フォボス





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初出作品:ヴァンパイア The Night Warriors
出身地:メキシコ
生年月日:520年製造(『初代』の設定では6万5千年以上前)
身長:222cm
体重:2.27t
種族:ロボット

「キラー・マシーン」

ヴァンパイア』シリーズに登場するキャラクター。某巫女さんの側近のカラスではない。
『初代』では中ボスであるためアーケード版では使用不可だったが、
後のコンシューマ版ではプレイアブルキャラクターとして使用できる。家庭版『セイヴァー』、『ハンター2』でも使用可能。

ロボットのため自我が乏しく、プログラム通りに動くマシンそのものというキャラクターに設定されている。
勝利後の台詞も平仮名の部分を全て片仮名に変えた文体で喋り、『セイヴァー』以降は文頭に「》」という記号が付けられている。

名前の由来はギリシア神話における戦神アレス美神アフロディーテの息子で、恐怖の神「ポボス(Φόβος / Phobos)」。「フォボス」は英語読み
(前述の某巫女さんのカラスも「火星(マーズ)の衛星の名前」が元ネタなので、大本はは同じ(「ローマ神話のマーズはギリシア神話のアレスが元ネタの為))。
この名は英語で恐怖症を意味する「Phobia(フォビア)」の語源や火星の衛星の由来にもなった。
なお、兄弟に「デイモスダイモスディモス)」が居る。
また、海外での名称は「Huitzil(ヒューチル)」。こちらは古代メキシコ語(ナフア族のナーワー語)が由来で、
古代アステカ神話における戦いの神「ウィツィロポチトリ(HUITZILOPOCHTLI)」およびその化身である「ウィツィル(HUITZIL、ハチドリ)」に由来する。


キャラクター設定

『初代』と『ハンター』以降では大きく設定が変更されている。
『ヴァンパイア』では、異星人によって作られた「地球上の生物を抹殺する」ためのロボットで、
恐竜達を絶滅させた後は地殻変動によってスリープ状態で地中深くに埋もれていた。
しかしパイロンが地球へと近付いたことにより、その影響によりその中の一体が起動。
かつて異星人達にプログラムされた通り、「地球上の全生物の抹殺」という任務を遂行するため動き出す。

『ハンター』以降ではキャラ設定が大幅に改められ、古代マヤ人によって設計・製造されたガードロボットとなった。
マヤ人の住む「中央アメリカを守護する」という目的で製造され、マヤ人が中央アメリカから姿を消した後はマヤの遺跡で眠っていた。
しかし『初代』と同じく強大な存在であるパイロンが来襲したことを察知し起動、かつての主により彼らに与えられた
中央アメリカを守護する任務を遂行するべく、メキシコのテオティワカン遺跡から一体のロボットが飛び立つ…と、
前作とは打って変わって人類を守護するためのロボットという真逆の設定が与えられている。
前作での「異星人に作られた」という設定との齟齬を解消するためか、『ハンター』以降の関連書籍『ALL ABOUT ヴァンパイア』等では、
フォボスの製作技術は異星人からマヤ人へともたらされた可能性などについて言及されていたり、
マヤの遺跡から発見されたものには彼らの時代より遥か前の文明の遺物などが含まれており、
マヤ人は古代の超文明の遺産を利用しただけはないかという考察などが付属している。

『セイヴァー2』と家庭用『セイヴァー』では、古代マヤ人の血を引く少年セシルが遺跡に迷い込んだ事で起動。
マヤ人の血を引く彼を守るために行動しており、車に変形してセシルを乗せていたり、
戦闘開始時にセシルを安全な場所に退避させる姿などが見られる。

