首斬り破沙羅



「美しい悪夢だあ…」


           生年月日 : 明和二(1765)年 一月十八日
                              (命日: 天明八(1788)年 四月一日)
           出身地 : 丹波
           身長 : 五尺九寸 (約179cm)
           体重 : 十三貫目 (約49kg)
血ノ型 : 存命時A型
武器銘 : 罪人殺
流派 : 本能のままに剣を振るっている
   好きなもの : 愛してるよ…篝火…
   嫌いなもの : 憎い…奴が…
   コンプレックス : 篝火のところに逝きたいんだ…
   尊敬する人 : 君さ…
   剣の道について : 美しい悪夢だぁ…
   特技 : 鬼を狩ること
   平和を感じるとき : そばにいておくれよ、篝火…
   好みのタイプ : 篝火…

+ 剣サムイラスト

+ 担当声優
野中政宏
『斬紅郎無双剣』~『零SP』、『武士道烈伝』
高城元気
『天下一剣客伝』
村井雄治
『SAMURAI SPIRITS(2019)』
荻沢俊彦
『侍魂オンライン-朧月伝-』

サムライスピリッツ』シリーズに登場するキャラクター。「くびきり ばさら」。初出はシリーズ3作目にあたる『斬紅郎無双剣』。
全然サムライでもなんでもない、とかは今更言っちゃいけない。
だが侍に斬り殺されて生まれた怨念、と説明するとサムライどころかゲームのテーマそのものにも深く関わっているような気がするから不思議である。
殺す殺されるの死合いを演じている以上、斬紅郎に限らず誰もが破沙羅のような怨念を背負う可能性はあるし、
また自分が斬られて破沙羅のようになるかもしれないのである。ゲーム中で死んだ奴は黒子が復活させてるから有り得ない?言うな
勿論某カプコン製時代考証ガン無視戦国ゲームとは無関係。でも名前の由来は同じかもしれない。
余談だが『マクロス7』の主人公とも無関係。


同作のラスボス壬無月斬紅郎に恋人諸共惨殺され、その復讐のために死してなお鬼を求めて現世を彷徨う悲劇の青年。
ガリガリの体に狂気染みた言動と、美形枠なのに色物臭がプンプンするが、キャラ人気自体は結構高かったりする。
恋人である篝火(かがりび)もまた魂となって勝利ポーズの時などにその姿を見せるのだが、
上のGIF画像の通り裸身に着物一枚だけ引っ掛けた姿でエロい(後述の設定を考えればある意味自然な格好とも言えるが)。
次作の『天草降臨』では、復活した天草により無理やり現世へ引き戻されたため、天草の事も相当恨んでいる様子。
さらに『零』や2019年版『SAMURAI SPRITS』(令サム)にも登場するのだが、これらは『斬紅郎無双剣』より作品の時間軸としては前であるため、
本来破沙羅は存在しない筈なのだが、何故か『零』時代にタイムスリップしたらしい。この辺はわしにも分からん・・・・
『零SP』における絶命奥義は正にその名に相応しいものであり、色々と物議を醸した。

+ 『斬紅郎無双剣』での設定・アレンジサウンドトラックライナーノーツの概要
山間で密かに半農半猟の暮らしを営む隠れ里。
その村一番の実力と尊敬を得ていた青年が破沙羅だった。

村長の一人娘・篝火と破沙羅との祝言。そのための宴は盛大に、夜更けまで行われ、
村人達、新しい夫婦ふたりは心地よい疲労と酔いのなか眠りについた。

だが、その晩村はに襲われる。

宴の夜である。狩猟を生業とした屈強の者達の抵抗適うことは無く。
新妻を抱いて眠っていた破沙羅も同様、殺気に身を起こすも間に合わず。
鬼は寄り添って眠る篝火もろとも破沙羅を斬った。
己の妻の血で真っ赤に染まった視界の中で、鬼が嗤った。

