朝比奈みくる


「禁則事項です」

角川スニーカー文庫刊ライトノベル『涼宮ハルヒシリーズ』に登場するキャラクター。「あさひな-」。
県立北高校二年(原作9巻『分裂』より三年)の女子生徒。SOS団書記(後に副々団長を兼ねる)。
アニメ版の声優は 後藤邑子 女史。

元は書道部員だったのだが、涼宮ハルヒに半ば強引に退部させられ、現在はSOS団でメイドマスコットをやらされている。
引き抜きの理由は、「こういう団体にはフィクションでは萌え担当が一人はいるもの」という単純かつ理不尽なもの。
事実童顔巨乳、性格もおしとやかで守ってあげたくなるという万人の男性に好かれそうな萌えの塊。
校内ではアイドル的存在であり、「朝比奈さんより可愛い生物はいない」(キョン談)、
「朝比奈さんを泣かせる事は学園の半分(男子全員)を敵にする」(谷口談)と言われるほどの美少女。
バレンタインデー翌日に実施したイベントでに扮し、SOS団の活動費を男子から大量にせしめた功績により、ハルヒから副々団長に任命される。

気が弱く、特に長門有希には恐縮し遠慮がちな態度を取る。
ハルヒに玩具扱いされており、毎回様々なコスプレ(メイド服やバニーガールやナースetc.)をさせられているが、流石に18禁な描写にまでは至らない。
ちなみに反抗しようものなら世界の存亡にすら関わるため健気に耐えている。
しかし最近は強制されたはずのメイドや御茶酌みについて作法等を独力で学んできたりと、現在の立場をそれなりに楽しんでいる。
運動神経は壊滅的。左胸の谷間付近に星形のホクロがある。
一応、ハルヒ達より1学年上。

+ 以下詳細なプロフィール(ネタバレあり)
その正体は、様々な事象を引き起こしたハルヒを監視するため、物語中の時代より遠い未来からやってきた未来人
脳内に無形で存在するTPDD(タイム・プレーン・デストロイド・デバイス、要はタイムマシン)を利用する事でタイムトラベルが可能である。
キョンなどの他者と共に移動する事もでき、応用すれば同一時間の別の場所、つまりテレポーテーションも恐らく可能。

かなり万能な能力であるように見えるが、実はみくるは未来では研修生以下の見習い的立場であるため、
この能力を使うためには上の許可が必要であり、全く自由自在には扱えない。
また、権限が無いためか未来から来たにもかかわらず現在の状況をほとんど知らない事も多く、
元々の性格もあり、肉体的にも普通の人間であるため、事件が起きると良くパニックに陥ってしまう。
この辺りの事は当人にも自覚があり、以前から自身の非力さを申し訳なく思っていたが、
原作6巻『動揺』の「朝比奈みくるの憂鬱」にて特に深く落ち込んでしまう。
しかし、キョンに今を含めたありのままの自分を肯定してもらった事により、それ以降立ち直っている。

キョンも他の男子同様みくるのファンであり、
ハルヒに振り回された事による疲れを彼女に癒してもらっている面がある。
つまり、彼女は非日常より日常で活躍する人であって、
みくるはキョンを支える事で結果的(=未来人の視点的)に貢献しているとも言える。

+ 「みくるビーム」
なお、カラーコンタクトを装備した状態でウインクすると眼から破壊光線(通称「みくるビーム」)が撃てる。
本来の時間移動能力が自由に使えない&表現しづらい事もあり、MUGEN等のゲームで彼女が繰り出す必殺技は大抵これ。
ただし、これはハルヒが作成した劇中劇の設定を現実世界に反映したため具現化した能力であり、
本来のみくるの能力ではない。むしろ本人も制御出来ず嫌がっていた。
なお、長門の応急処置とキョンによるハルヒへの暗示により、この能力はもちろん無くなっている。

