草薙柴舟




「ワシもお前も草薙の宿命からは
                                        逃れられん様じゃな」



  • 格闘スタイル: 草薙流古武術(元草薙流伝承者)
  • 出身地: 日本
  • 誕生日: 11月27日(50歳
  • 身長: 177cm
  • 体重: 68kg
  • 血液型: B型
  • 趣味: 釣り、オヤジ狩り狩り
  • 大切なもの: 草薙家のプライド、妻(草薙静)
  • 好きな食べ物: カレーうどん、いちごのシャルロット
  • 嫌いなもの: 高いところ(高所恐怖症)
  • 得意スポーツ: ゴルフ

THE KING OF FIGHTERS』 のキャラクター。 名前は 「さいしゅう」 と読む。
『'94』のデモで初登場し、翌『'95』では中ボスとして立ちはだかる。 以降プレイアブルキャラとしては『'98(UM)』『NEOWAVE』『'94Re-Bout』に登場。
KOFオロチ編の主人公、草薙京の実父。 草薙流古武術の先代正統継承者で、京と同じく赤い炎を操る。
担当声優は『'95』『'94Re-Bout』ではハイデルンルガールオリジナルゼロを演じている 新居利光 氏、
『'98』『NEOWAVE』等では『餓狼伝説SP』のタン・フー・ルーを演じている 逆木圭一郎 氏。
3DCGアニメ『THE KING OF FIGHTERS:DESTINY』ではハイデルンやラッキー・グローバーも兼役で 山岸治雄 氏が担当した。

「三種の神器」 としての使命を受け継いだ草薙流正統継承者。
彼もまた草薙と八神の宿命から逃れる事はできず、かつては先代八神流継承者 (の父、名前不明) と拳を交えているらしい。
詳しい事は定かではないが、タクマ鎮元斎とは旧知の仲。
ハイデルンと知り合った経緯は、飲み屋の赤提灯「ひょうたん」で彼とバッタリ会って意気投合したため。
そのときタクマと藤堂竜白も場に居合わせた(というより柴舟のツレ)ため、'98親父チーム結成に至ったとムックにて語られている。
1人あぶれてる?聞こえんなぁ?

息子の京が幼い頃から草薙流継承者としての厳しい教育を行っていたが、京が15歳にして父を破ったため当主の座を譲り隠居。
武者修行の旅に出るとして行方を眩ませていた。
ちなみに京本人は、柴舟がわざと負けてさっさと楽隠居したんじゃないかと不審に思っている(『XII』ストーリー参照)。
それを考えると実に上記の台詞が寒々しい響きを感じさせる。
新声社刊行の『'94』の謎本*1でも、
「(京に負けた後の柴舟は)常に強い者を追い求め、打ち破り、いち早く京を伝承者にするためにわざと負けたのではないかと誰もが思うほどの強さを誇っていた」
と記述されている。

その後『'94』の主人公チームでCPU戦を進めると、ルガール戦前のデモで何の前振りもなく突如登場。
ルガールの持つ強大な力に引き寄せられ、格闘家として勝負を挑むも返り討ちにされてしまったらしく、
血まみれの状態で空母 「ブラックノア」 の通路のにもたれかかっていた。
壁には血がこびりついているため「ゴッドプレス」 で敗れたと思われ、本気を出させる所までは追い込んだようだ
(ゴッドプレスは『Re-Bout』で超必殺技扱い。少なくとも上着は脱がせたのであろう。
 前述『'94』の謎本では、ルガールに上着を脱がせ本気を出させる事に成功した格闘家は、柴舟を含めてたった6人であったとされている)。
その後EDで救出された様子が無かった…というか完全にスルーされていたため、
事実上見殺しにされ、爆発炎上し沈没する空母と運命を共にしたかと思われた。
しかし何者かの手によって救出されており、翌年の『'95』ではバイスに蘇生・洗脳を施され、
ルガールにオロチ一族の暗黒パワーを授けられて中ボスとして京達の前に立ちはだかった。*2
最後は京の一撃を受けて正気を取り戻すがそのまま昏倒し、その後また息子に置き去りにされる京達と脱出したが、
EDでは既にいなくなっていた。

