緋雨閑丸



           流派 : 緋刀流
           武器銘 : 霧雨 (傘)、大 祓 禍 神 閑 丸(おおはらえのまがかみしずまる)(刀)
           出身地 : 不明
           生年月日 : 不明(『斬サム』時、14歳くらいに見える)
           身長 : 四尺九寸(約148cm)(~『天』)
                        四尺七寸(約142cm)(『零~』)
           体重 : 十一貫目(約41kg)(~『天』)
                        十貫目(約38kg)(『零~』)
           血ノ型 : AB
+
好きなもの : 旅先で食べる名物(辛子明太子が今のところ一番)*1(~『天』)
                        おいしいもの(『零』~)
嫌いなもの : 自分の中にいる「鬼」(~『天』)
                        自分の中にいる「鬼」のようなもう一人の自分(『零』~)
特技 : 傘回し
コンプレックス : 自分の殻の中に閉じこもってしまい人と打ち解けられないこと(~『天』)
                               巧く笑えないこと(『零』~)
尊敬する人 : 記憶を失った後、育ててくれた僧侶(~『天』)
                        記憶を失った後、育ててくれた僧侶と今やっかいになっている儚と旦那(『零』~)
剣の道について : 自分の過去を探す手段(~『天』)
                               何かのときに役に立つかもしれない(『零』~)
平和を感じるとき : みんなでご飯を食べているとき
好みのタイプ : 子供だからよくわかりません(『零』)
                           年上の優しい人(『剣』)

「僕は…鬼? …鬼なの…?
  戦って闘って暴れまわりたくてたまらない…
    ただの醜い鬼なんて…なりたくないよ…」

サムライスピリッツ』のキャラクター。初登場の『斬紅郎無双剣』では主人公を務めている*2。「ひさめ しずまる」と読む。
霧雨」という和傘と、背中に背負った大刀「閑丸」を武器に戦う。
担当声優は『零SP』までは『KOF京』での母(柴舟の妻)・静も演じた金田美穂女史。
『剣サム』のみ『テイルズオブザテンペスト』のカイウス役などの高城元気氏。なお従来キャラながら六番勝負版でもボイス切り替え非対応の一人である。
『令サム』では『メイドインワリオ ゴージャス』のナインボルトや後に新アニメ版『るろうに剣心』の明神弥彦を担当した小市眞琴女史。
この内、高城氏のみが男性である。



設定

記憶喪失の少年で、僅かに残った記憶を頼りに自分の過去を探す旅を続けている。
自分の中にいる「鬼」の存在に怯え、目を逸らし続けているが、失われた自分の記憶のカギとなっているのもまた「鬼」である。
「鬼」とは壬無月斬紅郎のことらしいが、閑丸の設定は全体的に謎であり、詳しいことは不明。
当初、「昔、斬紅郎の凶行を止めた彼の子供」が閑丸のようにも思えたのだが……。

+ 『斬紅郎無双剣』&『天草降臨』ストーリーネタバレ注意
死闘の果てに壬無月斬紅郎を討った…までは覚えているが、気付いた時には覚えのない場所で、
無残に切り倒された木々の間で雨に打たれる閑丸の姿があった。
確実に殺したはずの斬紅郎の死体はどこにもなく、ただ斬紅郎の巨刀「紅鋼怨獄丸」だけがその手にある。
何が起こったのか、分からない。
だが閑丸の心に、自分が「鬼」であるという確信めいた記憶のみが蘇った…。

…というなんとも曖昧な描写があるのみで、閑丸の正体、「鬼」の真相、何から何までそのままそっくり謎のまま。
公式Q&Aでも「謎です」の一点張りである。
謎がさらに深まるのはこの事件の直後にあたる『天草降臨』での描写で、
復活して閑丸の前に姿を現した斬紅郎を見ても「どこかで会ったような……」と戦った記憶もおぼろげであり、
斬紅郎との戦いの後に到着した覇王丸に錯乱したまま斬りかかってしまう。
戦いが終わった後には前作と同じように「もしかしたらぼく自身が…鬼…なのか…」と崩れ去る城を前に自分の所行を振り返る。
どうやら『斬紅郎無双剣』の斬紅郎戦、『天草降臨』での斬紅郎戦~覇王丸戦では、鬼としての意識が覚醒していた様子で、
閑丸は戦っていた時のことさえ覚えていないらしい。
エンディングでは心の中に現れた覇王丸やナコルルの声に励まされ、自分が「鬼」であり、緋雨閑丸でもあるのだと、
自己の両面を受け入れ、そのまま姿を消している。

