メフィラス星人


「私は暴力が嫌いでね」

+ 担当声優
加藤精三
『ウルトラマン』、『ウルトラマンメビウス』
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』RBの声
『ウルトラマンメビウス外伝ゴーストリバース』アーマードメフィラスの声
西川幾雄
『ウルトラマンタロウ』二代目の声
外島考一
『ウルトラゾーン』
安元洋貴
『ウルトラゼロファイト』魔導のスライの声、『ウルトラマンオーブ』ノストラの声
山口岳彦
『ウルトラマンR/B』
藤沼建人
『大怪獣ラッシュウルトラフロンティア』ジェントの声
子安武人
『大怪獣ラッシュウルトラフロンティア』シックルの声
檜山修之
『超闘士激伝』メフィラス大魔王の声
中村桜
『はいたい七葉』擬人化
井上喜久子
『ウルトラ怪女子』
角田晃広
『ウルトラ怪獣散歩』
岸哲生
『ウルトラマンクロニクル ZERO&GEED』
スギちゃん
『おうちで競馬 ウルトラ怪獣』
山本耕史
『シン・ウルトラマン』(人間態も兼任)

『ウルトラマン』の第33話「禁じられた言葉」に登場した宇宙人。別名「悪質宇宙人」。
自称「宇宙の紳士」と名乗る通り、暴力的な行為を嫌うというウルトラシリーズに登場する宇宙人の中でもかなり変わった存在。
IQは10000以上という数値だが『ウルトラセブン』に登場したチブル星人には劣るようだ。*1

+ 詳細な原作設定
劇中では、バルタン星人ケムール人ザラブ星人を配下として出現させて自分の実力を誇示したり、
「地球人の心への挑戦」として、地球人の代表として選んだ少年に「地球をあなたにあげます、と言え」と、
様々な誘惑をしたりして迫った(勿論、全て拒否されるが)。
しかし、いざウルトラマンと戦闘となれば腕から発するグリップビームやペアハンド光線で八つ裂き光輪を撃ち落とし、
空中戦では圧勝、格闘戦では互角という非常に高い能力を有している。
しかし、最後は「宇宙人同士が争っても無意味だ」と戦いを止め、前述の「心への挑戦」に失敗した件もあり、負けを認めて自ら去っていった
(ただ、「私はまた来るぞ」と言い残す辺り、地球侵略を諦めた訳ではないらしい)。

数々の異星人を配下にしているという設定、ウルトラマンと互角に戦ったという実績
(しかも活動時間に制限が無い為、戦いが続いていたらウルトラマンに勝っていただろうとよく言われる)、
更に自らの敗北を潔く認める理知的な物腰から、ウルトラマンのライバルとしてバルタン星人ではなく彼を挙げたり、
作中で倒されていない事からゼットンよりも強いのでは、という説を唱えるファンも多い。

+ 『ウルトラマン』以降の特撮作品のメフィラス星人

「フッフッ、卑怯もラッキョウもあるものか!
 俺はこのマンダリン草で、世界中の子供を虚弱児童にしてやるのだ!」

メフィラス星人はこの後『ウルトラマンタロウ』第27話「出た!メフィラス星人だ!」でも登場するが、
自動販売機に怪植物を仕込んで子供達を襲わせるというグリコ○永の犯人並みの行動をしていたり、
その卑劣な行いを責められると「卑怯もラッキョウもあるものか」という迷言を残したりと、
侵略者ではあるものの暴力嫌いだった初代と同じ種族とは思えないほど違っている
(元々のプロットでは違う宇宙人が出るはずが、話題作りという理由の為に無理矢理登場させられたらしい)。
ちなみに彼は初代の弟に当たるらしい。 初代と二代目とのドラマはこちら
なんかどこぞの天帝とそのみたいだなあ
現在はミリオン出版より刊行された『決戦!ウルトラ兄弟』に収録されている。

