キングギドラ


特撮怪獣映画『ゴジラ』シリーズに登場する怪獣
黄金に輝く身体、巨大な翼と二股の尻尾、そして3つの頭をもつ。
口から吐く「引力光線」が最大の武器で、稲妻状のエフェクトが印象的でもある。*1

東宝の日本神話をモチーフにした映画『日本誕生』に登場するヤマタノオロチ強く影響を受けて作られたとされ
多くの作品に登場しながらも、翼と二足を持った金色の三首竜という基本的なデザインに殆ど変化は見られない
そして後年『ヤマトタケル』でヤマタノオロチが登場するにあたっての造形にVSシリーズのキングギドラのデザインが逆輸入された他、
特報用の予告映像では(どの作品のものかは諸説あるが)既存のキングギドラの首を合成することでヤマタノオロチの八本首映像が作成され、
その後『モスラ』シリーズでデスギドラが登場した際には、『ヤマトタケル』のヤマタノオロチの首が改造されて使用されるなど、
東宝映画のヤマタノオロチとは中々に縁深い関係性の怪獣となっている。
キングギドラ出現シーン集
ゴジラシリーズに縁深い俳優さんもいっぱい出てるよ!

ビジュアルがほぼ変化しない一方、作品毎に設定が異なる場合が多いゴジラシリーズの怪獣の中でも、キングギドラは特にその差異が大きく、
宇宙怪獣であったりガロガの手先であったり護国聖獣であったり、ほとんどが悪役・敵役だが味方として登場する作品も存在するなど、
その設定の数だけ出演回数も多く、東宝怪獣の中でもゴジラとの交戦回数が最も多い怪獣として知られている。
そのためか公式で「ゴジラ最大のライバル」とされることが多く、ファンからも概ねそのように認知されている。

余談ながらキングギドラの特徴的な鳴き声は科学特捜隊直通電話の着信音に流用されている。着メロかな……?
などと言っていたら『新世紀エヴァンゲリオン』では本当にミサトさんの着メロにされてしまった。
これは当時画期的なエレクトーンによる電子音で制作された鳴き声が「未来的」と判断され、
当時一般的だった黒電話のベル音に変わる防衛チーム通信設備の着信音として採用されたのだが、
登場から数十年を経た今日では逆に電子音が着信音として一般的になってしまった……といった経緯によるもの。あと庵野の趣味
そのため平成VSシリーズにおけるキングギドラの鳴き声は、ラドンのそれを加工したものが採用されている。
例の音
ラドンも「そうだそうだ」と言っています

+ 原作での活躍
1964年の『三大怪獣 地球最大の決戦』で初登場。
金星の高度な文明を滅ぼし*2、隕石に姿を変えて今度は地球に飛来してきた。
隕石から放たれた炎が、キングギドラの姿を象って変化していく演出は屈指の名シーンと評判。
ゴジラ、ラドンモスラ(幼虫)の3大怪獣を纏めて相手にするが、
モスラの糸で首を雁字搦めにされ、ゴジラに投げ飛ばされ、そのまま宇宙へと逃げ去っていった。
ちなみに、この時の完成したばかりの着ぐるみは現在の黄金色ではなく、
身体は青、翼は赤・青・黄のグラデーションというカラーリングだった。

『怪獣大戦争』ではX星人の手先として現われ、操られたゴジラやラドンと破壊活動を行うが、
ゴジラ達のコントロールが切れると戦闘に入り、その末に海に転げ落ちてまたも敗走した。

そして『怪獣総進撃』では世界各地で破壊活動を行わせていた地球怪獣達のコントロールを破られたキラアク星人の切り札として登場。
だがゴジラ率いる地球怪獣達の猛攻の前にはなす術も無く、遂に事実上の最期を迎えた。
この時の地球怪獣10匹によるキングギドラへの袋叩きは語り草となっている……いるだけで何もしてない奴もいたが。

『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』では別個体(2代目と称されることが多い)が登場したが、
共に登場した新怪獣ガイガンの人気に押されて影が薄い。
『流星人間ゾーン』でもガロガバラン星人の手下怪獣として登場、ゾーンファイターと激突した。
ちなみにこのゾーンファイター、ゴジラシリーズではゴジラが他の地球怪獣達と手を組んでやっと撃退したキングギドラを単独で倒していたりする。
キングギドラはもう立ち直れないわ!