ところで『斬紅郎無双剣』のエンディングで、斬紅郎の持っていた刀「紅鋼怨獄丸」は閑丸の手に渡ったはずなのだが、
『天草降臨』では再び斬紅郎が持っている。
斬紅郎の死体が消えたのは天草四郎時貞の悪の半身が奪い去ったためで、
紅鋼怨獄丸もエンディングの後に閑丸が墓標代わりに手放してしまい、それを天草が回収したのかもしれない。
どう見ても閑丸が持ち運べるサイズじゃないし

色々と脳内補完しなければならない部分も多く、また辻褄が合わない所も出てくるため、
『斬紅郎無双剣』のエンディング前後の情景に関しては、閑丸の見た幻に過ぎなかったのかもしれない。
はっきりしてるのは「斬紅郎を倒したのは閑丸」という一点のみである。
ちなみに気になる斬紅郎の凶行を止めた子供は、覇王丸のシナリオに登場していた女児(詩織)で閑丸ではないと明言されている。


+ GB版では
色々ぶっ飛んでいるので参考にしていいのか微妙だが、GB版の『熱闘サムライスピリッツ 斬紅郎無双剣』のEDでは、
『スターウォーズ(EP1)』のポスターにあった「少年時代のアナキンの影がダース・ベイダー」を思わせるような、
「水たまりに映る閑丸の姿が斬紅郎になっている」という不思議な一枚絵が挿入されている…
この作品の2人はディアボロとドッピオ、あるいは神とピッコロのような関係だったのだろうか?
9:15~
……オープニングの方がよっぽど鬼だとか言ってはいけない。

『零』では妖怪腐れ外道の娘である儚とその旦那さんの家に居候していた。
エンディングでは、記憶を失う前の昔の事を知る人物に出会うものの、「今の自分は緋雨閑丸だから」と振り切り、儚達の元へ帰っていく。
「昔の事は覚えてないけど、こんな僕にだって家族がいるんだ」と、未来への希望を感じさせるエンディング、なの、だが……。

+ ストーリーネタバレ
『零』では基本的に全員のエンディングが矛盾なく繋がっており、(誰が我旺を倒したか、と言う点は除き)全員のエンディングが公式設定となっている。
そして儚は腐れ外道エンディングで(直接的な描写は無いが、恐らく)喰われてしまい、旦那さんもシャルロットのエンディングで無念の戦死を遂げている。
つまり「僕には家族がいる」と喜びを噛み締めたその時、彼の家族はすでにいないと言う、あまりにもあんまりなエンディングとなっているのである……。

下記の『天下一剣客伝』では、『零』とはパラレルながら正真正銘の幸せなエンディングを迎えさせてあげる事が出来る。

『天下一剣客伝』のエンディングでは彼女らの赤ちゃんと共に、4人で幸せに暮らすことになる。
また、『剣客伝』の斬紅郎エンディングでは「鬼」を巡る話を綺麗に収めている。「閑丸真ED」なんて言われることも。

現在の本名である「緋雨閑丸」 という名前は、記憶を失くして孤児となっていた彼を養育した僧が、
彼と共に置かれていた刀に刻まれていた銘「閑」( しずか )より取った名である。
『零』のエンディングから察するに、旧名は「水無月 刃」らしい。
…「壬無月」じゃないのか?と思った人はある意味正解。
『零』のスタッフが出した同人誌によるとそう書くつもりで間違えたとか…。
でも『剣サム』では斬紅郎が「水無月宗家の者か…」と発言してたりするので、こっちが公式設定になったようだ。
まあ宗家(本家)と分家で名字が違うのは珍しい話ではない。
ちなみに、少なくとも(旧SNKの時点では)血縁関係は無い、とスタッフが断言している。
まとめると、
  • 水無月家(本家/宗家):閑丸
  • 壬無月家(分家):斬紅郎、詩織
となる。閑丸が記憶を失った経緯は未だ謎だが、可能性としては壬無月家は対外的には水無月家の一族なので水無月家総出で斬紅郎を止めようとして、
閑丸もその際参戦したが返り討ちにあってその時のショックで記憶を失った…という線が一番可能性が高いかもしれない。
水無月家がどうなっているかも謎だが、生き残りが居るなら斬紅郎事件が解決した後に斬紅郎を倒した閑丸に何らかの形で接触してきそうなので、
やはり斬紅郎によって閑丸以外皆殺しの憂き目に遭ったのかもしれない。


