野原しんのすけ


「ほっほ~い!オラ、のはらしんのすけ。5さいだゾ!」

1990年に「週刊Weekly漫画アクション」(双葉社)で連載を開始し、
後に同社の「まんがタウン」に移籍して連載されていた臼井儀人氏のギャグ漫画『クレヨンしんちゃん』の主人公。
氏の没後も同誌にて、アシスタントら(“UYスタジオ”名義)により『新クレヨンしんちゃん』が連載されている。
埼玉県春日部市在住のアクション幼稚園(アニメではふたば幼稚園)に通う、おそらくは日本で一番有名な5歳児。

「ねぇねぇ おねいさ~ん 納豆にはネギ入れるほーう?」

ボーズ頭としもぶくれ顔が特徴で、よく「クリクリボーズ」「じゃがいも小僧」とも言われる。
原作では主に上記画像の服装だが、アニメ版だと赤いシャツに黄色い半ズボンで靴下を履いているなど微妙な差異がある。
性格は父親の影響(or祖父の遺伝)か、美人なお姉さんに弱く、お下品でエロ親父的な言動が多々見られる。
ただ本気で興奮すると、機関車のように暴走する。
マイペースであまり空気が読めないほか、マセていて生意気なところもあり、2代目OPの
距離を置いてみると それなりに楽しいやつなんですが こうも近くにいると そのワガママさ ずうずうしさにうんざりです
という歌詞まんまの性格。
「いや~、それほどでも~///」
原作漫画だと特に顕著で、平気で(よく意味もわからず)大人向けのブラックジョークを飛ばす。
ただ、基本的には心優しく、特撮やアニメ好きなどこにでもいるお子様。
特に、後に妹のひまわりが産まれてからは(紆余曲折を経て)兄としての自覚も身についたようで、
両親が不在の際や非常時にはミルクやおむつの世話をし、危険な状況から妹を守ろうと奔走する場面も度々描かれている。
身体能力は5歳児とは思えないほどに高く、プロが目をつけるほど。*1
頭や手先の器用さも中々のもので、5歳児でありながらボタン付けを習って一人で出来るようになったり、
幼稚園の工作で趣味のコスプレ衣装を作ったり、二台のパソコンを器用に使いぶりぶりざえもんのアニメを作り上げたりする。
ただ興味の無い物にはとことんドライな部分もある。
その性分ゆえ事態をややこしくしたり、逆にいつの間にか解決したりと、何かと問題の軸にいることが多い
美人にはすぐ声をかけるナンパな性格だが、近所の女子大生の大原ななこ(通称・ななこおねいさん)に対しては本気で恋をしており、彼女の前では素直ないい子を演ずる。
逆に同年代の女の子には全く興味は無く、同じひまわり組の変わり者美人お嬢様・酢乙女あいからは熱烈なアプローチを受けているものの意に介してないどころか不気味がっている。
また、そっちの趣味はないはずだが何故か男友達の風間トオルに対してだけよくセクハラを行う。

マイペースで独自の価値観を持っており、周りの人間を自分のペースに巻き込むのが得意。
そんなしんちゃんを疎ましく思っている人間もいれば、よく思っている人間もいる。

作品概要等

当初の原作のコンセプトは「幼稚園に通う子どもを持つ大人向け」の漫画で、
「マセた悪ガキの対応に悪戦苦闘する親や先生」の奮闘ぶりをギャグにしていた。
その為話の中心こそしんのすけではあるものの、主人公としてはどちらかというとしんのすけの母こと「野原みさえ」や
父である「野原ひろし」、幼稚園の先生である「吉永みどり」の視点がメインになっており、
掲載誌が大人向けの雑誌だったこともあり、初期の原作では性的な単語やブラックなネタが多く扱われていた。
過激なあまり単行本未収録のエピソードもいくつか存在するほど。なんと記念すべき第一話(しんのすけが転園してくる話)が未収録。と言えばそのほどが分かるだろう。

アニメ放送によって「野原しんのすけ」にメインの視点が変更され、
子供に人気が出た後は作者の配慮によって原作もソフトな表現になり、現在のファミリー路線へとシフトした。

本作はギャグ漫画であり、主人公しんのすけの行為には「下品だ」「親を馬鹿にしている」として批判されるものもある。
その為、子どもに与える影響を心配してか日本PTA評議会が保護者を対象に行う「子供に見せたくない番組」
アンケート調査では例年上位にその名が挙げられる(以前『ボボボーボ・ボーボボ』がその地位を揺らがせた事も)。
事実その影響力は高く、「ゾウさん」や「ケツだけ星人」、
「お?オラ○○だゾ」「実の母親であるみさえに対して『オババ』『ババア』等と呼ぶ」といった、
しんのすけの下ネタギャグや口調を真似する子どもが多く現れ社会問題として騒がれたこともある。
この批判へのある種の返答として原作者自身が偽名を使って脚本を担当したエピソード「エンピツしんちゃん」というのがある。

