高く、多くの人を[[ピエロ恐怖症（コルロフォビア）>ガンダムマックスター]]に陥れたんだとか。
ピエロの職業組合としては結構な迷惑を被り、やっと風評が薄れてきた所でリメイクが製作されたため、頭を抱えているそうな。

ティム・カリー氏は悪役を中心に様々な作品で活躍しておられる名優で、日本人に馴染みある所では『ホーム・アローン2』のホテル接客係や、
欧米版『電光超人グリッドマン』である『スーパー・ヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド』のキロカーン（カーンデジファー）役で著名。
スカルスガルド氏は当時20代のイケメン男優で、ハリウッドデビューしたばかりの新進気鋭若手俳優として大抜擢。
ルックスとのギャップと、190㎝代の大柄な背丈、そして[[眼球を左右違う方に向けられる特技>愚地独歩]]により、異様な存在感を熱演した。
後述のMAD素材として用いられているのは、流行当時まだリメイク版の映像ソフトもなかったため、専ら旧作の方である。
 
スティーブン・キングの作品群では魂の転輪を護る「秩序」の勢力と、魂の転輪と世界を破壊しようとする「混沌」の勢力が鬩ぎ合っており、
ペニーワイズは混沌に属する[[蜘蛛の魔神>黒谷ヤマメ]]である。
どうも性別で言うならば&b(){「[[女性>比良坂初音]]」}に当てはまるらしく、「グラマー」という別称も持つ。
これまでにも数多の世界を渡り歩いて人間の魂を喰らってきた恐るべき存在で、ペニーワイズに魂を喰われればもはや転生も叶わずに消滅してしまう。

古来よりアメリカ合衆国メイン州デリーの町に27年周期で現れ、その都度事故や天災に見せかけては住人を襲っていた。
主な捕食対象は夢を抱く思春期の少年少女であり、恐怖を抱くほど「味がいい」らしく、
[[幻覚を見せる能力や、相手が恐怖と感じる物の姿に変化する能力>フレディ・クルーガー]]を駆使して相手を追い詰める。
その為、ピエロ姿は[[数多い変身形態の一つに過ぎず>ナイア・ルラトホテップ]]、最終決戦では正体である[[巨大な蜘蛛の怪物>クモンガ]]に変身して主人公達に襲い掛かった。
小説版では更にホラー映画を基にした[[ミイラ>アナカリス]]、[[半魚人>オルバス]]、[[狼男>ガロン]]、果ては[[ラドン]]を模した怪鳥にも化けている。
ターゲットではない相手には起こした霊障を含めて認識できない存在のため、
子供やペニーワイズと関わった事がある一部の人間にしか対処できない。
ただし、幻覚なども、思い込みの力を逆手に取り「これは[[現実]]ではない」と強い信念を抱いた相手には通じず、
そうした信念を持つ人間に一度敗れると次の周期まで行動不可能になる。
デリーの町であればどこにでも出現できるようだが、基本的に地下水道を拠点としている。

なお見る者がペニーワイズを恐ろしいと思わねば力を発揮できないため、実写版などで正体を現した時に視聴者が拍子抜けするのは、
同じく相対した少年少女らが「なんだただのでかい蜘蛛じゃないか！」と思って立ち向かえるのと同じ気持ちになるための、意図的な演出だといわれている。

#image(2017.jpg,width=300,title=こちらはリメイク版。割とイケメン)

その正体と思わしきものについては&b(){スーパースティーブン・キング大戦}である『ダーク・タワー』シリーズにて示唆されている。
本作では全平行世界の中心にそびえ立つ「暗黒の塔」を巡って、全宇宙を支配せんと目論む深紅の王の勢力から《塔》を守るため、
《ガンスリンガー》とその仲間達による[[様々な平行世界をめぐる壮大な旅と戦い>Fate／Grand Order主人公]]が繰り広げられる。
この塔の守護者の一人が[[聖なる大亀>ガメラ]]マチューリンであり、マチューリンの天敵として作られた怪物がペニーワイズなのだという。