その他


 『るろうに剣心』の緋村剣心がモチーフであるという説があるが、
 設定資料などの初期のデザインは使いな点などから、
 『幽☆遊☆白書』の蔵馬の影響が強く見られ、
 スタッフも剣心が元ネタではないと明言している。
 また後に腐れ外道をデザインする『トライガン』の作者、内藤泰弘氏の漫画版サムスピにも、
 閑丸のモデルになったと思しき少年「小綱」が登場している。
 『天サム』のEDで覇王丸ナコルル(の幻影)が出てくるのも、この漫画の影響と思われる。

 ちなみに『るろうに剣心』の作者である和月伸宏氏は最初に閑丸を見て「剣心がモチーフかな?」と思い非常に喜んだらしい。
 後のSNKとの長い付き合いの始まりであった。
 余談だが2023年版アニメでは明神弥彦を『令サム』版キャストが演じることになった。
 そして三条燕は『令サム』版リムルルだったりする……本編では接点はないものの、二次創作では同期のロリショタなのか、やたらとよく絡むのが縁となったのであろうか。

しかし閑丸の特徴と言えば、まず
『斬サム』におけるその切れ味、攻撃範囲は明らかに刀のそれを凌駕していた

少年剣士の傘は 骨を断つことが出来るのか?
記憶喪失の剣士の傘は 対手に触れることが出来るのか?
出来る 出来るのだ

と言わんばかりに相手をしばきまくり、斬りまくり、斬サム世界の世紀末ぶりを加速させた。
背負っているご大層な刀は一部の必殺技以外で抜くことはなく、武器を飛ばされると素手で殴る。
勝利ポーズで引っこ抜いて振り回しているので抜けないわけではないらしい。
ちなみにこの傘は牛の皮を干したものと松ヤニを煮たものと豚のヒゲを三重に重ね合わせて作られているのだが、
その素材でその殺傷力は明らかにおかしいだろう
なにせ、『天サム』の断末奥義などでは相手の胴体を縦真っ二つに切断することすら可能な傘である。

ちなみに閑丸が使う「緋刀流」とは自分の中にいる「鬼」の記憶、つまり壬無月斬紅郎の技が元になっている。
ジャンプ強斬りや近立ち強斬りが斬紅郎に似ているのもその為である。
どこで傘が紛れ込んで来たのかは不明。自己流にアレンジっていうレベルじゃねーぞ!

『天サム』以降は普通に刀を抜くようになったが、刀を使う度に手に持っている傘をわざわざ背負ってから斬る。
正直、最初から刀を抜いて傘を背負ってる方が早い
メイン武器は傘のままで、傘を落とすと何故か刀は使わなくなる。何故。
そして露骨に弱体化。主人公の肩書きも外れ存在意義を失いかけるが、
一部の方々への受けを狙ったのか、露骨なショタキャラとして活路を開いている(ボイスもかなり狙ったものに変更された)。
今ではその地位を不動のものとしており、「サムスピのショタ」といえば閑丸である。
サムスピがポリゴンの世界へ旅立った際にもしっかり出演候補に入っていたのだが、当時の(SNKの)ポリゴン技術では、
傘を表現出来なかったため、敢え無くリストラと相成った。
だが、5度目の正直(システム面は2D格ゲーだが)となった2019年版『サムライスピリッツ(通称令サム)』では悲願の参戦を果たした。

初代主人公の覇王丸とは接点は少なそうだが、顔見知りではあるらしく、
坊主と呼ばれるのに反発して覇王丸おじさんとやり返しており、年相応の素顔を覗かせたりしている。
また、サムスピ公式サイトに相宿となったポスターがあったりと、割と仲良さ気な雰囲気。
ちなみに『天サム』の最後の敵が覇王丸であり、前の斬紅郎よりも更に強くタイムアタックの大きな壁となっていた。

