ギル





「「正義」!
   最も私にふさわしい言葉!」

「世界は泣いている・・・・だから私は
   なんとかしてやりたいと思っているんだ。」

"Welcome to your death."


III1st・III2nd
ギルは紀元前の昔から、世界を影から支配する秘密結社の総統。秘密結社は西暦2200年、この地球に理想社会を作り上げるため、ありとあらゆる場面で活動をつづける。
組織の長である総統は24年に一度、血統や遺伝学的に調査選抜された1024組の夫婦の子どもを候補とし、さらに四柱推命、風水、占星術やオカルトまで選考基準とした者、数名が英才教育される。その中のひとりが成人と同時に、新しい総統として迎えられることになるのだ。


千年にわたる、理想社会成立のスケジュールが進むなか、彼は思った。
理想社会の完成も今のままでは自分が死んだ遥か先だ……。自分が生きているうちに、いや、この手で理想社会を完成させたい。だがそれは、契約の2200年とは、200年もの隔たりのある欲望であった。
III3rd
天帝ギル ― 紀元前の昔より全世界を裏から管理支配してきた
秘密結社が生んだ奇跡の力の主。
実弟ユリアンの奸計にも屈せず、その圧倒的なカリスマで組織の全権を掌握。
理想社会実現のための計画は200年分前倒しされ、
今まさにギルは現人神として地上に君臨しようとしている。

キャラクター設定

ストリートファイターIII』に登場するキャラクター。『1st』より登場。
『2nd IMPACT』のみ一部キャラクターを除き、シリーズのラスボスを務める。
太古から存在し、世界を影から支配している謎の秘密結社の「総統」であり、
更に結社の真の支配者である「天帝」の座をも兼任している、事実上の世界の支配者である。
また「副総統」の立場にあるユリアンの実兄である。
結社の活動目的である「西暦2200年に理想的社会を創造する」という契約に対し、
なんとか自分が生きている内にそれを成し遂げようと意欲を燃やす。
担当声優は『1st』『2nd IMPACT』では同作品でダッドリーを務めるBruce Robertson氏。
『3rd STRIKE』ではネクロトゥエルヴユリアンも演じるLawrence Bayne氏。
『V』では日本語が立木文彦氏、英語が『NARUTO』で我愛羅(ガアラ)の吹き替えも担当したLiam O'Brien氏。
筋骨隆々の身体に金髪のロングヘア、そしてご覧の通り 体色が赤と青の2色 という壮絶たるインパクトを与える。
戦闘イントロではローブやマントを着ているが、開始時はそれらを掻き消して腰布一枚になりプレイヤーに挑む。
加えて『3rd STRIKE』では体が何故か光っており無駄に神々しい。
弟共々カプコンの濃い部分が凝縮されたようなキャラクターである。

「世界支配を目論む組織のトップ」という点では、ベガと似通った部分はあるが、最終目的は人類を守り導こうというもので、
欲望のままに行動を起こす犯罪組織としてクローズアップされていたシャドルー=ベガとは、趣が大きく異なる。
そのためか、『1st』の頃こそベガと大差の無い尊大な口調だったが、
『2nd IMPACT』では多少穏やかな話し方になり(「貴様」→「君」になる等)、『3rd STRIKE』では更に和らいでいる。
その一方で、組織にとってイレギュラーな存在となったネクロに対しては、自由を約束すると見せかけて施設もろとも排除しようとするなど非情な一面もあり、
世界の統合という点からは、守る街のあるユンヤンからは疎まれたりしている。
リュウケンからは強さこそ認められてはいるものの、尊敬されたりはしていない。
とはいえ、毅然とした態度、全てを悟ったかのような物言いも含め、とても悪人とはいい難いキャラである。
まぁ、『ストリートファイターIII』自体、ラスボスであるギルと戦う必要性のあるキャラ(ストーリー)の方が少なく、
自然とこういった中立的なキャラに固定されてしまった部分はあるが……。
なおギル自身は自分が世界を征服しているとは思ってはおらず、全能の自分にとって世界の掌握はごく当たり前で当然のことと思っている
ストーリー的には前日譚にあたる『V』にもゼネラルストーリーにて登場。
彼にとってはシャドルー壊滅とベガの死亡は手の平の上の出来事だったようだが、
何かしらの誤差は生じていたらしくその事で報告に来た人物を注意している。