深紅の王によって《塔》が狂わされた事で各世界に異変が、つまり&b(){スティーブン・キング作品における全ての事件が始まった}のだが、
その超宇宙的な戦いにおいて、デリーの少年少女達はマチューリンの支援を受けた「白」の勢力の一員として、
《塔》を守るためにペニーワイズへ立ち向かったというのが、『IT』の真相である。
もちろん当人達はその事実を知る由もないのだが、彼らルーザーズクラブの絆は、《カ・テット》と呼ばれる正しき結束の力そのものだった。

また、深紅の王は《塔》を倒すためのエネルギー源として、一定周期で各世界から子供をさらってはその精神力を引き出した上で、
やはりさらってきた超能力者の子供らを《雷鳴》と呼ばれる拠点に監禁し、超能力増幅装置を通して《塔》に叩き込んでいる。
この誘拐周期がおよそ30年弱のため、デリーにおけるペニーワイズの活動もその一環であった事が窺える。
ちなみに原作、旧作版、リメイク版などで「似ているけど微妙に異なる事件が起こっている」点については、
「一つの事件が《塔》の近しい階層（平行世界）へ波及していった結果」だと説明されている。

これら『ダーク・タワー』との繋がりは『IT』や他の作品の中ではあまり明言されていないものの、
映画版『ミスト』の冒頭では、主人公によって《塔》、薔薇、異次元を繋ぐ《扉》、そして《最後のガンスリンガー》が描かれており、
暗黒の塔が狂った事によって事件が発生した事が、かなり直接的に示唆されている。
ペニーワイズを始めとした深紅の王らによる企みの邪悪さと、そのためにジョージをはじめ何の罪も無い子供達が犠牲になった事を思うと、
《ガンスリンガー》の担った&bold(){「全スティーブン・キング作品世界の救済」}という使命の重さが窺える。

『ダーク・タワー』本編においてペニーワイズ自身は登場しないものの、
2017年公開の映画版では廃墟の遊園地「ペニーワイズ」に巣食う怪物が襲いかかってくる他、
原作小説では同種の個体であるらしいピエロのダンデーロや、蜘蛛と人の間に産まれた[[モードレッド>セイバー]]が、恐るべき脅威として立ちはだかる。
だが[[アーサー・エルド>アーサー]]王の末裔たる最後の《ガンスリンガー》ローランド・デスチェインが握る&b(){エクスカリバーより鋳造された聖なるリボルバー}の敵ではなかった。
&del(){『ミスト』の怪物共だって一撃だぜ！}

|&nicovideo(sm31144889)|&nicovideo(sm34082859)|

モチーフとなったのは、絵本『三びきのやぎのがらがらどん』に登場する、橋の下から得物を狙う[[トロル]]。
「キラー・クラウン」の異名を持つ実在の殺人鬼、[[ジョン・ウェイン・ゲイシー>https://dic.nicovideo.jp/a/ジョン・ウェイン・ゲイシー]]からも多大な影響を受けているとされる。
|&nicovideo(sm3594198)|&nicovideo(sm34961448)|

----
**ニコニコ動画におけるペニーワイズ

&font(25,b,i,red){「はい 調子いい？」}&font(10){（[[空耳]]）}

黎明期にはピエロ繋がりで[[ドナルド・マクドナルド]] のMADに素材が使用されていた。
しかしリメイク映画が公開されるなどした2017年後半、twitterにてこっぴー氏が映画の冒頭のペニーワイズとジョージーが会話する映像を使い、
格闘ゲーム『[[UNDER NIGHT IN-BIRTH]]』のキャラである[[ミカ]]を宣伝する動画を投稿すると、
これ以後類似の作品が次々と投稿されるようになり、&b(){「ペニーワイズがオススメするシリーズ」}と称されるようになる。
|こっぴー氏本人による総集編　全ての元凶の元凶&br()&nicovideo(sm32923735)|

特にニコニコ動画では&del(){[[アイアンマン]]のパチモン}映画『メタルマン』や&del(){史上最低邦画の悪名高い}実写映画『[[デビルマン>魔獣ジンメン]]』などの映画紹介や、
それらを使用したMAD動画等で有名な&b(){知的風ハット}氏の動画をきっかけに爆発的に広まり、
ニコニコ動画及びツイッターなどのコラ画像で一気にネタキャラとして使われ始めた
（現在は氏のニコニコ動画引退により、投稿された全動画削除済）。
%%きっとこの界隈に入り浸っている者の「味」は良くないであろう%%
|&nicovideo(sm33504237){340,185}|

