グラント



 流派:暗黒空手
 国籍:アメリカ
 誕生日:1月8日
 年齢:不明
 身長:201cm
 体重:105kg
 血液型:A型
 趣味:陶器づくり
 特技:どんな感情も押し殺すことができる
 大切なもの:昔、カイン、メアリーと3人で撮った写真
 好きな食べ物:ビーフシチュー
 好きな音楽:音楽は聴かない
 好きなもの:民族的な仮面
 嫌いなもの:命乞い
 苦手なもの:湿気の高い場所
 得意スポーツ:重量あげ





   「汝が定め…

          『滅び』なり!」

概要

餓狼MOW』の中ボス。ラスボスであるカインの登場条件を満たさない場合は、彼を倒した時点でバッドエンドとなる。
半裸仮面でマント付けて流派は暗黒空手という、怪しさ爆発の男。
しかしその実は魔人と呼ばれ恐れられている実力者。彼が関わった事でゴーストタウンと化した街は数知れない。
グラントでアーケードモードをすると中ボスは影武者(にしては怪しげな存在)になるのだが、影曰く「人を超えた拳」だそうな。
暗黒空手、その怪しげな響きは伊達ではないのだ。
ちなみに盟友のカインもまた暗黒真空拳というよく解らん拳法の使い手である。
カインと合わせて『銀河英雄伝説』のラインハルトとキルヒアイスをどことなく彷彿させる節がある。 お前の様なゴツイキルヒアイスがいるか

仮面の空手家といえば昔にもそんな人がサウスタウンにいたわけだが、関係はあるのだろうか…噂程度には聞いてたりするのかも。
某住職との繋がりも不明だが、某メイドの暗黒拳とは確実に無関係。

見た目だけで言ったらグリフォンマスクも同じ様なものだが、向こうはタイガーマスクみたいなもんなので無問題。
ちなみに「グリフォンとグラントでグリとグラ」とは、ムックに書かれていたほぼ公式ネタ。*1


上の画像が件のムックに書かれていたぐりとぐらの画像である。
絵本に出てもおかしくないが、デフォルメされているだけでどっちもマッチョ。
開発中の愛称は「変態仮面」だったそうな。

勝利時に「まだだ!まだ死なんぞ!!」と言うが別に病人という訳ではない。
これはカインを庇った際に受けた銃弾が徐々に心臓に近付いており、余命僅かと宣告されているのが原因。
銃弾の位置があまりに心臓に近く、運動機能に障害は無いものの外科手術では摘出不能になってしまったのである。*2
グラントはこの事をカインに内密にしていたが、どうやら感づいていた様子。
ちなみにアーケードモードでカイン以外のキャラに敗北すると銃弾が心臓に喰い込み、死亡する。

苦手な物の「湿った場所」とは、趣味の「陶器づくり」で作った、好きな物の「民族的な仮面」が蒸れてしまうので苦手、
ということなのかもしれない。
その仮面の下には二つの大きな古傷がある。

+ グラントさんの貴重な素顔


ストーリーと背景

本名アベル・キャメロン。
スラム街の孤児としてカインとその姉メアリーと邂逅し、程なくして二人は親友となった。
ストリートファイトで僅かながらも食い扶持を稼いでいたある日、二人は同年代の少年がチンピラ集団にリンチされている現場に出くわす。
結局その少年は死んでしまい、少年を埋葬したカインは
「戦わずして朽ち果てたくない。いつかここを抜け出して全てを手に入れてやる」と決意を固める。
アベルもそれに同意し、カインを助けると誓った。

それから月日は流れ、ストリートファイトで腕を鳴らしたカイン(当時8歳)は、
ドン・パパスと言うマフィアの幹部から強さを買われスカウトされる。
アベルはカインに付き従い、誓いの通り盟友を裏から支え続けた。しかしいつ頃グラントと名乗り始めたかは不明。
アベルの補佐は完璧で、その甲斐もあってカインは僅か10年でドン・パパスを追放し組織のトップにまで上り詰める。
カイン18歳、ギース死亡から2年後のことである。
だがその早すぎる出世を好まない幹部達も多く、度々カイン暗殺が敢行されたが、その都度仮面の男が犯行を阻み続けた。
その話の一つとしてある時裏切った幹部がカインに銃を向け、放った凶弾から庇った…と言うのが上記の寿命に関する顛末。

