ラ=グース

儒生暦35670 兜卒天羅王降臨す!!


石川賢の著作『虚無戦記』におけるラスボス。初出は『5000光年の虎』のラストシーン。
「意志をもった空間」「星々を喰らう魔物」等、様々な呼び名を持つ。
(主に「神」「ラ=グース」と作中では呼ばれている)
「星々を~」の呼び名に関しては同作者の『真説 魔獣戦線』でも見る事が出来る。

生まれる前から戦っているらしく、産声で周辺宙域を吹き飛ばし、以後数万年間戦い続けている。
宇宙はラ=グースが作ったもので、積み木のように組み上げるも壊すもラ=グースの思いのまま、とまで言われている。
その全長は太陽系一つを飲み込む規模であり、物質だけでなく空間ごと消し去る力を持つ。
性格は非常に気が長く、数千年間何もしないで眠りについたりする事も多い。

そしてラ=グース最大の特性が、呼吸と同じように生態の領域に達する程に自然と発動している空間支配能力。
この空間内においてラ=グースは全知全能であり、どんな凄まじい能力を持っていようがラ=グースの支配領域では一切意味を成さない。
『虚無戦記』の上位キャラクター達は殆どがこの能力を有しており、「宇宙での戦いは空間の奪い合いだ」と言われる程なのだが、
ラ=グースはそれが抜きん出て優れている為、いかなる神々や仏であろうとラ=グースに歯がたたない。
また、耐久力に関しても細胞一個を焼き払うのにもビッグバン級のエネルギーが必要というデタラメぶり。

そのチートだの全能だのを超越したキャラクター設定から、
「全漫画キャラで最強なのは誰?」という話題の場所には必ず上位に挙げられる猛者中の猛者である。

その他、OVA『真ゲッターロボ 世界最後の日』でも、敵勢力インベーダーとしてラ=グースをモチーフにした存在が出現。
空間に現れた口から冥王星を丸ごと食らうというスケールの大きい破壊活動を行っている。
こいつと実質的なラスボスであるコーウェン&スティンガーがラ=グース細胞をモチーフとしている為、
真ゲッターならラ=グースを倒せるなんて時折言われるが、はっきり言ってラ=グースとこいつ等では
実力差が神キャラかみキャラ並みに離れている為、到底敵う相手ではない。
星を丸ごと食ったりぶった切る程度では、『虚無戦記』の戦いでは非常にしょぼいと言わざるを得ないのである。


『虚無戦記』とは

遥か彼方の宇宙で行なわれている「ラ=グース」率いる「神の軍団」と「四天王」率いる「仏軍」の宇宙戦争と、
地球でのラ=グースを倒せる かもしれない 最終兵器を巡っての争いを描いた、
壮大なSF陰陽忍者時代劇バイオレンスサイキックアクション怪奇ホラー愛犬ロボット格闘ツインテール僧侶漫画。 未完。

元々は別々の作品であった漫画たちに、それぞれを補完し、繋ぎ合わせる内容の書き下ろしを足して刊行されたのが『虚無戦記』である。
『虚無戦史MIROKU』『邪鬼王爆烈』『5000光年の虎』と惑星ラグラ宙域の戦いを始めとする書き下ろし部分を軸に
『新羅生門』『忍法・本能寺 果心居士の妖術』『次元生物奇ドグラ』『ドグラ戦記』といった短編作品を編入した構成になっている。
また、文庫版では幾つかの加筆と共に『スカルキラー邪鬼王』も新たに編入された。

……しかし、このあまりのラスボスの強さのためオチが付かず、全ての漫画はラ=グースを倒す前に終わってしまう(というか打ち切り)。
そもそも直接対決すらしていないし、その細胞との戦いですら苦戦続きである。
挙句の果てには別作品『真説 魔獣戦線』において、ラ=グースをも更に超越した無限の浸食空間「時天空*1も登場し、
ラ=グースも各作品の主人公達も、所詮は時天空を倒すための試行錯誤の一つでしかない事が示唆されている。
同作にてラ=グース、そして時天空を倒しうる究極の兵器は「進化する意思の力」であるという事が語られている為
幻のクロスオーバーを多くの人々が待ち望んでいたが……石川氏の急死により、全ては虚無の彼方へと消え去ってしまった。*2
+ 伝説の打ち切りEND

虚無あるいは虚空とは、何もない宇宙空間のことである。
物質は仮初めに過ぎず、全ては空間であり、空間には意思とエネルギーがある。生物は内的な無限の宇宙空間を持ち、
その空間の法則を自由に支配できる存在同士の戦いは、支配できる空間の広さが物を言う。
無限が基本スペックなので、無限の宇宙空間を有する兵器がチャチなオモチャと言われ、
距離の数値には「200∞」とか無限より大きいっぽいスケールが平気で出てくる。

この『虚無戦記』から転じて、漫画が酷い打ち切り風の終わり方をすることを表す動詞として「 虚無る 」という言葉が生まれた程である。
多くの人が勘違いしがちだが、石川氏の作品の多くは打ち切りという訳ではない。あくまで、打ち切りに見えるだけである。
その後も、正に人知を超えた戦いとスケールを広げていく作品群に終わりは無い、
無限に物語は続いていくというニュアンスが込められている。
……まぁ、どう見ても収集付かなくなって放り投げてたり、実際に打ち切られた作品も結構あるのだが。
石川氏自身も「虚無の向こうは、やはり虚無だった」という言葉を遺しているほどである。

近年では『第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇』において、
ゲッターエンペラー率いるゲッター軍団(『真ゲッターロボ 世界最後の日』)と永遠の闘争を続けている敵勢力が、
まるで『虚無戦記』の存在を連想させる示唆もされたが……真相はまさしく虚無の彼方である。

全くの余談だが、『虚無戦記』の作者である石川賢は『餓狼伝説』や『サムライスピリッツ』、
ウルトラマンタロウ』といった作品のコミカライズも手掛けており、
特に前者2作では『虚無戦記』に編入された作品の多くにも登場した「ドグラ」と酷似した存在の姿も描かれている。
(サムスピの方では天草四郎がドグラに変身している)


MUGENにおけるラ=グース

真ゲッター1流竜馬同様、Nobuyuki(信遊亀)氏が制作した手書きキャラとして存在。その画面の占有率は必見。
AIも実装されており、通常は並キャラでも十分倒せるレベルだが、同梱されている対極悪キャラ仕様cnsを使用すると
並大抵のキャラでは何もできないほどの物凄い攻撃を繰り出してくるようになる。

ストーリー動画の出演が数点あるが、現状閲覧できるものは、全てアメコミネタの色が濃い。
やはり超越存在に強いジャンルというとここになるのだろうか。

出場大会

削除済み

出演ストーリー

本当にあった(ワケがない)怖い(っぽい)話(作者により削除)
無限戦記(『虚無戦記』オマージュ作品。細胞兵器および本体)
彼岸日和(本家本元)
ウドン13


*1
+ 時天空って?

*2
一応、石川氏での作品でこそないものの、氏の没後に幻冬舎コミックスより出版されたアンソロジー本
『ゲッターロボアンソロジー~進化の意思~』収録の短編で、ラ=グースとゲッターエンペラーとの直接対決が描かれている。
作中では明確な決着こそ着かなかったものの、戦い自体はゲッターの持つ進化の力を前にして、
ラ=グース側が劣勢に立たされるという形であった。