当初はメジャーマイナー問わず何かオススメしたい作品をペニーワイズが紹介し、ジョージーがそれに反応、
最終的に「沼」に引き込まれたジョージーが作品の特異性に耐え切れず死亡してしまう、というオーソドックスな形式が主流だったが、
ジョージーが逃げ切ったり、他作品の「ジョージー（ジョージ）」にオススメしようとしたり、
&del(){[[ウドン１３]]でお馴染みのT氏は「ジョージー」繋がりでペニーワイズとCV中田譲治氏のキャラとのコラ画像を作った際に、&br()まさかの中田氏本人にリツイートされる珍事が発生している}
ペニーワイズが論破されてしまったり、&b(){そもそも出オチで「ジョージー」ですらなかったり}とバリエーションが増え始め、
台風被害が多かった2018年の夏には&b(){「台風でペニーワイズが流されてないか心配される」}等、
[[ネットミーム化してしまった>オルガ・イツカ]]&link_anchor(*1){*1}。

元ネタを知らない視聴者の中にはその猟奇性とピエロ顔のせいか、柊遼くん（高橋邦子女史の妹が製作したゲームに登場する殺人鬼）と間違える人もいる。
|&nicovideo(sm7750258){340,185}|&nicovideo(sm10364163){340,185}|
ちなみに彼も[[魔法処女エミリー>のりもの]]の[[超必殺技]]としてMUGEN入りしている。

余談だが、リメイク版のDVDに付属されている映像特典では&b(){何の前触れも無く小船を取り返すジョージ生存ルートが見れる。}
&del(){まさに公式が最大手}
|ペニーワイズ「F〇ck！」&br()&nicovideo(sm34056388)|

----
**MUGENにおけるペニーワイズ
#region(Son Bra Is Good氏 & CesarSombra氏製作)
-Son Bra Is Good氏 & CesarSombra氏製作
#image(IT.gif,title=お前もぷかぷか浮かぶんだよぉ！！)
某所にて公開中のキャラ。[[MUGEN1.0以降>新バージョンmugenについて]]専用。
//「MUGEN ARCHIVE」に製作者本人がアップしていますが、無断転載が多い場所でもあるため一応伏せておきます
姿はドラマ版のもので、DopeFiend氏の製作した『[[バットマン]]』のヴィラン「[[スケアクロウ]]」を素体とし、
[[スプライト>ドット絵]]は[[美少年大好きな某ピエロ>クラウン]]を改変して作られている。
顔を怪物&del(){や[[どっかで見た様な人造人間>ビクトル・フォン・ゲルデンハイム]]}に変化させたり、相手に幻覚を見せたりと、原作同様の攻撃手段を持つ。
……と言えば聞こえは良いが、実は[[必殺技]]のことごとくが''改変元そのまんま''。
ぶっちゃけガワ替えキャラに近く、ペニーワイズが怪しげなガスを噴射したり、カラスを召喚する様はハッキリ言って違和感大である。
他にも一部の技の[[判定]]が見た目と全く一致していなかったり（スプライトをすげ替えただけのため？）、
改変元にあった馬に乗って駆け回る技は''ペニーワイズがロケットの如く水平に飛び回る''演出に差し替えられてたりと、全体的になんだかシュール。
[[AI]]はデフォルトで搭載されている。
|参考動画：ピエロ達の戦い&br()&youtube(https://www.youtube.com/watch?v=Ngazwd4-YjM){320,240}|

#endregion
#region(Ismael005 Ortiz氏製作　JUS風ドット)
-Ismael005 Ortiz氏製作　JUS風ドット
#image(pennywise_jus.gif,title=やぁみんな、おいらペニーワイズ。踊るピエロだよ！)
MUGEN1.0以降専用。
『[[JUS>ジャンプスーパースターズ]]』風ドットの[[ちびキャラ]]で、姿はリメイク版準拠。
蜘蛛のような姿に変化したり、口をおぞましい形状に変化させたり、
原作のような変身能力を用いて攻撃する。
AIもデフォルトで搭載されている。
|DLは下記の動画から&br()&youtube(https://youtu.be/d5-uuqEAMDk){320,240}|
#endregion