ギースの死後、サウスタウンは自由の街セカンドサウスへと変わった。
しかし人々は自由に浮かれ、緊張感の無い日々を過ごしていた。
何の理想も持たず、惰性に生きる者を嫌ったカインは野望を抱く。
セカンドサウスの完全独立化、そして全地区のスラム化。
幼い頃を生き抜いた力だけの街を、真の自由をセカンドサウスにもたらさんと画策したのだった。
その計画の手始めとしてギースの死後10年ぶりにKOFを開催する。
アベルもカインの理想に殉ずるべく、KOFを勝ち進んだ強者の前へと立ちはだかるのであった。
多分に牙刀の父もこの理想の街を是とし、カインを生かしたのだろう(牙刀ED参照)。

前述の通りプレイヤーキャラに敗れると絶命してしまうが、グラントとカインの場合は死ぬ事は無い。
エンディングで邪魔になった元幹部(十中八九ドン・パパスと言われている)の根城を共に襲撃し、全滅させている。
カインが寿命に気付いている節を見せるのはその時の事。

ちなみにアベルはカインの姉でありギースの妻、そしてロックの母であるメアリーを「メアリー様」と呼んでいる。
肉親が誰一人として居なかったアベルにはカインと並ぶ大きな存在だったのだろう。
そんなメアリーを奪っていった(と言うと語弊があるが)ギースをさぞや憎んで…と思いきや特別な感情は抱いていない様子。

年齢は「不明」となっているが、設定を見た限りではカインとそう歳は違わないものと思われる。
おそらく20代半ば~30前後といったところだろう。……それにしてはいささか渋すぎるような気もするが。

余談だが、無界がよくイントロで中から破壊する巨大な骸骨岩は元々グラントのイントロのものである。

カインとアベルと言っても初代ファイアーエムブレムとは関係ない。
言うまでもないが、元ネタは旧約聖書に登場するアダムとイブの息子である兄弟「カインとアベル」であり、
しばしば創作においてはモチーフにされている。



  「羅刹のごとき激しき拳よ
     されど無情の拳には程遠し」

性能

ボス時と比べて性能が落ちる、とは言えそれでも強いキャラ。
地上の通常技がキャンセルできない(二段ヒットする上段避け攻撃なら二段目が出る前に空キャンセルは可能)性能の関係で、コンボはほぼ全て目押しなものの、リーチは長く判定が強いものが多い。
強だと画面外まで跳んでいく凶鳥刃(BR対応技)、空中から降下する滅焼飛刹(凶鳥刃から派生可)といった技によって機動力も高い。
ついでに巨体に見合わぬ程ステップが早く、移動距離に制限のあるダッシュという判定なため、ジャンプに慣性を乗せる事が可能。
同じく巨漢のとはえらい違いである。同等なのは防御力ぐらい。
昇りジャンプB→滅焼飛刹で昇り中段連携、画面端では剛裂掌(中段)や凶鳥刃BRから魔壁ループも可能で端の圧力が高い。自分は逃げられるのに。

突進技の豪弾劾は強の終わり際を当てることによってガードされても自分が有利になり、
近距離で出せばガードされても相手をすり抜け、距離が離れるため反撃を受け難いという優秀すぎる技。
その他移動・ゲージ溜め用(弱がモアベター)、ガードキャンセル、端に追い詰められた時の脱出用と広い用途で使える。
更にゲージが無い時の連続技(壁端でCH→3C×n→弱凶鳥刃→滅焼飛刹やCH→3C→弱豪弾劾等)や
カウンターヒット時の追撃にも組み込める万能っぷり。
さすがカードファイターズDSのカウンターカードに選ばれる事はあると言えよう。