昭和シリーズでは他にも『ゴジラ対メカゴジラ』『メカゴジラの逆襲』の2作にて、
流用フィルムやスチール写真を使ったイメージシーンで出演している。

平成VSシリーズの『ゴジラVSキングギドラ』では宇宙怪獣ではなく、
未来では世界を支配している日本を現代で壊滅させようと企む未来人が、
過去にゴジラが誕生した場所に故意に置き去りにした三匹の愛玩用の小動物「ドラット」が放射能の影響で合体・変異した超ドラゴン怪獣である。
ペット用に遺伝子操作されたドラットは特定の音波によってコントロールが可能であり、変異後も未来人の尖兵として自由に操る事が出来る。
昭和のギドラが東洋の「龍」を思わせる顔付きだったのに対し、こちらは角が真っ直ぐに伸びており鬣も無いなど、
西洋の「ドラゴン」を彷彿とさせる。また、鳴き声も変更されている。
お馴染みの引力光線の他に新能力として翼の表面にバリアーを張り、ゴジラの放射熱線を防ぐことが出来る。

現代の核でパワーアップして復活したゴジラと北海道で戦うが敗れ、首を一つ失った状態でオホーツク海に沈む。
現代で自分の祖先に会ったことで仲間を裏切った未来人の手により未来世界で改造手術を受け、
有人操縦式のメカキングギドラとして復活、新宿副都心で暴れ回るゴジラと激闘を繰り広げた。
腹部から発射されるマシンハンドでゴジラを捕らえ、そのまま飛び立つがこの時点でかなりのダメージを負っており、
さらにゴジラがダメ押しとばかりに放った熱線で遂に限界を迎えたのか、共に海へと墜落した。
このメカキングギドラの技術は後に『ゴジラVSメカゴジラ』にて応用されることとなる。

本作のキャッチコピーはお前だけには絶対負けない!となっており
数十年ぶりの復活でありながらゴジラのライバルであるということを証明してくれた。

なお、同映画のノベライズ版では純粋な未来人の怪獣ではなく、金星人の手によって金星に氷漬けにされていた
オリジナルのキングギドラのデータから、未来人が解析してドラットを作り出したことになっている。
ちなみに金星で眠っていたオリジナルのギドラは、未来人がデータを採取した直後に爆殺された。
また、本作とは別に宇宙超怪獣としてのキングギドラが敵として登場するという映画の構想も存在していた。
これは紆余曲折を経てスペースゴジラに変更され、重力を操るという点にその名残が見られる。

『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』では海のモスラ、陸のバラゴンと並ぶ、
ヤマト護国三聖獣のうちの一体であり、空を司る神とされている。
この映画のみヤマトの守護神であることを誇示するためか「魏怒羅」という漢字名が付いている。
歴代キングギドラの中では唯一の善玉怪獣であるが、守るのはあくまで日本の国土で日本人ではないため、
志を失った軽薄な若者などは守るどころか進んで虐殺している。
しかしながら、横浜のベイブリッジから落下した由里と光秋を、自らの意思で命を救ったりもしている
完全体は「千年竜王」と呼ばれ、陸海空すべてを制覇する存在である。この状態になって初めて「キングギドラ」と呼ばれる。
千年竜王になってゴジラの熱線を増幅反射するなどして一時は優位に立つが、
ゴジラに引力光線を吸収され、そのエネルギーを上乗せした熱線をまともに受けてしまい爆散、倒されてしまった。
その後他の護国聖獣と共に霊体となってゴジラの動きを止めるもののそれが精一杯で、結局ゴジラを倒したのは、
防衛軍(この世界における自衛隊)の勇敢な将軍が、自ら潜水艇でゴジラの体内に突入して放った特殊貫通弾であった。
使えない護国聖獣もいたもんである……*3
その設定故か総合商社・丸紅のCMにて、
戦国武将ゾンビと組んだこともある。どんな状況だよ

『ゴジラ FINAL WARS』にはキングギドラ自身は登場しないが、上位種と思われる「カイザーギドラ」が登場する。
通常のキングギドラとは異なる四足歩行という重量感のあるデザインが大きな特徴。
また、三つの首でそれぞれ角の生え方などが異なっている。
なお、写真ではやけに青く見えるが実際の着ぐるみは真っ金金だった模様。
この他劇中では絵コンテの指示であまり大きく動かなかったものの、実際の着ぐるみは走れるように出来ていたとのこと。