***出場大会
#list_by_tagsearch_cache([大会],[ペニーワイズ],sort=hiduke,100)
#co(){
''更新停止中''
#list_by_tagsearch_cache([更新停止中大会],[ペニーワイズ],sort=hiduke,100)
''凍結''
#list_by_tagsearch_cache([凍結大会],[ペニーワイズ],sort=hiduke,100)
}
//***出演ストーリー

----
&aname(*1,option=nolink){&color(red){*1}}
知的風ハット氏にとっても予想外の流行だったらしく、
&del(){『IT』の嘘予告動画を作って原作や映画を知らない人を困惑させ}『エミネムさんが教えてくれるシリーズ』を使って、
原作ペニーワイズの事を説明していた。
//|&nicovideo(sm33817246){340,185}|

----
//タグ管理用スペース（タグを変更した時は内容をこちらにコピペ上書きしてください）
//|CV:辻親八|,|CV:麦人|,|CV:多田野曜平|,ピエロ,魔物,蜘蛛,赤髪,茶髪,ニコニコオールスター

#image(IT.png,width=300,title=ﾌﾟｷﾞｬｰwwwwww)

&font(25,b,i,red){"Hiya, Georgie!"}

#region(日本語吹替声優)
:[[辻親八>https://w.atwiki.jp/niconicomugen/tag/|CV:辻親八|]]|1990年映画版（テレビ東京版）
:[[麦人>https://w.atwiki.jp/niconicomugen/tag/|CV:麦人|]]|1990年映画版（NHK-BS2版）
:[[多田野曜平>https://w.atwiki.jp/niconicomugen/tag/|CV:多田野曜平|]]|『“それ”が見えたら、終わり。』
#endregion

ペニーワイズとは、スティーヴン・キングのホラー小説及びそれを元にした映像作品『IT／イット』に登場する[[殺人ピエロ>ジョーカー]]である。
1990年に製作された前・後編のドラマ版ではティム・カリー氏が、
リメイクとして2017年に製作された映画版（邦題『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』）ではビル・スカルスガルド氏が演じた。
特に旧作はその不気味な存在感からトラウマ製造機として名高く、多くの人を[[ピエロ恐怖症（コルロフォビア）>ガンダムマックスター]]に陥れたんだとか。
ピエロの職業組合としては結構な迷惑を被り、やっと風評が薄れてきた所でリメイクが製作されたため、頭を抱えているそうな。

ティム・カリー氏は悪役を中心に様々な作品で活躍しておられる名優で、日本人に馴染みある所では『ホーム・アローン2』のホテル接客係や、
欧米版『電光超人グリッドマン』である『スーパー・ヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド』のキロカーン（カーンデジファー）役で著名。
スカルスガルド氏は当時20代のイケメン男優で、ハリウッドデビューしたばかりの新進気鋭若手俳優として大抜擢。
ルックスとのギャップと、190㎝代の大柄な背丈、そして[[眼球を左右違う方に向けられる特技>愚地独歩]]により、異様な存在感を熱演した。
後述のMAD素材として用いられているのは、流行当時まだリメイク版の映像ソフトもなかったため、専ら旧作の方である。
 
スティーブン・キングの作品群では魂の転輪を護る「秩序」の勢力と、魂の転輪と世界を破壊しようとする「混沌」の勢力が鬩ぎ合っており、
ペニーワイズは混沌に属する[[蜘蛛の魔神>黒谷ヤマメ]]である。
どうも性別で言うならば&b(){「[[女性>比良坂初音]]」}に当てはまるらしく、「グラマー」という別称も持つ。
これまでにも数多の世界を渡り歩いて人間の魂を喰らってきた恐るべき存在で、ペニーワイズに魂を喰われればもはや転生も叶わずに消滅してしまう。

