シュラ

       

   「ムダの多い、ハデな技ばっか使ってるから
      負 け る ん ス よ !!」
     名前:SHURA
     コピー:復讐のムエタイ戦士(『WH2』)、真空の虎(『WHP』)
     年齢:20歳
     国籍:タイ
     職業:ムエタイチャンピオン
     身長:167cm
     体重:50kg
     年代:1762年
     誕生日:1742年 6月27日
     血液型:O型
   格闘技:タイ式キックボクシング(ムエタイ)
   趣味:ワイクー
   好きな物:青春、ムエタイ、猫、タイ料理、兄貴、かーちゃん
   嫌いな物:老人、貧乏、兄貴、かーちゃん
   知能指数:ハハハハハ
   宝物:兄貴、かーちゃん

フルネームは「シュラ・ナイ・カノム・トム」
今は亡きADKの格闘ゲーム『ワールドヒーローズ』シリーズに登場したムエタイ戦士
モデルとなったのは、アユタヤ王朝時代末期に活躍したシャム(タイの旧名)のムエタイ戦士ナーイ・カノムトム(1750年 - 没年不詳)。
ミャンマー軍との戦いに敗れ奴隷となるも、12人のミャンマー拳法家をことごとく打ち倒したことにより、
自由の身となって祖国へ帰還したという伝説の持ち主。
3月17日は「ナーイ・カノムトム記念日」として毎年式典が行われるほどの、タイの国民的英雄である。
+ 史実のナーイ・カノムトムについて
史実では10歳の頃に両親や兄弟がミャンマー軍によって殺されたため、寺院暮らしをしながらムエタイを身につけたとされる。
ナーイが17歳の頃、ミャンマー軍との泰緬戦争でアユタヤ王朝が陥落したことで彼は捕虜となるが、その後も腕を磨き続けていた。
ミャンマーのウングワ王がシャムのムエタイの強さを耳にしたことで、1774年3月17日の式典の日に、
最強の戦士であった当時24歳のナーイが見世物として王の前で戦わされる。
王はナーイに「勝てば釈放し欲しいものを何でも与え、負けたら首を刎ねる」と宣言するが、
彼は王が用意したミャンマーの戦士12人を次々と打ち負かして過酷な格闘を生き延びた。
その強さに驚いた王は、彼を釈放して妻を授けると言ったが、彼は兵士達の釈放を要求し、
自由の身を得てシャムへ帰還したと伝えられている。
この成果により、ナーイは「ムエタイの父」の名誉を与えられ、
タイでは小学校の教科書にも登場するほどの民族的英雄として讃えられている。

ゲームのシュラの設定年代である西暦1762年もちょうどその頃に相当するが、
史実のナーイ・カノムトムとは年齢設定が異なっている。

しかし、面構えはむしろ『修羅の門』の陸奥九十九がモデルであろう。
髪型を見るに、『北斗の拳』の無名修羅(通称「砂蜘蛛」)もちょっと入っている。こちらも名前繋がり。
でもサムスピ幽白とは多分関係ない。

 兄さんなら行けたかもしれない処へ……オレも辿りついてみせる
 オレはまだ……本気になんかなっちゃいないぜ……
 へへへ……あんた強いね いつかまた……もう一度やりたいな……

『ワールドヒーローズ2』で初登場した時は、口調も陸奥九十九の様だったが、『2JET』以降からは何故か語尾に「~ッス」を付けるようになった。
同シリーズのカンフーアクションスター、ドラゴンを「ドラの兄貴」と呼び、兄貴分と慕っている。
WH2JETのインタビューによると『2』で世話になったらしい。また「少し俺の兄貴に似てる気がする」とのこと。
彼の代名詞であるムエタイキック(『2』では技名が「真空飛びヒザ蹴り」)が画面外まで吹っ飛ぶ理由は、ドラゴンの「ドラゴンキック」を真似たからである。
ちなみに、このムエタイキック。すっごい飛ぶ。
シュラのステージであるタイの寺院の天井まで(奈良の大仏がある東大寺の部屋をイメージしてくれ)飛べる。
ステージの背景で応援する2人の僧侶(キンドコ&レレレイ)は怒らないのだろうか。
まあキンドコは寺の中を欽ちゃん走りで走りまくるし(ネタがよく分からない人は「欽ちゃんのどこまでやるの!?」でググって欲しい)、
レレレイはホウキで掃除してるようには見えないカニ走りをする
元ネタは『天才バカボン』のレレレのおじさん。それでいいのかADK)ので、気にしてないのだろう。

