ジョーカー(風雲黙示録)


「ヒョーホホ、そんなところにねてると…

       殺しちゃうよん!

 格闘スタイル: ジャグルファイト
 使用武器: マジック・アイテム(トランプなど)
 誕生日: 6月15日
 年齢: 27歳
 身長: 210cm
 体重: 75kg
 血液型: O型
 国籍: スペイン
 職業: 犯罪グループ「マジカルヒポポ」のリーダー
 大切なもの: 動物たち(ペットではなく家族らしい)
 好きな食べ物: トマト
 嫌いなもの: 正義の味方
 得意スポーツ: アイススケート
 特技: 催眠術
 自分を動物にたとえるなら: カラス

SNKのまったく新しい格闘ゲーム作品『風雲黙示録』と続編『風雲スーパータッグバトル』に登場したキャラクター。
ニックネームは「不気味な闇の大道芸人」
本名は「マルコ・バリャドリッド」。7人兄弟の次男である。両親とは幼い頃に死別しているという。
ピエロのような風貌をしたおどけた口調の男だが、
その正体は社会から疎外されたアウトロー達を束ねる盗賊団「マジカルヒポポ」のリーダーを務める外道ピエロで、
趣味は「幸せそうなヤツらを思いっきり不幸な目に合わせること」
天敵であるゴードンとは犬猿の仲のようで、専用メッセージも存在。
『黙示録』では獅子王と共に明らかに口調が変わるので、ジョーカーは素でキレているようだ。
「テラーニョ」と「ナオコ」という名前のカバの親子を飼っているらしい。
目立ちたがり屋な性格で、『風雲黙示録』では獅子王のカリスマ性を妬み、彼を倒して世間の注目を浴びるために獣神武闘会に参加。

笑い顔のメイクが似ているからか、「悪に染まったドナルド」などとも呼ばれる。
当然アメコミの大物悪役とは無関係。
…と言いたい所だが、道化師風の外見に使用する武器、ゴードンという名の警官との因縁など、名前以外にも共通点は多い。
と言うか、あからさまなパロディ元なのだろう。

彼はどの格闘ゲームにも一人はいる所謂「イロモノ系」のキャラだが、
『風雲黙示録』は空手とブーメランを組み合わせたまったく新しい格闘家を筆頭に、
斧を振り回すプロレスラー新体操で戦う紅一点、なんだか別ゲーに出ていたようなトンファー使いの暴力警官などなど、
登場キャラのほとんどが(意図せず)超イロモノであったため、むしろ正統派イロモノ系キャラのジョーカーは割と普通だった。
その普通さはやたらと濃すぎる風雲のメンツの中ではむしろ一時の癒しであり、
ここに癒し系イロモノというまったく新しいジャンルを開拓したのであった。
更に言うと、言動が元々コミカルな事に加えて飼っている動物達が「大切なもの」であり、
しかもペットではなく家族と認識しているためどうにも憎めない面が強く、それが彼の癒し要素を強めた感がある。

続編の『スーパータッグバトル』では、「マジカルヒポポ」のメンバーが次々と逮捕され組織の規模が縮小してしまったため、
組織再興のために新たな仲間を集めようと再び武闘会に参加する。
なお、勝ち台詞は大幅に変化しており、『風雲黙示録』ではいたずら小僧っぽい、取り方によっては無邪気な台詞ばかりだったが、

「たねもしかけも あるんだよ~ん!おめぇじゃぁ わっかんねーだろーっ」
「ぽっぷり ぷうーん!今日はノリノリだよーん!」
「ひょーほほほへーーっ!一番はこのジョーカーさまだっ」

『スーパータッグバトル』では一転、マッドピエロっぷりがよく表われている、凶悪なものとなっている。

「いたかったよぉ?じゃぁ、トドメをさすよーん!」
「ふざけるなよぉ!ここで殺してやろうかぁ!」

色も淡い落ち着いた色に変わり、使用する武器もおもちゃではなく本物の凶器になるという、見方によっては十分怖いキャラになった。
世界観の変更が吉となった好例かもしれない。

ファイトスタイルは「ジャグルファイト」という我流の喧嘩殺法と、
刃を仕込んだトランプびっくり箱などの「マジック・アイテム」を組み合わせたまったく新しい格闘技。
自身の動きと癖のある武器を使う事から非常にトリッキーなキャラクターである。
同作中ピカ一のスピードを誇り、突進技、対空技、飛び道具、と豊富な必殺技を持ち、
癖も強いが使いこなす事ができるようになれば中々の強さを発揮できるだろう。