たまに彼を主人公(笑)と見なす人もいるが、
『斬サム』では初期カーソルこそ2Pではあるものの、ストーリー上では立派な主人公である。
『斬紅郎無双剣』は「閑丸が斬紅郎を倒す話」なので、この時は覇王丸に見せ場を奪われる事もなく、
公式に「斬紅郎を倒したのは閑丸」と設定されて主人公としての役割を完遂。
『天草降臨』になると、今度は閑丸と天草の間に接点が無いので主役から降板。
目立ちはしないが、主役は他にいるので閑丸の落ち度とは見なされない。
また格ゲーとしては女性ファンを意識した最初のキャラとしても認知度があり人気は結構高く、
以降の作品ではショタキャラのイメージで定着している。
一作品のみの晴れ舞台をきっちりこなして、後は固定ポジションを築くという、理想的な身の振り方である。

+ 以下個人サイト『墓標』から
閑丸は儚げなルックスの美少年キャラで濃いお姉さま方に大ヒット。
閑丸自体もやけに「イク」「イク」連呼するキャラで、明らかに狙っているのだろう。これこれみたく。

「本気でイクよ!」「イッたよ……」「イクぞ!」「イケー!」「まだイケないのにぃ」

ここまでクルと邪推ではないだろう。
尚、「まだイケないのにぃ~」は続編の天草降臨でのボイスで、
『斬サム』では「まだ死ねないのに~」だった。なぜ変更した?

もう一つの連呼台詞、「ごめん」「ごめん」「ごめんなさい」とよく謝るのは、
まず間違いなくエヴァンゲリオンの主人公、碇シンジの影響だろう。
『天サム』のEDもTVエヴァの最終回と必要以上にソックリである。

ちなみに、『剣サム』では「イク」だの「ごめん」だのとあまり言わなくなる代わりに、
今度は「本気」を連呼したり相手が「本気」がどうかをやたらと気にしたりするようになった。
…もうちょっとセリフのバリエーションをな?
『令サム』でようやくバランスが良くなった。


性能

上記の通り傘をメインに戦い、刀を使う必殺技は「雨流狂落斬」と「梅雨円殺陣」、
『零SP』での絶命奥義「鬼の記憶 無限砲」と『剣サム』で追加された秘奥義「暴雨円殺陣」のみ。
特に主役を張った『斬サム』における傘ならではの広い攻撃範囲、傘とは思えない攻撃力、使い勝手の良過ぎる通常技は、
既にネタでは済まないレベルであった
何気に三角跳び(と、サムスピシリーズの固有テクニックである三角降り)も可能。

+ 主要必殺技解説
必殺技は傘を前方に投げ、何故かブーメランのように戻ってくる飛び道具「緋刀流 霧雨刃」
傘を振り回し、刀を抜いて飛び上がる「緋刀流 梅雨円殺陣」、その場で傘を回転させて切り刻む「緋刀流 五月雨斬り」
傘を放り投げて突進し、相手を画面端に運んで強烈な一撃を加える「緋刀流 雨流狂落斬」(「真・雨流れ狂落斬」)、
前方に傘を突き出す飛び道具反射技「緋刀流 氷雨返し」、空中から傘を構えてホッピングする「緋刀流 時雨」
空中で傘を開いて浮遊する「緋刀流 小雨」(通称メリーポピンズ)、斜め下に突進する小雨の派生技「緋刀流 雷雨」
(『斬』~『天サム』では五月雨斬り・氷雨返しが「修羅」専用、時雨・小雨・雷雨が「羅刹」専用、雷雨は『天サム』から)など。

武器飛ばし技はその場で傘を振り回し、ヒットすると上昇しながら傘で切り刻む「緋刀流禁じ手 暴雨狂風斬」(修羅)、
動作はほぼ同じだが性能が違う「緋刀流禁じ手 雨流裂殺刃」(羅刹)。

『斬サム』では有り得ない判定と威力を誇る傘を武器に、特に修羅は永久・即死当たり前の狂バランスの中でも上位に付けた。
凄まじい攻撃範囲と威力を誇る各種通常技、ほぼ完全対空になり、弱が何故か4割も減る「五月雨斬り」、
しゃがみ中斬りから一発で気絶に追い込める武器飛ばし技などはもはや暴力。
詳しくはこちらも参照。

『天サム』以降は通常技の性能が大きく変わり、
強斬り系の通常技でも普通に刀で斬り付けるようになった。
しかし傘よりも攻撃判定が小さくなるなど
どう見ても弱体化しており、ぶっちゃけ傘でしばいた方が強い。
特にジャンプ強斬りとしゃがみ中斬り、武器飛ばし技は
『斬サム』と比較にならないほどに弱くなってしまった
どこぞの犬が本体、もしくは犬が居ない方が強い人みたいである。
特に頂けないのが14連斬で、画面端の相手に決めると
反撃確定な上に怒りも阻止される
とにかく『斬サム』のように技を振り回していても勝てないので、
小技を中心に手数で立ち回ることが必要になった。