一方で「ギャグによって道徳的なテーマを説教臭くすることなく自然に伝えている」として評価する声もある。
本作品はギャグを主体としながらも、根底のテーマとして家族愛や友情を描いた話が多い。
特に「劇しん」と呼ばれる劇場版アニメは感動的な結末が用意されたものが多く、毎年高い興行成績を上げている。
中でも原恵一監督の『モーレツ!オトナ帝国の逆襲』、『アッパレ!戦国大合戦』の2作は、
子供の付き添いで見に来た大人も涙なくしては見れないとして非常に評価が高い。
オトナ帝国に至っては、主に斜に構えた映画ファンが愛好する雑誌「映画秘宝」の、
ハリウッド映画や邦画全てを対象とした01年度年間ベスト10においてNo.1の評価を受けてしまったほどである。

そして2009年には『アッパレ!戦国大合戦』を原案として、よもやの実写映画化までされた。
山崎貴監督の『BALLAD 名もなき恋のうた』である。
『BALLAD』ではしんのすけは登場しないが、川上真一というしんのすけに相当するキャラが登場。
(なお、ひろし、みさえ相当の両親はいるが、ひまわり、シロ相当のキャラは登場していない)
こちらはしんのすけと違い年齢相応の性格をした普通の子供となっている。
ちなみに山崎監督は、高校時代からの親友でアニメ版に長く演出・絵コンテとして関わっている水島努監督に勧められて
「劇しん」を見るようになり、『アッパレ! 戦国大合戦』に出会ったという。

2006年にオリコン・モニター・リサーチが行った「マンガ、ドラマなどに登場する理想のファミリーランキング」調査では
野原家は3位にランクインしている。
また双葉社からは「クレヨンしんちゃん親子学」という子育て教本も出版されている。
さらに夫婦と子供のみの家族をあらわす「核家族」の例として野原家が小学校の社会の資料集にも載ったりしている。
(ちなみにその反対の「大家族」の例には磯野家等が使われている)
批判は依然としてあるものの、前述のように作風がソフトになったことも手伝ってか近年では
「子どもへの影響」という観点からの本作に対する評価は高まる傾向にある。

「お前、逃げるのか? お前えらいんだろ。だからこんなことになったんだゾ!
  なのに、逃げるのか! 全部お前のせいでこうなったんだゾ!
  逃げるなんて許さないゾ!」
(映画『嵐を呼ぶアッパレ! 戦国大合戦』より)

+ 仮面ライダーしん王

ただ原作版では、アニメ版がこうして一時問題になりながらも作風の変化により国民的な作品になっていったのに対し、
しんのすけの通っている幼稚園の女性教員の彼氏がテロに巻き込まれ殺されてしまったり、
彼の飼い犬のシロの親が保健所の車に乗せられていたりと黒い話が散見されてきていたりもする。
これに関しては生と死について色々と考える事が多くなった作者が、しんちゃんを通して、生きる事、死ぬ事に関して
読者に考えて貰おうと編集者と話していたという事があったという。
特に上記のテロ関連は、ファンのショックや議論が巻き起こる程大きく鬱展開であり、
ニュースまとめサイトでも度々取り上げられ注目されていた。
そして、皮肉にも作者自身が遭難死した事でそれが強調される事になったのだが……。

声優は『スターウォーズ エピソードI』のアナキン・スカイウォーカー
新機動戦記ガンダムW』のリリーナ等の役で知られる矢島晶子氏。
矢島氏は美少年や美少女、大人の女性、動物など幅広い役を演じているのだが、
しんのすけのボイスで他作品のキャラを担当する事が恐ろしく少ない事、また氏の演じるキャラの中では抜群の知名度を誇っている為、
所謂「○○と○○が同じ声優で驚いた」パターンに非常になりやすい。
特に『ガンダムW』のリリーナはよく取り上げられていて、美少女のリリーナとしんのすけの言動や行動のギャップが激しい為、
中の人ネタとして多く使われている。 オラを殺せば~?
また『さよなら絶望先生』の糸色望の妹・倫の声優も矢島氏なのだが、劇中で「背中をこちらに向け、見返りながら登場。」するシーンがあり、
わかりにくいがこれはしんのすけのケツだけ星人をアレンジし「尻を向ける」ポーズになったという。
さすがに年頃の女性が生尻ぶりぶりやってたらヤバすぎるのだろう。
ちなみに、『スターウォーズ』をパロディしたアニメ「くれよんウォーズ」が制作されており、アナキンに相当する主人公を矢島氏(しんのすけ)が演じることになった。
美少女戦士セーラームーンSuper』では何故かしんのすけ(?)がゲスト出演。
女児向けアニメなのにちびうさに「ぞうさん」を披露する暴挙をやらかした。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16393015