ちなみに、この劇中劇において、みくるが演じる「朝比奈ミクル」は、
銃器の使い手で、目からビームを放つ未来から来た戦士でウエイトレスという恐ろしく物騒な設定である。
……無理ありすぎだろ。

未来の事を聞かれた際に返答として答える際に「禁則事項です」と言うが、
これは未来でのみくるの上司にあたる人物に、未来の事を言わないように、過去に行く際にマインドコントロールされているからである。
それ故に、彼女自身から未来や彼女についての詳細を聞き出す事は出来ない。
…が原作ではその禁則も解けつつあり、未来の事を話せるようになってきている。
長門の分析曰く、みくるは未来を固定するための調整役を担わされているらしい。
キョン達より一学年先輩に属しているが、実年齢も不明(これにも「禁則事項です」と微笑みながら答えている)である。*1
実際の所、素性のほとんどを偽っている可能性があり、「朝比奈みくる」という名前も本名でない可能性が高い。
現にとある事情でキョンに別人としてでっち上げられた際に「その名前いいですね」と答えている。
余程技術の進んだ未来から来たのか、船が浮力で浮いている事(原作3巻『退屈』にて)等、今の時代では当たり前の事も知らなかったりする。
ちなみに、原作ではやたらと懐かれている事以外に特にそれらしい描写はないが、
アニメ版では何故かキョンの妹と似た行動を取る事があり、それに纏わる仮説も多い(未来の妹説やキョンの子孫説等々)。

なお、数年後には現在152cmと小柄な身長や、その元から良いスタイルが更に成長する事が約束されている。
その根拠は彼女が現在いる姿より成長した姿で劇中に度々現れているからである
(キョンは便宜的に朝比奈さん(大)(小)と呼び分けている)。
キョン曰く「見る者全てを恋に落とす美貌を持つ」とされる。
現在の姿よりかなり昇進したらしく、(小)には禁則事項で答えられなかった事にも大分許可が降りている様である。
元々彼女は自分の胸の谷間にあるホクロを知らなかったのだが、(大)がキョンに教えてそれが(小)に伝えられる形で知る事になる
(この為(大)が「キョン君が教えてくれたのに」と呟くちょっとしたタイムパラドックスもどきが起こっている)。
しかし、(大)の方はより大きな任務を与えられているためか、状況次第では過去の自分自身を囮に使ったり、キョンを利用する事もある。
出世したという立場上の都合からか、よく言えば職務に忠実、悪く言えば冷淡な行動を取るため、
キョンも(大)の方は完全に信頼しているとは言えないようである。
もっとも、これはみくる自身が指命と個人感情の板挟みになるのを防ぐためであり、
またわざと冷淡な行動を取る事でキョンに感情移入させすぎないようにして、
いずれ来る別れの時に辛い思いをさせないようにという彼女なりの思いやりなのだが。
この辺りが曲解されて「腹黒」と呼ばれる事もあるのは不幸な話である。

3ヒロインの1人であり、その中で物語内ではもっとも周囲に好かれている彼女だが、
事件が起きた時は足手纏い感が否めず、活躍の場が余り無い事から、読者ファンの数はハルヒ・長門より若干少ない。
また、あまりに萌え要素が多く、言動が“良い子”であるために「狙いすぎ」として彼女を嫌う読者も存在し、
差し引いた結果、男キャラクターに男性読者の人気を抜かれたり、親友敵役脇役、と競い合う所にまで来ているとも言われてしまう。

…とはいえ、それには他のヒロイン二人と比べ、主人公との色恋沙汰には一歩引いた立ち位置である事も影響しているし、
何事も一生懸命でいざという時に何も出来ない自分の無力さを悔い、何とかしようとする姿勢や誰にでも優しい性格は、
ハルヒや長門などと比べ女性読者にウケはいいようだ(『超月刊みくる』より)。

