1.「THE KING OF FIGHTERS」における「Kシリーズ」
『
KOF』ネスツ編(『'99』~『2001』)における秘密結社・ネスツの「プロジェクトK」で生み出された戦闘員の総称。
アルファベットのKは草薙の頭文字から取っているものである。
あくまで小説版KOFやプレイヤーの間で便宜的に用いられている称呼で、
ネスツ編の
原作中で使われたことはなかった。
後に2009年2月発売の『2002UM』において「
ネームレス」の登場と、
彼のバックストーリー公開により公式名称となった。
ネスツは『'97』で
オロチとの決戦直後の疲弊した
草薙京を拉致監禁し様々なデータを録り実験・研究を行った結果、
草薙の炎を他人に移植したり
クローンに受け継がせる技術の開発に成功。
この技術を用いて大規模な戦闘員の生産が行われ、ネスツの手駒として配備される計画が実行された。
しかし、オリジナルである京本人がデータを全て奪われる前に基地から脱走したため、
全データの入手には至っておらず計画そのものは完全ではない。
成功例として
K'、
クーラ、
KUSANAGI、京-1、京-2、
K9999、
ネームレスが確認されている。
(ネームレスは正確には「プロジェクトK」の副産物「プロジェクトЖ(ジェー)」による製造品。)
クリザリッドがこれに該当するのかどうかは不明
*1。
その他、M型なる機械ベースの改造をされた
マキシマ、クローン兵士だが炎や氷のような超能力を持たない
ウィップ、
改造人間という設定のみで、人間の親から生まれたのか無からクローン培養されたかも不明な
アンヘルは含まれないと思われる。
+
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備考・クローン京-1&2のプロフィール |
共通
- 格闘スタイル: 草薙流古武術+我流拳法
- 出身地: 日本
- 誕生日: 12月12日(20歳)
- 身長: 181cm
- 体重: 75kg
- 血液型: B型(RH-)
- 得意スポーツ: なし
- 大切なもの: 遺伝子
- 嫌いなもの: オリジナル
- 解説: 『'99』ではオリジナルの京が隠しボスなのに対し、京-1&2はデフォルトでエディット専用として登場。*2
『2002UM』ではKUSANAGIと合わせてクローンチーム兼アーケードでの個別の乱入キャラとして登場。 声優もオリジナルと同じ野中政宏氏。 また、本来なら草薙流の技に付くはずの「○○式」の番号がほぼ全て技名から省かれている。 勝利デモでは京-1が冷静に、京-2がガラが悪いように性格が差別化されている。 両者の好きな食べ物はどちらも魚類であり、共にオリジナルを嫌っていながら魚好きな点が共通している。 ファンからは区別のため、この魚の名前「メロ」「ホキ」をあだ名として通称されることもある。 ただし、これらの魚はいずれも
代用魚
として用いられる魚であり、クローンとしての悲哀を感じさせる (各魚がどんな魚なのかは下の画像テキストを参照)。
草薙京-1
- 趣味: 技のアレンジ
- 好きな食べ物: メロ
- 主な技: 蒼鬼、朱天祓、天羽々斬
- 解説: Kシリーズの第1号。
当時ネスツの技術が成熟していなかったため、 その時点でオリジナルの再現できる部分を出来る限り引き出し、 それ以外はアレンジで補っている。 この設定と趣味を反映して基本性能こそ『'95』以前の京がベースだが、 一部技を除いて性能や技構成が大きく異なっている。 また、クローン京の中では唯一鬼焼きを持たない。
草薙京-2
- 趣味: 技のコピー
- 好きな食べ物: ホキ
- 主な技: 布都御魂、火迦具槌
- 解説: Kシリーズの第2号。
京-1のトライアンドエラーの結果、 技の再現に関してはより完全な形に近付いたクローン。 基本性能は『'96』~『'98』の京がベースで、 設定と趣味通り性能や技構成がオリジナルと似通っている。 ただし、『2002UM』では超必のみだが上記の独自技2つが搭載されている (後にオリジナルも『XIII』でのEX版鬼焼きが布都御魂に似ている)。
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このプロジェクトに関係がある者すべてが草薙京のクローン人間という訳ではなく、
K'やクーラは草薙京の能力を移植改造されただけの別人。
クーラの冷気の能力は草薙の炎を反転させたらできた、というものだが、偶然の産物であり量産するには至らなかったようだ。
*3
多くの場合、超能力の移植改造と同時に身体能力の強化手術や記憶の操作が施されており、
程度の差はあれど情緒不安定などの精神疾患が副作用として認められる。
個体によっては火炎や氷のコントロールのため、片腕ないし両腕に制御機能を持つ専用グローブを常に身に着ける必要がある。
また京は研究の途中でネスツから脱走しており、後期はオリジナルからの複製ではなく「クローンのクローン」になったため、
K9999がほとんど京の面影を残していないように、ナンバーが増えるほど精度が落ちていった。
K9999もクローンとしては完全な失敗作であったが、強化実験中の突然変異のおかげで生きることを許された。
ここで草薙京のクローン製造は事実上の打ち止めとなり、K9999が最後の「草薙京のクローン」となった。
これらの実験の影響で京は一時全力で炎を操れなくなっており、ネスツ編の間は「
無式」が使えなかった。
