黒河内夢路



「 黒河内夢路、参る!」


武器銘 : 自作・無銘
流派 : 神夢想一刀流
生年月日
 明和五年(1768年)六月二十二日
出身地 : 江戸
血液型 : AB型
身長 : 五尺七寸
体重 : 十一貫目
好きなもの : 南蛮菓
嫌いなもの : だんご
コンプレックス : ……(みだ)りに語ることではありません
剣の道について : 一度、手を血に染めれば最期まで……
尊敬する人 兇國日輪守我旺
特技 : 直立の姿勢で眠れる
平和だと思うとき : 刀を置き、茶の湯に興じているとき
好みのタイプ : 全てを受けいれてくれる包容力のある人物

サムライスピリッツ』のキャラクター。初出は『零サム』。名前は「くろこうち ゆめじ」と読む。
同作の橘右京と同門の居合使い・幻術使い。愛刀の銘も同じく「自作・無銘」。
中の人は『The Soul Taker ~魂狩~』の伊達京介役や『天元突破グレンラガン』のロシウ役、『ロックマン.EXE』シリーズの伊集院炎山役などの 斎賀みつき 女史。
『おはスタ』でかつて顔出しで登場していた麗人サイガーの中の人でもある。

右京の師、黒河内左近*1 の子であり、その天賦の剣の才は右京をも凌ぐとされたが、
15歳の時に身体的な問題で家を追われ、失踪する。
その際、右京は夢路に何も言う事が出来ず、それが最後の一押しとなってしまったようである。

この「身体的な問題」という部分が何を意味するのか、度々ファンの間で論争の的となっており、
公式では性別不詳となっているため「性別に関わる問題」という見解が根強い。
声優が女性である事*2 、EDの尼姿、右京への態度などから「女性ではないか?」と推測出来る部分が多く、
それが理由で家を追われたとする解釈が多く見られる一方、父親の怒り方が尋常のものではなく、
そもそも「子の性別を知らずに15年も育てられるか?」 という点から、両性具有ではないかとも囁かれる*3

さらに、『剣サム』にて女性の扱いが苦手なアンドリューが登場し、彼の挑戦台詞では女性キャラには必ず「女性と戦うのは…」と躊躇しているが、
夢路に対してはそういった反応はなく、通常台詞扱いである。
彼が夢路に対し動揺しないのは、単なるミスなのか、あるいは意図的なのか…真相は結局闇の中である。

未だに公式ではっきりと明かされていないが、スタッフによると「皆様の想像通りですとだけ言っておきましょう」との事。
……が、携帯アプリ『NEOGEO検定 めざせ!最強クイズファイター』では普通に「女性」と言われている。
『零』スタッフが手がけた訳ではないとはいえ……。


両親に厳しく躾られた為に誰にでも礼儀正しく接するが、
パピー(犬)やパクパク(猿)にまで「犬殿」「猿殿」と呼ぶ辺り意外と天然なのかもしれない。
ちなみに、何故か犬の言葉も理解出来るらしい。

『零』ではラスボス兇國日輪守我旺の部下として中ボスで登場。
この時は所謂右京さんのコンパチキャラで、『天草降臨』の羅刹右京の技があてがわれている。
我旺に心酔しており、その理想のためならば子供を斬り捨てる事すら厭わない。
試合の前に、仲間にならないかと相手を勧誘するが、一様に断られ戦闘に突入する事となる。
この際、右京相手にだけは掛け合いが異なり、死の淵にありながら自分を追ってきた右京に対し戸惑いを露にする、
というものとなっている。