+ 「黒みくる」
そのため…という訳ではないだろうが、二次創作作品では、
キャラ立ての意味もあってか、「普段の言動は全て演技である」として、
本当は腹黒い性格をした人物(通称「黒みくる」)としてみくるを扱う事がほとんど。
元々『涼宮ハルヒの憂鬱』には腹黒キャラや不良生徒が存在しないため、
ニコニコ等の二次創作でみくるがヤンデレやDQNとして書かれる事が多々あり、声優ネタとよくコメントされる
(ただし、アニメ化されてない所まで話が進むと腹黒不良生徒会長や胡散臭い未来人は出てくる。どっちも男だけど) 。
これの詳細は後述のゴットゥーザ様、つまりアニメでの彼女の声優の項に詳しい。

ちなみに公式二次創作「にょろーん ちゅるやさん」のアニメ版では中の人自ら「黒みくる」を演じるという事態になった。
…ってか、これもうみくるじゃなくて中の人じゃんというのが大方(ファンだけではなく、スタッフからも)の意見。
いくら公式とはいえ(又は二次創作だからって)これはやりすぎだと原作(特にみくるの)ファンからの批判は少なくない。
ただ、「ちゅるやさん」版のみくるは原作とのキャラがかなり異なる(他のメンバーもそうだが、みくるは特にキャラの変化が激しい)ので仕方ない。
仮に下記の台詞を通常のみくるの演技で言おうものなら違和感バリバリであろう。

「やあ、みくるみくる、スモークチーズの作り方とかわかるかい?」
「ググれ。」

また、公式二次創作『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』OPテーマ「今までのあらすじ」では、
途中のキョンの台詞に「朝比奈さん!鍋はやめて、空鍋は!」というものがあったりする。
元ネタは同じく後藤女史が担当したヤンデレ代表格アニメ版『SHUFFLE!』の芙蓉楓。
さらに終盤、今までみくるとして歌っていたはずが、明らかに中の人化している所がある。
まぁ、その部分の歌詞が「中の人の辛さ考えて!」というのもあるが。
実の所、いつものか細い演技から急にテンション変えてキャラ崩壊させてる長門=茅原女史も相当だが
なお、この部分は後藤女史曰く、「そういう歌詞なのでアドリブで演技替えたら、スタッフにもっとやれと言われた」そうである
(なので、この直後のキョンの「す、素に戻ってる!」は杉田智和氏のアドリブか、後から追加された台詞と思われる)。
実はアニメ版『ハルヒちゃん』本編でも長門のコスプレ趣味を知った際、明らかに他の場面に比べて声が低くなってたりする。
…原作版『ハルヒちゃん』で暴走しまくった朝比奈さん(大)がアニメに出ていたらどうなっていたか、気になる所である。
もちろんこの中の人というのも、
後藤女史の趣味や過去から連想される性格の断片を、製作者や一部のファンが悪ノリして誇張しているに過ぎない。

確かに原作でも、秘密のプロフィールを持つ以上どこかに演技はあるのだが、
性格から何からなにまでが全て作り物だと感じさせる描写もまたされてはいない。
実際に古泉一樹から「自分と違って性格を偽らずにすむ朝比奈さんが羨ましい」と言われている。
もちろん二次創作においても、原作準拠ないしみくるメインであればまともなお姉さんキャラとして描かれる。

ちなみに、未来人が過去に影響を与えるだけで矛盾が発生する事になるが、一巻では過去と未来は別の世界と説明されている。
つまり、みくるのいた時代はキョン達にとっての現在と地続きではないという事。長門曰く「時間と空間は同じ」。
作中でもタイムパラドックスや理解しがたい事柄が度々出てくるが、
それをキョンがみくるに尋ねると上記の「禁則事項です」で返されるのがお約束だったのだが、
七巻にてそれなりの地位に就き、規制もかなり緩くなっているというみくる(大)にキョンが質問した所、
返ってきた答えが「未来は固定されていない」だった。
過去は常に変化し続け自分達の歴史に必ずしも到達しない。つまりパラレルワールドが存在するという事。

