メタビー


「うごけーー!このポンコツメダロットーーー!!」

『メダロット』シリーズのカブトバージョン主人公機。
KBT型メダロット・正式名「メタル・ビートル」(初期の一部では「パワービートル」だった事も)。
カブトバージョンのゲーム開始時から手に入るメダロット。
射撃性能に特化したタイプ。

+ 『メダロット』シリーズ概要
1997年にナツメが開発、イマジニアから発売されたRPG。
ほるまりん(当初は「ほるま・りん」名義)氏原作で「コミックボンボン」とのメディアミックス展開を行っていた。
有体に言ってしまうと、当時大流行していた『ポケットモンスター』の二匹目のドジョウを狙ったゲームで、
収集・育成・通信対戦を売りにして、2バージョン同時発売、携帯型ゲーム機の通信機能を使った交換・対戦が可能なRPG。
しかし、『ポケモン』よりもよりストーリーに重点が置かれている。
斬新なメダロットのデザインやパーツ換装による多様な戦略性、個性的なキャラクター、
熱くもあり、それでいて様々なテーマを含んだ深いストーリーなどで、
幾多も作られた亜流の中では『デジタルモンスター』と並ぶ大成功を収め、今なお展開が続いている。
『クロスハンター』?知らんな。『ロボットポンコッツ』?…まあ漫画版は名作でしたね、女性キャラ達のおっぱいデカすぎるけど

コミックボンボンでは漫画版も掲載され、上記のほるまりん氏によるものと、
藤岡建機氏の『メダロッターりんたろう!』『メダロット・ナビ』が連載された。
原作にあたるほるま氏版は、生命の在り方やメダロットという存在が起こす様々な事象を題材とし、
他のメディアに比べ熱さで劣るが、ブラックで硬派なSF作品的な趣があるのが特徴。

当時コミックボンボンの二大看板だった『サイボーグクロちゃん』とは令和になってコラボしている。

一方の『メダロッターりんたろう!』はキャラをディフォルメし、
ロボットアクションやサービスシーンをふんだんに取り入れたエンターテイメント性の高い内容だが、
『メダロット・ナビ』は対照的に叙情的な作品となっている。
(余談だが当時のボンボンは、やたらエロかったり、子供には到底分からないようなパロディやブラックなネタがあったり、
 暴力的な描写や鬱展開があったりと、とても子供向けとは思えないかなりカオスなラインナップだった)。
アニメ版も製作され、これまた高い人気を博した。聞いてるだけでテンション上がってくる熱いOP曲は有名。
ニコニコでも無料配信が開始されたので、興味がある人はぜひ視聴をおすすめする。
その人気に応え、アニメ版は続編『メダロット魂』も製作された。
…が、人気キャラクター大量リストラに対して言及無し、ダーク路線気味になった事などが原因で、人気は落ち込んでしまった。
ただし、こちらはこちらで終盤の展開を評価する声も多い。


設定

  • パーツ構成
    • 頭部=ミサイル
    • 左腕=サブマシンガン
    • 右腕=リボルバー
    • 脚部=オチツカー

正式名は「メタルビートル」だが、伝説のメダロッターとして名を馳せた初代主人公・あがたヒカルの機体「メタビー」が有名になった事により、
この名前を使用するメダロッターが増えたため、「メタルビートル」略して「メタビー」の愛称が一般的になったという設定になっている。
『メダロット2』の主人公、天領イッキもメタビーの名を付けている。
実はこの名前は『初代』の「メタビー」自身が発案した名前である。
「ムシムシムッシー」略して「ムムム」にされなくてよかった。なにがムムムだ!
ヒカルの時代では父親が徹夜で並んで買ってきた最新型であったが、イッキの時代ではコンビニで売れ残る骨董品扱いである。
もちろん後期型という設定であり、ゲームやアニメでは『初代』からずっと同じだが漫画版では一部デザインが異なっている。
メタビーのボディは明るいオレンジ色で、初代メタビーはカブトムシらしい茶褐色をしている。
初代漫画版ではヒカルが独自に改造を施した設定が付け加えられており、
最大の特徴として、他のメダロットでは一撃で戦闘不能になるような攻撃でも耐え抜き、撃ち合える防御力を有している。
また、「この距離では撃てまい」と防御・耐久力に特化した騎士型メダロットに密着された時は頭部へのワンパンで戦闘不能にしている
漫画やアニメでの性格は『初代』『2』共に強気で粗暴で口が悪い。
漫画版のヒカルのメタビーは時にヒカルをリードする不良の兄貴分的な包容力のある面を見せるのに対し、イッキのメタビーは弟分的な性格。