修羅は強判定の「五月雨斬り」があるのでまだ何とかなるが、
羅刹は使いこなせば面白いものの扱いが非常に難しく、やたら暴発しやすい「雷雨」のせいで死んでしまうことも珍しくない。
しかし、コマンド技からボタン溜め技に変更され、頭に「真」が付いた「狂落斬」はこれらを補って余りある魅力を持っている。
最大溜めに至るまでに80カウントもの時間を要する上に、Dボタン絡みの動作が一切出来なくなるだけあって、
溜め切ると威力は単発で6割、突進に長い無敵が付くという非常に強力な技(詳しくはコマンドの項参照)。
さらにこの技にはキャンセルで出した直後に再びDボタンを押し続けると溜めが維持されるというバグがあり、
上手く使えば五段溜めの狂落斬を連発するというロマンなことも可能。
……ただし五段溜め狂落斬は怒り爆発で抜けられる上に、一部のキャラは一閃で反撃が確定するという弱点がある。
溜めている間をどう立ち回るかも含めて、非常に使い手の腕が問われるキャラである。
実際、これ込みでも下位キャラと言われているのだから、結果的にバランスは取れている。

ちょっとした小ネタの域ではあるが、『天サム』のCPU斬紅郎は羅刹閑丸の「雷雨」を何故かほとんどガードしない。
その為、この技を連発するだけでほぼハメることが可能。隙が大きいため、普段はほぼ使えない技なのだが。
……ただし相手が怒り状態だと、うっかり無限砲で即死することもままあるので、完璧な攻略法とは言い難い。
また、閑丸には通常の連斬に加えてCCDの固有ルートがるのだが、これが「ごめん」と謝りながら頭突きを食らわす
使えないルートな割に、妙に使いたくなる危険な存在である
ちなみにこのCCDは後の『剣サム』では全キャラ共通ルートとなった。そのせいか他のキャラもネタっぽいのばっかである

『零サム』では技がほぼ削除される事無く統合され、そのまま修羅+羅刹といった感じの性能になった。
相変わらず小技は使いやすいが、全体的に火力が無いので、小雨などを生かした臨機応変の立ち回りが必要。
『零SP』では狂落斬を溜めるボタンの変更が可能になり、上手くやれば制約を受けずに五段狂落斬を狙う事も可能…
なのは良いのだが、今度は溜めを維持したままスタートを押すと、当たるまで段数の落ちない狂落斬を連発出来る
という恐ろしいバグが発覚。君がッ!喰らうまで!狂落斬をやめないッ!
ランクはどちらも中堅クラスだが、『零SP』はバグありで考えると数ランク上がると思われる。
なお、この狂落斬バグは『零SP完全版』では修正されている。
絶命奥義「鬼の記憶 無限砲」は背後に斬紅郎の姿をした気を出現させ、無限砲を放って相手を真っ二つにする。
かなりインパクトのある演出だが、斬紅郎との対戦で決めるとなかなか面白いことになる。

『剣サム』では突進技「緋刀流 冷雨」と、そこから派生する中段「村雨」、下段の「地雨」が追加。
非常にバランスが良く(新技は微妙だったが)、高い機動力や小雨を絡めた強力な崩し・起き攻め、狂落斬の圧力を生かし、
屈指の強キャラに食い込む力を持つ。
スピリッツは無難に剣スピか、優秀な連斬と怒り爆発・一閃がある天スピが強い。

『令サム』ではノーリスクの高速中段や空中逃げなど高性能な技が多く、強キャラと位置付けられている。またか


MUGENにおける緋雨閑丸

masquer氏のアレンジ版がその凶悪さで名を馳せ、同氏の別キャラ共々MUGENにおけるサムスピの定義を日々揺るがしている。
多種多様な格闘技や武器を扱うMUGENにおける「MUGEN界最強の武器は傘」という風潮の元祖でもある。