修羅場を見下ろしていた天草は、現世に舞い戻ろうとする怨念に気づく。
愛する者を失った怒り、鬼を恨む感情に満ちた破沙羅の魂。
天草は印を結び呼びかけた。

「ここへ来い!見ることかなわず。聞くことかなわず。
 ただ感じるままに鬼を斬れ!恨みを晴らせ!破!沙!羅!」

血の海の中に青白い光が人型に輝く。
一体の屍が立ち上がった。

「せいぜいこの世に怨念を撒き散らせ!
 存分に強くなったならば、わたしがその魂を喰ろうてやる。
 おまえが追う鬼の魂と一緒にな!」

+ 『零』ED(ネタバレ注意)
全ての障害を取り除いた破沙羅。
悲しげな顔で現れた篝火に破沙羅は追いすがる。
もう疲れた。終わりにしよう…、昔のように一緒にいよう…と。

恨みを持って死んだ魂がまだ破沙羅にすがっているという篝火。
だが、ずっと前に鬼は狩った。もう復讐は終わったのだ。
それなのに何故一緒に居る事が出来ない…?悲しみに暮れる破沙羅を篝火が誘う。

「ねえ、破沙羅…。私を…助けて…」

辿り着いた場所には夫婦だろうか、瀕死の男に必死で呼びかける女の姿…。
だが、死の恐怖で狂気に蝕まれた男はその手で女の首をねじり折ってしまう。

「鬼が、篝火を……篝火を! 篝火ィ! 逃げろォ!」

ふらふらと数歩歩き出した所で男……在りし日の破沙羅は息絶えた。

破沙羅はようやく思い出した。あの日、愛しき人を殺めたのは誰でもない自分自身であった事を。

「狂ってる…狂ってるよ! フハハハハハ……篝火ィ! お前のところに……逝くよ!」

自らの首に斬りつける破沙羅。だが、死ぬ事など出来ない。
この悪夢はまだ終わらない。篝火が現れ告げる。

「……破沙羅。恨みをもったまま死んだ人が、貴方にすがっているの。」

どの設定が真実なのかはぶっちゃけ良く分からない。
『令サム』では、当初零EDが正史らしいことがキャラページの説明にて語られていたが、その後内容が変更された。

しかし、どちらが真実にしろ、彼が救われるif展開も『天下一剣客伝』で用意された。
+ 『天下一剣客伝』ED(ネタバレ注意)
御前試合を見事に勝ち残った破沙羅だが、自身の叶えたい望みを言葉に出す前に、再び彼はこの世界から転移する。
次に破沙羅が辿り着いた場所で、彼が目にしたのは自らの仇である鬼に襲われる若者の姿であった。
ようやく出会えた鬼に狂喜し、鬼への憎しみを口にしながら、呆気に取られている若者を邪魔者扱いして逃がす破沙羅。
若者がこの場から逃げ切ったのを見届けて、破沙羅は呟く。

「君は、篝火を幸せにするんだ……。」

そう、破沙羅は自分と篝火の運命を変えたあの忌まわしき瞬間へとやってきたのだ。
それは、今ここで鬼を殺す事が出来れば、この世界の自分達の運命が変わる事を意味していた。

己の復讐を遂げるために。
たった今逃がしたあの若者に自らが味わった悪夢を見せないために。
そして、今まさに幸せになろうとしている彼女を救うために。

破沙羅は絶叫する。

「行かせないよ!この先には、絶対に!行かせないよぉッ!!」

……鬼を殺し、歴史を変える事に成功した破沙羅は現れた篝火の前で心情を吐露する。
いつも黒い太陽が楽園への門を遮っている。もう自分もそこへ行きたい、と。
そんな彼に、篝火はこれでやっと自分達が一緒になれる、と微笑む。
破沙羅は篝火に二度と離れない、いつまでもずっと側にいると彼女への愛を口にしながら、静かに篝火と共に消滅する。
こうして破沙羅の悪夢は終わりを告げ、篝火と共に安息の時を迎えるのだった。

破沙羅 全エンディング集(ネタバレ注意)