『'96』では密かにちづる戦の背景キャラとしてタクマやハイデルンと共に登場。
しかしゲーニッツが突風と共に会場に乱入すると、他の観客共々どこかに吹き飛ばされた
親父も一応草薙流の正統継承者なのに、宿敵であるはずのオロチ八傑集にも完全にスルーされるという酷い扱いである。
『2001』のEDでは老後の楽しみだろうか、真吾の師匠として草薙流の手ほどきを始めたようだ。
その後の音沙汰は長らく無かったが、『XV』の三種の神器チームEDで久しぶりに登場。真吾と共に京の帰りを待っていた。
働いている様子も真吾以外の弟子がいる様子も無い(いたら設定的に変だが)が…取り敢えず家計は医者の妻がまかなっているらしい。
『KOF NEOWAVE』では真吾とクーラ・ダイアモンドで「混合チーム」を組んで参戦したが、
同作にはストーリーが全くないのでどういう経緯で組むことになったのかは一切不明(一応真吾は弟子であるが……)。

なお、『'98』において対ルガールとの特殊イントロで、「勝てると思うのか、わしに?」とかつて殺された事があるとは思えない自信満々な発言を行う。
まあルガールも「ヤー!(ドイツ語でYESの意味)」と自信満々に答えるのだが。なんなんだアンタら。


『KOF』登場キャラの中でもとりわけ謎が多い親父。
当初は開発陣の間でも『'94』で本当に死んだという設定になっていたが、
『'95』の開発終盤に入って急遽中ボスとして登場させる事になったため無理矢理復活させた結果、
予期せぬ形でオロチ編のストーリーに関連性を持つ事となってしまい、最後まで彼の存在は宙ぶらりんなままに終わった…
というのが実際の所のようだ。 彼の残した謎を順次挙げてみると、

 ・なぜ息子の京に『'94』で置き去りにされたのか*3
 ・なぜオロチの力を与えられたのに赤い炎を操れるのか
 ・なぜオロチの力で洗脳されているのにそんなに血色が良いのか
 ・なぜ気を失うほどの傷が少なくとも数時間以内に全快しているのか
 ・なぜルガールやバイスが滅んだ後も平気で生きているのか
 ・なぜ八傑集はおろか神楽家からも総スルーされているのか
 ・そもそも人間なのか
など、細かい点まで気にしていくと枚挙に暇がない。
下手をすると 「龍の気」 絡みのストーリーよりも謎だらけだが、
幸い…と言って良いのかどうか、柴舟はあくまでオロチ編のストーリーにおいて、
それほど重要なキャラではなかったため、あまり深く追求される事もなかった。
…え?格ゲーだとよくある事過ぎてどうでもいい?ですよねー
しかしよくよく考えるとその扱いはかなり酷い

プレイアブルキャラクターとなった『'98』では京と組んだ場合の相性が悪く、さらに掛け合いでは無視を決め込まれている。*4

+ 小説版『KOF』パロディ編での扱い
正史ではないが、小説版『'98』のパロディ編では息子が命がけで戦っていた時に何もせず、
オロチ封印後にノコノコ現れたために京の怒りを買い
(作者の嬉野氏がストーリーを担当した『XII』で描かれた京の柴舟に対する不信感はこの辺りが流用されたように思える)、
さらに愛する妻と死に別れているタクマやハイデルンの前で妻とのノロケ話をして2人の逆鱗にまで触れ、
京とのタイマンを強いられた挙句、怒りに燃える京にパーフェクト負け(しかもトドメが対オロチ用の最終決戦奥義だった)してしまう。

おまけにこの後、「この父を超えたな…」とカッコつけたため、
「父親らしい事なんか1度もした事無いくせに今更父親面すんな!大体俺は15の時に親父を超えてるんだよ!」と、
京の怒りに油を注いでしまい、ゲシゲシ踏まれる。
そして、タクマとハイデルンに助けを求めるも、「体力を1ドットも減らせなかった。やはり柴舟殿は甘い」と見捨てられ、
タクマには「ジェフさえ生きていれば…いや、幸せボケした柴舟殿に比べれば、出番に餓えている藤堂の方がマシかも知れん」
とまで言われている。
いくら自業自得とはいえ、あんまりといえばあんまりな役回りだった。紅丸大門は同情していたが。

さらに小説版『2000』のパロディ編では、正月に妻とまったりしてたら急に(お年玉目当てで)帰ってきた京にまたもや踏まれ、
怒って決闘しようとしたら京に家から閉め出されて寒い思いをしたり、
やっと家に帰ったら新年の挨拶に来た紅丸やお年玉をたかりに来た庵にまで踏まれたりと、こちらもロクな目にあっていない。
まぁ実際の所、弟子を取っている様子もないため定収入はなく、家計はもっぱら開業医の妻任せで、
さらに趣味の親父狩り狩りで若者から小金を毟り取るダメ親父っぷりが描かれており、ろくでなし具合では親子五分なのだが。

