服部半蔵




「闇に滅せよ」


          流派 :伊賀流
          武器銘 :無銘・忍者刀
          出身地 :出羽山中
          生年月日 :情報なし(推定 宝暦四年(1754年))
          身長 :五尺九寸(推定、約179cm)
          体重 :十六貫目(推定、約60kg)
          血ノ型 :A型(推定)
          好きなもの :胡麻団子(推定)
          趣向 :茶道
          宝物 :家族
          嫌いなもの :反徳川陣営
          特技 :忍術
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サムライスピリッツ』シリーズに登場するキャラクター。初代以来、3Dを含むシリーズ全作品に登場している。
KOF MAXIMUM IMPACT』シリーズにもゲストとして出演。
戦国時代から江戸時代初期に活躍した実在の人物(服部半蔵正成、1542〜96年)と同名だが、
服部半蔵の名は歴代当主が代々襲名するものなので、あくまで名前を受け継いだ別人である(サムスピはおよそ200年後の18世紀末)。
担当声優は初代及び閃サムでは臼井雅基氏、真サム〜零サム、剣サム六番勝負版は新居利光氏、
剣サムでは古賀寛之氏、ドラマCDでは屋良有作氏、アニメ版では青野武氏が演じている。

徳川幕府に仕える伊賀忍軍の所属。*1 幕府の要人から受けた密命を忠実にこなす。
その正体は謎に包まれているが、忍としての腕は凄まじく、歴代の伊賀忍者の中でも五指に入る実力者と言われている。
妻の楓(青龍の守護神ではない)も同じく伊賀忍軍に仕えるくノ一。
彼女との間に長男・真蔵、次男・勘蔵の二人の息子をもうけ、共に忍として育てている。
(息子の名前の元ネタは『忍者ハットリくん』と思われる(ただしハットリくんではカンゾウが兄でシンゾウが弟)
 また妻の名前もハットリくん(カンゾウ)に片思いをしているくノ一の名前からと思われる)

元服を迎えた息子・真蔵を鍛えるため、伊賀から遠く離れた出羽の山中で厳しい修行を課していた半蔵は、
あるとき忍軍の頭領に呼ばれ、真蔵を残して伊賀へと向かう。
誰もが認める「天才」である父と比べて、自分が明らかに忍の才能に劣るという事実を否応なしに実感していた真蔵は
せめて父に認められるようになりたいとがむしゃらに修行に励んでいたが、
こうした強い劣等感と心の未熟さは、復活を目論む天草四郎時貞が付け入るには絶好の素材であった。
伊賀の頭領からの呼び出しが真蔵から半蔵を引き離すために仕組まれた罠であったことを知った半蔵は出羽に戻るが、
既に息子の肉体は天草に乗っ取られており、人とは思えない身のこなしで半蔵の攻撃を避け、闇に姿を消した。
真蔵の肉体と魂を取り戻すため、半蔵は初めて私事のために刀を抜く決意を固める
(尤も、天草は本気で世界を滅ぼそうとしているため、私事では済まない事件になっているのだが)。

+ 以下、ストーリーネタバレ注意

という具合に、相当にハードボイルドな人生を送っている人である。
柳生十兵衛とは同じ公儀隠密として親交が深く、互いの腕を認め合う仲。ストーリーにもたびたび登場する。
ただし、十兵衛が「表」から目を光らせる役割を与えられているのに対し、半蔵は専ら「影」の仕事を与えられており、
身分的には十兵衛の方が遥かに上であると思われる。
(大名家である十兵衛に対し、半蔵は伊賀忍軍頭領だとしても旗本にすぎない)
十兵衛から直接任務を言い渡される場面もあり、零サムでは将軍直々に十兵衛が伊賀忍軍全体を指揮する権利を与えられていた。
黒子との面識はなかったらしく、真サムでは「我が心眼をもってして正体が見えぬとは!?」と驚いている。
また、サムスピでは直接的な描写はないが、『NEOGEO BATTLE COLISEUM』で覇王丸同名の別人を「あのハンゾウなのか? ずいぶん印象変わったな。」と間違えることから、彼とは知り合いであると推測される。