とは言うものの、意外にこの天帝オチャメな所がある。
『2nd IMPACT』のヒューゴーのエンディングにおいてはプロレスタッグ「ラグナロク・ウィナーズ」(「再生と破壊の帝王」と紹介された)を組んだり、
『3rd STRIKE』ではプロレス軍団「H・W・A(ヒュージ・レスリング・アーミー)」の一員になっていたりと、妙にヒューゴーとの絡みが多い。
しかも何故かそういう時には 観客に笑顔で手を振って答えていたり と、
「それにしてもこの天帝、ノリノリである」と指摘される状態になっている。
10:21~ 14:54~

身体の2色は炎と冷気の属性を宿しており、赤い右半身での攻撃を食らうと炎、青い左半身での攻撃を食らうと冷気のダメージを受けることになる。
1P側と2P側の立ち位置が入れ替わると、そこはやはり2D格ゲーであるので当然ながらで表現されるのだが、
自分の向きに応じて異なるパレットを適用する事でこの右半身=赤・左半身=青という特徴を保つようになっており、
その為に 右向・左向きで同じ技でも性能が(ごく微妙に違うという程度ではあるが)変わる という、格ゲー業界ではかなり異例の存在である。
ちなみにあくまでもパレットを交換しているだけなのでドット自体はそのまま。
つまり左右非対称なふんどしの結び目とかは左右反転している。

上にあるgif画像に登場する女性は、彼の秘書を勤めているコーリン。断じてではない。
長らく詳細不明だったが、現在は「シャドルー格闘家研究所」にて設定が公開されている。
ルガールといいイグニスといい、この手の側近は定番なのだろうか。
そんな彼女だが、『V』で追加キャラクターとしてまさかの参戦。
担当声優は朴璐美氏(日本語)、Cindy Robinson氏(英語)。重要な役割を果たした「ある人物」との兼任である。
以前からゼネラルストーリーにも最後の最後でちゃっかり出演していたので、
もしやと思っていた人もいたのではなかろうか。

Qトゥエルヴは往年の特撮番組のパロディと言われているが、
正中線で赤と青に分かれた姿、「ギル」という名前、更に色黒の弟から狙われているという設定等、
このギルも『人造人間キカイダー』が元ネタと思えるような要素がたっぷりある。
もっとも能力的特徴は『デビルマン』の妖獣ウエザースである。
ちなみに当時キカイダーは土曜8時から、デビルマンはそのあと8時半から。
時代は大幅に下るが『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』の魔王軍氷炎魔団の団長「フレイザード」も念頭に置いている可能性あり。
ただ実はキカイダーもウェザースもフレイザードも右半身が青で左半身が赤なので、ギルはそれらとは配色が逆だったりする。
ちなみにキカイダーはキカイダーでも、01の方になると右半身が赤で左半身が青となる。
たまに「笑う犬のセンターマン」呼ばわりもされている。そういえばあれも左半身が青である。
こちらは登場時にはまだ存在していないキャラクターなので、元ネタである可能性は皆無。
あとやっぱりユダ


