ダルシム



    「ヨガの炎の導くままに…!」

     初出作品: ストリートファイターII
     出身地: インド
     生年月日: 1952年11月22日
     身長: 176cm (ある程度自由に変えられる)
     体重: 48kg (ある程度自由に変えられる)
     スリーサイズ: B107 W46 H65
     血液型: O型
     好きなもの: レー瞑想
     嫌いなもの: 甘いもの
     特技: 説教・無我・読心術
     ファイティングスタイル: ヨガの奥義
     キャッチコピー: 孤高のヨガ戦士 (IIX)、ヨーガの奇跡 リーチ無限 (ZERO3)、ヨーガの奇跡 (CVS)、懐深き行者 (IV)、導き照らす炎(V)
     CV: 山田義晴 (ZERO)、や乃えいじ (SVC)、飯塚昭三 (アニメ)、江川大輔 (IV)

ストリートファイター』シリーズのキャラクター。
神秘の技ヨーガの奥義を極めた修行僧*1。言わずと知れた格ゲー界の元祖色物キャラクターにして、
日本全国のちびっ子たちにインド人とヨガの何たるかを全力で誤解させた男

元ネタは、カルト映画『片腕カンフー対空とぶギロチン』のインド人(と、『魁!!男塾』の石壷( クヌム )のネスコンス)と思われる。
関節を外す点や「ズームパンチ」は、『ジョジョの奇妙な冒険』だろう。
開発時の名前は「 インド 」。『ゲーメスト』によると名前はインドの実際の格闘家「ダルシーマ」から取られているとの事。

キャラクター設定

インド出身のヨーガ(ヨガ)の修行僧にして達人。
村では徳の高い僧侶として知られており、彼の起こす奇跡や善行によって多くの村人が慕い崇めている
寡黙であるが誰よりも心優しい人物であり、貧しい家族や村人の為に生活費を工面してあげることもしばしば。
しかしその方法がヨーガによる能力を用いてのストリートファイトであり、
資金を稼ぐと同時に、結果的に人を傷付けてしまうという矛盾に苛まれてしまう一面も持つ。
また僧侶故に本来は争いを好まないという性格もあり、「ヨーガは人を傷つける技ではない」と迷いつつも、
家族の為、村の為に炎の技をふるう。
慈悲の心とかけ離れた方法で金を稼ぐ、そんな迷う彼を癒すのは、村人の感謝と妻と子の微笑みなのである。

首から提げている3つの髑髏は、貧困による飢餓で亡くなった子供達(自分の子ではない)のものであり、
子供達に報いる為という意味合いを持っている。

僧侶ではあるが妻子持ちであり、美人の妻サリーと息子のダッタ(ガイルの娘であるクリスとペンフレンド)がいる。
(舞台が1987年の『ZERO』シリーズの時には、サリーは17歳。この時ダルシムは35歳なので、18歳差の夫婦である。
『ZERO2』の設定資料によると、サリーのプロフィールは 155cm 40kg の B82 W57 H86 とあり、当時はダッタを出産して3ヶ月目である。)
インドでは本人の意思に関わらず、少女が早婚させられることが色々と問題になっているが、
サリーとダルシムは非常に仲が良く、お互いに望み合った結果の結婚であるようだ。
ダルシムは妻と共にヨーガの修行をし、空腹を忘れる術を会得している(妻であるサリーも若干我流ながら会得している)が、
息子のダッタはまだ子供ということもあり、そのような修行が出来ない。
その為、彼にとってストリートファイトとは、大切な息子の養育費の為にでもあるのだ。

このように見た目こそ色物ではあるが、『ストリートファイター』シリーズでも屈指のシリアスなキャラクターである。
また本人も色物扱いされるのを嫌っているようで、『ストIV』では浮遊している所をルーファスが目撃し、宇宙人と思い込まれたときには、
珍しく声を荒げて否定している。
ライバル戦ではセービングアタックで「人の話を聞き給え」、ウルコンを決めると「いい加減にしたまえ…!」、
KO時に「私は宇宙人ではない!」と主張し、勝利台詞で「私は宇宙人ではないと言っている!」と怒りを顕にしている。
「ヨガシャングリラ」でKOすると「どの口で(ry」とか言いたくなる程シュールな光景を見ることが出来る。