半蔵の師匠の妻・綾女の弟子にガルフォードアースクェイクがおり、彼らとは同門という見方もできる。
ガルフォードは元々半蔵のコンパチキャラで、多くの技が共通していたり、
ステージBGMのテーマが共通だったり、ステージが同じ出羽だったり(半蔵の師匠夫婦が出羽在住という設定)、
憧れの人物だったりといった接点があるが、ストーリー上の絡みはほぼ皆無。
しかし、武士道烈伝の邪天降臨之章でガルフォードを主人公にすると
ガルフォードとアースクェイクが半蔵の元へ訪れるところから始まり、実質半蔵が影の主人公と言えるほど活躍する。
なお、真サムの半蔵ステージは臍毛村(へそげむら)なる珍妙な名だが、右京の馬杉村とは違っておそらく架空の地名。
出羽山中のどこかにある隠し里らしい。

黒い覆面と忍び装束に身を包む、冷静沈着で口数の少ない正統派忍者。
サムスピにはびこるNINJAどもの中で唯一と言っても良い忍者らしい忍者で、
格ゲー界全体でも忍んでいる忍者の見本である。
尤も、真っ赤な布をオシャレに巻いていたり(師匠から貰ったものであり、これだけは譲れないらしい)、
服の黒と防具の黄金色のコントラストが目立つと言われればそうなのだが。
忍び具合で言うと、『アスラ斬魔伝』の羅刹が最も高い。
ストーリーでは普段の任務の様子も描かれており、武士の姿に変装して往来の目を欺く実に忍者らしい面も見せている。
ちなみに愛用の足袋はリーボックな足袋らしい(たぶん履き心地が)。
まぁスニーカー(リーボックはスニーカーメーカーの名前)は現代忍者も愛用しているし。

ゲーム中では常に全身を忍び装束に包んでいるが、真サムでは勝利ポーズで素顔を見ることができる。
決して美男子とは言えないものの、非常に渋い顔立ちである。
公式イラストでは左目に大きな刀傷が確認できる。いつ負ったのかは不明だが、視力は失っていない模様。
炎を操るキャラの中では希少な冷静な人物だが、「爆炎龍」などの火は忍具を用いたもので、特にとかではない。
同じように分身の術なども、秘薬を撒いて幻覚を見せているにすぎないという設定になっている。

覇王丸と並ぶ数少ないシリーズ皆勤キャラだが、現時点でのサムスピ時系列の最終作に当たる
『剣客異聞録 甦りし蒼紅の刃』(アスラ斬魔伝の約20年後)ではEDのみの出演で、戦闘キャラにはなっていない。
ただし、息子・真蔵が服部半蔵を襲名して登場しているため、「同じ名前のキャラが全作に登場している」という意味では
戦闘キャラとしても皆勤と言えなくもない……かもしれない。詭弁だが。
+ 新章における服部半蔵(真蔵)

初期サムスピの硬派な雰囲気を今に伝えるストイックな人物で、コアなファンが多いキャラである。
基本的に無口であまり言葉を発しないが、短くセンスの良い台詞が多く、半蔵を象徴する名勝利台詞「闇に滅せよ」
かつてネオジオCDのTVCMで千葉氏も口にしていた(親父役の地井武男氏に向けて)。
斬紅郎ほどではないが、しばしば凝った言い回しを使うのも特徴。
例: 数奇将星(すうきしょうせい)、我に在り (真サム勝利台詞)
       我が一生は無患子(むくろじ)の如し、されど魂は万両の如し (斬サム勝利メッセージ。初代のEDにも登場)
また、作を重ねるごとに姿を潜めていったが、初期は「クックックッ」と肩を揺らして不敵に笑うダークな姿も印象的であった。地味に彼も心に鬼を飼っているのやも。
座右の銘は「死して屍拾う者なし」。
元ネタは『大江戸捜査網』の隠密同心(要は秘密警察)に対するものである。さらなる元ネタは『スパイ大作戦』だが。

+ しゃああーっ!!
+ おお~~伊賀忍法爆烈分身の術!!