古来よりアメリカ合衆国メイン州デリーの町に27年周期で現れ、その都度事故や天災に見せかけては住人を襲っていた。
主な捕食対象は夢を抱く思春期の少年少女であり、恐怖を抱くほど「味がいい」らしく、
[[幻覚を見せる能力や、相手が恐怖と感じる物の姿に変化する能力>フレディ・クルーガー]]を駆使して相手を追い詰める。
その為、ピエロ姿は[[数多い変身形態の一つに過ぎず>ナイア・ルラトホテップ]]、最終決戦では正体である[[巨大な蜘蛛の怪物>クモンガ]]に変身して主人公達に襲い掛かった。
小説版では更にホラー映画を基にした[[ミイラ>アナカリス]]、[[半魚人>オルバス]]、[[狼男>ガロン]]、果ては[[ラドン]]を模した怪鳥にも化けている。
ターゲットではない相手には起こした霊障を含めて認識できない存在のため、
子供やペニーワイズと関わった事がある一部の人間にしか対処できない。
ただし、幻覚なども、思い込みの力を逆手に取り「これは[[現実]]ではない」と強い信念を抱いた相手には通じず、
そうした信念を持つ人間に一度敗れると次の周期まで行動不可能になる。
デリーの町であればどこにでも出現できるようだが、基本的に地下水道を拠点としている。

なお見る者がペニーワイズを恐ろしいと思わねば力を発揮できないため、実写版などで正体を現した時に視聴者が拍子抜けするのは、
同じく相対した少年少女らが「なんだただのでかい蜘蛛じゃないか！」と思って立ち向かえるのと同じ気持ちになるための、意図的な演出だといわれている。

#image(2017.jpg,width=300,title=こちらはリメイク版。割とイケメン)

その正体と思わしきものについては&b(){スーパースティーブン・キング大戦}である『ダーク・タワー』シリーズにて示唆されている。
本作では全平行世界の中心にそびえ立つ「暗黒の塔」を巡って、全宇宙を支配せんと目論む深紅の王の勢力から《塔》を守るため、
最後の《ガンスリンガー》とその仲間達による[[様々な平行世界をめぐる壮大な旅と戦い>Fate／Grand Order主人公]]が繰り広げられる。
この塔の守護者の一人が[[聖なる大亀>ガメラ]]マチューリンであり、マチューリンの天敵として作られた怪物がペニーワイズなのだという。

深紅の王によって《塔》が狂わされた事で各世界に異変が、つまり&b(){スティーブン・キング作品における全ての事件が始まった}のだが、
その超宇宙的な戦いにおいて、デリーの少年少女達はマチューリンの支援を受けた「白」の勢力の一員として、
《塔》を守るためにペニーワイズへ立ち向かったというのが、『IT』の真相である。
もちろん当人達はその事実を知る由もないのだが、彼らルーザーズクラブの絆は、《カ・テット》と呼ばれる正しき結束の力そのものだった。

また、深紅の王は《塔》を倒すためのエネルギー源として、一定周期で各世界から子供をさらってはその精神力を引き出した上で、
やはりさらってきた超能力者の子供らを《雷鳴》と呼ばれる拠点に監禁し、超能力増幅装置を通して《塔》に叩き込んでいる。
この誘拐周期がおよそ30年弱のため、デリーにおけるペニーワイズの活動もその一環であった事が窺える。
ちなみに原作、旧作版、リメイク版などで「似ているけど微妙に異なる事件が起こっている」点については、
「一つの事件が《塔》の近しい階層（平行世界）へ波及していった結果」だと説明されている。

これら『ダーク・タワー』との繋がりは『IT』や他の作品の中ではあまり明言されていないものの、
映画版『ミスト』の冒頭では、主人公によって《塔》、薔薇、異次元を繋ぐ《扉》、そして最後の《ガンスリンガー》が描かれており、
暗黒の塔が狂った事によって事件が発生した事が、かなり直接的に示唆されている。
ペニーワイズや深紅の王らによる企みの邪悪さと、そのためにジョージをはじめ何の罪も無い子供達が犠牲になった事を思うと、
《ガンスリンガー》の担った&bold(){「全スティーブン・キング作品世界の救済」}という使命の重さが窺える。