なお、内山まもるの漫画版『ウルトラマンタロウ』では、子供を操ってZAT壊滅を狙ったり、超能力を使ったりと、
TV版と比べて、比較的初代のイメージに近い知的な侵略者として描かれている。
他には映画『ウルトラマン物語』にて、上記の初代と2代目が同じ個体という設定で登場している。

その後は『ウルトラマンメビウス』第47話「メフィラスの遊戯」に登場。
ウルトラ一族の宿敵である暗黒宇宙大皇帝・エンペラ星人配下の暗黒四天王の知将。劇中最後に登場した四天王である。
外見・性格は初代とほぼ同じだが、こちらは敬語を話す。
自身の円盤に搭載された「キリアン・リプレイサー」という装置から特殊な波動を放射して、
メビウスの仲間達や他の人間達の記憶を操作することでメフィラスを味方、メビウスを敵だと思い込ませ、
自分は手を汚さず人間達の手によってメビウスを倒させようとした。
そのせいでGUYSの仲間達がミライ=メビウスに銃を向けるのは勿論、
リュウのメモリーディスプレイに描かれているファイヤーシンボルや一般市民の服がメフィラスカラー(黒)になっていたり、
更には子ども達がメフィラス星人のソフビ人形でメビウスのソフビ人形をフルボッコにするという光景まで見られるように。
+ シュールすぎる光景

ミライの精神を徹底的に追い詰めるも、ミライの必死の呼びかけによりGUYSの記憶が復活。
業を煮やして直接攻撃に出たため、GUYS、メビウス、初代ウルトラマンを相手取り激闘を繰り広げるも、
事前にウルトラマンに告げていた「自分は地球人を試すだけで、傷付けないのだから手を出すな」という宣言を破ったことを指摘され負けを認める。
暗黒四天王の敗因が地球人とウルトラ戦士の強固な絆にあることを悟り、再び挑むことを告げながら撤退した。
+ しかし
地球を去る途中、親玉であるエンペラ星人によって粛清されてしまう。合掌。

ストーリー、演出、中の人と明確に初代を意識したキャラクターではあるが設定上は別人。
円谷プロ公式サイトが2008年のエイプリルフールで公開したネタによると、こちらも初代の弟らしい。
なにしろ初代メフィラス星人当人のカキコなのだから信じざるを得ないだろう。

データカードダスの『大怪獣バトル ULTRAMONSTERS NEO』ではゲームオリジナルキャラとして、
鎧を着た、まるで後述の漫画『ウルトラマン超闘士激伝』に出てくるような格好の「アーマードメフィラス」が登場した
(ちなみに2009年に復刊された『超闘士激伝』の単行本には、激伝風のアーマードメフィラスのイラストが描かれている)。
第2弾のウルトラレアカードであり、ハイスペックを誇る。
ゲーム登場後も『ウルトラマンフェスティバル2008ライブステージ』などで活躍。

大怪獣バトルの特撮版『ウルトラギャラクシー』第2シーズンにもレイオニクスバトラー(怪獣使い)として登場。
テンペラー星人に敗北し、レイオニクスの資格を失い彷徨っていた時、
エンペラ星人の鎧「アーマードダークネス」の剣「ダークネスブロード」を見付け、手に取った瞬間「アーマードメフィラス」になった。
剣に導かれ、他のレイオニクスやテンペラー星人を直接倒しながらアーマードダークネスの許に辿り着き、その封印を解くが…。
+ ネタバレ注意
目覚めたアーマードダークネスに攻撃されて退場した。
別人とは言え、主だけではなくその鎧にまで手を下されるとは…。エンペラ星人はメフィラスに恨みでもあるのか。

しかし殺された訳ではなかったらしく、
物語終盤に全ての元凶であるレイブラッド星人に操られた状態で巨大化アーマードメフィラスとして登場。
最後の試練として主人公レイの前に立ちはだかり、ゴモラ、ミクラスと死闘を繰り広げた後倒された。
敗北した時に鎧の呪縛から解放され正気を取り戻し、自身がレイブラッド星人に利用されたことを悟ると、
レイブラッド星人のエネルギーフィールドに捕らえられた主人公達の元へ赴き、
エネルギーフィールドを破壊、「借りは返した」と言って人知れず去っていった。