原作中の性能

忍者らしく三角跳びや空中投げを持っており、影分身や空蝉で相手を攪乱するトリッキーなキャラ。
コマ投げ「モズ落とし」が強力なため投げキャラと言えなくもないが、多彩な技を使いこなして初めて真価を発揮する。
コンパチキャラであるガルフォードとは技が似ており、初期は構えや通常技のモーションもほぼ共通であったが、
ガルフォードにはパピーというオプションがあるため、タイプは異なる。
半蔵はオプションを気にしなくても良く、投げ技と飛び道具の性能が良いため、ガルフォードに比べれば扱いやすい。
また姿を消したり、分身を残して移動するといった、相手を翻弄するための技が豊富に揃っている。
冷静さを反映して怒りにくいが、一度怒らせると怖いキャラで、境地ゲージの変換効率が非常に高いという特徴を持つ。
一方でリーチの短さと、単発火力の低さが欠点になりやすい。

+ 伊賀忍法虎の巻

半蔵を語る上で欠かせないのが、初代~真サムにおけるモズキャンと呼ばれるテクニック。
簡単に言うと、通常技にモズ落としでキャンセルをかけて硬直を軽減するというもの。詳しくはキャンセルの項も参照。
これを活用することで牽制の隙をほぼゼロにする事が出来るので斬撃の弱い半蔵の地上戦がぐんと強くなり、
また近立ち中斬り>しゃがみ強斬り近立ち大斬り>遠立ち大斬り(真)といった強力な連続技も可能となった。
当然のように使用無制限なので、極端に言えば全てのキャンセル可能技にモズキャンをかけるのが理想となる。
これが可能な半蔵&ガルの忍者コンビはそもそもの性能が低く、 モズキャンを使いこなせて初めてマトモに戦える ので、
初代などは結果的にモズキャンのおかげでシリーズ第一作としては稀有なバランスの良さを保っている。
投げスカりの導入に伴って斬サム以降は消滅したが、忍者キャラらしいテクニカルな要素として人気があった。
バグ技…とまでは言わないが、製作側が(おそらく)意図していなかった仕様がここまで上手くゲームに噛み合った例も珍しい。
TASの力を借りてモズキャンを最大限に生かすとこうなる
シリーズを通して性能は安定しており、強すぎたことはあれどどうしようもない弱さに落ち込んだことは一度もない。
初代~真サムは上記のモズキャンのおかげで何とか中堅に食い込めるかといったところ。
斬サムでは悪名高い投げハメが可能であったが、全体的には自重している部類で、修羅・羅刹ともに引き続き中堅どころ。
天サムではバグった強さの半蔵怒りの爆炎龍が暴威を振るい、修羅はナコルルと並ぶ二強に君臨。
羅刹も屈指の強キャラに食い込んだ。詳しくはこちらこちらを参照。

零・零SPではいくつかの技が削除されたが、修羅・羅刹が満遍なく統合されたという感じ。
最強クラスの境地連続技や前転モズの便利さなどでソツのない強さを発揮し、どちらも上の下~中の上をキープしている。
多くのキャラの性能に手が入った剣サムでも大きな変化は無く、零スピリッツでの無の境地の強力さも相変わらず。
しっかりとそこそこの位置に食い込んでいる。
友人の十兵衛ともども、イメージと性能が一致したシリーズ屈指の安定感を誇るキャラであると言える。


「六根罪障を宿せしその魂、
                    三途の火坑に還るがよい」

MUGENでの服部半蔵

+ Masquer氏製作 斬サム+天サム仕様+ やヴぁいアレンジ
+ Pinko氏製作 剣サム仕様+アレンジ
+ Silverstar氏製作 石見守服部半蔵正成
+ NRF氏製作 真サムアレンジ

また何故かレントゲンのカットインがGB版のものもある(○作の半蔵はこれ)。
これはDOS時代に公開されていたkgenjuro氏のもので、○作に出ている幻十郎も氏のもの。
技は基本的にポリサムの羅刹半蔵になっており、移動技の蜘蛛走りから派生する投げ技がメインである。
00年時点で既に公開停止されており、手に入れるのはほぼ不可能と言って良いと思われる。

+ 大会ネタバレ注意

出場大会

+ ...

出演ストーリー





「お主の腕では影、斬る事かなわじ」

*1  剣サムのEDなどでは伊賀忍軍の頭領であるような描写があり、初代での設定と食い違う。
どちらが本当なのかはよく分からないが、本項ではストーリー本編に関わっている初代の設定を優先している。