上述の通り、過去と未来は別の世界なので本来は問題ないのだが、ここで問題になってくるのがハルヒである。
未来人達の考えでは世界は元々宇宙人や超能力者、未来の世界が存在するものであってハルヒによって作られたのではないという
(古泉の機関では、世界は三年前にハルヒによって一から作られたという説が有力なものの一つである)。
だが、それが絶対だと言い切れない。
もし自分達の歴史がハルヒの「未来人に会いたい」という願いによって作られたものだったとしたら、
全ての時間の中心はハルヒという事になり、自分達が存在出来るのはハルヒにとっての未来でいられる場合のみという事になってしまい、
ハルヒの時間が自分達の歴史と異なる方向に進んだ場合、別の時間軸によって未来が上書きされ、無かった事にされてしまう。
そのため、神に等しい能力を持つハルヒの存在する過去を自分達の未来と同じ道を歩ませるために、みくるは送られてきたのだという。
それまでみくる(大)に利用されていると分かっていながらも正しい未来のためと協力してきたキョンだったが、
この話を聞いて、つまり未来人達の都合で自分達の歴史を操作されているのだと知り、本当にそれでいいのかと疑問を持つ事になった。
後の展開では、みくる達とは別の可能性から来た未来人が敵として登場しており、
この未来人達にとっての「既定事項」即ち歴史的事実がみくる達にとっては不測の事態であり、防がなければならない歴史だった。

スピンオフ作品の『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』では弄られ度が増しており、
ハルヒだけでなく時と場合によっては鶴屋さんやキョンの妹にまでも弄られたりしている。
また、テレビショッピングではほとんど無意味かつ高価な商品を簡単に購入してしまったり、
ハルヒなどが適当に作った話を真面目に信じてしまうなど、やや頭が弱い一面がある。
また、メイドに関してかなりの拘りがある。どれくらいかというと森さんをメイドとして尊敬していたり、
ハルヒと接点が無いはずの消失世界ですら書初めに素で「未来(みくる)」「メイド」と書くほど(そのため鶴屋さんに将来を心配されていた)。
ちなみに、キョンがハルヒと意気投合したりテンションが低い時は基本的に助けてくれる人がいなくなる。
さらにタイムトラベルに関しても「みくるスリーパーホールド」なる技を発動中に可能になるらしく
(但しこの回はあらすじ自体が適当であり、みくる本人も「みくるスリーパーホールドってなんですかぁ!?」と言っている)、
その後登場した朝比奈さん(大)からは正体がばれないように(と自身の登場インパクトを上げるために)、
昏倒するほどの攻撃(通算三回気絶させられた)を食らうなど谷口並みに不幸属性が付いている。
ただ、本質的には朝比奈さん(大)と同一人物という事から、上司スキルを持っており、長門がメイド漫画を描いた際に発揮された。

なお、原作では長門の事が苦手だが、『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』ではキョンと古泉ほど顕著ではないものの、
特に苦手としている描写は無く、仲良く行動を共にしている事が多い。
また一時期コスプレキャラとしてのライバル心も持っていたが、早々に完全敗北したせいか最近では対抗していない。
忘れられた設定かと思われていたが、5巻での朝比奈さん(大)の主役話において、彼女が長門を苦手としている事が描写された。
この話で、朝比奈さん(大)は過去のみくるが「何も出来なかった自分が嫌だったから変わった」と、
過去の自分(メイドとかドジっ子とか)を全否定したが、長門の「私は萌えていた」「ドジっ子は素晴らしい」の言葉で墜ちた。