趣味は親父狩り狩り。 おっさんからカツアゲしてる若者を見る度に草薙の拳で焼いているのであろうか…。
好物がカレーうどんなので、冷凍うどんが好きな真吾とは気が合うのかもしれない。
なお、『'94』の時点では設定が固まっていなかったためか、「父」 としか名前が出てこなかったため、
ファンの間では単に「親父」、もしくは 「キョーヤジ (京の親父の意)」 と呼ばれていた。
『'95』稼動初期は「中ボスの名前当てキャンペーン」という企画を行っていた雑誌もあった。
名前が判明してからもよく「紫舟」間違えられる
よりにもよって、小説版『'95』が全編それで統一されている。まぁ、『'96』で作者が変わったのでめでたく小説版『'95』は黒歴史になった。
ちなみに同小説では仮面を被った柴舟が京に襲いかかるのだが、京は相手が柴舟と気付かなかったばかりか、庵ではないかと疑っていた。
もちろん炎の色が違うので京も庵ではないと後で気付くのだが、柴舟だとは最後まで気付かなかった。
まぁ、柴舟が死んだものと思い込んでいた(KOF開催前という設定)ので無理はないのかもしれないが…いくらなんでも酷くね?

また、柴舟が乱入した『'94Re-Bout』の企画を考えたのも彼自身という事になっている。
公式サイト内の特設コーナー「柴舟&真吾のワシらにまかせろ!」にて、KOF10周年記念と称し真吾と一緒に色々提案した結果、
『'94Re-Bout』の企画が持ち上がったというあらまし。
真吾は時間軸の関係で背景のみのゲスト出演となっており、背景を極めし漢と共演を果たした。

なお、『EX』シリーズにおける京のチームメイト葉花萌は、開発当初柴舟の隠し子という没設定があったらしい。
没になったから良かったものの、この設定が正式に採用されていたら、柴舟は京に焼き殺されても文句は言えなかったであろう。
っつーか、柴舟の大切なもの「妻」が完全に台無しである
勿論ながら「柴舟が奥さんを裏切るのはありえない」ということで却下となり、無事に別の設定に変更されたことが後に嬉野氏によって語られている。


原作中の性能

主に飛び道具「闇払い」で飛ばせて無敵がある対空技「鬼焼き」で落とす、所謂波動昇龍キャラ。
多少操作感覚の違いはあるが『'95』までの京と非常によく似た構成で、取り敢えずこの2つの技さえあればある程度戦える。
また出は遅いが中段判定の必殺技である「四百弐拾七式・神懸(かむかかり)」を交えると京とは一味違う攻めが出来る。
超必殺技の「裏百八式・大蛇薙」は使い慣れてるのか年の功か、常に京よりも高威力で発生も早く、連続の締めに安定して叩き込める。

『'95』ではデモで凶悪な表情を見せた後中ボスとして登場し、オメガルガールの露払いとして数多くのプレイヤーを苦しめた。
非常に強く、彼とルガールの厳しい連戦が印象に残っている人も多いのではないだろうか。
しかしそれはCPUならではの超反応によるもので、性能的にはほぼ劣化京で中堅~下位。
ただし攻撃力は高めに設定されているほか、全キャラで唯一しゃがみ弱攻撃が『'94』並に連打が効き、
特に屈弱Pはそれのみで気絶させる事も可能と、親父の意地は見せている。
ちなみに京でCPU柴舟に挑むと何故かカウンター攻撃をほとんどガードせず喰らってくれる為、
息子で挑めばあっさり勝ててしまったりも出来た。親心だろうか…?

『'98』では発生が非常に早く、ゲージがあればそこから「外式・轟鎚」→「大蛇薙」と繋いで半分持って行ける近立ち強P、
下段をスカせて先端をガードさせれば隙が少なく、頑張れば近立ち強Pにも繋げられる特殊技「外式・頭椎」が軸となる。
また必殺技に「百拾式・鉈車」や「七百弐拾式・炎重(ほむらがさね)」 、
超必殺技に「無式」の原型とされる「千百弐拾七式・都牟刈(つむがり)」が追加された。
これらの技全てが連続技に使えるが、小技から繋がる鉈車はまだしも、他の二つは大蛇薙があるため出番は殆ど無く、
柴舟最終的には攻撃力の高い大蛇薙を、つまりは近大Pをいかに当てるかが鍵となっている。
この大蛇薙を絡めた連続技の威力が高い部類に入るため、強さは中堅どころながらゲージのある2・3人目に置く人が多い。
『98UM』では都牟刈の発生が早くなり小技から繋がるようになった為、使用頻度が増した。