原作での性能

武器は三方の刃が付いており、中央に持ち手のある大きな輪を、長い鎖で左腕に繋いだ形の武器「罪人殺(とがびとごろし)」。
斬るだけでなくブーメランのように投げて使う事もある。そのためゲーム中でも斬りのリーチが非常に長く、また技の隙も大きい。
いわゆるトリッキーキャラであり、自分の分身を生み出し撹乱する、影の中に潜み移動する、などクセのある技が多い。この他三角飛びも備えている。
こういったキャラの宿命か、『斬紅郎無双剣』でもそれほど強いキャラではなかったが、
『天草降臨』では性能面の厳しさに加え、「バサラウィルス」という恐ろしいバグによりぶっちぎりの最下位キャラとなる。詳しくはこちら
+ 分かりやすい彼の悲劇まとめ
このビデオの全編、破沙羅が絡んでいるものはほぼ全て、その長い食らい硬直を利用した限定コンボである。
特にナコルルのもの(10分10秒)は、破沙羅の公開処刑とも言える限定コンが盛り沢山。
スバラシイアクムダー!スバラシクネエヨー

『零』でも不遇の時代は続くが、『零SP』では遠立ち強斬りの隙大幅減など、性能がかなり底上げされた。
製作陣の発言によれば「最弱街道を突っ走っていたので、実験的に強くした」との事。
『天下一剣客伝』では『零SP』で尖り過ぎた部分が調整され、ようやくまともな強さに落ち着いた。

RPG『真説サムライスピリッツ 武士道烈伝』では、ボス戦に飛び入りで助太刀するNPCとして現れたりはするものの、本筋には全く関わらない。
「妖花慟哭之章」においてはサブイベントで壊滅した村の跡に現れ、サムライ達に突如戦いを挑んでくるのだが、倒すとそのまま死亡(消滅)してしまう
これ以外にも「影舞・酬」が篝火の出てこない単なる乱舞技と化しているなど、本作の破沙羅は全体的に不遇な扱いが目立つ。出番があるだけマシとも言えるが
このような半端な出番になったのは、恐らくメインの出番となる筈の「魔都封滅之章」がポシャった影響だと思われる
(前二章の内容や、作中で時折言及される「鬼」という言葉から、恐らく『斬紅郎無双剣』ベースの話だったのだろう)。

なお、破沙羅は奥義を使用する時に(作品によって微妙に違うが)「フィナーレの時間だ!」と言うが、
何故江戸時代に外国人でもない破沙羅がイタリア語を使うのか
……と、誰しもが疑問に思う所であるが、公式では「あれは彼の発する一種の奇声で、そう聞こえるのではないでしょうか」
と回答しており、つまりあれは聞いている我々の空耳なのである。実際「雛あられ」に聞こえるという声も


MUGENにおける首斬り破沙羅

数体が確認されている。

+ スディ氏製作
  • スディ氏製作
アレンジ仕様の破沙羅。
特に、音速とも言われる小足連打には定評があり、色々とサムスピらしからぬ動きを見せる。
青村氏のAIも公開されており、中々の活躍を見せている。
こちらは2019年のYahoo!ジオシティーズ終了に伴うサイト消滅以降、hamer氏によって代理公開されている。

また、同氏による原作再現破沙羅も存在。
こちらにはnetyzh氏がAIを公開中。ただし、対応バージョンが古いのでその点には注意。
SC氏によるAIも製作されていたが、現在は公開先の二コロダの廃業で入手不可。

+ TightRiam氏製作
  • TightRiam氏製作
2011年10月16日に公開されたKOFアレンジ仕様の破沙羅。
現在はfoxy氏により代理公開されている。
AIもデフォルトで搭載されていて、レベルの調整も可能。
敵を撹乱しつつ攻撃し、中々強い。

これらの他にゆうと氏製作のものも存在したが、現在は入手不可。
なお、との関係性は全く不明である。一体何者なんだ…。






 「篝火は誰にも渡さない……!

  ずっとずっと、僕と一緒さ……」

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示

出演ストーリー

DIOの喫茶店
炎邪じゃー!!(分身するチンピラ(第21話前編))
がんばレイセン!(妖女連続〇〇犯的な(第19話))
紳士先生オズわ!(第拾弐話)
デッドマンズ(天狗その③(19話))


ククッ…
    君じゃ無理だよ
       ⊂⊃  ミヾヾゞ彡
       , -nへ   |ニ二二| この××が!
       //ハヽl  .皿 ゚  ;| いい加減成仏せい!
      l l 冫l.l l  └●●●ヽ
      ソ.` ,リノ   /   (   \
     /   ヽ/ ̄ ̄ ̄ ̄/|    |
     .(  ニつ / 篝火命 / し/|
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最終更新:2023年09月11日 18:25