+ 聞き取りにくいセリフ一覧


キャラクター性能

基本技や必殺技のモーションは弟であるユリアンに酷似しているが、あらゆる技が非常に高性能である。
具体的には動作モーションが弟のそれに比較して圧倒的に速い&判定が強い、そして とにかくリーチが長い
足払いで中央から画面端まで届く程長い。
たぶん武器を持っていたり、体を変形させる等の特性を除けば、ギルのリーチに敵うキャラクターはまずいないと思われる。
下手すれば武器持ちより長い。もはや牽制技なんてレベルじゃない。『ストIV』のアベルやケンの前蹴りどころではない。
またリーチに加えて技の出が非常に早いため、間合いを詰めるにも一苦労である。
プレイヤーが使えば簡単にトリカゴをしたり、ワンコンボで5割以上持っていくことも出来るだろう。お手軽でもノーゲージ4割。
必殺技関連はタメ技での弟とは違い、全てコマンドで出せるのも強みの一因。
他にも飛び道具の「パイロキネシス」「クリオキネシス」は発生まで波動拳とさほど変わらないのに2段攻撃だったり、
加えて後述のゲージ技に格ゲーではある種禁忌の「全画面高威力攻撃」と「復活技」を持っている。
とにかく反則級のポテンシャルの高さを持つ。流石はラスボスといったところか。
反面豪鬼と同じくEX必殺技を持たず、無敵技もSAを除き一切持たない為、を掛けられたりすると全く拒否できない。ある意味漢らしい。
しかし前述のとおり攻撃力と体力が異様に高いため、泥沼のダメージレースに持ち込めばまず負ける事はないだろう。

「私を倒すことは世界を倒すこと  神罰は当然なのだ」


スーパーアーツだが、原作において他のキャラでは選択制で1種類しか選べないが、
ギルだけはラスボスの特権からか3種類全部使えたりする。
といっても1stの時は1種類しかなかったし、2ndでも2種類、3rdでようやく3種類揃ったキャラクターである。
いずれもゲージストックが1本かつ長い為、使う場面が限られてくる。
家庭用版ではオプションにてゲージストックを増やすことが出来るが、このキャラに限ってはその行為はかえって不利になるという変わった要素を持つ。
と言うのも、彼のSAはすべてゲージMAX専用技であるため。
逆にユンの「幻影陣」のように短いゲージ幅であれば非常に有利になってしまう。

+ 各スーパーアーツの説明


MUGENにおける天帝


GM氏の原作再現のものが有名。
氏のサイトが閉鎖されていたため入手不可能だったが現在は移転先で再公開中。
このギルは下記のような五割六割持っていける凶悪なコンボを持っているが、実際のAIはセラフともども自重気味なので安心して大会に出せるだろう。
AIも程よく強く、セラフのぶっ放し率を調節すれば凶キャラも食えるポテンシャルをもっている。
またKELN氏によって強AIも作成された。詳しくは下記参照。

リーチと発生の速さ、火力は原作同様かなりの高性能である。適当に技を振るだけで何もできなくなるキャラもいるだろう。
リザレクションは原作と違い割とつぶしやすくなっていたり、
セラフの削りが1~2割程度と(それでも全画面攻撃としては異常だが)少し有情になっている。
しかしどちらのSAもかなりのAI殺しである。
セラフィックウィングは3rdの仕様上、空中ガード不可なので出掛りの隙を突こうと飛び込むと、フルヒットで大ダメージを受ける。
せめて真下で昇竜を使おう。たとえ潰されてもギルはゲージを消費しないのだが。
またリザレクションは、AIによっては全回復するまでただ眺めてしまったりもする。
挙句、リザレクションで回復→タイムアップで勝利→「アーイアムユアゴッド」なんてことも。
余談だがギルのみシステムディレクションの項目におまけとしてリザレクション後のSAゲージの処遇を設定できる。
無論消さなかった場合ゲージがある限り復活する。タフにも程がある。

+ 更新後

mugen1.0専用版も公開されておりMUGEN1.0専用ステコンである『" RemapPal "』によって原作3rd同様、試合中 常時体が光る という演出が完全再現されているが、
しかし原作3rdと異なり リザレクション発動中K.O.敗北後 でも体が光ったままという点が異なる。
こちらも同じく移転先で入手可能。

また、仮面ライダーのボイスパッチを数多く制作したかじゅみ氏により「さあ、お前の罪を数えろ!」なボイスパッチが公開された。
そして、takoz氏によって月の赤青っぽくなるパッチが公開された…。
カオスな勝利ポーズや凝りに凝った配色など、相当手が加えられているが故にありえん(笑)感が増している。
当たり前だが、ネタ系動画のみ使用推奨である。製作者からのお願いダゾ!