MUGENにおける朝比奈みくる

CCI氏が製作したものと、minoo氏が製作したものの2種類が存在。
この内CCI氏のみくるは「ゴットゥーザ様」*2と呼ばれ、出番も多い。

+ CCI氏製作
  • CCI氏製作
痛快GANGAN行進曲』のキサラ・ウェストフィールド(『NBC』のものに非ず)をベースとしており、
他のハルヒ勢と比べると、とても味のある姿をしている。
通称は「ゴットゥーザ様」「GODゥーザ様」「中の人」「あのみくる」「むきる(由来は「ムキムキ」だから)」等。
目からどう形容しても殺人光線としか言えないレーザーや、既に目からとか言う問題ではない程太い「スーパーみくるビーム」を発射したり、
どこからともなくカラシニコフを出して「人に向けてはいけませ~ん!」と言いつつ射殺する気で撃ってきたり、
レッグトマホークしたり、ストライカーメンバーの古泉が「ふんもっふ」したり、通常投げで画面外からハルヒがドロップキックで飛んできたり、
駆け寄って相手を掴んだと思いきや画面外からハルヒが登場し暗転後ボコる瞬ハルヒ殺(KOしなくても背景に「SOS」の字が浮かぶ)など、
多彩な技を持っている。

余談だが、特定カラー時限定でパワー溜めの際に巨大なエフェクトが発せられ、ゲージ上昇速度が飛躍的にアップする。
また、そのカラーの場合「瞬ハルヒ殺」の際に出てくるキョンの姿がくたびれたサラリーマンにしか見えない。

+ minoo氏製作
  • minoo氏製作
こちらのみくるは『MELTY BLOOD』の弓塚さつきやその周辺キャラをベースとしており、
そのおどおどした動作やみくるビームは中々再現率が高いが、こちらもたまにゴットゥーザ様と呼ばれてしまう。
ネタに走る気が無いなら、上記のゴットゥーザ様よりもこちらを使った方が無難と思われる。

出場大会

削除済み
更新停止中

出演ストーリー



*1
キョンやハルヒはみくるを「見た目は中学生のようだ」と称しているが、実際に中学生の年齢である可能性もある。
後述する朝比奈さん(大)との身長の伸び幅を考慮すれば、その可能性はかなり高い(女性の身長は遅くても一般的に15~16歳で成長が止まる)。
お前のような巨乳中学生がいるか!
つまり、もしかしたら先輩ではなく同級生か、後輩あるいは謎の転校生として登場する可能性だってあったのだ。

*2
+ ゴットゥーザ様とは…
ゴットゥーザ様とはCCI氏が製作した朝比奈みくるの俗称であり、中の人ネタでこう呼ばれる。
以下にこの呼称の語源となったゴトゥーザ様、及びゴットゥーザ様について記述する。

ゴトゥーザ様

朝比奈みくるの担当声優、後藤邑子女史のあだ名。
その脱力系の萌えボイスに反して、本人が北斗の拳好き、うわばみである等、
数々の豪傑伝説から 杉田智和 氏(キョンの中の人)に命名された。
「ゴトゥーザ様」と、「様」までで一つのあだ名である。
ご本人は当初は様付けである事に恐縮していたらしいが、その後は「様付けしなかったファンにイラっときた」と思ってしまうくらい馴染んだらしい。
フィンランドのアニメファンにまで「ゴトゥーザ様」で浸透していた事には、「杉田君ありがとう!」とラジオで感謝の意を表していた
(杉田智和氏はその場にいなかったが)。
その武勇伝は アンサイクロペディア があながち冗談に思えないほどで、かなりの量になる。
興味のある方はそちらをご覧になって貰えるといいだろう。