『ダーク・タワー』本編においてペニーワイズ自身は登場しないものの、
2017年公開の映画版では廃墟の遊園地「ペニーワイズ」に巣食う怪物が襲いかかってくる他、
原作小説では同種の個体であるらしいピエロのダンデーロや、蜘蛛と人の間に産まれた[[モードレッド>セイバー]]が、恐るべき脅威として立ちはだかる。
だが[[アーサー・エルド>アーサー]]王の末裔たる最後の《ガンスリンガー》ローランド・デスチェインが握る&b(){エクスカリバーより鋳造された聖なるリボルバー}の敵ではなかった。
&del(){『ミスト』の怪物共だって一撃だぜ！}

|&nicovideo(sm31144889)|&nicovideo(sm34082859)|

モチーフとなったのは、絵本『三びきのやぎのがらがらどん』に登場する、橋の下から得物を狙う[[トロル]]。
「キラー・クラウン」の異名を持つ実在の殺人鬼、[[ジョン・ウェイン・ゲイシー>https://dic.nicovideo.jp/a/ジョン・ウェイン・ゲイシー]]からも多大な影響を受けているとされる。
|&nicovideo(sm3594198)|&nicovideo(sm34961448)|

----
**ニコニコ動画におけるペニーワイズ

&font(25,b,i,red){「はい 調子いい？」}&font(10){（[[空耳]]）}

黎明期にはピエロ繋がりで[[ドナルド・マクドナルド]] のMADに素材が使用されていた。
しかしリメイク映画が公開されるなどした2017年後半、twitterにてこっぴー氏が映画の冒頭のペニーワイズとジョージーが会話する映像を使い、
格闘ゲーム『[[UNDER NIGHT IN-BIRTH]]』のキャラである[[ミカ]]を宣伝する動画を投稿すると、
これ以後類似の作品が次々と投稿されるようになり、&b(){「ペニーワイズがオススメするシリーズ」}と称されるようになる。
|こっぴー氏本人による総集編　全ての元凶の元凶&br()&nicovideo(sm32923735)|

特にニコニコ動画では&del(){[[アイアンマン]]のパチモン}映画『メタルマン』や&del(){史上最低邦画の悪名高い}実写映画『[[デビルマン>魔獣ジンメン]]』などの映画紹介や、
それらを使用したMAD動画等で有名な&b(){知的風ハット}氏の動画をきっかけに爆発的に広まり、
ニコニコ動画及びツイッターなどのコラ画像で一気にネタキャラとして使われ始めた
（現在は氏のニコニコ動画引退により、投稿された全動画削除済）。
%%きっとこの界隈に入り浸っている者の「味」は良くないであろう%%
|&nicovideo(sm33504237){340,185}|

当初はメジャーマイナー問わず何かオススメしたい作品をペニーワイズが紹介し、ジョージーがそれに反応、
最終的に「沼」に引き込まれたジョージーが作品の特異性に耐え切れず死亡してしまう、というオーソドックスな形式が主流だったが、
ジョージーが逃げ切ったり、他作品の「ジョージー（ジョージ）」にオススメしようとしたり、
&del(){[[ウドン１３]]でお馴染みのT氏は「ジョージー」繋がりでペニーワイズとCV中田譲治氏のキャラとのコラ画像を作った際に、&br()まさかの中田氏本人にリツイートされる珍事が発生している}
ペニーワイズが論破されてしまったり、&b(){そもそも出オチで「ジョージー」ですらなかったり}とバリエーションが増え始め、
台風被害が多かった2018年の夏には&b(){「台風でペニーワイズが流されてないか心配される」}等、
[[ネットミーム化してしまった>オルガ・イツカ]]&link_anchor(*1){*1}。

実際前述の通り、ペニーワイズの力の源泉は標的とされた子供たちの恐怖の感情であるため、
彼が怪物ではなく&bold(){下水に住んでるクソ映画をおすすめするおもしろピエロ}として認識・周知されることは、
極めて効果的なペニーワイズ対策だったりする。&del(){良いぞもっとやれ}

