オロチ八傑集

THE KING OF FIGHTERS』 オロチ編(~'98) に登場する集団。
彼らを含むオロチ一族とは、オロチに魅入られ暗黒の血と力と意思を受け継ぐ者達によって構成された共同体。
一族は全て人の姿をした人外であり、瞳も大蛇( オロチ )の名の通り、縦に割れた爬虫類系である。残虐性が高く、破壊的な行動を好む。
特に四天王は二つ名を持っており、それをつけて呼ばれることが多い。*1
ここではKOFシリーズ共通の大きなバックボーンとなっている「オロチ」と「三種の神器」の関係についても記述する。
なお「八傑衆」とも書かれるが、公式表記は「八傑集」。
元ネタはOVA版『ジャイアントロボ』の「BF団十傑集」と思われる。

尚、勘違いしている人が多いようだが、
上記でも申したとおり、オロチ一族は自然の力を行使する特殊な人間達などといったものではなく、
人の形をしている人外の集団」である事を覚えておいていただきたい。
(実際にゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ京』でも主人公たちから化け物と認識されている)
また、芸文社出版『イラストノベルス ザ・キング・オブ・ファイターズ オロチ完結編』のSNKスタッフのインタビューで、
オロチ一族は別に宗教によって結束されているのではなく、
あくまでオロチという絶対的なものが存在すればよいだけと答えられている。
(ゲーニッツがオロチ四天王という立場でありながら、『牧師』という職に就いているのもそのせい)
また、一族はオロチと運命共同体の関係にあるため、
オロチが(封印など)何らかによって活動を停止した場合、彼等もまたその活動を停止せざるを得なくなる。
(ただし、封印され完全に活動を停止したオロチや八傑集と違い、オロチ一族は皆、心の中でオロチ及び八傑集復活の時機を伺う)


オロチと三種の神器

「地球意思」と呼ばれる実体を持たない思念の存在「オロチ」を中心とし、古代から地球の自然を守る一族が存在した。
中でも一族でとりわけ力の優れた8人を「オロチ八傑集」、その中でもさらに力の優れた4人を 「オロチ四天王」 と呼ぶ。
しかし人類が誕生し、急速にその数を増やすと共に文明を発達させていくと徐々に自然は破壊され、自然界のバランスは崩れていった。
人類の傲慢さに耐えられなくなったオロチとその一族は1800年前、ついに人類を滅ぼすべく行動を開始する。
これに対して人類からは草薙・八尺瓊( やさかに )八咫( やた )草薙京八神庵神楽ちづるの先祖) が立ち上がり、大きな戦いが起こった。
結果は人類の勝利に終わり、呪術の力に優れた八咫によってオロチともども八傑集は封印される。*2
作中ではこの戦いが「三種の神器」と「八岐大蛇( やまたのおろち )」との戦いとして日本神話になったとされている。


時は流れて660年前。
封印を守り続けてきた三種の神器の一人、八尺瓊がオロチの強大な力に憧れを抱くようになり、ついにはオロチの封印を解いてしまう。
しかし万が一の事態に備えて八咫がオロチ本体のみ別の場所に封じていたことにより、解放されたのは八傑集のみに留まった。
このとき封印を解かれた八傑集の一人が八尺瓊の妻を殺害してオロチへの生贄に捧げ、
禁を破ったことが発覚し時の帝の命により幽閉されていた八尺瓊に
「お前の妻は自分の一族の贖罪のために草薙に殺された」と虚言を囁いた。
さらにこれを察知した八傑集以外の一族がオロチ本体の封印場所を知る八咫をおびき出すため、草薙と決着を付けるようけしかける。
この虚言を信じた八尺瓊はオロチ一族の思惑通り草薙を憎み、彼らと血の契約を交わしてオロチの力を得る。
草薙と同じ赤色だった炎は青紫に燃えるようになり、
一族から授かった禁断の技「八稚女」を以て草薙を滅ぼすことを誓って姓を「八神」と改めた。
これが八神庵に濃く受け継がれた、京を執拗に殺さんとする呪われた本能の正体である。

草薙と八神との間で起こった乱に決着は付かないでいた。尚、この際に八傑集とその一族は何処かへ姿を消していた(消滅ではない)。
おそらくこの混乱に乗じてオロチ本体の封印されている場所を突き止め、来たる復活の時に備えて力を蓄えていたものと考えられる。

「呪われた闇の力」 「暗黒パワー」 と称されるオロチの力だが、それはあくまで人間から見た場合の話である。
本来浄化されるべき愚行を繰り返しているのは紛れもなく人類であり、オロチ側から見れば人間の心こそが暗黒そのものなのだろう。
このあたりの設定の奥深さもかつてのKOFの人気を支えていた一つの要因のように思える。
でも、冷静に考えると、オロチの力を使う者達も自分の技に暗黒大蛇薙とか暗黒雷光拳とか暗黒地獄極楽堕としなんて名付けてる訳で…
まあいずれも技のコピーなので、皮肉を込めて「暗黒」とつけたという解釈もできそうだが。

ここから現代に入り、ルガールがオロチの力に接近するところからKOFのストーリーは始まる。


地球意思


オロチ四天王

八傑集の中でもさらに力の優れた者四人の呼称。 自然現象すらも自らの力で行使することができる特別な存在。
'97で登場した覚醒後のクリス・社・シェルミーによるオロチチームの能力は、
当時の主人公チーム (火:、地:大門、雷:紅丸) に対比するというコンセプトにもなっている。
同様に京の関連人物のコンセプト 「地震・雷・火事・親父」 の 「親父」 はゲーニッツが対比の対象とされる。*3

オロチ八傑集

上記の4人を含め、一族の中でもとりわけ優れたな力を持った8人のことを指す。ヤマタノオロチとも呼ぶ。
660年前に八尺瓊が封印を解いて以来、オロチの封印場所の捜索及びオロチの完全復活のために、現代まで転生を繰り返し続けている。
  • バイス
  • マチュア
  • 山崎竜二
  • ガイデル
    • レオナの実父。 回想シーンなどに名前が登場するのみ。
      オロチ八傑集であり 「牙」 の力を持っていたものの中途半端な覚醒だったため八傑集としての自覚が薄かった。
      (山崎とは違い、自分がオロチ八傑集であるという最低限の自覚は持っていた模様)
      ゲーニッツに八傑集の任に就くように頼まれたが、家族や家庭の事を考えこの申し出を拒否した。
      しかし、ゲーニッツが娘のレオナに目をつけ、半ば強制的に彼女を覚醒させられてしまい、妻共々惨殺されたかわいそうな人。
      詳しい設定はよく分かっていないが、ハイデルンとの接点があったと考えられる。
      「宿命なんて物はな・・・<クソ食らえ>だ・・・。お前はお前の為に生きろ・・・」


一族、その他


別の地球意思の一族『遥けし彼の地より出ずる者達』

他にも、シュルームに付き添っている少女「リメロ」を含めた6人のメンバーが存在する。


*1
+ 八傑集の二つ名の元ネタについて

*2
一族にとって地球意思オロチは自分達の力の源とも言える存在なため、八咫が封印したのは厳密には 「オロチの力」 とも言える。
またオロチ一族とオロチ八傑集の世代交代は異なっており、
前者は血族結婚を行い血筋・血統によって子孫を残していくが、後者は輪廻転生によって継承される。
したがって八傑集の血縁者は基本的には普通の人間なのだが、稀にレオナのようなイレギュラーも生まれるようだ。

*3
「大山嵐」(おおやまじ)という言葉が訛って「親父」(おやじ)になったとされる。 大山嵐とは嵐や台風のこと。