また、ゴジラシリーズ以外では平成モスラシリーズ3部作の最終章『モスラ3』にも登場している。
本作では昭和シリーズ以来の「宇宙超怪獣」で、1億年前の中生代白亜紀の地球に飛来し、恐竜を滅ぼした張本人という設定。
現代においては、地球の生態系の頂点且つ生命力に富んでいるという理由から、人類の子供をエネルギー源として捕らえていった。
その力はゴジラシリーズ以上に圧倒的で、従来の引力光線に加えて翼からの反重力光線、
更にはバリアを張ったり、マインドコントロール術でエネルギー源として捕らえていた子供達や、
モスラに仕える妖精エリアスを洗脳するなどといった多数の特殊能力を身に付けている。
また、3つの首から一斉に引力光線を放射する「トリプルトルネード」という大技もある。
これにはモスラも「まだギドラが幼体である過去へ飛んでそこで倒す」という、
正義の味方にあるまじき卑怯な戦法を取らざるを得なかったほど
(ちなみにこのシリーズの新モスラもファンの間で歴代最強と言われるほどの能力を持つ)。
しかし過去の幼体でも論外と言っていいほどに手強く、結局は相討ちになったかと思われた。

ところがどっこい、ギドラは戦闘で千切れた尾から再生するという荒業で蘇生することに成功。
一端は消滅した現代のギドラも再び現れる。今度こそ打つ手なしと思われたその時、
恐竜時代の地層から「鎧モスラ」として復活したモスラも姿を現した。
過去の時代でギドラを倒し力尽きた後、祖先の原始モスラが作った繭に守られつつ眠りに就いていたのだ。
さしものギドラも桁違いの戦闘力を持つ鎧モスラには苦戦。トリプルトルネードも通用せず遂には滅び去った。

なおこの作品に登場する幼体ギドラが、ティラノサウルスを口に銜えて豪快に食べる姿は圧巻である。
また第1作には亜種の「デスギドラ」が登場している。
ちなみにこのデスギドラには、マグマ状の不定型生命体が過去にキングギドラと交戦し、その姿を元に変化したという設定が存在する。

+ そして2017年……(映画『キングコング 髑髏島の巨神』ネタバレ注意
髑髏島から命からがら脱出した主人公達は「王(キング)はコングだけじゃない」というセリフと共に、ある洞窟で撮影された写真を見せられる。
そこには背びれを持つ二足歩行の怪獣翼竜らしき黒い影巨大な蛾と芋虫らしき怪物、そして三つ首を持つ龍のような怪獣
更に背びれを持つ怪獣と三つ首怪獣の戦いを描いた壁画が写っていた……。

+ 王が目覚めた…
そして2019年公開の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に満を持して参戦。
「キングギドラ」としては『大怪獣総攻撃』以来の登場、更に宇宙怪獣であるという設定も踏襲され、こちらは『モスラ3』以来である。

当初は南極に氷漬けの状態で眠っており、怪獣を調査する組織モナークでは「モンスター・ゼロ」と呼称されていた。
太古からゴジラ(本シリーズでは「地球の環境を守護する」という役割を持つ)と戦い続けていた宇宙怪獣……いわば「外来種」であり、
古代の人々がその力を恐れた故忘れ去ろうとしたからか、記録はほとんど残されていない。
そうとは知らない過激な環境テロリスト集団「マザーアース」によって目覚めさせられ、ゴジラらと再び戦うことになる。
この「南極の氷の中で発見された宇宙生物と観測基地」という部分は『遊星からの物体X』に対するオマージュとなっている。
僅かに残された文献からギドラと呼称されていたことが判明、キングギドラと呼称されるのは劇中でのある出来事以降である。
武器は噛み付きや口から放つ稲妻状の光線の他、気象を変化させる、無酸素状態でも平気、
体の部位を失っても短時間で再生するといった能力を持つ。
一時はゴジラを下し地球怪獣たちの王として君臨を果たすが、偽りの王の戴冠をゴジラが許すはずもなく、二大怪獣の最終決戦が繰り広げられる。