しかし「元祖色物」という肩書きからか何なのか、作品毎のカットインやら挑発やら立ち振舞い等から、
シリアスな設定も片隅に追いやられてしまうような「イロモノ臭」をちょくちょく際立たせているのも事実である。
『ZERO』シリーズではより聖者としての側面が強化され、日毎強くなる負の波動を感じ取り、悪の根元であるベガと対峙するものなのだが、
『ZERO3』におけるエンディングでは、ベガの持つサイコパワーにも匹敵するようなエネルギーを、
「ヨォォォーーーガァァァーーー……ヨガッッッ!!!」の掛け声とともに発し、サイコドライブを破壊してのけている。
その後、「ヨガマスター・ダルシムの 神秘のヨガパワーにより… 」というモノローグが流れる。幾らなんでもサッパリし過ぎである。
要は腕が伸びるのも、ワープするのも、火を噴くのも、ヨガパワーがあるから何らおかしなことではないのだ
ヨガすげえ。
一方、後述する『SVC』では、
との掛け合い時に 「ヨーガヨガヨガヨガヨガ!」 と色の呪縛を解こうとするも 逆に悪化 手遅れだったために効かなかったことから、
ヨガパワーは必ずしも万能というわけではないようだ。

『V』では頭にターバンを巻き、白鬚をたくわえるというデザインチェンジを受けて参戦。
個人のストーリーモードでは「自分一人だけで道を究めるのではなく世の者全ての調和」を目指し、
マヘシュをはじめとする地元の警察にヨーガを教えている。 腕を伸ばしたり火を噴く警察官は想像したくない
また、『III』のオロも同ストーリーに登場しており、ダルシムからは「仙術を極めた仙人」と尊敬されている。

ハリウッド映画『ストリートファイター』では、ヨガとはまったく無関係のインド人科学者ダルシム博士として登場。
シャドルーに拉致され様々な研究を強いられている非戦闘員という扱いは、映画スタッフの苦慮が伺える。
その為『ザ・ムービー』『リアルバトル・オン・フィルム』共にプレイアブルキャラに入っていない。
映画ではシャドルーが捕縛した軍人チャーリーを改造(ブランカ)にするという別の意味で活躍している。
ちなみに改造するのは終盤、シャドルー基地が壊滅寸前の所である。改造なんてしてる場合じゃないだろ!
なお、その後改造装置の爆発に巻き込まれた際に白衣は引き裂かれ半裸になり、頭髪も失い、顔面は煤で真っ黒。
聴診器が首飾りの様に垂れ下がり流れた血で額に化粧をしたような跡が…という どこかで見たような風貌 に変わり果てた。
映画スタッフの苦慮が(略)。
『ストリートファイターEX3』ではこの影響か、特定キャラとのタッグ用「メテオタッグコンボ」はブランカとのツープラトンになっていたりする。

SNKサイドの手により制作された『SVC CHAOS』にも登場。
だが、この作品のダルシムは手足がゴムの如くニュルニュルしなり、あからさまに「ゴムゴムの散弾銃」な特殊技が存在するなど、
どう見ても海賊王に俺はなる男です、本当に(ry
なお、その特殊技が以降のダルシムに搭載された例は今の所ない。まああっち考案のオリジナル技だし、採用される方が例外だが。
その他、フロントダッシュで異常なポーズをとったり、異様に長い挑発「運命…貴様が負けるのも運命なのだよ」、
掛け合い時にたびたび 「ヨガー」 と相槌を打つなど、この作品のダルシムは何かがおかしい。
件の挑発内容は『ストII』の勝利台詞のひとつで、『ストIV』でも汎用勝利台詞の一つとなった。戦闘中に挑発として採用するかどうかはともかくとして。

初代を除いた『MVC』や『CVS』シリーズのシナリオ面での活躍を知りたい方は、
混沌の神自らが悪と思う者をすべて敵視する男の項目を読めば、
ちょっぴり幸せになれるかもしれない。

+ 実際のヨーガとの関連性

+ 余談

2012年にはカレーショップとして全国でおなじみの「カレーハウスCOCO一番屋」とのコラボレーションが実現し、
1月17日から2月29日までの間に同店の「グランド・マザー・カレー」を注文した方に抽選で、
「ダルシムスプーン」や「ダルシムマグカップ」等の ダルシムグッズ が当たるというキャンペーンが実施される事となった。
その為か一時期、全国のダルシム使いがCOCO一番屋に殺到したとかしてないとか。


キャラクター性能

変則的な動きの多い代表的なトリッキーキャラ。
リーチが長く動きが緩慢という、この手のキャラのお手本にもなっている。
他のゲームでもリーチの長いキャラは「ダルシム系」と説明されることも多い。

