シラリー


天空に追放されしもの

海外で製作された特撮作品『ウルトラマンG』の最終話前後編に登場した怪獣。別名「伝説宇宙怪獣」。
身長は120m、体重8万2千t。赤い身体に巨大な翼を生やし、を彷彿させる姿が特徴。

劇中においては、地球環境を意のままにしようとする人類の滅亡を望む地球そのものの意思によって呼び出され、宇宙の彼方から飛来。
同時に海から現れた深海怪獣コダラーと共に破壊活動を行う。
発見された古代のプレート盤によれば数万年の昔にもコダラーと共に一度現れた事があるようで、
当時の人類達の文明を滅ぼした。この時辛うじて生き延びた人類が、今の人類の先祖である。
シラリーとコダラーは人類の文明が地球環境の限界を超えてしまった時に現れるようになっており、
言わば地球の防衛システムのような存在である。

太古の伝説怪獣だけあってその肉体は細身な外見とは裏腹に非常に強靭で、
世界各地から一斉に発射されたICBM(戦術核弾頭)をまともに食らっても全く傷一つ付かず、逆にその爆発エネルギーを全て吸収してしまった
(これにより、世界に死の灰は降らなくなったが)。

最終話前編ではまだ地球には到達しておらず、後編の終盤にてようやく地上に降り立ち、
世界中の大都市を次々と焼き払いながらコダラーと合流。
UMA部隊とウルトラマングレートを迎え撃つ。
主な攻撃手段として長い首による嘴や口から吐く火炎の他、両目と腕先から放つレーザーが存在する。
コダラーが反射攻撃によって自滅した後は一対一でグレートと戦い火炎やレーザーなどで追い詰めるものの、
一瞬の隙を突かれてダブルスライサーによって首に致命傷を負い、更に至近距離からパームシューターを食らわされる事でようやく沈黙した。
戦術核のエネルギーを吸収している影響で地球では倒す事が出来ないため、その亡骸はグレートによって宇宙へと運ばれていった。

名前の元ネタは「新羅(かつて朝鮮半島に存在した国家の名前)」であり、製作段階中の名前もシイラギだったが、クレームで今のシラリーとなった
(既に撮影は終了していたため、字幕版の台詞をよく聞くと「シイラギ」と言っていたりする)。
怪獣デザインはバガンバトラスペースゴジラといった東宝怪獣を手掛けた吉田穣氏のデザインである。
+ デザインについて
脚本段階ではメカの印象が強かったようだが、実際のデザインは絶妙に生物的なデザインとなった。
デザインのイメージは宇宙のドラゴンとの事である。

「彼は……僕らにもう一度やり直すチャンスをくれたんだよ……」

+ 映像作品以外のシラリー
島本和彦氏筆の漫画版では、グレートスライサーで首を落とされても尚レーザー光線でグレートに反撃するも、
至近距離からのバーニングプラズマでようやく爆死した。

コミックボンボンで連載されていた漫画『ウルトラマン超闘士激伝』では、
ゴーデス編にて伝説の破壊神の一体、天魔神シラリーとして対となる存在である海魔神コダラーと共に登場。
宇宙創成の時代から存在する、滅びを司る存在で、善も悪もなく宇宙を一度破壊する事だけが使命。
使命を終えた後はコダラーを封印して卵に戻し、逆に自身もコダラーによって封印され卵に戻り、再び眠りに就く。
ゴーデスによって復活させられたコダラーに呼応するかのように宇宙の果てからコダラーの元へと現れ、
暴れまわるコダラーを手に負えなくなり逃亡しようとしていたゴーデスを絶命光線で殺害した。
その後、コダラーと共に超闘士ウルトラマンやメフィラス四天王と死闘を演じた。
最終的には、ウルトラマンパワードの捨て身の思念攻撃で操られてしまい、コダラーに襲い掛かり同士討ちしたが、
死に際に上述の互いが互いを封印して卵に戻す術を使用、至近距離にて使用したため二つの卵が融合してしまい
結果としてコダラーと合体・融合を果たして究極魔神シーダとして復活するという最悪の事体に。
合体前よりも更に圧倒的になった強さを見せ付けるも、デルタ・スターに目覚めた超闘士ウルトラマンの一撃を受けて完全消滅した。

『ウルトラ怪獣擬人化計画』では、Blurayボックス発売を記念した連動企画としてコダラーに続いて擬人化・美少女化された
(コダラーが先に発表されたため、「もしかしてシラリーも!?」と期待したファンも多かった模様)。
初期デザインイメージの「メカっぽい宇宙のドラゴン」や頭部形状を反映してか、
「特徴的な手足を模したフィン・ファンネルを浮かべた細身のサザビー」のようなデザインとなっている。


MUGENにおけるシラリー

ウルトラ怪獣でお馴染みの這い寄る混沌氏によるものが、2008年11月29日に公開された。
現在はムゲぎこ氏によって代理公開されている。
コダラーと同様、SNESソフトの『ウルトラマングレート』のドットを使用している。
AIもデフォルトで搭載されており、狂中位クラスの強さを誇る。

地上での動きは遅いものの大ジャンプと飛行能力を備えており、空中を滑空しながら目と腕からのレーザー弾幕で地上を爆撃する。
さらに超必殺技は地上に残り火が発生し設置技としても機能するという凶悪なもの。
殆どの技が多段攻撃なのでアーマー持ちの相手にはかなり有利である。また超必殺中は無敵である。
地上では火炎と腕からの三連射レーザーによる牽制が主体であるため、地上にいる内にできるだけ速攻で倒しておきたい。
空中に飛び上がられたら負けと見て良いだろう。

更にライフ回復やハイパーアーマーまで標準装備しており、地球意思に土下座して謝りたくなる強さである。
またとある状態だとただでさえ強力な超必殺技を連発してくるためかなりの強さになる。
また、同作者のコダラーのリリースに合わせてタッグ戦用の記述がAIに追加され、タッグを組むと攻撃と防御が上昇する。
ただでさえ、ジェネラルズゴジラを圧倒的な弾幕で沈める狂キャラなのであるが、
コダラーと組むともはや手がつけられなくってしまう。あの、宇宙恐竜さえも沈める程。
MUGENウルトラ怪獣勢では邪神宇宙恐竜に次ぐ強さ。
またアーマー持ちのため、多段攻撃の被弾は苦手としている。

なお、2010年9月15日更新以前のバージョンにはバグがあり、
空中を横切って攻撃する超必殺技の使用中に一部の当て身を食らうと、シラリーが消滅して以後ダメージを与えられなくなる。
古いバージョンを使っている人は必ず更新しておく事。

+ 大会ネタバレ
No.3は誰だ?怪獣大戦争トーナメント』に出場。
大会のレベル調整で火力半減・自動回復を封印と、かなりのハンデを負っての出場となったものの、地球意思としての強さを遺憾なく発揮して見せた。
特にゲージが溜まってから弾幕の制圧力により、準決勝で接戦と思われたキングジョーとの対戦では、視聴者の下馬評を覆して圧勝。
遂に決勝まで進出し、ゴモラと名勝負を演じて見事優勝を勝ち取った。
弾幕パワーの凄まじさにあの強豪が…(5:09~)

出場大会

出演ストーリー

仮面ライダーMIOMEGA(30話)
炎邪じゃー!!(42話)
わたしたちのすわこさま(シラリーの姿での初戦闘はその12)

プレイヤー操作



最終更新:2022年06月19日 21:56