なお、今回のギドラはモーションアクターにCGを被せる形で表現されている(これはゴジラや他の怪獣も同様)が、
これのおかげで「左の頭が人間に気を取られるのを真ん中の頭が諌める」といったような、従来と比べて擬人化が進んだ一面も見られる。
というか、首の一つ一つが別個の人格を有しており、真ん中が長男でリーダー役、左右二つが弟分なのだとか。
この他、糸による躁演では難しかった「蛇のように首を巻き付けてゴジラと揉み合う」「ゴジラの放射熱線を首の動きだけで回避して光線で反撃」
等、活き活きとした動きで暴れ回る。

最終的にはゴジラによってキングギドラは撃破されたが、その首の一つは「マザーアース」によって回収され、
次回作『ゴジラ VS コング』へと物語は続いていくのであった。

+ 伏して拝むがいい…黄金の終焉を(アニメ版『GODZILLA』ネタバレ注意)
「この宇宙には、より絶対的な破壊の力が潜んでいる。

 …ギドラだ」

アニメ版『GODZILLA』3部作においては「高次元怪獣 ギドラ」として登場。
異星種族エクシフから「神」「虚空の王」と崇められる、
本編より10万年前にエクシフの母星を滅ぼした(正確には供物としてエクシフ達が捧げた)存在。
それ以来生き残ったエクシフの1人が神官として星々を渡り歩いては文明の発達を促し、
ギドラはその文明諸共惑星を喰らい尽くし幾多の星々を滅ぼしてきた
(かつてエクシフが打倒ゴジラに協力的な態度を見せ、高度な技術を地球に授けたのもその一環である)。

第1作でその存在が示唆、第2作ラストで「ギドラ」の名が語られ、
そして第3作『星を喰う者』において、主要人物のエクシフ族であるメトフィエスの儀式によって地球へと降臨。
地球の頂点に立つ怪獣・ゴジラとの「怪獣対決」を繰り広げることとなる。

デザイン面は「黄金の龍」という歴代ギドラの基本的な部分こそ踏襲しているが、
その出で立ちは「異空間から長く長く伸びている首が3本」という異様なもの
(一応従来通りの胴体・翼・尾を持つ姿の3Dモデルも作られており、シルエットで登場。また、ソフビ人形もこちらの形式を取っている)。
その正体はゴジラ側の次元とは全く別の次元に住む高次元エネルギー生命体であり、
こちらの次元に出現する際にブラックホールを発生させるほどの重力制御能力を持つ。
さらに観測者を用いることで、異次元の法則を使ってこちらの次元に好き勝手干渉することが出来るという能力を持ち、
こちら側の次元から干渉出来ないが、ギドラ側からは一方的に干渉出来るという絶対的な優位性を誇る。
ただし、これらの能力は観測者の眼を破壊されると消えてしまい、逆にギドラがこちら次元の法則に捕まってしまうという大きな弱点がある。
作中でも当初はゴジラを一方的に蹂躙していたが、観測者たるメトフィエスの眼が破壊されたことで形勢が逆転。
同じ土俵に引きずり出された後はゴジラに呆気なく倒されてしまった。……が、元いた次元に撃退されただけで、死んだわけではない模様。
ちなみに本編に登場したのは完全な降臨を遂げていない不完全体であり、全身が出現すると惑星が一瞬で滅びるらしい。

原作外では『グラップラー刃牙』の柴千春が背中の入れ墨にしている事でも印象深い
(流石に版権の問題故か、アニメでは「三つ首の黄金龍」と表現されていたが)。


ゲームにおけるキングギドラ

ゴジラ 怪獣大決戦』にも勿論登場。
昭和・平成いずれのシリーズにも登場する怪獣(ゴジラ、モスラ、メカゴジラ)が軒並み平成バージョンで登場している中、
キングギドラだけは宇宙超怪獣、つまり昭和版での登場となっている
(一応、前作にあたるPCエンジンの『爆闘烈伝』には平成版やメカギドラも登場する)。
それにしても昭和と平成、更にそのパワーアップ版と3枠もいるメカゴジラはずるい
また、ライバル的存在として認知されている怪獣にも拘らず、2Pの初期カーソル位置は彼ではなくガイガンである。