ネスツ崩壊と共に彼らの大半は闇に葬られているが、実験段階で失敗した例も含めると、
かなりの数のクローンが存在したと考えられる(実際K9999が名前の通り「草薙京の9999体目のクローン」な訳で…)。
クリザリッドのテロ作戦によって社会に放たれたクローン京達も結局K'の逆襲によりトリガーデータを得られず、
無力状態のまま
ハイデルンらの活動によって各地で回収されたらしいが、その後彼らがどうなったのかは不明。
一説によると
軍の指揮の下、クリーンな火力発電所で余生を過ごしているとの噂も。
ただし、大量に作り出された事から察するに体細胞クローンと推測できるため、
テロメア遺伝子の減少短縮問題が付きまとい短期に老化し余命はさほど長くないと思われる。
ちなみに『XI』や『
CVS』では京が同キャラ対戦に勝利した際に「またクローンか」と発言する。
あと、『SNKギャルズファイターズ』では
ユキの超必で
クローン京が大量に登場する 。
ってか、本物混じってるんだろうか
MUGENにおけるKシリーズ
MUGENの有志企画「
AKOF」はKシリーズにスポットを当てたネスツ編の後日談であり、
K'、クーラなどをベースとした様々な改変キャラクターが製作されている。
AKOFの最重要人物である
Naoは一番初めに作り出されたKシリーズという設定。
また、アオバ氏によって作成された量産型設定と思われる「Kシリーズ」なるキャラが一部の動画で確認できるが、一般公開はされていない。
一般公開されている「Kシリーズ」は1%氏によって製作されたものが存在。
2019年のYahoo!ジオシティーズ終了に伴うサイト消滅以降は、hamer氏によって代理公開されている。
複数のK'がまとめて出てくるが量産型のため、オリジナルの各種派生技は使えない。
だが、ストライカーでさらに複数のK'を呼び出してそれらと入れ替ることにより、
本体の位置が目まぐるしく変化して相手の混乱を誘うなど、トリッキーな立ち回りが特徴的。
外部AIは森ノ中氏製作のものが公開されている。
また、レイフィ氏によって単体のKシリーズ(K'-Type)も公開されていた。
現在は氏のMUGEN活動停止により入手不可。
こちらもモブキャラを意識して演出が控え目にされており、
ミニッツスパイクやクロウバイツの弱攻撃では炎が出ないが、強攻撃では出るという特徴がある。
こちらはNori氏の外部AIが公開中だが、最新版には未対応なので注意。
出場大会
出演ストーリー
*1
ただしグローブを着用していること、K'のクローンであること、
イグニスの戦闘前デモにてK'、クーラ、K9999と共にクリザリッドも投影されている等のことから、Kシリーズの可能性は高い。
名前のイニシャルもKだし。
*2
実は『'99』の開発当初は新主人公のK'を推すため、
京や庵は登場させない予定だったとのこと。
ところが諸般の事情で人気キャラである京と庵を出さないわけにはいかなくなり、
さらに京が新コスチュームになったことで「従来の学ラン京も出すべきでは?」という話も浮上。
しかし、そんな話が出てきた頃にはもう既に開発も佳境に差し掛かっており、
「出すとして'94と'96のどっちにするのか」と悩んでいた所に
「2種類作れ」
という命令が出される。
当然2体も作っている余裕はないとてんてこ舞いになるスタッフだったのだが、
そこへ当時すでにキャラ作成から退いていた偉い人が救いの手を差し伸べ、
「しゃーない、じゃあ俺が作ったるわ」
と、熟練の手並みであっという間に「京-1」「京-2」を完成。
スタッフ一同がその大道芸的なスピードに感心した、といった逸話が存在する。
上記の経緯により当初は登場予定のないキャラクターだったためか、『'99』のCPU戦に京-1と京-2は一切登場しない。
*3
戦闘員としての大量生産こそ実現しなかったが、
氷を放つ改造人間=アンチK'アーツ因子を持つ者自体はクーラが唯一無二という訳でもない。
ネームレスの火炎の制御能力には、そのアンチK'アーツ因子を持つ「イゾルデ」という名の少女検体が関わっている。
2.「GUILTY GEAR」における「Kシリーズ」
GUILTY GEARで終戦管理局が作成したイミテーションシリーズの内、
元聖騎士団団長である
カイ=キスクの戦闘データを元にしたもの…つまりは
ロボカイのことを指す。
開発を担当したのは終戦管理局支部長クロウ博士。
なお、イミテーションシリーズには、Kシリーズに代わる
Pシリーズなるものも計画されているらしい。
3.「ヴァリアブル・ジオ」における「Kシリーズ」
ヴァリアブル・ジオで
ミランダ・謝華の指揮下で研究された、戦闘能力を高めた兵器用の人造人間ハイブリッズ(の一部)のことを指す。
『AVG1』ではK-1、K-2の2名、『AVG2』では
量産型と思われる名も無きハイブリッズが同時に2名登場している。
『AVG2』では他にK-3というハイブリッズの登場予定があったが、没になったようだ。
Kは「Killer」の頭文字らしいが、『AVG2』まではKシリーズ以外のハイブリッズが登場しなかったこともあり、原作中で使われたことはなかった。
なお、『
V.G.NEO』ではKシリーズの生き残りの他、ミランダ一派の残党が新たにLシリーズ、Mシリーズというハイブリッズを開発している。
知名度の関係で解説が最後になったが、本項目の内、初出はこの『V.G.』のKシリーズが最も早い。
最終更新:2020年01月25日 02:41