ちなみに、シュラの実の兄の名前はアシュラ。何故か関西弁で「チャンプ」とも呼ばれているがフルネームは不明。
ムエタイを世界一の格闘技にすることが夢らしい。
シュラとはいつも一緒に体長2メートル近い虎の友達、タロウとジロウを相手に稽古を行っていた。
しかしムエタイチャンピオンになった直後、何者かに襲撃され消息を絶った彼の消息を掴むため、
そして兄の夢を継ぐために、シュラはワールドヒーローズに出場することになる。

彼のプロフィールには、「好きなもの」「嫌いなもの」「宝物」に「兄貴、かーちゃん」と記されているが、
これは彼がこの二人に対して頭が上らないという何よりの証拠である。
実際『2』のEDでは兄貴に、『パーフェクト』のEDではかーちゃんに頭が上らなかったのだから。
ゼウスNEO-DIOよりおっかない肝っ玉かーちゃんである。

彼を一言で言えば、 「 地 味 」の一言に尽きる。
何しろ面構えも地味なら、技も戦い方もとにかく地味。おまけにジャンプはティッシュ
『2』では唯一バックステップを持っていたが『2JET』以降は全員が使えるようになったことも地味さに拍車をかけてしまった。
本人も地味といわれることを気にしているのだが、周りがあまりにも濃すぎるのだから仕方が無いと言えるだろう。
故郷では「真空のシュラ」と呼ばれて恐れられ、知らぬ者はいない勇者と本人は言うが…?
彼がどれだけ地味かと言うと……

同シリーズの他のキャラからも、地味呼ばわりされているという哀しさである。
密かに片思いしている良子にまで地味と言われ、おまけに恋愛対象として見られていない。切ない…。
彼を地味扱いしないでくれるのは、リョフただ1人
というか、リョフには対シュラ専用の勝利メッセージが無い。無視かー!!
ジャンヌも勝利メッセージでは地味とは言わないが、ADKワールドで地味呼ばわりしているし、
ハンゾウフウマも対シュラ専用の勝利メッセージを持たないが、攻略ビデオで地味と言っている。
マッスルパワーも『WH2JET』のムックでシュラの驚異的な脚力を相当高く評価していたが、『WHP』で地味呼ばわりしている。
MUGENなどで地味ネタを持つ者はにもいるが、二次ネタでも何でもなく公式で地味認定されてるのはシュラと元ラスボス(笑)くらいのものと思われる。
微妙に名前をもじっているとはいえ、タイの人に怒られないか心配である。

+ 他キャラの対シュラ勝利メッセージ
  • 「ホアチャッ!君はスター性が乏しいね…」(ドラゴン
  • 「チマチマとセッコイのう。だから存在感がないんじゃあ!!」(J・カーン
  • 「ヒット・アンド・アウェ~だぁ!? ストレス溜めてくたばれ!ボケ!」(同上)
  • 「お前の地味な技じゃ、客は呼べねぇぜ!!」(マッスルパワー
  • 「あなたが地味なのは、カルマの法則なのです」(ラスプーチン
  • 「かわいそうに……何故生まれてきたのだ(泣)」(同上)
  • 「何だァ!!その地味な技はァッ!! 迷彩かァァァァァァッ!!!」(ブロッケン
  • 「何だ、その貧弱な体はっ!? だから貴様は目立たないのだ!!」(エリック
  • 「ヘイへイッ、もっと華やかにいこうぜ!!」(キャプテンキッド
  • 「あなたって地味だけど実力者よね。あ、傷ついている…」(良子
  • 「君もイレズミすれば、少しはハデになるザマス!」(マッドマン
  • 「……お前……人気無いな」(ジョニー・マキシマム
  • 「……かわいそうにな」(同上)
  • 「ウシャシャシャシャッ! 地味ッ! 地味すぎるぜェッ!!」(ジャック・ザ・リッパー
  • 「ウヒョヒョッ、血糊も、影も薄いぜぇ!!」(同上)
  • 「おめぇみてぇな地味な野郎は初めてだぁ!!」(孫悟空
  • 「地味なクズがっ!!」(ゼウス
  • 「なんだ貴様は、本当に英雄か?」(NEO-DIO
  • 「あんた、すっごく地味っスね~!!」(シュラ・同キャラ対戦

同キャラ対戦では「兄貴だったら、あんたなんか3秒で終わりっス!」というセリフもあるが、それは自分にも言っているのだろうか。
ドラゴンですら、この言いようなのだから、もうフォローできるレベルじゃないのかも……。
一部お前には言われたくない的なキャラも混じっているが、その辺は放っておこう。
弄られている分、知名度はそいつらより高いわけですから。