雑誌展開及びOV『ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース』では、暗黒四天王の知将メフィラスがアーマードメフィラスとなって復活。
鎧の魔力で蘇らせた他の暗黒四天王と共にエンペラ星人復活を目論み、ウルトラ兄弟と激突した。
……のだが、鎧の呪縛の影響か、生前に比べて変にテンションが高くなっており(これは他の四天王もそうだが)、
やたらカマっぽい仕草をしたり、人質を使ったりするなど、前述の二代目を思わせるような卑怯&小悪党っぷりまで見せるように。
そして最後には、皇帝復活装置「ゴーストリバース」にエンペラ星人の怨念を吸収した「ギガバトルナイザー」を笑いながら挿入していた所、
ウルトラマンヒカリに後ろから光線で撃たれ、呆気なく死亡した。どうしてこうなった。

『ウルトラゾーン』ではアイキャッチの絵や怪獣Englishの題材に使われた他、彼を主役とした「メフィラスの食卓」というドラマが放送された。
担当声優はスーツアクターも担当している外島孝一氏。ただし世捨て人と会話する時だけは無言で、口の電飾だけが動く。
若者が捨てた弁当の残りを食べる世捨て人(ホームレス)の前に現れ、彼から「飯は他人と食べる方が美味い」と教えられる。
そして彼が使うテーブルと「その言葉の意味が分かったら帰る場所に戻れ、それまで地球はあんたのもんだ」との言葉を受け取り、
侵略を開始して街を壊滅させた。
それからは世捨て人の言葉の意味を知るため、弁当を捨てた若者→総理大臣→子供、と食卓に招いて対話を重ねていく…というストーリー。
侵略時に街を崩壊させているが、初代や三代目のような紳士的口調で激昂する描写も無く、終始落ち着いた口調で対話する珍しいメフィラス星人。
とはいえ身勝手な若者に対し正論を突き付けたり、国と子供達を案じる対話をする総理に世捨て人のことを持ち出し、
「君では誰も救えない」と叩き付けるなど、長い時を生きた宇宙人らしく達観した調子で相手をばっさり切り捨てている。
世捨て人との会話から兄弟がいるらしいことが示されているので、実は初代と同一人物では?という説も。
なお世捨て人から分けてもらった弁当のラッキョウが気に入ったらしく、食卓での対話相手には毎回ラッキョウをふるまっている。
どう見ても食べられる口があるような顔をしていないのだが、食べる瞬間は毎回背後からのカットなどで描写されていない。
が、食べる瞬間のものすごい音と対面している相手の反応から、相当凄まじい絵面なのだろうと思われる。

ウルトラゼロファイト第二部「輝きのゼロ」では、「魔導のスライ」と名乗る別個体が登場。声は 安元洋貴 氏が担当。
ダークネスファイブの中では貴重な知性派であり、彼らのリーダー格。本編では解説やナレーションも務めたこともあるなど彼らの中では出番も多い。
正月に放送された回では何と番組の最後にプレゼンターを務めた。
禍々しい背景で春の海をBGMにしたり、「我らダークネスファイブのフィギュアを十名のお友達にプレゼント」と言ったり、
その光景は色々とシュールであった。
ピグモンを人質に取るなど卑怯な手も平気で使い、紳士的な態度とは裏腹に実は二代目の方の系譜であり、
「卑怯もラッキョウもありませんよ」という例の台詞もバッチリ言ってのけた。
しかも、ダークネスファイブが(というかスライが)自身の元ネタを紹介する回では、
堂々と二代目メフィラス星人を紹介し、例の台詞のシーンでも恥じたり罵倒したりするどころか、
「この言葉はメフィラス紳士の証!」とむしろ誇らしげな態度を見せ、仲間達を困惑させていた。
そんな感じで悪役でしかも卑怯者なのだが、どちらかというと「憎めない愉快な奴」といった印象が強い。
まぁ、ゼロファイト終了後のダークネスファイブは皆大体そんな感じなのだが……。
ベリアルが主要キャラとして登場する『ウルトラマンジード』では劇中では未登場。
ベリアルの回想から前日譚である戦争「オメガ・アーマゲドン」には参戦したことが確定したにも拘らず、ベリアルの危機に駆け付けないことや、
ベリアルが部下のストルム星人を駒として冷酷に扱うなど、ゼロファイトの時から考えられない行動に出たことから、
「オメガ・アーマゲドンで戦死したのでは?」とファンの間で言われていたが、
坂本監督の著書で他のダークネスファイブ共々明確に戦死していたことが公言された。

