谷口

「ういーす、WAWAWA忘れ物

  …うぉあ!?

    …すまん、ごゆっくりぃ!」


角川スニーカー文庫刊、谷川流著のライトノベル『涼宮ハルヒシリーズ』の登場人物。「たにぐち-」。
県立北高校の二年生(原作9巻『分裂』以降)。下の名前は不明。オールバックの髪型がトレードマーク。
キョンのクラスメイトにして悪友で、成績はキョン共々赤点スレスレを毎度行く月並な男子高校生。
涼宮ハルヒとは同じ中学校出身で、通算で五年の間彼女の奇行を間近で見てきた。
その為、一年生一学期の際にハルヒに興味を持ったキョンに「もし涼宮に気があるなら、やめとけ」と忠告している。
『消失』の改変世界でもハルヒの元同級生のままで、キョンにハルヒの所在を教え事件解決のきっかけとなった。

ナンパ好きの軽い性格で、見かけた女子に対して勝手にランク付けしていたりとプレイボーイを気取っているが、
実際にはまったくモテていない(クリスマス前に彼女が出来たが、短命に終わる)。
自分なりのナンパ術や人生論を友人のキョンや国木田に良く語っているが、あまり相手にされていない。
SOS団には人数合わせや単純にそこにいたからという理由で協力を要請され騒動に巻き込まれる事が多いが、
文句を言いつつも何だかんだで楽しんでいる様子である。

なお、何気にあの長門をして「 面白い人 」と言わしめていたりする。それも第一巻で。
更に先述の「彼女」は長門とは別種の情報生命体である周防九曜だったりするので、地球外生命体と縁があるのかもしれない。
周防の方はキョンと接触するつもりが間違って谷口と接触してしまっただけなのだが

原作ではどうあがいても脇役ポジションな彼だが、ニコニコ動画では大人気である。
その原因はアニメ版第10話にて教室へ忘れ物を取りに来た際に扉を開けた後呟いたこのページ上記の台詞。
原作では“「忘れ物~」と自作の歌を歌いつつドアを開けて入ってきた」”とだけ描写されているのだが*1
担当声優の白石稔氏がこの「自作の歌」部分に大幅なアドリブを入れ、「WAWAWAわっすれも~の~」というフレーズと独特の歌声に仕上げた。
元々、このシーンの谷口は場違いの人間だったがこの歌によりさらに場違い感が加速、視聴者に強烈な印象を残すようになり、
その結果、一時谷口MADが大量に投稿され流行、カルト的な人気を築くまでに至る。
果ては白石稔氏がそれを知ってか知らずか、歌を本気で完成させた「俺の忘れ物」という曲がCDで出てしまう程であった(初出はらき☆すた第13話ED)。

そのせいか一部では、「WAWAWA」という呪文を唱える事でどんな場所・空間へも一瞬で移動が可能という、
不可思議な力の持ち主というキャラ付けすらされている。
またこの能力と、ハルヒの自己紹介で挙げられた「宇宙人未来人、異世界人、超能力者」の中で唯一異世界人のみ未登場なことから、
実は谷口の正体は異世界人なのではないかとネタにされる事もある。

本当はあくまで普通の男子高校生です。と違って。

スピンオフ作品の『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』では『らき☆すた』の白石みのるの扱いの影響か、かなり不幸なキャラにされてしまっており、
まずキャラクター紹介が「キョンの友達で駄目な方」とされており(ちなみに良い方は国木田)
ハルヒの力でサンタクロース(ハルヒのサンタのイメージから只の怪物)に変化させられ暴走、
ハルヒの力でに変化させられて暴走、ハルヒのt(ryとかなり酷い事になっている。
因みにサンタは鶴屋さん・長門、鬼は鶴屋さん・森さん・古泉によって倒されている。
おまけに、鬼の時は古泉の攻撃で汚い花火にされてしまった。コレは比喩ではなく
「キミドリさん(アニメ版のcvは同じく白石、なおこの話はアニメ化されてない)」が発言している。
3巻の冒頭における「ん?ああ…もちろんこの作品はフィクションだぜ?もちろん実在の俺は鬼にはならねーよ。そう俺は信じるね…」
という発言が、ハルヒちゃんにおける谷口の扱いを体現していると言っても過言ではない。


アニメ版では中の人の影響でアドリブだらけなイメージがあるも、主題歌でSOS団全員がはっちゃけているため主題歌を歌わない谷口はややおとなしく見える。
もっとも準レギュラーでしかない谷口では、登場回数も少ないのでその分アドリブできる回数も少ないのだが。
それでも1人になる時に「こ~どく、どくどく…」や「もう…ゴールしてもいいよね?」「合点しょうちのすけ」などある程度のアドリブはしている。
また鬼の衣装を着させられた時(通称「鬼口」。ハルヒの力で変化させられたのは別物)には白石の声になっていた。
しかも、中の人である白石稔は劇中で谷口がさせられた鬼口の格好などを、「実写のCM」で行うという事をしている。

『ハルヒちゃん』のスピンオフである『長門有希ちゃんの消失』では出番こそ少ないが、キョンの頼みで文芸部の幽霊部員になっている。
文化祭の時期にはナンパ目的で光陽園学院へ設営手伝いに行ったのだが、作業中に周防九曜と衝突して怪我をさせてしまう。
しかし、その際に下心抜きで治療に専念した為か周防から好意を抱かれ、二人で文化祭を回ることになった。
その後も別れる事は無かったようで、バレンタインの時期にも二人のデート姿をキョンが目撃している。



MUGENにおける谷口


MUGENでは厨房弁慶氏によってキョンや古泉一樹同様、遠野志貴をベースに作られている。
前述の空間操作能力という二次創作設定も取り入れられ、カービィ霧雨魔理沙など様々なキャラクターをストライカーとして召喚したりする。
でもやっぱり元は脇役にして一般人、パンチやキック等の直接的な打撃技や飛び道具(ラムネ瓶の投擲)等での戦闘がメインである。

データが消えていたらしく、長らく入手は不可能だったが、2009年8月21日に再公開された。
AIも柊・竹・梅氏が製作中だったが本体の消失により、公開は見送りとなった……が、
同年8月24日にJ.J氏のサイトで代理公開された。
今後、動画での出番が増えることだろう。
(説明書を見る限り、本体が再公開されてることを知らないみたいだが、本体は更新されてないので安心して使える)

出場大会

出演ストーリー



*1
原作において、該当するシーンはこのように描写されている。
 こんなどうでもいい会話をしている場合ではなかったのである。後々俺は、とことん悔やむ
ことになる。長門を置き去りにしてでも、さっさとこの場を立ち去るべきだったかと。
「ういーす」
 ガサツに戸を開けて誰かが入ってきた。
「わっすれーもの、忘れ物ー」
 自作の歌を歌いながらやって来たそいつは、よりにもよって谷口だった。
 まさか谷口もこんな時間に教室に誰かがいるとは思わなかっただろう。俺たちがいるのに気
づいてギクリと立ち止まり、しかるのちに口をアホみたいにパカンと開けた。
 この時、俺はまさに長門を抱き起こそうとするモーションに入ったばかりだった。その静止
画をみたら、逆に押し倒そうとしているとも思えなくもない体勢なわけで。
「すまん」
 聞いたこともない真面目な声で谷口は言うとザリガニのように後ろへ下がり、戸も閉めない
で走り去った。追うヒマもなかった。



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