+ 「シュラか…」






「…お前たち、他に言うことは無いのかよ!?」


+ 「……」






「…他には?」


+ 「他…?」






「…浮かばれぬのう、シュラ殿は!」


+ 「じゃあよ、博士はどう思うんだい?」
「だから控えめとか派手さが無いとか存在感が無いあら?」

「フォローになってないどころか追い込んでない? 博士」

「本当に浮かばれない野郎だぜ」

以上WHP攻略ビデオより、シュラの紹介ほぼ全文

…シュラ、マジでお前は今泣いていい。


さらに、2021年に行われたワーヒーキャラ人気投票では、ただ一人得票数が二桁に届かない最下位に沈んだ。
…シュラ、やっぱりマジでお前は今泣いていい。
え?そもそも「泣いていいと慰める位なら投票して応援してほしいッス?」……うん、ごめん

+ ADKワールドでのシュラのメッセージ
どうも、シュラっス。よく地味だ何だ言われるけどそんなに地味ッスかねー。
使えない派手な技より、鋭くで無駄の少ない、実戦的な技のほうがいいに決まってるじゃないッスか。
でも俺の故郷じゃ「真空のシュラ」と言えば知らないものはいないんスよ。
ワーヒーの人間離れした連中のなかじゃ地味に見えて当然で、俺のせいじゃないッスよ。

まだ地味ネタ続くッスけど、究極奥義のルンピニーダンス。
一部開発者が「シュラのくせに派手だ」といって地味になっちゃうとこだったんスよ。
さすがに実行されなかったけどみんな勝ち台詞で地味地味言うし。でも、ファンレターは多いんスよ。
俺のことを応援してくれるファンのために、地味と言われようが何と言われようが、がんばるッス!

はーあ・・・あっとごめんッス。変なところ見られちゃったッスね。いやーちょっと・・な、何でもないッス。
と、ところで君は良子ちゃんとも会うんスか?りょ、良子ちゃんてかわいいッスよね。
つ、ついででいいから彼女の好みのタイプとか聞いといて欲しいんスよ。
色黒の地味、いや渋い闘いをするのが好きかとかね、お願いするッスよー。

第3回大会はマジでやばかったッス。みーんな強くなっていて、やむをえず、ダブルキックの封印を説いたッス。
もしもアシュラの兄貴とのトレーニングで身につけたルンピニーダンスがなかったら、正直勝てる自信無かったッスよ。
でも、やっぱり強い相手はドキドキするッス。これからももっと強くなるためにバリバリトレーニングに励むッスよ。


原作での性能

派手さに欠けると言ってもゲーム中の実力自体は中々高く中堅クラス。
飛び道具こそ無いものの隙が少なく、リーチもそれなり、火力もまずまず。
特に上下の素早いダッシュ攻撃を持つため差し能力に優れている。
というか、必殺技は対空技の「ムエタイキック」以外全部突進技という潔さである。
これといった欠点も無くよく言えばオールラウンダーだが、それほど突出した面も無いという理想的な地味さを誇る。
ムエタイの帝王その弟子、ほかムエタイチャンピオンなどと比べると静かだったり、
かのお兄ちゃんのような渋さや濃さも今ひとつ物足りないのも地味なポイントかもしれない。
ちなみに、「ムエタイキック」は滞空時間がアホみたいに長い技で、初登場の『2』では降りる部分でも膝蹴りを出して攻撃判定があったものの、
『JET』以降は削除され外すとまず間違いなく反撃を食らってしまう技である。

そんなシュラが唯一、他のキャラに負けないぐらい輝いているのは、
兄との修行により会得した究極奥義「ルンピニーダンス」と挑発である。
発生の早さ(コマンド完成と同時に攻撃判定発生)、ダメージ、ゲージ効率、ガードされてもスキが無い、
連発可能とどれをとっても高性能。『ガロスペ』版キムの「鳳凰脚」並である。
ヒットさせるとヒーローゲージが空から満タンまで溜まり切るというチート級の乱舞技である
(ただしSS移植版では9割ほど。SS版でも「タイガークロー」のヒットから目押しで繋げれば満タンに)。
しかし、ルンピニーダンスが無ければシュラはもはやどうしようもない。
ところがこの技、一部開発者に「シュラの癖に派手だ」と危うく地味にされる所だったらしい。