+ セシルについて
古代マヤ人の血を引く人間の少年。担当声優は氷上恭子女史。
戦火で故郷や家族を失い、彷徨った果てにフォボスが封印されている遺跡に迷い込んだ。
偶然にも古代マヤ人の血を引いていた彼をフォボスは嘗ての製造者、主人と認識し、
「保護対象」の優先順位は中央アメリカから唯の少年となった。
まだ幼いこともあってか言動は拙く、時に残酷と思える程に無邪気。フォボスが敵を攻撃する際は嬉々として命令(?)を下す。
血筋以外は普通の人間と変わりない様に思えるのだが、ジェダにより魔次元に飛ばされている事を考えると、
彼の魂にも何か特別なものがあるのかもしれない。
『セイヴァー』のエンディングではフォボスと逸れたらしく、以降の消息は不明。

家庭用『セイヴァー』のエンディングでは、戦闘によって蓄積したダメージで最終戦後、破損。
行動不能となるが「少年を守る」という命令コードが持続していたことで多数の同型機がバックアップとして起動し、
全ての生命体を保護対象と敵とに区分して各地で行動を開始する。
パイロンがフォボスの創造主であることを匂わせる内容も含んでおり、初期設定の一部が復活しているとも考えられ、
2つの設定を合わせて「パイロンの製作した破壊兵器が時を経て後にマヤ文明のガーディアンになった」という可能性もある。

ゲーム本編から設定が変更されているOVA『ヴァンパイアハンターThe Animated Series』では、
『初代』の設定に近い、「パイロンの出現に呼応して起動した過去地球上の文明を何度も滅ぼしてきたロボット兵器」という設定。
人類だけでなく、地球上のダークストーカーズ達に対しても無差別・執拗に攻撃を行う殺戮ロボットとされており、
パイロンと合わせて同作における「敵」として登場していた。

NAMCOxCAPCOM』では、ザベルによってプログラムを変更され、彼の手下として登場。
複数体も存在するという設定に基づき、ザコ敵扱いで登場する。
初登場した25話では『ワルキューレの冒険』のロボティアン製造工場で量産される様子が描かれている。

『タツノコ VS. CAPCOM』ではロールのエンディングに登場。
とある格納庫で『スターグラディエイター』のベクターと共に眠っていたが、ロールによりお手伝いロボットへと改造されてしまい、
ライト博士の研究所で働くことになる。
やがて様々な場所へお手伝いに行くようになり子供達に人気の存在となる。
欧米版では作画が変更されており、エプロンもピンクの無地から花柄になっている。


キャラクター性能

初出が中ボスのため性能が高い。
高速ダッシュ・変幻自在の空中浮遊・妙に素早いしゃがみ移動・全キャラ中最広範囲判定の強Kなど、
全ての挙動が嫌らしく一部では至高の操作性を持つと評価され、
熟練したプレイヤーが相手だと「よく分からないまま敗北しているような錯覚を受ける」とまで言われる。
しかし作品ごとに技やシステムが大幅に変更されており、その度に練習をし直さなければならなかったのである意味プレイヤー泣かせであった。

『初代』では上記の特徴に加え、普通に食らうよりガードした方がダメージが大きいプラズマビームや、
初段のみ突き出している側の足に食らい判定が無い屈強K、動作中に攻撃を出さなければ斜めジャンプ扱いで再度浮遊する空中ダッシュなど、
全体的に『ハンター』よりもさらに嫌らしい挙動をとる。
AIも(『初代』のCPU全体に言えることだが)超反応気味であり、ラスボス前の大きな壁であると言えよう。
しかし、無敵技とガードキャンセル対応技を持たないため、一気に攻め込むことができれば攻略しやすくなる。

『ハンター』では正式にプレイアブルになった。
そんな『ハンター』のフォボスで特筆すべきことといえばEX必殺技の「コンフュージョナー」である。
一見なんでもない光弾を発射する地味な技だが、この光弾には一定時間ヒットした相手のガード操作を不能*1にし、
浮力を持たせて拘束するという恐ろしいステータス異常を付加する。
効果中はダメージ補正などという生易しいものはなく、受けた側は地上技をちょいちょい出し邪魔をする程度の行動しか許されないという、
公開レイプが待っている。
某攻略サイトでは「当たれば即死」「ハンターを代表するクソ技」「他の全ての技はこれを当てるために存在する」と称えられる。
だがしかし、同作には他に永久標準装備キャラ限バグ永久持ちなどの一歩抜き出た性能のキャラが存在しており、
そこまで語り草になることは無かった。