初代『ストII』が出た当初は非常に扱いにくいこともあり、色物でありながらもあまり目立たない存在だった。
研究が進むとその牽制能力の高さに注目が集まり、ついにはガイルと並んでトップキャラへと躍り出た。
なおこの2強はスタッフの想定通りだったらしい。2強対決でもガイルに対しては有利、特に対ザンギエフは相手に無理ゲーと言われている。
しかし春麗ブランカ等のスピードキャラに弱く、気絶しやすいといった弱点を持つ。
シリーズが進むと、隙が大きくなったり判定が弱体化したりと中堅辺りに落ち着くようになる。
それでもその特殊な性能によって、他とは一線を画する存在である。
緩慢な動作で無敵対空等を持たない為、スピードキャラを苦手としているが、対空判定の強い通常技を持つので完封されることはない。
こなれた者がプレイすると、的確に伸ばした手足で相手の行動を事前に封じていくという「悟りの境地」の様な戦い方になったりする。
『スパIIX』以降からは、レバーとボタンの組み合わせで任意に手足を伸ばす事が出来るようになった為、
間合いに左右されずに対空技や牽制技を出せるようになった。
また必殺技のほとんどが火を吹く系統の技だが、対空投げや強化「ドリルキック」もあったりする。

←↙↓↘→の「ヨガフレイムコマンド」は波動昇龍と並んで、現在でも受け継がれている名称。
だが、このコマンドだったのは初期の頃だけで、ZEROシリーズ以降のヨガフレイムは逆向きの→↘↓↙←となっている。
しかしこの頃には既に「ヨガコマンド=←↙↓↘→」という概念がすっかり定着してしまっていたため、
現在は「 本家ヨガフレイムが逆ヨガコマンド 」という非常にややこしい事態になっている。

『ストIV』では空中「ヨガテレポート」の後に攻撃を出せたり、飛び装具や突進技回避に使え、更にモーションをキャンセル出来る「ヨガタワー」と、
非常にゆっくり進む弾速で起き攻めに使え、更にヒット後の状況では「ヨガインフェルノ」にも繋げるウルコン「ヨガカタストロフィー」等など、
今までのダルシムに新たな戦法が付与されている。
『スパIV』からのウルコン2「ヨガシャングリラ」は珍しい空対地の投げ技で、掴んだ相手を真上から頭突きするという、どこかで見た作品の技。
ダルシムの攻め性能と相まって優秀なウルコンである。
初代ストⅣでは全体的に火力が高く、特に無敵昇竜からのセビキャンウルコンの火力が凄まじかったため
自分は無敵技セビキャンの恩恵にあずかれず、自らの体力が低いダルシムは苦しい戦いを強いられていたが
家庭用スパⅣからは火力のマイルド化やダルシム自身の強化もあってなかなか良い位置についている。

+ 禁じ手 ヨガ奥義


MUGENにおけるダルシム

他のストリートファイターキャラと同じく、登場作の豊富さから様々なバージョンが存在する。
その中でも代表的なものを以下に紹介する。

+ MASA@DAS氏製作・スパ2X仕様
+ 3㌶氏製作・ストZERO(?)仕様
+ Gal129氏製作・CVS2仕様
+ Manobaru(aka AKu Ma)氏製作・MVC仕様
+ REDHOT氏製作・MVC2仕様
+ NRF氏製作・ダルシムwithクローンズ
+ Rajaaboy氏製作・Rajaaダルシム
+ castagnopolis氏製作・ダルシムXI



    「戦士としての誇りがお前にはあるのか?」


出場大会

シングル
タッグ
チーム
その他
削除済み

出演ストーリー

その他

関連項目



*1
本編や設定等では明示されていないが、一般的に考えて「ヒンドゥー教」か『V』でターバンを着用したことから「シク教」、
あるいはそれをモデルにしたフィクションの宗教の僧侶であると思われる。
ゲームの性質上、実在する宗教の名前は出し辛いのだろう。

*2
イスラム教の「サウム」(イスラム暦の毎年9月、日の出から日没まで飲食は勿論、喫煙やエ【ピー】も禁じられる。
「ラマダン」と呼ばれる事が多いが、これはアラビア語で「9月」の意味)は世界的に有名だが、
実は仏教やキリスト教にも断食の習慣はある。
仏教は、釈迦が6年間の苦行(断食含む)を経ても悟りを開けず、苦行を捨てた(「中道を悟った」という)ことから、
公式には断食は「中道を逸脱したもの」として忌避されているが、
タイの国教として知られる上座部仏教の僧侶は、瞑想を補助する修行の一環として正午の食事以降は物を食べない。
キリスト教では、カトリック教会は「灰の水曜日」(復活祭の46日前)と「聖金曜日」(復活祭直前の金曜日)には
3食1食は十分に採り、残り2食は少なく抑える「大斎(たいさい)」があり、
正教会も聖枝祭(イエス・キリストのエルサレム入りを祝う祭日。復活祭の1週間前)前の6週間の「大斎(おおものいみ)」など年4回の断食期間がある。
イエスも四十日の断食を幾度もこなしたとされている。
現在でも別に特別な修行僧でもなんでもなく、熱心なキリスト教徒の中には四十日の断食を成功させている人はいる。