ゴットゥーザ様

その「ゴトゥーザ様」が『らき☆すた』で暴れ回った時の名義が「ゴットゥーザ様」である。
特攻服にマスク、木刀装備で「ぱらりらぱらりら」と口で言いつつ、同番組内のコーナー「らっきー☆ちゃんねる」に、
白石みのる小神あきらの仲裁役として参戦。仲裁を終えた後はスタジオを破壊しつつ去っていった。
「ぱらりらぱらりら」は忘れずに。
白石同様、原作には登場しないアニメ版のみのオリジナルキャラ。
無論、こういうキャラになったのは中の人の来歴の一部を抜粋し誇張した結果からである。
これ以降、「後藤邑子(と、彼女が演じるキャラ)=腹黒キャラ」の図式が一部の『ハルヒ』及び『らき☆すた』ファンの間に定着する事になり、
みくるがニコニコ動画をはじめとする二次創作で腹黒だったりヤンデレだったりするのも、ハルヒ本編より寧ろこの『らき☆すた』とか、
あとはアニメ版『SHUFFLE!』の芙蓉楓や『ナイトウィザード The Animation』の蝿の女王ベール=ゼファーとかの影響も……おや誰か(ry

……他のアニメ版オリジナル要素同様賛否両論であった事は言うまでもない。
しかし、(少なくともみくるには)原作・アニメ共にそういった黒い部分を連想させる描写は見られないため、
古泉のガチホモと同様にあくまでも二次創作でのネタである。

CCI氏作のみくるは、ボイス以外は正にこのゴットゥーザ様のような豪快なキャラであり、
そこからこの呼び名が定着したものと思われる。
だが、別に豪快でもなんでもないminoo氏作のみくるもたまにゴットゥーザ様と呼ばれる事があるのは、
やはりそういう認識を植え付けられてしまった(悪い意味での)声優補正と言える。

+ 以下余談
余談となるが、以下に『らき☆すた』における『ハルヒ』勢と担当声優の扱われ方を記しておく。

キャラクターの登場

ハルヒ
コーラのCMに出演。みくる以上の巨乳だった。
長門
コスプレ喫茶の店員。
キョン
コスプレ喫茶の客。なお、長門とキョンは別番組だと言うのに予告まで担当した。
みくる
背景(台詞無し)
古泉
背景すら無し

声優達が『らき☆すた』で演じたキャラ

平野
泉こなた
茅原
岩崎みなみ
杉田
杉田店員
後藤
無し
小野
無し

本人のゲスト出演

平野
ライブコンサート(ただし、声は歌っている場面なので実質収録なし)
茅原
コミケで握手会
杉田
ある意味杉田店員自体
後藤
突然スタジオに乱入
小野
らっきーちゃんねるのゲスト(ちょっとイヤミな役だが2回にわたって登場)

ハレ晴レユカイでの出番

平野
ハルヒ→こなた(中の人は同じ)
茅原
長門→長門店員(当然ながら中の人は同じ)
後藤
みくる→パティ(中の人が違う)

実に作為めいたものを感じざるを得ない
実際の所、後藤邑子女史は『らき☆すた』放映年の2007年1月頃から喉の調子が悪く、
薬を服用するも一向に調子が元に戻らず、同年4月頃に短期休養に入った影響で4月期開始の出演作は少ない
(後藤女史は2010年にも喉の手術のために数ヶ月ほど休養している)。
恐らく『らき☆すた』での出番の少なさはこれに起因するものであろう。
あと、見てもらえれば分かるが、小野大輔氏も後藤女史ほどのインパクトは与えなかったものの、
残る杉田氏の出演回数を考えれば、立場的には似たようなもんである。
まぁ、小野氏はラジオにもゲスト出演してるが……。

+ 実は……
実は後藤女史はアニメ化前に発売されたドラマCDにて「峰岸あやの」役として出演していた。
しかし、アニメ化に伴いキャストが総入れ替えとなり(無論あやのも例外ではなかった)、
しかも彼女以外の旧キャストは全く出番無し。
むしろ旧キャスト関係無しにここまでハルヒネタやって彼女の出番が無い方がおかしいが。
この手のメディアミックスではよくある事で、その点でアニメに出られた彼女はまだいい方なのかもしれない……。

ちなみに、そのドラマCDでの柊つかさ役の声優が竜宮レナと同じ人だったためにひぐらしネタが使われる事もあるが、
黒みくるほど多くはない。


最終更新:2021年03月28日 00:48
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