『セイヴァー2』及び家庭用『セイヴァー』でのフォボスは、
上記の「コンフュージョナー」が削除(EX必殺技・「ファイナルガーディアンβ」の始動演出に降格)され、
威力以外は最強と言われたGC専用必殺技「リフレクトウォール」も、アドバンシングガードの登場で出番が激減。
また通常技で使い勝手の良かった鉄球技も変更で弱体化する。しかし浮遊システムの変更に伴い、以前より更に変幻自在の動きを見せるようになり、
同作で追加された空中飛び道具「プラズマトラップ」や、
画面上に長時間残る飛び道具のEX必殺技「イレイジングスフィア」の登場で一層砲台キャラに磨きがかかった。

ちなみに『セイヴァー2』でフォボス相手にミッドナイトブリスを弱P+強Pで出すと
(弱P+強P以外で出した場合は16分の1の確率)、隠し演出で体操着+ブルマという非常にマニアックな姿になる。


MUGENにおけるフォボス

かつては仮公開に近いZolagun氏のものや、簡易AIしか搭載されていないJedah12氏のものしか存在しなかったため、動画での出番は少なめであった。
後に十六夜風丸氏や操氏の国産フォボスが登場し、十六夜風丸氏のものには悠季氏やyanagi氏の外部AIも公開されている。
これからの活躍に期待したい。

+ Zolagun氏製作 セイヴァー仕様
  • Zolagun氏製作 セイヴァー仕様
セイヴァーを基本に、ハンター2の要素を混ぜ合わせている。
現在の完成度は30%との事。

+ Jedah12氏製作 MVCアレンジ仕様
  • Jedah12氏製作 MVCアレンジ仕様
基本的に原作の要素はプラズマビームくらいしか残っておらず、必殺技はプラズマビームとミサイルのみ。
超必殺技もその強化版で、超レーザー、対空レーザー、ミサイル連発となっている。

AIは簡易的なものがデフォルトで搭載されている。
ひとまず動いて適当に攻撃する程度であるため、地上の相手に対空レーザーを出したりと大会などに使うのは厳しいレベルである。

+ 十六夜風丸氏製作 KOF風アレンジ仕様
  • 十六夜風丸氏製作 KOF風アレンジ仕様
氏のサイトは2019年のYahoo!ジオシティーズ終了に伴い消滅してしまったが、OneDrive自体は健在なので現在も入手可能。
Kong氏が公開している素材をベースに作られたフォボス。
基本的な技構成は『セイヴァー2』の物となっている他、アレンジとして別ゲームキャラの技を使用可能になる虐殺モードも搭載されている
(7Pカラー以降でモードチェンジ可能だが、7P以降でも開始時点は通常モード)。
「過去に戦った機体の攻撃をコピー」のような説明が載っているのだが、黒いメガデウスとかどこで戦ったんだ
また、KOF風アレンジという事で4ボタン仕様になっており、チェーンコンボが出来ず、初期KOFのようなほとんどコンボの繋がらない仕様になっている。
ただ、元々砲台キャラだった事もあり、仕様が変わっても各種飛び道具による制圧能力は高い。
更新で悪名高きコンフュージョナーを元にしたコンフュージョナーβが搭載された。
原作再現が難しいからか、移動と通常攻撃以外の行動を封じる技となっている。
プラズマビームEXだけでお手軽永久コンボが可能で、各種弾幕を駆使することでほぼノーリスクの即死連続技を組める。

また、現在は修正されているが、当初リフレクトウォールの性能が非常に凶悪だった。
打撃・飛び道具を問わず相手の攻撃に対し攻撃判定付きのバリアをぶつけるというものだが、
ダメージの基準が相手の攻撃の威力だったために、リフレクトウォールの連発で相手の体力を一瞬で吹き飛ばす事もあった。
現在でも、大量の飛び道具を一度にはね返すと即死級のダメージになることがある。
一回分のリフレクトウォールで複数の飛び道具を全てはね返せることが原因と思われる
(と言うより、発生したリフレクトウォールに何か飛び道具が当たるとそこから新しいリフレクトウォールが発生するようである)。