ウルトラマンオーブ』では、惑星侵略連合のリーダーを務めるメフィラス星人ノストラが登場。こちらもCVは安元氏。
白いマントを羽織り、配下からは「ドン・ノストラ」と呼び慕われているなど、マフィアのボスのような存在である。
本拠地としている円盤を隠した森に開発の手が入り、組織が露見しそうになるのをきっかけに
本作のライバルキャラであるジャグラスジャグラーと共闘することになるが、
ジャグラーからは地球人の心に挑戦するその侵略手段を「昔ながらのやり方」と、遠回しに古臭いと揶揄されてしまう。
どこで入手したのかウルトラマンベリアルのウルトラフュージョンカードを所持しており、
これを餌にジャグラーの持つ魔王獣カードを狙って罠にはめるが、死んだと見せかけ攻撃を躱していたジャグラーの刀を受け、
オーブと交戦することなく(下手をすると存在を知られることすらなく)退場してしまった。


「私の名はメフィラス。この星に福音を授けに来た外星人第0号です」


映画『シン・ウルトラマン』では「外星人メフィラス」という呼称で登場。
原典のメフィラス星人同様「私は暴力を嫌悪します」と公言しており、
「デモンストレーション」と称して禍特対の分析官・浅見弘子を拉致し、
自身が所有する科学兵器「ベーターボックス」の被験者として彼女を巨大な姿に変えて、
日本政府相手に自らの技術提供による人類の巨大化手段譲渡と対敵性外星人からの自衛手段の確立を打診し、
地球人側に不利な条件だったザラブと異なり、自らの存在を上位として認めるだけという非常に軽い対価を提示する形で交渉した。
しかし、その目的は外星人が地球人よりも上位の存在であるという思想を蔓延させて、
心折られた人間達を自身の管理・保護下に置き、自分達が扱える巨大戦力になり得る「資源」として独占管理する事にあった。
本作の宇宙人は大半がデフォルトでは等身大で、巨大化は本作の宇宙の先進文明が抱える「ベーターボックス」の技術によるものという設定だが、
地球人はこのベーターボックスとの親和性が極めて高い生命体であり、宇宙の先進文明からしてみれば、
「宇宙の裁定者である光の国に比肩し得る生体兵器に転用可能な潤沢な生物資源」であり、
いち早くそれに気付いたメフィラスは、いわば青田買いするように数々の工作で自発的に地球人が自分に従うように誘導して、
地球人を自分の管理下に置こうとしたのである。
ただし、アートブックによると地球人を利用したいというのは事実だが、
割と打算抜きで地球を気にいっていたらしく、なるべくありのまま残したかったのも本心であった様子。
こういった部分を指して観客からは本作のメフィラスを「邪悪とは言い難いが性質(たち)が悪い」と評する声も。

しかし結局は地球人類の自立的発展を尊重したいウルトラマンと交渉は決裂、やむを得ず直接対決となった。
それまで禍威獣や他の外星人相手に切り札として使ってきたスペシウム133や八つ裂き光輪も軽くいなし、善戦してみせるメフィラス。
…しかし、優勢な状況ながら彼は自身とウルトラマンの戦いを観測するある者の視線に気付き…?