+ masquer氏製作 斬サム+天サム仕様+ 凄まじいアレンジ
  • masquer氏製作 斬サム+天サム仕様+凄まじいアレンジ
天草四郎時貞などを製作したmasquer氏作の閑丸。
現在は後述のAIを製作したSABA氏(旧:ファンタズマ氏)により、バグおよび攻撃・喰らい判定を修正した上で代理公開されている。
大会でよく見かけるのはこれだが、原作とはまた違った意味で狂った性能を持つ。
全体的にアッパー調整だが、傘を投げるゲージ技「緋刀流禁じ手 雨流裂殺刃」の性能が特に狂っており、
当たればざくざくヒットし続け、追い打ちし放題。ガードされてもデメリットはなし。
傘のダメージだけでもバカにならない上にサムスピ特有の高火力での追撃という凄まじさ。
さらにUターンして画面外から戻ってくる時も判定は付いたままというAI殺し仕様のため、
傘を投げたら相手が死んでいた、という状況が頻発した。
ちなみに、同名の技は原作ゲームで羅刹版の武器飛ばし技として存在するが、
こちらは始動技の異なる「暴雨狂風斬」のような技で、中身は完全に別物。
とある大会で大暴れし、その知名度を不動のものとした。
今ではどこの大会に出ても悲鳴が立つ有様である。
あまりの惨状に、勝利時の台詞「ごめん」に対し、「ごめんじゃねーよw」のコメが乱れ飛ぶことも。
恐るべし、主人公(傘)。

この閑丸が傘を投げてる間に傘を出して相手をしばく様は、傘の錬金術師と呼ばれている。
特にran氏のAIを搭載すると、この錬金術を最高に使いこなす。

そして製作者のmasquer氏が錬金術以外に更なる(もしくは正しい)傘の使い方を教えてくれた。

また、上記の正しい傘の使い方を含めたAIがran氏によって公開された。

……正しい傘の使い方……傘ってなんだっけ?(笑)



                   ,'⌒,ー、           _ ,,..  X
                 〈∨⌒ /\__,,..  -‐ '' " _,,. ‐''´
          〈\   _,,r'" 〉 // //     . ‐''"
           ,ゝ `</ /  〉 /  ∧_,. r ''"
- - - -_,,.. ‐''" _,.〉 / /  . {'⌒) ∠二二> -  - - - - - -
  _,.. ‐''"  _,,,.. -{(⌒)、  r'`ー''‐‐^‐'ヾ{ +
 '-‐ '' "  _,,. ‐''"`ー‐ヘj^‐'   ;;    ‐ -‐   _- ちょっくら傘買いに行ってくる
 - ‐_+      ;'"  ,;'' ,''   ,;゙ ‐-  ー_- ‐
______,''___,;;"_;;__,,___________
///////////////////////

そして傘を使わないとこうなる

このように狂クラスに食い込んでいる強さではあるのだが、全員が自重しない設定だと、
masquer氏の製作キャラの中ではぶっちぎりの最弱である。
理由としてはmasquer氏製は見た目以上に小さい判定と無敵の持続性が特徴となっているのだが、
彼だけ判定がまともに作られており、長い無敵がある技も少ないため潰されやすく、防御面が普通であること、
永パ以外でゴリ押しすることが出来ない等、対戦相手が格ゲーから離れたキャラになると不利になる。
そのため、他が狂中位以上の実力があるのに対し、長い間参加する大会は凶~狂下位が中心だった。
…まぁ、単純に他のキャラがそれ以上に異常なくらいぶっ壊れてるだけなのだが。

そして遂に2013年9月12日にSABA氏(旧:ファンタズマ氏)のAIが本体同梱で改変キャラとして公開された。
永パの増加、喰らい抜けの追加、ガーキャン性能UPなど大幅なアッパー調整が施されており、
狂中~上位とも余裕で渡り合う凄まじい強さとなっている。AIはMAXレベルが12。
氏の引退に伴い製作物は公開停止となっていたが後に復帰し、それに伴って2017年5月6日に再公開された。
なお、前述の通りSABA氏は本体も代理公開しているが、そちらとは別ファイルなので注意。

+ A.c.c氏製作 STG侍・緋雨閑丸
  • A.c.c氏製作 STG侍・緋雨閑丸
上記のmasquer氏が製作したものをさらにアッパーアレンジしたキャラ。所謂STG仕様のキャラである。
外見からして常軌を逸しており、なんと傘に掴まったまま空を飛ぶ。
そしてそのまま画面中を覆い尽くすほどの傘弾幕を展開する。
一見してネタキャラに見えるものの、耐性は神キャラレベルである。
攻撃性能もゼットンゴンザレスAIレベル13を余裕で倒すほど高い。
MUGENろだにて公開されていたが、閉鎖により現在は入手不可。氏のOneDriveでも公開されていない模様。