元ネタを知らない視聴者の中にはその猟奇性とピエロ顔のせいか、柊遼くん（高橋邦子女史の妹が製作したゲームに登場する殺人鬼）と間違える人もいる。
|&nicovideo(sm7750258){340,185}|&nicovideo(sm10364163){340,185}|
ちなみに彼も[[魔法処女エミリー>のりもの]]の[[超必殺技]]としてMUGEN入りしている。

余談だが、リメイク版のDVDに付属されている映像特典では&b(){何の前触れも無く小船を取り返すジョージ生存ルートが見れる。}
&del(){まさに公式が最大手}
|ペニーワイズ「F〇ck！」&br()&nicovideo(sm34056388)|

----
**MUGENにおけるペニーワイズ
#region(Son Bra Is Good氏 & CesarSombra氏製作)
-Son Bra Is Good氏 & CesarSombra氏製作
#image(IT.gif,title=お前もぷかぷか浮かぶんだよぉ！！)
某所にて公開中のキャラ。[[MUGEN1.0以降>新バージョンmugenについて]]専用。
//「MUGEN ARCHIVE」に製作者本人がアップしていますが、無断転載が多い場所でもあるため一応伏せておきます
姿はドラマ版のもので、DopeFiend氏の製作した『[[バットマン]]』のヴィラン「[[スケアクロウ]]」を素体とし、
[[スプライト>ドット絵]]は[[美少年大好きな某ピエロ>クラウン]]を改変して作られている。
顔を怪物&del(){や[[どっかで見た様な人造人間>ビクトル・フォン・ゲルデンハイム]]}に変化させたり、相手に幻覚を見せたりと、原作同様の攻撃手段を持つ。
……と言えば聞こえは良いが、実は[[必殺技]]のことごとくが''改変元そのまんま''。
ぶっちゃけガワ替えキャラに近く、ペニーワイズが怪しげなガスを噴射したり、カラスを召喚する様はハッキリ言って違和感大である。
他にも一部の技の[[判定]]が見た目と全く一致していなかったり（スプライトをすげ替えただけのため？）、
改変元にあった馬に乗って駆け回る技は''ペニーワイズがロケットの如く水平に飛び回る''演出に差し替えられてたりと、全体的になんだかシュール。
[[AI]]はデフォルトで搭載されている。
|参考動画：ピエロ達の戦い&br()&youtube(https://www.youtube.com/watch?v=Ngazwd4-YjM){320,240}|

#endregion
#region(Ismael005 Ortiz氏製作　JUS風ドット)
-Ismael005 Ortiz氏製作　JUS風ドット
#image(pennywise_jus.gif,title=やぁみんな、おいらペニーワイズ。踊るピエロだよ！)
MUGEN1.0以降専用。
『[[JUS>ジャンプスーパースターズ]]』風ドットの[[ちびキャラ]]で、姿はリメイク版準拠。
蜘蛛のような姿に変化したり、口をおぞましい形状に変化させたり、
原作のような変身能力を用いて攻撃する。
AIもデフォルトで搭載されている。
|DLは下記の動画から&br()&youtube(https://youtu.be/d5-uuqEAMDk){320,240}|
#endregion

***出場大会
#list_by_tagsearch_cache([大会],[ペニーワイズ],sort=hiduke,100)
#co(){
''更新停止中''
#list_by_tagsearch_cache([更新停止中大会],[ペニーワイズ],sort=hiduke,100)
''凍結''
#list_by_tagsearch_cache([凍結大会],[ペニーワイズ],sort=hiduke,100)
}
//***出演ストーリー

----
&aname(*1,option=nolink){&color(red){*1}}
知的風ハット氏にとっても予想外の流行だったらしく、
&del(){『IT』の嘘予告動画を作って原作や映画を知らない人を困惑させ}『エミネムさんが教えてくれるシリーズ』を使って、
原作ペニーワイズの事を説明していた。
//|&nicovideo(sm33817246){340,185}|

----
//タグ管理用スペース（タグを変更した時は内容をこちらにコピペ上書きしてください）
//|CV:辻親八|,|CV:麦人|,|CV:多田野曜平|,ピエロ,魔物,蜘蛛,赤髪,茶髪,ニコニコオールスター