紳士的な佇まいでありながらも、どこか胡散臭さや地球の人類とは違った異質さを感じさせる一方で、
人間社会に疎いウルトラマンとは対照的にすっかり(日本の)それらに馴染んでいる故か時にコミカルな一面を垣間見せたり、
演者の山本耕史氏の名演ぶりや宇宙人態のスマートなデザインも手伝って多くの視聴者を虜にしたキャラとなった。
上記にもある、慣用句やことわざを用いて「私の好きな(or苦手な)言葉です」と発する台詞も、
真似しやすさと汎用性の高さから「メフィラス構文」としてネット上において親しまれることとなった。

また、とあるCMにおいて山本氏とウルトラマン=神永新二役の斎藤工氏が共演した際
「どう見ても(『シン』の)ウルトラマンとメフィラス」として話題になっていたことも。
まさかの第2弾



「大将、御愛想。
 …割り勘でいいか?ウルトラマン」

+ 漫画やその他作品でのメフィラス星人
漫画では主要キャラとして印象的な活躍を見せた『ウルトラマン超闘士激伝』のメフィラス大魔王や、
『ウルトラ忍法帖』の冥府羅州烈風斎(めふぃらすれっぷうさい)のおかげで知っているという人もいるはず。
尤も、後者はギャグ漫画のため、怪夢瑠(ケムール)や笹比羅(ササヒラー)を始めとする部下を思いやる優しい上司だったり、
何度打ち負かされても懲りない等、性格は原典と比べてかなり変わっており、
凶悪な第三勢力が現れた際は、ウルトラ忍者達と共闘することもあった。
前者にはOVA版も存在しているのだが、こちらでは檜山修之氏が声を担当しており、比較的落ち着いた口調の演技である。
メフィラス星人の変わり者を自称し、有名作品で例えればピッコロベジータのような作戦立案や解説もこなせる武闘派ライバルキャラ。
しかし、初登場時はメフィラス星を滅ぼしたことがあるという到底変わり者の域では済まされない前科も持つ。
その後メフィラス星の復興にはウルトラマンも協力したが、そこで描写された一般メフィラス星人は善良な人達であり、
こっちはこっちで原典とはかなり性格が異なる。

内山まもる氏による長編漫画『かがやけ ウルトラ兄弟』では怪獣軍団の黒幕として登場。
ウルトラ兄弟そっくりのヒーロー、ウルトラキング(地球上では人間の青年)に変身し、ウルトラ兄弟と共闘。
地球の子供達の信頼を得たが、その真意は油断させた所でタロウを抹殺することだった。
ギリギリの所で計画を防がれ、正体を現して怪獣軍団を招集、ウルトラ兄弟と激突する。
この作品は2010年に復刊ドットコムより発売された『ウルトラコレクションボックス ザ・内山まもる』に収録されている。
『かがやけ ウルトラ兄弟』紹介は14:28~17:01

また、『ウルトラマン』放送当時の楳図かずお氏によるコミカライズ版では、原作での作戦がより拡大解釈され、
フジアキコ隊員の巨大化を継続させたまま、自分が彼女の偽物に成り代わり本物を怪獣扱いしたり、
マモル少年に真実を言おうと試みる度に事件を起こすように脅したり、原作では姿を現しただけだった宇宙人達が、
実際に街中で暴れ回ってウルトラマンと激突するなど、より悪質さが増している。

ウルトラ怪獣達を萌え少女化する企画「ウルトラ怪獣擬人化計画」の漫画『ウルトラ怪獣擬人化計画feat.POP Comic code』では、
初代メフィラス星人が主人公に抜擢。
ウルトラマンに敗れた怪獣達が女子高生化した状態で送られる謎の世界で、怪獣墓場学園の生徒として暮らすことになってしまう。
天然なエレキングに振り回されたり、メトロン星人のオタ芸に付き合う羽目になったりと苦労もしているが、なんだかんだで学生生活を満喫中。
一方で「ウルトラ兄弟分析部」を作ってエレキングやテンペラー星人と日々侵略計画を練るなど、地球侵略を諦めたわけではない。
また本作では「擬人化学園モノ」という本作のジャンル自体が物語全体を貫く伏線となっており、その謎解きでも中核を担っている。
2代目の事はあまり快く思っていないらしく、初対面のテンペラー星人との口喧嘩でダジャレ宇宙人呼ばわりされた際には激怒している。