そしてこのキャラ最大の強みは0F超必の魔神円月輪。
超必から0fと、牙刀の零牙に匹敵するほど使い勝手が良く、連続技や反撃など確定状況もかなり多い。
潜在版もさほどダメージが伸びないため、超必で十分=ゲージを温存出来る=プレッシャーをかけやすいという点も持つ。
ガードされても2フレしか不利にならないので相手は投げと0Fでしか反撃の手段が無い。
しかもゲージが残っていれば「コマンド成立即15F投げ無敵」により、
相手の投げがちょっとでも遅れた場合は連続で出されてカウンターヒットしてしまう。
と言う様に使い勝手が良すぎるので、もう一つの超必の魔神破天弾は微妙に影が薄い。
しかし破天弾も無敵時間が長いため、対空や凶鳥刃BRの追撃など使う機会は結構ある。
どう見ても飛び道具なのだが地味に打撃判定で、稀に当て身で取られる事も。

弱点はすべての攻撃にキャンセルがかからない故にガーキャン狩りが出来ない事。
そしてコンボ火力のほとんどがコパコパ円月輪に依存しているため、ノーゲージだと絶望的に火力が低い。
一応ジャンプDから着地キャンセル強凶鳥刃BR弱豪弾劾(画面端ならJD着キャン強凶鳥刃BR3C×n強凶鳥刃滅焼飛刹で4割強)があるが、MOWというゲーム自体ジャンプに対するリスクが高いため、気軽に使える技でないし、
MOWの奇妙なコマンド受付が災いし、凶鳥刃BR弱豪弾劾が魔神円月輪に化けやすい。
さらには地上技からのコンボは5A2A円月輪、2A2A円月輪の2つしか安定しない(一応近A強凶鳥刃が繋がるが密着限定)。
なら崩しから少しずつ体力差を開いていけばいいと思うが、グラントには 投げ間合いが極端に狭い という弱点を抱えている。
具体的にはしゃがむだけで投げられない。なら中段と投げの2択があると思いきや、中段技の下段避け、剛裂衝共に発生がクソ遅く、見てから立ちガードが余裕。そしてガードからビンゴォ!→オクヤミ。
投げをしゃがまれて立ちCが漏れた時ガードされると密着で 12F不利 という完全たる死に技。当たれば浮くんだけどね。
ほとんどのキャラの立ちCは不利フレームが付くが(カイン=-8Fなど)、グラントだけはキャンセルがかからないためフェイントによる隙消しも出来ず一人で最悪な不利を背負う事になる。
このことから崩しが非常に弱く、リードされて待たれると非常に厳しい。しかし早いダッシュと小技、凶鳥滅焼を絡めたガードクラッシュ狙いが強力なため、
うかつに画面端に行くと大変なことになる。現在は4強に一歩劣ると言われるがドンファンジェニーには有利がついているとも。
こちらの項目も参照。

しかしながら、世紀末の病人とか雪の町の病人とか宿主が必要な禁呪とか未来人とか、
死期の迫った者はハッスルする傾向でもあるのだろうか?
あるいは、いつ死ぬかわからないからこそ悔いを残さぬよう全力で戦うのだろうか?
グラントもその例に漏れず、隙あらば回りまくって対戦相手から夢も希望も奪い去る男である。
そういや世紀末病人とはラスボスの盟友(あちらは対立しているが)という共通項も………

「我は戦いの殉教者なり」


MUGENでのグラント

改変含めて主に数体確認されている。

+ M.M.R.氏製作 MOW仕様
+ 虻蜂氏製作 MOW仕様
+ パピット氏製作 フラグラント310
+ ザウラー氏制作 H-Grant
+ シィグマ氏制作 炎帝レヴァイア


出場大会

+ 一覧

出演ストーリー

+ ...

特別出演/背景でずっと観戦(グラント様がみてる)


*1
『鋼の錬金術師』のムックにも同じネタの落書きがあり、
そちらは「グリードとグラトニーでグリとグラ」だった(絵は絵本のような裸オーバーオールではなく原作の作画そのままのバストアップのみ)。

*2
体内に銃弾が留まることを 「盲管銃創」 という。
心臓付近に盲管するのは極めて危険な状態であり、治療率も非常に低い。

現在では人工心肺装置を使って除去する技術があり、グラントほどの身体能力ならば手術に耐えられないとは必ずしも言えないが、
当時の人工心肺技術や身元確認等の問題、もしくは本人の考えで治療を拒否しているのかもしれない。

*3
元ネタは中野TRFで使われたリングネーム。