以上のように、全体的に中堅からやや下位どころに落ち着いていた(特別出演した『'94Re-Bout』での性能はまんま『'95』)が、
『NEOWAVE』では調整ミスと思われる変な堅さ(防御力最上位)と良く分からない判定の強さ、これまた良く分からないバグっぽい屈み強K
(攻撃判定が出る直前まで下半身無敵、更にガード方向に入力していると、判定が出る直前までに相手の攻撃が来たらガード可能)、
さらに小・中ジャンプがおかしい (攻撃を受けてもカウンターヒットにならない)という良く分からない強さと、
システムとの相性の良さ (ヒートモード 「大蛇薙」 の火力上昇など) との相乗効果で、チョイなどと並び最強キャラの一人に挙げられた。
なお、『2002(UM)』に出場はしていないが『NEOWAVE』には参加しているので、「弐百七拾五式・薙鎌」というレアなMAX2を持っている。
…なんとなくカイザーフェニックスに似ている気がしないでもないが。

出番自体はあまり多くないが、京のコピペを出すくらいなら一人のキャラとして独立している柴舟を出してあげればいいのに…。



 「思い上がるなよ、京

      ……無視かーッ!」


MUGENにおける草薙柴舟

+ 悪咲3号氏製作 '98仕様+アレンジ
  • 悪咲3号氏製作 '98仕様+アレンジ
2019年のYahoo!ジオシティーズ終了に伴い代理公開先が消滅したため、現在はhamer氏によって代理公開されている。
ADVモード、EXモード、SVCモードからシステム選択が可能な他、
技が全て『'96』以降の京風になり、「荒咬み」連係や「三神技之壱」が使用可能になる裏モードを搭載。
完成度は非常に高いが、何故か基礎火力が普通のキャラと比べてもかなり低いので、ATKの値を130位にしてやると人並みの火力になる。

AIは未搭載だが、ホルン氏による外部AIが公開されている。
恒例のコンボ立ち回り・反応・ガードレベルに加え、モードや全技の使用、ガーキャンフロントステップの頻度を設定可能。
想定ランクは強との事。

+ CCI氏製作 '98仕様+アレンジ
  • CCI氏製作 '98仕様+アレンジ
現在は公開先であった旧サイトの消滅により入手不可。
「裏百八式・大蛇薙」のMAX版が無く、「千百弐拾七式・都牟刈」が2ゲージ専用技になっている他、
オリジナル3ゲージ技「月鬼焔」を搭載。 エフェクトなどは『2002』/『NEOWAVE』仕様。
対人戦向けのAIが搭載されている。
昨今のインフレしたAIと比べると少々厳しいが、AI戦でもそれなりに戦う事ができる。
鳶影氏によってAIパッチが公開されていたが、下記の同氏の柴舟の公開に伴い公開停止となった。

+ 鳶影氏製作 '98仕様+アレンジ
  • 鳶影氏製作 '98仕様+アレンジ
上記のCCI氏の改変。
7P~12Pで本気モードになっており、移動速度が速くなり、必殺技が増え、一部に無敵が追加。
AIも氏によるものがデフォルトで搭載済み。
プレイヤー操作(12:46~)

+ 斑鳩氏製作 '98仕様+アレンジ
  • 斑鳩氏製作 '98仕様+アレンジ
都牟刈の弱及びMAX版の発生を、小技から繋がる程度に早くしているなどのアレンジが施されている。
AIがデフォルト搭載されており、8段階のAIレベルと10段階の反応速度が設定できる。
プレイヤー操作

+ GoD_Ryu氏製作 '98仕様+XI風アレンジ
  • GoD_Ryu氏製作 '98仕様+XI風アレンジ
上記のCCI氏版の改変。
『XI』アレンジだけあってスーパーキャンセルやドリームキャンセルが搭載されている他、
オリジナルの超必殺技が搭載されている(演出は『2002UM』のMAX2風)。
ドルジ氏によってAIパッチが製作されている。

+ 珍屋氏製作 '95仕様
  • 珍屋氏製作 '95仕様
基本的には『'95』仕様だが、新しく「朧車」が追加されている。
また、ニュートラルポーズボイスが『'95』のものとなっている。

+ 高崎舟氏製作 2000~2001+アレンジ仕様
  • 高崎舟氏製作 2000~2001+アレンジ仕様
こちらはカラーによって『2000』・『2001』・SPの3モードが選択できる。
また、ストライカーとして、アンノウンリョウ・サカザキジョー東ヘビィ・D!が呼べる。
何気にブリス技にも対応している。
AIはデフォルトで搭載済み。