なお、この時の様子や失踪する直前の様子などを見るに、右京に対し恋愛感情を抱いていた節がある。
まぁ、圭殿への愛に生きる右京からは親しい友人としてしか見られていなかっただろうが。
夢路のこの感情は、右京や夢路自身のストーリーに大きく関わってくる事になる。
PS2単体版『零』ではプレイヤーキャラとして使用可能。専用ストーリーも追加された。
CPUとして敵側にも夢路が登場するが、どちらも自分が本物だと信じている様子で正体は不明のままで終わってたり、
心酔していたはずの我旺と意地の張り合いで戦う羽目になるなど展開は多少強引なものの、
ストーリーの描写そのものは力が入っており、夢路のファンなら一度は見ておくとよい。
後のPS2版『六番勝負』収録版の『零』ではボスが使用出来ないため、このストーリーは単体版限定である。


    |┃三  /ヽ
    |┃  ,/ ∥
    |┃≡ノ /,,⌒⌒ヽ      __________
    |┃ / ! |_《  》_|   /
____.|ミ\_ヽリ ・-・ノリ  < 我旺様は私のものです
    |┃=_  ヽ  y ヽ   \___________
    |┃ ≡)   〃人 \
   ガラッ

右京さんのEDでは慕っていた右京さんに自らを斬るよう頼むが、髪だけを切られる。
『零サム』のホームページで読める公式小説では、騒動の中心人物の一人として描かれており、
我旺との関係や、夢路の内面的性格、右京への想いなどが深く掘り下げられている。
上記の右京EDや騒動の顛末なども細かく補完されているので、『零サム』が好きならオススメの内容である。
また、覇王丸のコピーである羅刹丸のEDに姿を現し、白い尼装束で登場しその首を切り落とした
(これにより以降は、蘇生した羅刹丸に命を狙われる事となる)。

『天下一剣客伝』 では我旺の元を離れ、一人の剣士として御前試合に参加する。
我旺との試合前会話では、今でも我旺に対し尊敬の念を持っているが、その野望とはきっぱりと決別する事を告げている。
EDでは天下無双となった自らの剣を肯定し行方を眩ませる。
右京の元へ届いた手紙には両親への感謝と今の自分はとても幸せである、と記されていた、という内容。


原作での性能

零では右京の技に加え様々なキャラに変身し、
そのキャラの技(例:覇王丸の「弧月斬」、ナコルルの「アンヌムツベ」 等)を使用する幻術を用いる。
一部の技は元キャラに比べ無敵などが追加されており、ボスらしい強さを誇るが、
同じく中ボスとして登場した萬三九六共々あまりにもコピペすぎたため、プレイヤーの反応はあまり芳しくなかった。
服部半蔵の「モズ落とし」 が特に厄介で、近距離から高確率で出してくるため迂闊に飛び込んだりも出来ない。
ただ 「覇王丸」 の弧月斬は強斬りで出すためスキは大きめである。
…ところで、なんで同門の右京にわざわざ変身してツバメ返しを使うのだろうか。*4



バージョンアップ版の『零SP』には残念ながら登場していない。

『剣サム』では幻術が無くなり、羅刹右京の面がより強くなった。
所謂ツバメ返しに当たる「秘剣 草蛍」は飛び道具にしか攻撃判定がないなどの違いはあるが。
中距離戦での間合いを維持し、冷静に堅実に立ち回っていく事で夢路の真価を発揮する事が出来る。
反面、防御力が低く火力負けしがちな面もある。しかし使いやすく決して弱い訳ではない。
近距離でのハイリスク・ハイリターンな崩しや確反狙い、
コンボダメージも高い近接キャラの右京(「神送り」もあるが先端当て以外だと役に立たない)に対して、
近~中距離で堅実に立ち回り、チクチクとダメージを蓄積させる牽制キャラの夢路…といった所か。
右京さんは意外と出来る事が多いため、夢路の存在価値が薄らいでしまっているのは否定し切れないが…。
牽制能力に優れるとは言っても、上記のように「草蛍」が飛び道具部分しか攻撃判定がないため、
羅刹右京のような固め・崩し能力を手に出来なかった事が大きい。
さらに強キャラ達とも相性が悪く、ダイヤグラムでは下位に位置する。