他の怪獣に比べ身体が大きいので喰らい判定がでかいものの、長い首で攻撃するため通常技の攻撃範囲は広い。
超必殺技の「拡散引力光線」は自分の前方よりほぼ全画面をカバーできる上、
中段判定と下段判定の光線がほぼ同時に当たる瞬間があるためガードも困難である。
難点は若干発生が遅いことと、真下が安置であること。一度飛び上がってから放つためその間に潜られてしまうこともある。
他には飛び道具である通常必殺技の引力光線を十字ボタンで打点を変えることができたり、
投げ技から「百烈頭突き」に繋げたりと意外と多彩なことができる。
怒号状態での真上投げ>百烈頭突きのコンボは破格の威力。
また、本ゲーム中最強クラスのモスラに対して有利がとれる数少ないキャラでもある。

空中下攻撃はストンピングになっており、10回ほど連続で当てることができる。


MUGENにおけるキングギドラ

ゴジラと同様『ゴジラ 怪獣大決戦』のものがSUGIO氏により移植されていたのが最初。
性能はほぼ原作通りだが、AIが未搭載だったせいか出番はあまり多くは無かった。
参考動画

しかし、k氏のゴジラ改変時のSUGIO氏の発言により、改変可能だったことが明らかになり、現在はk氏とmuu氏がそれぞれ改変版を製作している。
それぞれk氏版は狂ランク、muu氏版は強ランクと強さが違っているので、相手によって使い分けるといいだろう。
ロックマンシリーズのボスキャラでお馴染みのsnowwolf氏による凶ランクのものも公開されている。
Dr.T氏によるアレンジ仕様なども存在するが、こちらはAIが無いので注意。

他には『ゴジラ 爆闘烈伝』のドットを用いた、
ジロウガキ氏製作のメカキングギドラとmuu氏製作のキングギドラ91が公開されており、
どちらもAIが搭載されており強ランクの強さに仕上がっている。
キングギドラ91はシールドがあるため、他の強ランクのギドラで苦戦するキャラに有利に立ち回れることもあるので、
相手によっては使い分けてみるといいかもしれない。
また2022年には他のキングギドラと同じく『大決戦』の仕様で作られたメカキングギドラもカーベィ氏によって公開された。
また亜種も同じくカーベィ氏によって公開されている。

動画ではAIが有り強ランクのmuu氏改変版やメカキングギドラを見ることが多いが、
AIのある他のギドラが登場する動画も存在する。

『ゴジラ 怪獣大決戦』の昭和キングギドラのドットを使用

+ k氏製作 改変版(狂キャラ、アレンジ仕様)
  • k氏製作 改変版(アレンジ仕様)
ゴジラの改変と同様、這い寄る混沌氏作成の怪獣キャラと渡り合える強さを目指して改変されたので、強力な性能を誇る。
改変ゴジラに比べると自分の食らい判定が大きく防御力も低めな分、攻撃面に重点が置かれているようだ。

2009年12月27日には改変ギドラがニコロダで公開された。
特徴としては体力自動回復、自動ゲージ回復がある。さらにアーマーまで搭載されており、投げ技が通用しない。
火力も高く、AIこそ搭載されていないようだが、k氏改変版ゴジラと同じ位の強さは充分にある。
ただ、アーマー殺しには弱いのでそうした技を持つ怪獣に負けてしまうことも多い。
偶数カラーで昭和の鳴き声、奇数カラーで平成の鳴き声に変わりアレンジ技などもある。
アレンジ技の中でも相手を掴んで空中に飛び上がり、そのまま急降下して地面に叩き付ける技が格好良く、この技でトドメを刺すと見栄えがする。
他にも地上で引力光線を連射するアレンジ技もあり、こちらも強力だが、飛び道具の吸収や無効化に引っかかり効かないこともある。
また12Pになると千年竜王カラー(ゲージMAX、体力回復4倍速、即死耐性)になる。

後の更新で12Pには30秒ほど持続するバリア、本編でも見せたバリアを飛び道具にして相手に打ち出す技などが追加されている。
他にも口から太い引力光線を吐く技なども追加された。
ちなみに鳴き声が偶数カラーは昭和版、奇数カラーはVSシリーズ版になっている。
そのため2Pや4Pだと昭和版っぽい仕様になるが色が青などになる。
気になるようならdefファイルを編集して2Pの指定カラーを1Pカラーと同じにしておくといいだろう。

他にもマンブルV2氏によって改変キングギドラの耐性修正パッチが氏のOneDriveにて公開されている。
このパッチを適応することで即死当身にも耐えることが出来、
超即死やOTHKも高精度で無い限りは死なない等、耐性面で凶悪になっている。
しかし、神キャラが持つような即死攻撃であれば負けることや、アーマー殺し、即死当身の影響による削り攻撃で判定負けすることはある。