+ Pinko氏製作 剣サム仕様+アレンジ
  • Pinko氏製作 剣サム仕様+アレンジ
いろは妖夢SSの製作者で知られるPinko氏製作。
2019年12月のYahoo!ブログ終了以降は、hamer氏によって代理公開されている。
同氏製作の他のキャラ同様、6ボタン式だったり、ブロッキングが搭載されていたりとアレンジが加えられているが、
原作同様素手モードがあったりと、こちらも完成度・再現度は高い。
ただし、搭載されているAIが氏の他のキャラに比べて少々簡易気味であること、
しばらく公開停止していたことなどから、動画ではあまり見かけない。
2009年8月に再公開されたが、システムが同氏製作の半蔵の物と同じく原作サムスピに近くなり、
以前公開されていた物とはほぼ別物になっているので注意。
上記のmasquer氏のものとの比較(主にその良心的な強さ)から、「きれいな傘」なんて呼ばれてしまうことも。
J・J氏による外部AIも公開されている。

+ capuchino氏製作 斬サム+天サム仕様+アレンジ
  • capuchino氏製作 斬サム+天サム仕様+アレンジ
覇王丸幻十郎も製作しているcapuchino氏の閑丸。
これもかなりのアレンジが入っているが、常識的な範囲の性能に納まっている。
連斬、怒り爆発、一閃なども搭載されており、そこそこ強いAIを標準装備しているため、これからの活躍に期待。

+ 大垣氏製作 月華二幕仕様
  • 大垣氏製作 月華二幕仕様
月華二幕』アレンジに定評のある大垣氏による月華仕様閑丸。
『剣サム』のボイスが使いたかったとのことで高城ボイスである。
グラフィックは一部除いて『斬サム』のものだが、技構成は『零サム』に近い感じになっている。
二幕仕様であるものの霧雨刃等一部条件下で一幕のような武器無し状態になるようになっている。
潜在奥義は「鬼の記憶 無限砲」ではなく、閑丸を代表する技である「真・雨流狂落斬」(通常奥義に昔の「雨流狂落斬」も存在)。
溜め時間は五段でも20秒と短めだが、『月華二幕』はどのボタンを封印しても立ち回りに支障が出るので、
この程度の時間でも中々狙うのは難しい
(A・Bは致命的、Cを封印すると下段始動や投げや昇華が出来なくなる。一番被害の少ないDでもGCや投げや弾きが使えない)。
剣質技は飛び込みや連殺斬の性能が高く、安定してダメージが取れる為大分使いやすい。

AIは未搭載だが、氏のキャラお馴染みのHAL氏のAIが公開されている。
力では五段雨流狂落斬を狙いつつ堅実な立ち回り、技では高性能な連殺斬からの意外な高火力と
どちらの剣質でもそつなく戦うことが出来る。
小雨と弱霧雨刃を中心とした立ち回りで、特に人操作で対戦する場合かなり嫌らしい動きとなっている。
プレイヤー操作

ニコニコMUGENでは主人公(傘)として……というより傘の錬金術師として、これまた独自ポジションを獲得。
凶以上のランクの大会では服部半蔵と共に大暴れ。そのあたりでは覇王丸より知名度があると言っても差し支えはない。
それに凶以上の覇王丸となるとカンチョーだし
…美味しいとこだけちゃっかり頂いていく子である。






 「あの……御免なさい……」

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示

出演ストーリー

+ 一覧

プレイヤー操作

実況付きP操作 Tarie配信(24キャラ目操作キャラ、大垣氏製)




   「ごめんなさい、もう行きます」


*1 
辛子明太子は実際はこの時代にはまだ存在しないはずなのだが、そういう無粋なことを言ってはいけない。空気読め!

*2 
ただし、『サムライスピリッツ 斬紅郎無双剣 公式ファンブック』におけるスタッフへの質問コーナーでは、
「覇王丸はなぜ主人公の座を降ろされたのか」という質問に対し、
「(覇王丸が主人公を)降ろされたのではありません」
「『サムライスピリッツ』はたくさんのキャラクターが出演するマルチストーリーのゲームで、
 プレイヤーがそれぞれのストーリーを作っていけるようにしてあります」
とした上で、「ただし、開発側としては閑丸から見たストーリーでゲームを進めています」と述べている。


最終更新:2023年11月22日 22:32