海外の現地語版では子供が演じており、「納豆にネギ」の決まり文句がその国のメジャーな庶民の食べ物になっている。
ちなみに劇場版『超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』における未来の青年しんのすけは神奈延年氏が演じている。

2013年に創刊した月刊アクションにて、劇中劇『アクション仮面』が単独漫画として連載開始。
リアル調の絵柄ながらも、王道ヒーロー活劇としてリメイクされた本作に、早くも読者からの期待が寄せられている。
……というか、第1話のモブに明らかにしんのすけ(&みさえ)と思しき親子が登場してたり。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm20978461

同じく劇中劇『超電導 カンタム・ロボ』が超合金玩具で発売されている。

そして2014年4月。劇場版の公開に合わせ、ブシロードのTCG「ヴァイスシュヴァルツ」へ参戦した。
嵐を呼ぶ5歳児が魔法少女白き魔王エヴァ戦国武将艦娘やらフレイムヘイズらと戦うという光景が見られるようになったのである。
なんなんだこのカードゲーム

更には2016年4月、『スーパーロボット大戦X-Ω』へと期間限定参戦。遂にスパロボへの参戦まで果たしてしまった。
クレしん及びスパロボ誕生25周年を記念しての参戦である。
(プロデューサー自身「出そうと思った事すらない」「えっ!?出すの?」だったとか。双葉社側は快諾してくれたらしい)
今回はしんのすけの夢オチという設定となっている。シナリオ面では『STAR DRIVER 輝きのタクト』との絡みが目立つ。
『クレしん』イベントまとめ http://www.nicovideo.jp/watch/sm28733281

初音ミク右代宮縁寿ガルパンIV号戦車等のキャラ製作者でおなじみのゆ~とはる氏がまさかの実況プレイ動画を上げている。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm28693726


MUGENにおける野原しんのすけ

+ ムロ(仮)氏作・SFCゲーム仕様
+ ちょwwおまww氏作・ニコ厨しんちゃん
+ ちょwwおまww氏作・シロ
+ !?氏作・野原しんのすけ

+ 余談

出場大会

出演ストーリー



*1
あくまでギャグ漫画のノリではある……と思われがちだが、実際はこの身体能力をガチで発揮している場面も幾らか見られる。
その中でも特に凄まじいのが映画『雲黒斎の野望』であり、この作品においてしんのすけは、特殊な呪文で大人の体に成長した後、
一切のギャグ描写抜きで殺人ロボットに乗ったラスボスを相手に刀一本で勝負を挑み互角に戦っている
変身せず幼稚園児のままでも、剣道の技能は武蔵野剣太の指導とライバル代々木コージローの出現により鍛錬し、
春日部市剣道大会幼年の部で準優勝するほど(決勝戦を放棄して帰宅してしまったが)。
なお、舞い落ちる木の葉を箸で両断する、最終稽古において剣圧で剣太の道着を切っていた。
(いずれも達人級の腕前を持つ者が成せる技。ただし、しんのすけ自身はこれらが成功していたことを知らない)

また瞬発力や体力も並の幼稚園児程ではなく、
映画『電撃!ブタのヒヅメ大作戦』では敵のマシンガンを得意技のケツだけ星人やコサックダンス全部の銃弾を避け
また映画『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』では敵が高層タワーをエレベーターで上がっているのに対して、
しんのすけは階段で追いついた。一般の体力なら、幼稚園児ではまず不可能である。その才能は並外れていた。

ちなみに、上述したように大人のしんのすけは超人的な身体能力を誇っているのだが、
とあるエピソードにおいては「コンピューターが人類を支配する未来の地球において、
そのメインコンピューターを破壊して救世主となった
」という衝撃的な事実が語られ、
また後に公開された劇場版『超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』では、未来のしんのすけにはタミコという美人の婚約者がおり、
未来都市・ネオトキオの闇に覆われた空を光で照らす為に独裁者に立ち向かった事が語られている。
(この両者については、未来のしんのすけ自身が「好きなように生きろ」と五歳のしんのすけに言ったように、
 映画のラストにおいて「この未来は、無限の可能性がある未来のひとつ」と提示されている為、特に矛盾はない)
2ndOPテーマの歌詞でも「オラはすごいぞ 天才的だぞ 将来楽しみだ」と歌われている。
この様に、将来的には相当な大物になる可能性も非常に高いのだ。……なんと末恐ろしい五歳児。