+ muu氏製作 改変版(強キャラ、『ゴジラ 怪獣大決戦』版再現仕様)
  • muu氏製作 改変版(『ゴジラ 怪獣大決戦』版再現仕様)
特撮キャラでお馴染みのmuu氏によって、怒号ゲージとショックゲージが搭載された『怪獣大決戦』風のキングギドラも公開されている。
2010年2月3日公開開始。
中々優秀なAIが搭載されており、キングギドラ使いなら一度はやったストンピングによる連続踏み付けを狙ってくる。
他にも相手によっては投げ技から百烈頭突きのコンボも使用し、5割近いダメージを与えてくることもある。
敵と距離を取られるときちんと引力光線を連射してくるので、飛び道具が充実していないキャラや動きの鈍いキャラには強い。
拡散引力光線の高性能ぶりも原作そのままで、この技が決まればほぼ勝利する。
ただし、原作同様無敵はない上に自分の食らい判定は大きく、必殺技中も消えないのが弱点。
MUGENでは原作以上のゲームスピードの作品のキャラも多いので、跳び上がってから放つまでの間に安置である真下に潜られてしまうことも…。
また、飛び道具を中心に戦うので飛び道具の吸収や反射ができる相手も苦手である。
他にはギドラ自身動きが少し遅めなのが災いし、素早いコンボ系キャラには引力光線をかわされて逆に攻め込まれやすい。
ギドラの技性能上、固められると投げ技以外では上手く切り返せないため、画面端に追いやられると割と厳しい。
引力光線も打点がかなり高いため、ちびキャラの類にも当たりづらいのが苦しい
(一応、上で述べたように打点を変えられはするがAIには使い分けが出来ない)。
このような相手にはワンチャンで高火力が当たるのを頼る形になる。

普通の格ゲーキャラでいうと強キャラ審査員とはほぼ互角くらい。
飛び道具の強さや攻撃力の高さのおかげで、強上位ほどのキャラとは割と対等に渡り合えたりする。
ただし原作のシステム+ギドラの性能上ムラが激しく、安定性はそこそこ。
ギドラに限らず『怪獣大決戦』のキャラは性能上かなり尖ったものが多いため、
大物食いしたかと思えば同クラス以下のキャラに負けたりするという、非常に相性に依存しやすいものになっている。

MUGEN怪獣の中での強さは、メカゴジラガイガンといった、他の『ゴジラ 怪獣大決戦』再現仕様の怪獣と同じ位。
また相性で勝敗が分かれやすいが、他のmuu氏の手がけた怪獣キャラともバランスの取れた勝負になりやすい。

勿論怪獣だけでなく普通のキャラとも戦わせやすい強さでAIも搭載されているので、今後の活躍に期待したい。

+ snowwolf氏製作(凶キャラ、アレンジ仕様)
  • snowwolf氏製作(アレンジ仕様)
ロックマンXゼロシリーズのボスキャラで知られるsnouwolf氏が製作したキングギドラ。2011年7月17日公開開始。
新MUGEN専用だが、氏の他のキャラ同様WinMUGENに対応させるパッチが公開場所で公開されており、それを使えば問題なく使用できる。
『怪獣大決戦』のドットを使用しているが技は全く異なり、ほぼ別キャラと化している。
突進して百裂突きを浴びせるガード不能突進技の他、
自分の周囲に電撃を発生させる技は無敵状態になり範囲も広いので使い勝手がよい。
また、攻撃判定付き&飛び道具を無効化させるバリアを張ることができる。このバリアはゲージを少しずつ消費する。
強めのAIがデフォルトで搭載されているが、ややバリアに頼ることが多く、相手によってはグダることがあるかも。
瀕死の時のみ使用できる即死技もあり、その演出はかなり凄まじいものになっている。
デフォでAIもあり本体性能は一般的だが、必殺技の6割にも及ぶ威力など一部の技の火力が凄まじく、
ゴモラやジェロニモンからラウンドを取ることさえある。
使う時には本体性能こそ一般だが、火力だけなら凶キャラと考えて使った方がいいだろう。
また、5Pカラーはエルクゥを打ち破り、狂中位から狂上位のランクとなる。
現在氏のサイトからはOneDriveへ繋がらないが、下記の動画からのリンクは生きているので安心されたし。