MUGENにおける黒河内夢路

+ たるせ氏製作 零仕様+零SPアレンジ
  • たるせ氏製作 零仕様+零SPアレンジ
上記の幻術技、剣気ゲージ、怒り爆発、無の境地、素手状態と原作をほぼ完璧に再現している。
さらに裏モードで本来は出演していない『零SP』モードにする事も可能で、
この状態では雲雀やツバメ返し、天つ風など羅刹右京っぽい技が使えるようになる。
また、当然夢路には本来存在しない絶命奥義も追加。
武器飛ばし必殺技「神夢想一刀流奥義 御神薙」では『零』EDの尼姿に変身するというニクい演出も。
さらにDEFファイルの設定でボタン配置を5タイプに変更可能、
MUGENのトレモでは練習しにくい無の境地や怒り爆発を即時発動出来るデバッグモードなど、
非常に細かい所まで作りこまれたキャラである。 流石たるせ氏だぜ!
代理公開していたにゃん☆鬼龍氏のサイトはトクトクのサーバー障害復帰後に消滅してしまったが、
現在はhamer氏が許可を得た上で、にゃん☆鬼龍氏のキャラと併せて代理公開している。

距離により技を使い分けてくる簡易AIが搭載されているものの、最近のAIインフレにはやや置いて行かれ気味だったが、
J・J氏、ルフリ氏による外部AIパッチが公開されている。
ちなみに、タッグ戦でデフォルトAIを使用しているとゾンビ化現象が発生する場合があるので、動画では外部AIの使用をお勧めする。
この大会だとゾンビネタまで後日談に組み込まれてしまっているが。

+ mikenuko氏製作 剣サム仕様+アレンジ
  • mikenuko氏製作 剣サム仕様+アレンジ
こちらは『剣サム』をベースに、陽炎を除く『零サム』で使用した幻術も全て搭載されている。
夢路が変身しながら連撃を浴びせ、トドメに斬鉄閃で叩き斬るオリジナル秘奥義「夢幻十刃」や、
同氏製作の右京さんとのダブルアサルト「秘剣 薄刃陽炎」も実装。…肝心の右京さんが現在公開停止されているのが惜しい限りである。
AIは未搭載だが、戯けた暇人氏による外部AIパッチが公開された。
豊富な無敵時間を持つ変身技や回り込みでチャンスメイクし、ほぼどこからでも10割コンボを叩き込んでくる。
ゲージ技や怒り爆発などは未使用だが、既に凶中位~上位クラスのポテンシャルを発揮しているようだ。


     
参考動画

大会では、その技の特長を生かしてタッグを組んで出場する事が多い。 右京さんとの相性も抜群。

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示

出演ストーリー







「全ては、我旺様のため…」


*1 
ちなみに、この人は『斬紅郎無双剣』にてによって、右京を除く弟子達共々殺されている。南無。

*2 
CVの斎賀みつき氏はその声質から少年・青年を演じる事が多い
…というかむしろ女性役を演じる事の方が稀な御仁であるため(全くなかったわけでもないが)、根拠としては少々微妙ではあるが。
なお零サム発売当時の話であり、今日では斎賀氏が女性キャラを演じる機会もかなり見られている。男と間違われそうな中性的な役も多いが

*3
現代でも理解が浸透しているとは言い難いが、江戸時代には激しく差別されたらしい。

*4 
この辺への解答として、かつて存在した公式サイトに掲載されていた、
小説『サムライスピリッツ零~黄泉の黎明~』において、「ツバメ返しは右京が独自に編み出した技」という描写があった。
つまり夢路自身はツバメ返しは会得出来ていないため、幻術でコピーしてカバーしていたという事になる。
後に剣サムで追加された類似技「秘剣 草蛍」については、これを踏まえるとアレンジした形でやっと物に出来たという事なのであろう。
ちなみに同小説には他にも同じく剣サムで追加された「口伝 雪風巻」のゲームに先駆けた登場もあったりと、夢路の技描写に一役買った所がある。


最終更新:2023年07月29日 23:16