ところで、ヒーローゲージMAX時のルンピニーダンスの締めの技…なんか見覚えがあるぞという人もいるかもしれないが、
これこそは、『WH2』においてハンゾウの「忍者レッグラリアート」と双璧をなす死に技であり、
『WH2JET』ではスッパリ削除されていた「空中二段回し蹴り」である。どう使えなかったと言うと…
  • 軌道と攻撃判定が高すぎて地上の相手に当たらない
  • そのため空中ヒットしか有り得ないが、そうなると二段回し蹴りのどっちか一段しか当たらない
    (当時まだ空中コンボという概念は無かった)
…とまあ、こんな具合である。
なんでも設定上では、『2JET』で一度は「あまりにも危険すぎるから」という理由で封印したのだが、
ますます強くなった英雄達に対抗するため『WHP』で解禁したのだという。いやいやいや無理ありすぎるだろうソレ。
あくまで演出の一部ということで、ちゃんと二発ともヒットする(そうでなくても空中コンボの概念はあるが)ため、その点は安心してOK。
見栄えが良くなったことを純粋に喜ぼう。

挑発は「ハハハハハー」と笑いながら踊る。なんとなくむかつく。ただそれだけ
特にエクストラアタックの「ワイクー」は無駄に長いため最後まで踊るのは至難。無論全く意味は無い
ウザいパンツ2人

……もっとも、『WHP』において彼が最も目立っている瞬間はやられ役としてであろう。
同作は多段ヒット技でトドメを刺すと、当たった回数だけ断末魔が響く「オーバーキル上等」仕様であり、
マグカップ~!負けたッスー!」という一際情けない断末魔を持つシュラは格好の餌食とされてしまった。
もうやめて!シュラのライフはゼロよ!

…やられ役としてはまさにパーフェクトに輝く男であった。



 「ハハハハハハーッ」


MUGENにおけるシュラ

そのあまりの地味さから、MUGENでも目立っていない。
過去には民名書房氏がスプライトのみの素材ファイルとして配布しており、Basara-kun氏製作のシュラはこの素材で作られている。

+ Duende Macabro氏製作 WH2+アレンジ仕様
  • Duende Macabro氏製作 WH2+アレンジ仕様
高機動前転ロバートの作者によるシュラ。
ReadmeのSpecial thanks欄によると、下記のBasara-kun氏のものを改良したものらしい。
KOF』風のシステムをベースに『NBC』、『CVS』、その他の要素もミックスされている。
残念ながら『WH2』版ベースであるため、ルンピニーダンスとワイクーが無く、「負けたッスー」も言わない
また、ゲージ使用版タイガークローがヒットした後、いかにも追撃できそうな感じで相手をに叩き付けるのだが、
壁に当たって跳ね返ってきた相手を追撃可能な技が一つも無かったりする。
オリジナルの乱舞技「ムエタイマシンガン」も搭載されているが、
2ゲージ使う割に1ゲージ技とダメージが40程度しか変わらないため、使い勝手はかなり微妙。
ルンピニーダンスに比べて地味さに拍車がかかっており、あたかも本当に「シュラの癖に派手だ」と地味にされてしまったかのような技である。
人操作の場合は、溜め技が主体のシュラには珍しくコマンドで出せるので、咄嗟の場合に役立つ。
AIがデフォルトで搭載されており、中々の強さを持っている。

+ Basara-kun氏製作 WH2+アレンジ仕様
  • Basara-kun氏製作 WH2+アレンジ仕様
上記の改変元であり、同じく「ムエタイマシンガン」を搭載している。
古いキャラだったが、奇しくもGM氏のものが公開されるのとほとんど日を同じくして更新され、
未装備だった「ダブルキック」も追加された。
ボイスも『WHP』から新しく収録されたのだが、肝心の「負けたッスー」が入っていない
AIがデフォルトで搭載されている。

+ GM氏製作 WHP仕様
  • GM氏製作 WHP仕様
マッスルパワーシャア専用ズゴック、『スト3』キャラなどでお馴染みのGM氏によるもの。
現在氏のサイトは閲覧できない状態にあるため、交差氏によって代理公開されている。
ゲージシステムなどは原作再現で、『WHP』仕様なのでルンピニーダンスやワイクーも搭載。戦闘中の字幕もON・OFF可能。
もちろんKOボイスは「負けたッスー」なので安心だ。
また、逆に相手をルンピニーダンスでKOすれば、マッスルパワーのしつこい投げのように相手にKOボイスを連呼させることが可能。

AIもデフォルトで搭載されており、ルンピニーの性能も相まって中々の強さを誇る。挑発しまくってちょっとウザいけど
また、お茶氏による外部AIもMUGENについて語るスレpart605で公開された。
プレイヤー操作

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出演ストーリー

プレイヤー操作

実況付きP操作 Tarie配信(206キャラ目操作キャラ、GM氏製)


「 負 け た ッ ス ー ! ! ! 」


最終更新:2023年12月23日 20:01