+ Dr.T氏製作(アレンジ仕様 並~強キャラ)
  • Dr.T氏製作(アレンジ仕様)
Dr.T氏が2015年5月16日に公開したギドラ。ディスプレイネームは『Ghidorah』。
眼を赤くした怪獣大決戦のスプライトを使用しているが、大ポトレは爆闘烈伝の91ギドラになっている。
ゲージ技は威力や無敵はあるのだが有利フレームが無く当てて不利な技が多い。
通常技にはしっかり有利フレームがあるのでゲージ技はとどめに使っていきたい。
サイズと食らい判定は大きいが、原作ゲームより動きの速い技も多い。
またエフェクトも差し替えられており、引力光線の稲妻っぽさが増している。

コマンド技には羽ばたいて突風を起こす飛び道具技があり、
ダメージは微量だが、3連続で風が発生し相手を少し後ろへ飛ばすことができる。
『Gravity Beam』は引力光線を3回乱れ撃つ技で、飛び道具というよりは中距離まで届くビームに近い。
『Gravity Beam Sweep』は引力光線を1回放つ技で、射程は長いが低い位置には当たらない。
他にも空中から斜め下に急降下する技などが搭載されている。

ゲージ技は1ゲージ消費の『Triple Gravity Beam』と3ゲージ技の『Gravity Beam Storm』がある。
『Triple Gravity Beam』は3つの引力光線を集中発射する技。発生前に無敵もあり遠くまで届く。
合計ダメージは200近いが当てて少し不利で、使用中には無敵も無いのでその点には注意が必要。
『Gravity Beam Storm』は飛行しながら引力光線を薙ぎ払うように放つ技。
威力は350以上(相手の食らい判定の大きさ次第ではさらに増加)で、無敵もある強力な技である。
こちらも当てても有利フレームの無い技なので、とどめに使用したい。
どちらのゲージ技もエフェクトが派手なものにアレンジされており、見栄えのいい技に仕上がっている。
AIは搭載されていないが、アレンジされて見栄えが良いので人操作での活躍に期待したい。

『ゴジラ 爆闘烈伝』のキングギドラ91、メカキングギドラのドットを使用

+ muu氏製作 キングギドラ91(強キャラ)
  • muu氏製作 キングギドラ91
2014年2月17日公開。AIもデフォルトで搭載されている。
スプライトは『ゴジラ爆闘烈伝』の平成版ギドラのスプライトを使用しており、昭和版とは違い、
平成VSシリーズの『ゴジラVSキングギドラ』に出てきた方のキングギドラである。
1~6Pが怪獣大決戦風の仕様にアレンジされたアレンジ性能、
7~12Pが爆闘烈伝の仕様になっている。
他の強ランクのキングギドラとの大きな違いは、91ギドラが原作映画やゲームで使用した技である、
翼を使ってシールドを張り、相手の飛び道具属性攻撃を無効化する技を持っていることである。

1~6Pの怪獣大決戦仕様は『ゴジラ 怪獣大決戦』のシステムに合わせてアレンジされており、
ショックゲージ、怒号ゲージが搭載されており、パワーゲージを消費しない。
技は昭和版ギドラに比べて少なめだが、似たような技が揃っている。
さらに7~12Pでは「爆闘烈伝モード」になることができる。こちらはコマンドが変化し、
怒号ゲージが無いため火力が下がるがショックゲージによる気絶も無くなり、ゲージ技でパワーゲージを消費する。

必殺技は拡散引力光線。
7~12Pの爆闘烈伝仕様ではパワーゲージを消費して爆闘烈伝版同様地上で3方向に引力光線を放つ。
1~6Pの怪獣大決戦仕様では怒号状態時に使用可能で地上で前方の広範囲目がけて引力光線を乱射する。
怪獣大決戦版の拡散引力光線は爆闘烈伝版よりも威力、連射力共に大幅に増している。

1~6Pの怪獣大決戦仕様に限定すると、
怪獣大決戦の昭和版ギドラに比べて、コンボ性能や相手への追撃性能に劣るが、必殺技が強力。
さらに地上、空中使用可能で相手の飛び道具を防げるシールドが優秀で、飛び道具を無効化して時間を稼ぎ、
時間経過で自分のショックゲージを減らして気絶を防げるため、怪獣大決戦版の仕様とかなり相性がよい。
このため他の怪獣大決戦キャラよりもバランスが良く、他の怪獣大決戦キャラだと苦戦するような、
飛び道具性能が怪獣大決戦キャラよりさらに強力な相手とも渡り合えることもある。