「2代目のことは言うなーっ 2代目はちょっとコミカル路線だったから仕方ねーだろ!!!」
「それなら私だってそのコミカル路線の被害者だー!!!」

同じく「ウルトラ怪獣擬人化計画」の一企画である日常系4コマ漫画『ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ』にも、
初代モチーフと二代目モチーフの姉妹で登場。
自作グッズを売る商売をしているが、姉妹揃って壊滅的なセンスのため全く売れず、自宅が在庫の山になってしまっている。

みちのくプロレスにおいては、ザ・グレート・サスケらと宇宙大戦争なるものを展開し、2008年頃から出演している。

また、CSフジテレビONEで放送されていた『ウルトラ怪獣散歩』という旅番組では司会を担当。
日本各地を様々な怪獣や宇宙人と共に旅している
(声優さんはメフィラスを演じる角田氏含め毎回東京03の3人で同じだが、登場する顔ぶれは毎回変わる)。
スタッフ曰く「『初代マン』に登場し、なおかつ翻訳機とかが無くても日本語をしゃべっておかしくない」ために選ばれたとのこと。
毎回尺の終盤で喧嘩をおっぱじめては、メフィラス星人が「よそう。宇宙人同士戦っても仕様がない。私が欲しいのは地球の心だったんだ。」
と場を収めて仲直りするのが毎回のお約束であった(先述のように『初マン』での発言のパロディである)。

余談になるが、露骨にウルトラマンパロディのお色気路線アニメ『UG☆アルティメットガール』において、明言はされていないものの、
ヒロイン三人の変身後の姿がウルトラマンというよりメフィラス星人をモチーフにしたと思しき猫耳デザインになっている。

初代と三代目のイメージから、極めて紳士的な大物と考えられがちだが、実際の所そういう訳でも無く、
自分の策が上手く行かないとすぐに苛立つ短気な様子が見られる。
事実、初代は「地球を渡せ」という要求をつっぱね続けたサトル少年に「はやく渡すと言うんだ!」「ほざくな!」と怒鳴っていたし、
三代目は記憶を取り戻しかけたGUYSクルーに対しても、同じように「攻撃しろ!」「この馬鹿共!」と怒りを隠そうともしていない。
ただ、どちらの場合も策が失敗に終われば自分の敗北を認めている為、
そこは何時まで経っても自分の負けを認めないヤプール人や、他の宇宙人達とは一線を画している。

余談だが、円谷プロのエイプリルフール企画によると彼はニコ厨でもあるらしい。
本人が言ってるのだから間違いない。


「ほざくなっ!」


ゲーム作品におけるメフィラス星人

SFC版のゲームにもステージ8のボスとして登場し、多くのプレイヤーを苦しめた。
本作最大の攻撃手段である急降下キックはバク転で避け、光線技もペアハンド光線で相殺してくるなど、
これまでの怪獣とは一線を画す強さとなっており、未だに記憶に残っている人も多いだろう。
バリヤーでペアハンド光線を跳ね返すのが有効だが、これに頼りすぎるとゲージが溜まりづらくなり、
下手をすればトドメを刺せず時間切れになってしまうので注意。