初代『メダロット』でのメダロッターは主人公のあがたヒカル。
『メダロット2』では主人公の天領イッキ。
「メタビー」といえば知名度の高い『2』以降の「イッキのメタビー」を指す事がほとんどである。
『2』以降のゲームでは初代メタビーは「めたびー」表記で区別されている。
CVは 竹内順子 女史。

ちなみに、藤岡建機氏の『メダロッターりんたろう!』に登場した「カンタロス」という名のアレンジデザイン版メタルビートルも、
最新型という設定でアニメで共演している他、射撃タイプのカブトムシ型メダロットの後継機・派生種が多数存在する。

+ メタビー(メタルビートル)の性能

『メダロット』

弱い。正直頭部以外は一番最初に戦う相手(モブも使う機体)の方が強いとまで言われる。
特に右腕の成功がたったの5しかなく、あまりの低さに攻略本などで50と誤植される始末。
「リボルバー」が「うつ」なのに「サブマシンガン」が「ねらいうつ」なのはおかしいだろ常識的に考えて…
頭部だけは優秀だが、何故かメダルと相性が悪い。
尤も、『初代』では頭だけメダルの属性と不一致の機体が多かったので、メタビーだけというわけではないが…。

『メダロット2』

ラスボス・裏ボスの次に強いと言われる程の高性能。
しかも頭部の属性もパーツの法則を完全無視して相性がいいパーツという扱いに。
あまりにも強いのでパーツを一切変えなくてもラスボスまでは行けるとさえ言われる。
…のは後期型の主人公の機体の方。
前作のメタビーも別個に存在する(前作から持ってくるなどして入手可能)が、
骨董品扱いもやむなしの残念性能でインフレの進んだ『2』では全く通用しない…そもそも前作基準ですら弱いんだし

『メダロット3』

序盤しか使えない。性能自体は中々優秀なのだが、
シナリオの序盤で後継機のサイカチスに強制的に交換されてしまう…
のだが、このサイカチスがサジェストで最初に弱いと出てくるレベルで残念なため、
メタビーを返してくれという嘆きの声が上がる事も…。


MUGENにおけるメタビー

ムロ(仮)氏が製作したものが存在していた。
現在は氏のサイトが削除されており、入手不可。
グラフィックはGBA用ソフト『メダロット弐CORE』より。
部品ごとに区切られた一種類の立ち絵(原作では、左右2種類)を画像回転によって動かしており、やたらヌルヌル動く、がドットジャギ気味
これは原作通りで、同シリーズの『メダロットNAVI』や、同社の『ガンダム・ザ・バトルマスター』でも用いられている手法である。

必殺技は、原作ゲーム同様の各パーツ使用及びメダフォースと+α。
射撃型メダロットであるため、ほとんどの技が遠距離攻撃となっているのが特徴。
  • ミサイル(頭部パーツ・別名反応弾。強弱で一発or二発。装弾数8(ライフバー下に残弾表示))
  • リボルバー(右腕パーツ。直進する普通の飛び道具)
  • サブマシンガン(左腕パーツ。表示された照準内に攻撃。強弱で位置変化)
  • いっせいしゃげき(メダフォース(超必殺技)。直線上にビームを放つ。ゲージ1消費)
  • メガトンパンチ(オリジナル技。溜め可能のパンチで、最大まで溜めるとガード不可に。同名のタヌキ型メダロットの右腕パーツとは無関係)
その他、パンチなどの通常攻撃も可能。
また、特徴的なシステムとして、原作と同じくパーツごとに耐久値が設定されており、それぞれのパーツが破壊されると対応した必殺技が封印される。
脚部の場合はダッシュとバックステップが使用不可となる。頭部の破壊=機能停止であるため、頭部には部位破壊が存在しない。
かといって頭部にしかライフを減らせる判定がないのかと言えばそういう訳でもなく、どこの部位でもダメージは普通に通る。

スペシャルカラーも存在し、性能は以下の通りとなっている。
  • ブラックカラー(パワーゲージ常時MAX、超必殺技使用制限無し)
  • ゴールドカラー(攻撃力1.8倍、ハンノーダン使い放題、ライフ自動回復)

AIはデフォルトで搭載されてはいるが、前述の部位破壊に加えて全体的に隙が大きく、
攻撃力やゲージ効率もよろしくないため、あまり強くはない。
五右衛門氏による外部AIも存在する。
五右衛門氏AI

出場大会

出演ストーリー



最終更新:2023年10月14日 09:35
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