AIは未搭載だが、悠季氏およびyanagi氏による外部AIが公開されている。
悠季氏のAIは空を飛び回り各種飛び道具で牽制、ダークフォースも容赦なく使ってくるため凶~狂に片足突っ込むレベルのAI性能となっている。
一部の強すぎる技の使用はON/OFF可能だが、それを除いても凶クラスの強さはある模様。
更新により飛び道具の使用頻度を自重したAIレベルも搭載された。こちらのレベルを選択すればおよそ強レベル程度となっている。
リフレクトウォールやレイ・オブ・ドゥームの使用頻度等も設定可能なので、ある程度の強さ調整が可能。
以前は上空からいつまで経っても降りてこない空中要塞化することもあったが、現在は修正された模様。
少し前のバージョンでは、勝ち挑発をオンにした状態で同キャラタッグを組むと勝利後に勝ち挑発が延々と終わらなくなってしまう不具合があったが、
現在は修正済み。
悠季氏AIとプレイヤー操作で対決

yanagi氏のAIは氏のonedriveにて公開されている。現在は最新版にも対応済み。
悠季氏のAIを参考に作られたらしく、AIレベルは無いが技の使用頻度を変更できる。
「多分デフォルトで凶最上位くらいです。」とのこと。
更新で永久の使用可否を設定できるようになった。これで幅広い大会に出られるようになったと思われる。
前述の通りキャラ本体は通常技によるコンボをほとんどできないが、各種飛び道具による弾幕で普通に連続技を組めるため、問題ない。
と言うか、ビームでコンボができるため、超必殺技を含めれば30ヒット越えなど容易く、永久コンボなど無くても十分強い。
正にビーム脳
7P以降は虐殺モードにも対応している。最新版では虐殺モードのレベルも変更可能になった。

+ 操氏製作 初代中ボス仕様
  • 操氏製作 初代中ボス仕様
『初代』仕様のフォボスであるため、超必殺技は搭載されておらず、ゲージ自体が0に固定される。
Q-Beeの「+B」やデミトリのブリス等の『ヴァンパイア』系の特殊やられにも対応している。

AIは未搭載だが、ホルン氏による外部AIが公開されている。
恒例のコンボ・立ち回り・反応・ガードレベルを設定可能。想定ランクは強~凶下位との事。

+ Lord Sinistro氏製作 huitzil
  • Lord Sinistro氏製作 huitzil
MUGEN1.0以降専用。2013年6月22日公開。
氏は2021年に引退されたが、サイト自体は「Brazil Mugen Team」にて補完されているのでそちらから入手可能。

キャラ名がフォボスの海外名である「huitzil」になっている。
ベースは『初代』だが、アレンジが入っておりゲージ消費超必で「コンフュージョナー」や「ファイナルガーディアン」までも搭載した、
各シリーズの美味しいとこ取りとなっている。作者によるAIもデフォルト搭載されていると思われるが、あまり動かず強くはない。

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
  • mugen トーナメント

出演ストーリー

プレイヤー操作

水没&逆流withとっつき娘(mission50、十六夜風丸氏製)





「>>現在 特別コード ニテ 作動中
      保護対象ノ 生命維持 最優先:」


*1
実は、相手がオートガードを設定していてその回数が残っていると、
コンフュージョナーの効果中でもオートガードが発動してしまうという、バグなのか仕様なのかよく分からない現象が存在する。
ただし、相手は空中にいるため空中ガード不可の技に対しては発動せず、
そもそも相手が何らかの行動を起こしていないとコンフュージョナーをオートガードするため、
相手がオートガードを設定していても実戦ではまず見る機会は無い。


最終更新:2024年04月14日 22:28