+ その他のゲームでは
PS2の『ウルトラマンFighting Evolution Rebirth』にも登場。
ジェロニモンによる怪獣復活や、バルタン星人による怪獣改造を裏で指揮していた。
また、ウルトラマンコスモスが浄化したはずのカオスヘッダーをコントロール下に置いており、
キリエロイドとワロガに寄生させて強化したり、ウルトラマンをコピーした「カオスロイド」を作ったりもしている。
最終的には自身がカオスヘッダーと融合して「ネオカオスダークネス」となり、そこから完全体の「ネオカオスダークネスII」へ進化する。
劇中の描写から初代と同一人物と思われるが、人間の心に挑んだ以前と違って怪獣軍団による破壊が主な作戦となっている。
ただし、ウルトラ兄弟が地球に来た隙にカオスロイドを光の国に派遣していたり、
カオスヘッダーを無力化できるウルトラマンコスモスを異次元に閉じ込めたりしていることから、頭脳的であることに変わりはない。
自身との融合でカオスダークネスを強化しており、メフィラス自身の悪意でフルムーンレクトによる浄化を防いだり、
完全体のネオカオスダークネスIIになった際には、以前のカオスダークネスが月面下の戦闘で大ダメージを受け、
一時撤退を余儀なくされたコズミューム光線も受け付けなくするなど、コスモス対策に抜かりは無い。
最終的には、ウルトラ戦士達の光を得たフルムーンレクトによりカオスヘッダーが浄化された為に元の姿に戻り、
再び挑戦しに来ることを言い残して去っていった。

ウルトラ怪獣・宇宙人の再現データを集めて育てて戦わせるアプリゲーム『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』では、
育成・編成できるキャラとして登場。限定の★3技属性キャラである。
最高レアリティ故か性能も中々のもので、「定期的に敵全員に防御・回避デバフを付与」と実に分かりやすいスキルを持っている。

コンパチヒーローシリーズの『ザ・グレイトバトルII ラストファイターツイン』では、ステージ2「宇宙空母ステージ」のボスとして登場。
パンチや投げ、ペアハンド光線といった多彩な攻撃手段に加え、
テレポートも頻繁に使ってくるというヒット&アウェイ戦法を行うので、序盤のボスとしては中々手強い。
ステージ自体も一定間隔で床が崩れ出し、狭い足場でザコ敵との戦闘を余儀なくされるため割と難しい。
本作では1ミスしてもその場で復帰できるが、足場が残っていないとプレイヤーキャラがそのまま落ちてまたミスになるので、
ボス戦前に残機やコンティニューを使い果たしてゲームオーバーになってしまう事も。
また、メフィラスを倒すまでに掛かった時間に応じてストーリーが分岐し、完全クリアに必要なステージ数も増えたりするので、
ゲーム全体で大きな役割を果たしていると言えよう。


MUGENにおけるメフィラス星人

          

+ 這い寄る混沌氏製作
  • 這い寄る混沌氏製作
MUGENにおいて初めて製作されたメフィラス星人で、作者はウルトラ怪獣勢作でお馴染みの這い寄る混沌氏。
公開当初はアントラーと同じくAIが搭載されていなかったが、その半年後に高性能なAIが搭載された。
現在はムゲぎこ氏によって代理公開されている。

攻撃をバク転かワープで回避し、相手を真っ黒にして硬直させるガード不能の超能力(劇中でも使用)や、
出が早いグリップビーム(上段、中段、下段の三種類がある)を主に使い、
距離を離すとジャンプした後に相手の頭上にワープして奇襲を仕掛け、
地面を爆発させて牽制など、隙が無い上に確実な攻撃を次々と繰り出して来る。

また、相手がダウンすると「私は暴力が嫌いでね」とか、
「よそう。宇宙人同士が戦っても仕様が無い」と喋る挑発をすることがある。
暴力ふるってるやん!とか宇宙人じゃねーよ!とかツッコんではいけない。
ちなみにこの時攻撃してもバク転で避けられる。
また、相手を投げては拾い(左右に置くように見える)続ける投げループでごっそり削ってくるが、
この時の絵面はなんともシュールである。
更に、上空に逃げた相手に対しては追尾性能を持つ光球を発射してくる。