7~12Pの爆闘烈伝仕様版は怪獣大決戦仕様に比べると火力に劣り、
ショックゲージのデメリットが出にくい分1~6Pの方が強い場合が多い。

+ ジロウガキ氏製作 メカキングギドラ(強キャラ、『ゴジラ 爆闘烈伝』版再現仕様)
  • ジロウガキ氏製作 メカキングギドラ(『ゴジラ 爆闘烈伝』版再現仕様)
2010年8月15日公開。
爆闘烈伝の仕様に近いものになっており、更新によって現在はAIも搭載されている。
ジャンプが方向キーではなくボタン式であるなど、少し操作法が特殊で、技の構成も若干癖があるので使用時には注意。
下段攻撃がしゃがみ攻撃のみだったり、前方に移動中に相手に接近すると自動で相手をつかむのも特徴である。
なお他のキングギドラとは違い翼には喰らい判定が存在しない。

またゲージの上限は少ないものの、ゲージが自動(オプションによって手動にも変更可)で増加していき、
自動、手動のどちらでもゲージの効率は割といい。
そしてゲージ技のレーザー光線なども強力な飛び道具なので、AIのパターンにはまると相手を封殺してしまうこともある。
というより少し技の種類が少な目なのでAIだとパターンになりやすく、封殺したり逆に一方的に負けたりしやすいので注意。

ただ、このように技は使いこなせば充分強力なものが揃っているので、
人操作で搭載されている技を使いこなして戦うと、いい勝負ができるかもしれない。
+ 人操作向けの技の詳しい性能
しゃがみ攻撃と立ち攻撃では微妙に立ち攻撃の方が威力が高いが、しゃがみ攻撃には相手をダウンさせる効果がある。
そして相手めがけて突進する攻撃もあり、相手との距離を一気に詰めることもでき、当たれば相手をダウンさせられる。
ただし突進の威力は通常攻撃よりも低い。これらの基本技をうまく使い分けて戦っていこう。
基本的には、相手に接近された時は強力なつかみ技であるワイヤーアームやマシンハンドで攻撃し、
相手と距離がある時は、使用前に隙があるものの強力な、
飛び道具のレーザー光線やプラズマ光線トリプルビームで攻撃するという戦法で戦うとよいだろう。
人操作だとここまで戦える(1:40~)

+ カーベィ氏製作 メカキングギドラ(強キャラ、『ゴジラ 怪獣大決戦』版仕様)
  • カーベィ氏製作 メカキングギドラ(強キャラ、『ゴジラ 怪獣大決戦』版仕様))
2022年11月25日公開。
ジロウガキ氏製のものと同じく『爆闘烈伝』のスプライトが使用されているが、muu氏の昭和キングギドラをベースに作られているのが特徴。
そのため操作感が通常の格闘ゲームに近いものになっていたり、ショックゲージが搭載されている。

出場大会

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【SUGIO氏製作版】
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【メカキングギドラ】
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出演ストーリー



*1
当初は直線的な火炎を吐く予定であり、『地球最大の決戦』のスチール写真やポスターなどではそのような表現がされているが
操演でせわしなく動くギドラの頭に真っすぐな光線エフェクトを合成させるのは困難を極め、
「いっそ光線もぐにゃぐにゃさせてしまおうか」ということであの稲妻状の光線になったという話がある。

*2
なお、資料によっては金星を滅ぼしたのが「一夜にして」あるいは「3日」という記載があったりするのだが、
実は劇中では明確に期間について言及する台詞は無い。
如何せんあまりにインパクトがあったのか、劇中での設定であると誤認しているファンも少なくなかったりする。

ちなみに金星は自転周期が非常に遅い惑星であり、1日が経過するのは地球基準で240日に相当する。
もしギドラが金星を滅ぼしたのが「一夜(半日)の間に」と仮定してそれを地球基準で換算した場合、120日ほどということになる。

*3
特殊貫通弾が効果を発揮したのは、千年竜王の攻撃で負傷した肩の傷口を貫通したためであり、
霊体化した際にはゴジラに憑依した無数の怨霊を浄化しているため、全くの役立たずだったわけではない。


最終更新:2023年12月23日 18:49