+ 簡単な技解説

必殺技

  • ショッキングトーイ
『風雲黙示録』のみ実装。続編の『風雲スーパータッグバトル』では類似技の「クレイジートイ」に変更されている。
地面にびっくり箱を設置して攻撃する技で、主に連続技や先読み対空に用いる。
  • クレイジートイ
『風雲スーパータッグバトル』にのみ実装。ショッキングトーイの類似技。
変更点はびっくり箱ではなく、箱から大量の凶器を出す事。殺す気満々である。
256分の1の確率で凶器の代わりにピエロの仮装をした女性(通称"ジョカ子さん")がバットを振りながら出現する。
旧SNKお得意の低確率で出演するボーナス演出だが、ジョーカー自身の使用率がそれほど高くないため、
実際にゲームセンターでこの演出を見た人はかなり少ない。この演出の存在を知っている人自体まずいないだろう。
  • ローラーダッシュ
ローラースケートを利用し高速で突っ込む突進技。連続技にはできない。
だが『風雲スーパータッグバトル』では通常技から繋げられるようになり、連続技に使えるようになったどころか、
ヒット時の有利が長い為ヒット後に通常技が繋がってしまい、ローラーダッシュ>強武器攻撃>ローラーダッシュ>で永久ができてしまう。
更に追加入力で派生技が出せるようになったのだが、やたらカス当たりするので出さなくてもいいかもしれない。
ちなみにガードキャンセル技もローラーダッシュで、通常版よりはシビアだがここからも永パにいけてしまう。
  • トランスポーター
ボタンによって任意の位置にテレポートするワープ技。
『黙示録』では別ラインか敵の目の前。『スーパータッグバトル』では目の前、その場、敵の頭上から踏み付け。
出現時一瞬無敵があるので、そのまま近距離から攻撃できる目の前に移動するのがベストだろう。
  • マーダーハット
縁に刃が仕込まれたシルクハットを回転させつつ投げ付けるホーミングする飛び道具。
隙はでかいが出れば強い技。
『風雲黙示録』では別ラインにも攻撃する。『風雲スーパータッグバトル』では回り込みで回避できる。
  • ブラッドパラソル
空中に飛び上り、逆さになって回転しながら服の裾に仕込んだ刃で相手を切り裂く。要は空中奇襲技。
  • スケアクロウ
『風雲スーパータッグバトル』にのみ実装された技。
逆さまになった状態で斜め上に蹴りを繰り出す。空破弾みたいだが普通の対空技。
  • マジシャンズカード
『風雲黙示録』では「ブレイクストラグル」という武器投げで、『風雲スーパータッグバトル』では必殺技となっている。
巨大なスペードのトランプを投げ付ける飛び道具。発射後の隙はでかいが出は早いので、連続技に使える。

逆転技

  • グッドフェイス
ショッキングトーイ(クレイジートイ)の強化版で、自分の顔を象った巨大風船で攻撃する技。
所謂ゲイザー系の技で最も強力な技。無敵があるため先読み対空や割込みとしても優れた能力を持つ。

(以上、格ゲー.com 格ゲー用語事典/アニメ・ゲーム・特撮必殺技辞典より一部追記・変更)


MUGENにおけるジョーカー(風雲黙示録)

Fervicante氏製作のジョーカーが存在。
氏のサイトは消滅してしまったが、現在は「Brazil Mugen Team」にて代理公開されている。
ただし現在公開されているものはバージョンが古く、後述の最新版の入手は不可能。

STB版を基本に黙示録の要素が入っている他、ガードキャンセルや逆転技が普通のゲージ消費技にアレンジされている。
ガーキャン版含め上記のローラーダッシュを使ったループもできるが、相手の判定に大きく依存するため安定はしない。
高い完成度を持つが英語版をベースにしている為、勝利メッセージは 日本語でおk 状態になる。
最新版にはデフォルトで強いAIも搭載されている。

+ 大会ネタバレ
MUGEN∞動画造作トーナメントでは前半では特にパッとしない戦績だったが、
3回戦目にして突如何かが取り憑いたかのように鬼神のごとき強さで暴れ狂い、
瀕死の身でしぶとく生き延び続け、遂には 先鋒1人で4タテしてしまい 視聴者に得体の知れない恐怖を与えた。

上記で使われたAI同トナメにてサクラカ氏により配布されたが、こちらは最新版には未対応。


なお、このジョーカーを元にして作られた『バットマン』の「ジョーカー」も存在する。
また本格的に狂気を及ぼすピエロがMUGENに現れたため、対比として癒やし系イロモノとしての出番も増えるかもしれない。


「見てなよーーっ!今夜もみんなのために
   でーーっけえ花火をぶっぱなすぜーーっひょほほっ」

出場大会

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出演ストーリー



最終更新:2021年12月16日 14:37