火力、体力、防御力といった面でゼットンシラリーキングジョー
ジェロニモンといった面子には見劣りする為、エルクゥなどの狂キャラなら比較的楽に倒せることが多い。
とはいえゲーニッツジャスティスなどを度々圧倒する程強く、
並の上位~強の中位程度のキャラではまず手も足も出ずに翻弄されてしまうこと請け合いである。
狂キャラが出ない、もしくは極一部しか出ないチーム戦では、間違い無く大将格を張れる器である。

最新版では台詞が増加された他AIも強化されており、時にはキングジョーすら倒せるほどにまでなった。
ウルトラマンとの特殊イントロまで搭載され、ファン感涙の仕上がりとなっている。
4分前後より

+ なだげつ氏製作
  • なだげつ氏製作
スプライトはWSソフト『ウルトラマン 光の国の使者』のもの(ゾフィーのスプライト元と同じ)。
こちらは通常の格ゲーキャラと戦うことを想定されているため這い寄る混沌氏のものに比べ、性能はかなり抑え気味。
とはいえ動作中無敵で姿も消えるテレポートから裏表投げの3択をローリスクに迫ることができ、
対AIはともかく、人間の目には捉えられない攻めが展開可能。
音声は『メビウス』第47話のものが主に使われており、超必殺技「グリップビーム」の見た目は『メビウス』版に近くなっている。
あと、イントロと完全敗北専用の演出が結構長い

AIは未搭載だが、IX氏による外部AIが2022年7月に公開された。
上記のテレポートで巧みに撹乱しつつ、投げやグリップビームを絡めたコンボを狙ってくる。
テレポートには自重スイッチも設けられているので、強さを抑えたい場合はONにしておこう。

+ カーベィ氏製作 二代目
  • カーベィ氏製作 二代目
多数の怪獣キャラを手掛けるカーベィ氏によって製作された、前述の『タロウ』に出てきた二代目。
SFC版『ウルトラマン』のドットを改変して作られており、
原作のスーツのスタイルの悪さや特徴的な体色が再現され、一目で二代目と分かるものとなっている。

技は『タロウ』劇中で使用されたものが搭載されており、目から破壊光線を出したりマンダリン草を使用する技を所持している。
特徴的な技としては「マンダリン自販機」があり、各ラウンドで一つだけ劇中にも登場した自動販売機を設置することができる。
自動販売機は自動で相手に近付いて行く仕様で、相手の近くにいる時にランダムでマンダリン草で攻撃を行うものとなっている。
また、自動販売機には耐久値が設定されており、相手の攻撃を受け続けると破壊されてしまうものの、設置自体は特にゲージ等の消費もなく設置可能。
他にも網を振り回す攻撃や、巨大なラッキョウを投げ付ける攻撃も搭載されており、原作のテイストを活かした特徴的なキャラに仕上がってている。
AIもデフォルトで搭載されている。

また、カーベィ氏によって『シン・ウルトラマン』に登場した名刺姿ののりものキャラ、
「紙(し)ン・メフィラス」も公開されている。

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示

出演ストーリー



「よそう…ウルトラマン。宇宙人同士で戦っても仕様がない。
 私が欲しかったのは地球の心だったのだ。
 しかし、私は諦めたわけではない。
 いつか…私に地球を売り渡す人間が必ずいるはずだ。
 必ず来るぞ…ふっはっはっはっは…!」


*1
実際の所、IQ(知能指数)の測定法は「精神年齢÷生活年齢(≒実年齢)×100」なので単純な比較材料にはならない
(5歳児が5歳相当の結果を出しても、20歳が20歳相当の結果を出しても、どちらも平均値である「IQ100」と算出される)。
……まあ、当時はそういう設定に大らかな時代だったのである。とにかく数字がデカければ強いのだ。
空想作品における桁外れな知能指数については『空想科学読本』のスピンオフ『空想非科学大全』でも考察されている。
詳しくはM1号のページも参照されたし。


最終更新:2024年01月23日 20:49