さらには1st・2nd演出に定評を持つKAZ氏による「2nd仕様改変パッチ」が公開された。
これを導入すると技ボイスや操作系列などが2nd基準となる。
平たく言えば、投げコマンドが従来のものになりスカリモーションがなくなる、
リープのコマンドや空中BLのレバー↓版が復活、当然ながらSA発動の背景演出も1st仕様になる。
さらに勝利デモの搭載などなど旧来を知る人なら感涙ものは間違いないだろう。
ただP投げの威力がややアッパー調整されている模様である。
なおこれまではWinMUGEN版しかリリースされていなかったが、2016年2月2日にMUGEN1.0対応版が新たに公開された。
こちらも同じく2nd基準に仕様が変わるが、上述の常時体が光る仕様に関して若干改変修正が施され、
リザレクション発動中 」や「 K.O.敗北後 」は 光らない様 に修正されている。


+ kong氏ギル

+ Fido氏ギル

+ c氏 Mr天帝

+ tokage氏 アダム


ニコMUGENでの天帝

ある大会で「フライングセラフで開始前(ライフ70%設定で)9割余裕でした」を始めとする暴虐の限りを尽し衝撃を与えるが、
とうとう尖兵の怒りに触れてしまい文字通りフルボッコにされてしまう。
だが、しばらく前まではそれくらいしか目立った活躍はなかった。
GM氏作のギルが世に出る前に発見できたギルは海外の1種類のみであり、
上記のような動きはしないためうp主の自作AIだったと思われるが出番が少ないので確認できない。

また、ギルは他シリーズのキャラに比べると、機動力に欠けるは否めないため(これは3rdキャラ全体に言えることだが)
手数が多くリーチもあるキャラや、弾幕とはかなり相性が悪い。
そしてリザレクションも原作と違い簡単に潰すことが可能なため 「リザレク・・・(ぺしっ)アウッ」 となり、
こうなるということはセラフやメテオを使う暇がなかったという事なので
大抵はまたフルボッコにされてKOという、天帝というには何とも情けない試合展開が多かった。
そのため視聴者からは「天帝(笑)」「ニート」「ウザレクション」などの幾多の蔑称で呼ばれていた。

しかしGM氏のギルが公開されてからはだいぶ扱いがよくなった…様な気がする。
特にKELN氏のAIが公開されてからは、発生速く判定も強い通常技、3rdの強みであるブロを活かした立ち回り、
ノーゲージ6割余裕でしたな火力、そして相手が瀕死なら無理矢理削り殺すセラフなどその姿はまさにラスボス。
もうラスボス(笑)だとか神(笑)とは言わせない!
余談だが、このAIを搭載すると、ネームが"Frazard"になる。まあ氏にはよくあること。

3rd勢の副将、大将に選ばれることも多い。
主人公連合vsボス連合トナメ正統派トナメはそんな天帝の勇姿が拝めるだろう。
リザレクションが負けフラグっぽいのは相変わらずだが。


  • お勧めコンボ(GM氏作)
コマンド 備考
J強P→2強P→サイコヘッドバッド→2強P→サイバーラリアット 六割。ほぼ安定
J強P→2強P→サイバーラリアット*n 八割
空中の相手に2強P→2強P(1HIT)→強パイロorクリオキネシス→メテオストライクorセラフィックウィング ゲージ絡み

「澄み切った空には純粋な感動がある。 君は今、それを感じないか?」

「星々はなぜ美しいのか? 永遠に届かぬ至高の存在だからだ。」


出場大会

+ 一覧

「これは破壊ではない  再生への序曲にすぎぬ」