+ A.c.c氏製作 2002UM仕様+NEOWAVE仕様+アレンジ
  • A,c,c氏製作 2002UM仕様+NEOWAVE仕様+アレンジ
『NEOWAVE』仕様のしゃがみ強キックや95仕様のしゃがみ弱パンチを使う狂キャラである。
AIもデフォルトで搭載されており、レベルの他にジャストディフェンス精度や永久の可否なども細かく設定可能。

この他にも民名書房氏によるものが存在していたが、現在は入手不可。
とはいえ改変・転載自体は自由とのことなので、新しく柴舟を作る方やAI製作者は参考にしてみてもいいかも。

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示

出演ストーリー

+ 一覧

その他

プレイヤー操作

実況付きP操作 Tarie配信(155キャラ目操作キャラ、斑鳩氏製)
単発!良キャラ発掘絵巻(part62、鳶影氏製)


*1
一応は「謎本(非公式考察本)」という体裁だが、「柴舟」という名前や京の留年理由、京の母の職業の初出であったりと、
公式設定も混じっているため意外と侮れなかったりする。

*2 
その姿がいやに生き生きとしていたため、本当は息子に前年の借りを返すためにルガールについたのでは、とも噂される。
実際、戦闘後には正気に戻っているが、描写の関係で「どの段階で洗脳が解けたのか」が分かりにくく、
実は洗脳なんてされてなかったのではないかという意見は根強い物があったりする。
『'94』で脱出できた理由についても、バイス同様(後付けで)オロチのスパイだったマチュアが回収したのではないかと考察されている。

*3 
京は『'95』でルガールの手によって甦った柴舟と対峙した際には、
柴「フッフッフッ、久しぶりじゃな、京」 京「ば、ばかな!?親父が生きているはずが……!」と驚いていたのだが、
すぐ後のエンディングでは「親父の事だ。 あの程度で死ぬ訳ないと思っていたが…。 まあ、その内ひょっこり帰って来るぜ」
とのたまっている。あの程度=『'94』で出血多量で気絶+空母爆沈…というかお前自身が王大人死亡確認したはずじゃ…。
これら諸々のことから一連の辻褄を合わせようと考えると、
  1. ルガールの力であっさり蘇った柴舟を見せられた直後であった事もあり、死んでも死なない親父だと思ってしまったのかもしれず、
    本当は柴舟が生きてたのが嬉しいけど照れ隠ししただけかもしれない説
  2. 草薙家は生命力的な意味で人間離れした家系であり、かつ京は柴舟を死んでほしいほど嫌っている説(墓標の考察を参照)
  3. 柴舟は人知を超えた存在であり、京はかなり健忘症が進行している
以上三つの仮説が立てられる。
…まあ真面目に言うと上記にもある通り、『'94』で本当に死んだのに『'95』で後付けで復活させたことによる弊害である。

*4 
「相性が悪い」というのは一般的に言う対戦相手に取った時のそれではなく、
『'95』~『'98』には「相性システム」があり、各キャラで援護攻撃の頻度が変わったりゲージ引き継ぎの可否が決まったりする。
『'95』では一部のキャラのみ例外的に相性があり、柴舟がルガールにしか援護しないのは洗脳の演出と言えるのだが、
『'98』では柴舟→京は普通なのに対し京→柴舟は悪、つまり京は絶対に親父を助けない
また、『KOF京』では京自身はむしろ従兄弟の草薙蒼司を心から尊敬しており、「父親よりも、男として、人として立派」と語っている。
毎日不良相手に暴れ回って帰ってくる京をブン殴っていた父に対し、蒼司はいつも静かに京を気遣う一言をくれたのだそうだ。
そりゃ親父狩り狩りが趣味の親父にそんな事をされたら腹に据えかねるな
理由は定かではないが、やはり京は親父を嫌っているらしい。
『KOF京』原作者によるゲームのコミカライズでは、蒼司の引退を柴舟の横槍だと草薙葵が主張した時に、
京が言葉に詰まっていたので、京も同じ疑いを持っていたのかもしれない。
とはいえ、同作で京がスランプで炎を出せなくなった際にはやり方こそ荒っぽかったものの、
京のスランプ脱出の一助になったりと父親らしい一面を見せている。
『KOF京』の設定が『KOF』本編の正史に含まれるのかどうかは不明だが、『'98』のEDの一枚絵に蒼司が登場している。

柴舟を父親としてちゃんと慕っている京を見たい奇特な人には漫画版の『'94』がおススメ。


最終更新:2023年09月01日 10:06